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どんな要素にも長所に見える部分と短所に見える部分と両面を持っているものです。しかし、自分を責める気が満々のときは、その短所に見える部分しか見ようとしません。
ある種の「諦め」であり「悟り」とも言えますが、「だってそれが自分なんだもん」という自己肯定感がここではめちゃくちゃ力を発揮してくれます!
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基本何でも四角四面、クソ真面目に捉えてしまい、そんな自分に日々疲れています。
真面目にすることは嫌いではないのですが、周りの目を気にしてしまい、あまり真面目過ぎると人との距離が離れてしまうので、真面目過ぎるのもなぁと思って周りと遊ぶ努力をしているのですが、最近遊ぶことが苦痛だと気づきました。
特に他人と遊ぶことが苦手で食事に行くぐらいならまだいいのですが、カラオケとか旅行とか他人と行くとかなりしんどいです。(今はコロナなので行ってませんが)
反面、真面目な性格のお陰で仕事は順調で、有難くも好評をいただいております。
広報関係の仕事をしており、紙面のレイアウトを考える時など、仕事で遊び心を出すことは楽しく感じるのですが、目的のない遊び?ストレス発散でみんなでカラオケに行くとかが苦しいです。楽しいと感じません。
基本一人行動が好きなので、休日は一人で過ごしたいことが多く、他人といるとどうしても気を遣ってしまい疲れが取れません。なので友達ともどうしても深く仲良くなれず、恋愛も恐怖で進歩がありません。
コンプレックスも捉え方次第と頭では理解しているのですが、真面目って何かと損な役回りが多い気がします。(これも自作自演なのでしょうか…)
他人に相談してもどうしても真面目に考えないで、もっとリラックスして…などの意見ばかりなのですが、私は真面目に考えないのがどうしても苦手なんです!
友達付き合いも恋愛も頑張りたい気持ちはあるのですがいつも途中で疲れて挫折して他人との距離が離れるの繰り返しで、自己嫌悪のループです。
他人に優しくしたい、仲良くしたい気持ちはあるのですがどうしても周囲と合わない感じがしてダメです。話しても理解されないことが多く、それもまた辛いです。
どうすれば真面目な自分を肯定的に捉えられるようになりますか?
(Aさん)
ああ、分かるなあ。私もすごくまじめで堅物で融通の利かない人間で下ネタのひとつも言えないウブな心を持っているので、自武女の皆さんの過激な下ネタにいつも赤面している今日この頃です。はい。
まあ、マジメな人はマジメに悩んじゃうし、遊びが大事だ!と思えばマジメに遊ぼうとするし、何かと不都合が多いような気がすると思うのですけど、でも、それって「マジメさ」のネガティブな部分しか見てないからなんですよね。
で、結論から言ってしまえば高倉健さんのように「自分、不器用なんで」とボソッとつぶやく感じでOKになるかと思うのですが、ええ、要するに自己肯定感なんだよねー、という話になるのです。はい。
Aさんのお話を拝読すると「真面目」という言葉に様々な意味合いが引っ付いているような気がします。
ちょっと分解してみましょうね。
>何でも四角四面、クソ真面目に捉えてしまい、そんな自分に日々疲れています。
確かに。それは疲れるなあ、ということで、この点については後ほどフォローしたいと思います。それまでは「自分、不器用なんで」とぶつぶつつぶやきながら読んでください。(読めるのか?)
>周りの目を気にしてしまい、あまり真面目過ぎると人との距離が離れてしまうので、真面目過ぎるのもなぁと思って周りと遊ぶ努力をしているのですが、
これはマジメだからというよりも「他人軸」的な部分で、「人目が気になる」という別の問題が絡んでいそうです。
>他人と遊ぶことが苦手で食事に行くぐらいならまだいいのですが、カラオケとか旅行とか他人と行くとかなりしんどいです。
これはマジメだからというよりも「あっしは一匹狼なんで、人とつるんで何かするなんて苦手でござんす」という話かと思います。
カラオケが嫌い、とか、旅は一人で行きたい、という趣味趣向の問題だと思います。
ちなみに、昨年10月に開催したリトリートセミナーでは15名中13名が「旅行に行くなら一人がいい」というかなり自立系な方々が揃っていて、マジでびっくりしましたよ!笑
>反面、真面目な性格のお陰で仕事は順調で、有難くも好評をいただいております。
おぉ、すばらしいー!マジメでよかったじゃないっすか!!これは大いにあり得ることですよね!
>目的のない遊び?ストレス発散でみんなでカラオケに行くとかが苦しいです。楽しいと感じません。
繰り返しになりますけど、これも趣味趣向の問題っすおねー。私も基本、カラオケは嫌いなので行かないですし、楽しいとは思わない種族の一人です。
>基本一人行動が好きなので、休日は一人で過ごしたいことが多く、他人といるとどうしても気を遣ってしまい疲れが取れません。なので友達ともどうしても深く仲良くなれず、恋愛も恐怖で進歩がありません。
これもまた「自分、一匹狼なんで」という話で、マジメだってこととは関係ないような気がするんですな。
だから、人と深い関係を築くことにはむしろ「興味がない」のかもしれません。
また恋愛についても詳しく聞いてみないと分かりませんが、そんなに興味がないか、あるいは、別の理由で怖れが出て来てるのかもしれないですねー。
>コンプレックスも捉え方次第と頭では理解しているのですが、真面目って何かと損な役回りが多い気がします。(これも自作自演なのでしょうか…)
揚げ足取りをしながらあれこれお話してきましたが、マジメであることに様々な要素をくっつけてしまえば、そりゃあ、しんどいっすよねー。
そういう意味ではまさに自作自演かもしれません。
Aさん自身、完璧主義なところがあるんじゃないでしょうか?
マジメだから、というよりも完璧主義だから、友達との関係も「完璧にいい関係」を目指そうとしますし、カラオケでも「完璧に楽しむこと」を目的にしちゃいます。
そうすると好きでもないし、したくもないことを完璧にやろうとしたら、そんなのストレス以外のなにものでもないですから、そりゃあ、疲れますよねえ、、、、という話になります。
>他人に優しくしたい、仲良くしたい気持ちはあるのですがどうしても周囲と合わない感じがしてダメです。話しても理解されないことが多く、それもまた辛いです。
そういう気持ちがあるってことはいいことですけれど、完璧にやろうとしたり、周りの人の目を気にしてやってしまったり、うまくやろうとしたりすればするほどうまく行かないし、その思いを表現しても「なんかよく分かんない」と言われることが多いと思うのです。
もうお気づきだと思うのですが、「人目を気にする」「一匹狼」「完璧主義」などのキャラまでも「マジメ」という言葉で括ってしまってるので重荷にになるんじゃないかと思うんです。
だから、それぞれ別の問題として捉えてみると「マジメである」ということに対してコンプレックスを抱かずに済むようになると思います。
ということで、
「人目を気にする」→もっと自分軸を大事にしようぜ!
「一匹狼」→それが自分なんだからいいじゃん!人と群れずに生きようぜ!
「完璧主義」→自分を責めるために使うんじゃなくて違う使い方をしようぜ!
という感じで解決していけると思います。
よく私の個人セッションなどでは「職人タイプ」とか「アーティスト気質」とか「宇宙人だもんねー」なんて言葉が出てくるのですが、マジメできちんとした完璧主義者は「不器用なんで」でおなじみの「職人タイプ」であることが多いです。
曲がったことが嫌いで、一直線に物事を考えたく、また、こだわりが強くて、一度決めたら引き下がることができない性質です。
ただ、「これ!」と思ったものに対してはたいへん情熱を発揮されるところがありますね。
広報の仕事で評価されるのも、そこに遊び心を入れて仕事ができるのも、たぶん、その仕事がAさんに合っているからであり、かつ、それなりに職人魂を発揮できる仕事を任されているからだと思います。
※ほら、職人さんって何かと遊びを入れることを好む人も多いでしょ?料理人にしても、大工さんにしても。
だから、マジメであることがすでに多くの成果を生む一方で、もちろん、長所もあれば欠点もありますから、そこで悩むことも多いです。
融通が利かない、とか、こだわりが強すぎる、とか、四角四面で物事をとらえてしまう、とか。
で、そういうときに強力かつ積極的かつ情熱的にお勧めしたい捉え方が、
「○○だからこそ、△△」
なのですな。
融通が利かない、というと悪いように聞こえますが、融通が利かなってことは、それだけ一本気で一直線で白黒はっきりしていて「あの人はキップがいいねえ」なんて話にもなります。
こだわりが強すぎるからこそ、職人ですし、いいものが作れるわけですし、四角四面で物事をとらえてしまうのは確かに苦しいかもしれないけれど、その分、きちんとした、しっかりした印象を人に与えるので、抜群に信頼されやすいです。
欠点やダメだと思うところもひっくり返してみれば長所があるわけで、そこをちゃんと意識しないといけません。
私は個人的に職人が好きなので、蕎麦職人が「今日のそば打ちは湿度を読み間違えて失敗したんだけど、まあ、材料費ももったいねえから、と思って客に出すことにしたんだよ」なんて言われたら興ざめします。
そこで「今日はそば打ちが失敗したから、最初っから打ち直したから、まだあんまり量がねえんだ。ごめんな。」なんて言い出して「失敗した蕎麦はどうしたんすか?」って聞いたら「捨てるに決まってんだろ?そんなのお客に出せねえよ」なんて言われたら、確実に私は惚れます。好きです。通います。(で、通ってます)
「俺は職人だからよ。そういう器用なことができねえんだよ。自分が納得しないもんを客に出すくらいなら店閉めたほうがマシだと思うんだよ。材料費がもったいねえ、とか、時間がねえ、とか思わなくもねえよ。けどな、それやっちまったらもう俺はこの仕事、できねえんだよ」なんてこと言われたら、ヤバいよねえ。ますます惚れるよねえ(笑)
つまり、どんな長所も欠点が付いてくるし、逆に言えば、短所だと思ってるところも長所になるわけで、そこをどう見るか?ってのが大事なポイントなんですな。
その短所や欠点に見える角度だけを見つめてたら、そりゃあ、しんどいですよね。
たぶん、Aさんがしんどいのはそういうところがあると思うんですよね。
だから、そんなマジメな性格ってのは、不器用で、融通が利かねえ、ネガティブな要素もたくさんあるかもしれないけれど、その裏には、たんと長所が眠ってるんだから、そっちを見てやりなよ、ということを強く推奨したいわけです。
そういう意味で「周りの目を気にする他人軸」ってぇのがややこしいわけで、そこを「自分軸!自分軸!自分軸!」と更新しながら自分に意識を向けるのがものすごく重要だと思うわけです。
そこで「あんたはマジメな人だからあたしとは合わないよ」と言って去っていく人がいても、それはもうしょうがないことですし、でも、逆に「あんたのそのマジメさが気に入ったよ。それでなきゃ武闘派は務まらねえよな」と評価してくれる人もいるので、全然問題ないんですな。
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自己肯定感というのは良くも悪くも自分自身を丸ごと受け入れることを意味するわけで、「マジメだから」という性格も、ある部分では長所になり、ある部分では短所になることも受け入れることなのです。
「明るくていつも前向きで元気な人!」って憧れるかもしれないけれど、そういう人に悩みを相談しても「何とかなるって!大丈夫!!」てあんまり共感してくれないでしょ?
「男らしくて頼りがいがある彼氏!」って理想に思うかもしれないけれど、たぶん、数か月後には「こいつ、女心が全く分かってねえ、最低な奴だな」と評価をひっくり返してるかもしれません。
だから、「マジメである」ということもまた長所であり、短所であり、要するにそれは単なるキャラの一つに過ぎないわけで、そこを問題ないように完璧にしようなんて思ったら、悩むしかありません。
そんな自分を受け入れたら合わない人とは合わないからそれなりの距離で付き合えばいい、と思えるようになりますし、当然ながら、すごく合う人とも巡り合いやすくなりますから、グッと楽に生きられますよね?
もちろん、この話は「マジメ」という性格に対してだけ言える話ではなく、あらゆるキャラに対して言えることでもあります。
自分が短所だと思うところにも、その裏にはちゃんと長所があり、そして、結局、そんな性格なんだから受け入れるしかないじゃん!と思っていただけるとすごく楽になると思うのです。
★自分軸を確立するためにお勧めの本。
>『人のために頑張りすぎて疲れたときに読む本』(大和書房)
>「敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法」(フォレスト出版)
★自己肯定感をあげるDVD&書籍&ムック本
*自己肯定感とは?(Youtube)
*動画配信/DVD「自己肯定感をあげる3daysプログラム」
*「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)
*「マンガでやさしくわかる敏感すぎるあなたがラクになる方法」(日本能率協会マネジメントセンター)
*「ムック本「書くだけで「自己肯定感」が高まるワークブック」」(宝島社)
*ムック本「自己肯定感を高めるお得技ベストセレクション」(晋遊舎)
★完璧主義を手放して、素の自分で生きるための本と動画。
*『「いつも無理してるな」と思った時に読む本』(大和書房)
*セミナー動画:心のメイクを落として本来の自分らしさを取り戻すワークショップ3days
今日の話を無料アプリのvoicyで音声でラジオみたいに聴けます!
『真面目ってコンプレックスなの?それとも長所としてみていいの?』
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