女性性豊かな人はプロセスが大事で、男性性優位な人は結果を重視するので「決め方」にも違いが出てくるもの



物事を決断するときに、感覚的に決めて、そこまでのプロセスを思考的に説明するのが理想なのですが、女性性優位な方はその決めるまでのプロセスを重視します。
しかし、男性性優位な人はどっちに決めたか?という結論が大事なのでプロセスを説明するのは苦手なのです。

いつも楽しくブログを拝読しています。オンラインセミナー等では質問に答えて頂いて、先生を身近に感じ配信がより楽しみになっています。

さて、「女性性で決める」をテーマにされたブログの内容に感嘆し、さらに疑問も湧いたのでまたしても質問させて頂きます。

日常的な選択は別として、自分が大きな選択をした時を振り返ると、プロセス主義の「感覚」重視です。不思議なもので、そうやって決断した事柄へは全く後悔せずしかもイメージに近い結果につながります。
この決断は、AとBどちらを選ぶかといった仕様ではなく、複数の選択肢は見えるけど自分にはAだとわかっているといった感覚です。
わかっているので、あとはしっくりくる理由付けをするだけ(これが腑に落ちるですかね?)。苦しむ場面があるとしたら、その理由付けがうまくできないからだったり、先生が書かれていた自己肯定感が低い状態の時だと思います。

このような決断の仕方をするからか、やはり男性的な結果主義の決断を聞かされると、?が浮かびます。
例えば、青のAと赤のBがあったとして、選んだ理由を尋ねた時「Aは青いから」等と、それただの事実やん?という理由で返してこられると、過程がわからず理解ができません。
恋愛などで、相手の選択が自分に影響を与えるものであれば、理解ができないとモヤモヤしたり、自分の決断と対立してる時には、受け入れ難く辛くなります。自分の中では未来がわかっているという程の強い感覚だから尚更なのか…しかも後々男性側が決断を覆し私の決断の通りになることが多いのです。

最近は相手の選択を信頼する意識を持てるようになり、理解できなくてもこの人の事が大切なんだからいいやと、かなり楽にはなりましたが、やはり結果主義者の思考回路を知っておきたいです。

「男性性での決め方」はどのような仕様になっているのでしょうか?急に覆してきたりするのは何ですかね?

先生の男女の違いに関する著書は購入済ですが、この点について詳しく教えて頂けたら嬉しいです。
(Aさん)

いい質問!!!ありがとうございますー!!!思わず、おぉ!と唸り、こういうネタはうれしいなあ~♪と思ってしまいました。うふふふ。
(もちろん、武闘派女子たちの悪戦苦闘するネタも大好きです!)

さて、「決められる人になる」という本の中で私が提案している決め方をざっくりまとめると、

(1)直感や感覚を使って決める(腑に落ちる答えを探る)
(2)それを実現したり、説明したりするときに思考を使う

という流れでして、「はあ、そういうこと書いてる本だったのね」と気付かれてしまうと、本の売れ行きが止まってしまうので、それを具体的に知りたい!!という方が大量に発生することを願ってやみません(切実)。

『7日間で自分で決められる人になる』(サンマーク出版)

ちなみに、その具体的な決め方を学ぶワークショップが下記の通り開催されるので、そのメソッドを体験的に見に着けたい方は勇んで参加されるといいと思います。

○東京/オンライン:2/27(土)13:00-17:00
ワークショップ「決断力を身に着けて人生を変える~自分らしく、自分の人生を決めていく!~」(2days)
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/38597

さて、Aさんのお話を読ませていただくと、

>日常的な選択は別として、自分が大きな選択をした時を振り返ると、プロセス主義の「感覚」重視です。不思議なもので、そうやって決断した事柄へは全く後悔せずしかもイメージに近い結果につながります。

ということなので、「あら・・・それって本を読まなくてもイケてるパターンだよね?」と思ってしまいました。ええ、その通りです。もうAさん、デキてますね。

ちなみにこの部分が(1)に相当しますね。

さらに、

>わかっているので、あとはしっくりくる理由付けをするだけ(これが腑に落ちるですかね?)。苦しむ場面があるとしたら、その理由付けがうまくできないからだったり、先生が書かれていた自己肯定感が低い状態の時だと思います。

ここまでできてるってことは、ほんとに素晴らしいですねー。いやあ、けっこう自由に自分らしく生きられてるんじゃね?と思いました。素晴らしい。
これが先ほどの(2)に相当する部分ですね。

そんなAさんだからこそ抱かれる疑問かもしれません。

>このような決断の仕方をするからか、やはり男性的な結果主義の決断を聞かされると、?が浮かびます。
>例えば、青のAと赤のBがあったとして、選んだ理由を尋ねた時「Aは青いから」等と、それただの事実やん?という理由で返してこられると、過程がわからず理解ができません。

なるほどー。
これって皆さんも感じられることあるんでしょうか??

>「男性性での決め方」はどのような仕様になっているのでしょうか?急に覆してきたりするのは何ですかね?

これはけっこう皆さんから聞かれることが多いのですが、どうやらAさんが感じていらっしゃる疑問は「決め方」というよりも、「説明の仕方」にあるような気がします。

まずは、「決める/決断する」というプロセスにおける男性性と女性性の役割分担なのですが、ざっくり言ってしまえば、先ほどの(1)の部分が女性性、(2)の部分が男性性を使っています。

女性性で決めて、男性性で説明/実践する、というニュアンスが近いです。

ただ、厳密に言うと「決断力」という言葉があるように、最終的に「コレにする!」と決めるのは男性性のエネルギーを使います。
女性性で自分の本音を探り、感覚的にそれを掴んだのちに、男性性を使って最終的に決断する、という流れです。

そういう意味では、説明する、というのも「男性性的な思考を用いた説明」もあれば、「女性性的な感情的・感覚的な説明」もあります。

だから「決める/決断する」という要素は男性性も女性性もどっちも必要なんですねー。

それで女性性のみが発達している方も、男性性ばかりを使っている方も「自分は決められない人だ」と実感するに至ります。

女性性のみだと最後の「コレ!」ができないし、男性性のみだと「コレ!だと思うんだけど、なんだかしっくりこないなあ」という思いを抱きます。

※だから、男性性のみで決断する方は決めた後に「ああだこうだ」言ったり、結論をひっくり返したりするんです。

で、Aさんの疑問なんですけれど、

>このような決断の仕方をするからか、やはり男性的な結果主義の決断を聞かされると、?が浮かびます。
>例えば、青のAと赤のBがあったとして、選んだ理由を尋ねた時「Aは青いから」等と、それただの事実やん?という理由で返してこられると、過程がわからず理解ができません。

これが「決め方」というよりも「説明の仕方」に当たる部分です。

男性性が優位な人って「結果主義」になりますから、「Aは青いから」という理由というよりも、その過程を説明することが「苦手」「不得手」「めんどくさい」「意味わからん」という風に捉えらます。

一方、女性性が豊かな人は「プロセス主義」になりますから、結論に至った過程(プロセス)はとっても大事な上に、コミュニケーションも重視しますから、そのプロセスをきちんと説明したり、自分を納得させるために整理したりします。

Aという結論だけでなく、そこに至るプロセスもきちんと共有して理解し合いたい、と思うのは女性性が求める「感情的なつながり」によるもので、プロセスよりも「どれを選んだか?」という結果のみを重視する男性性とは隔たりがありますね。

※以前は「男女の違い」という表現をよく使っていたのですが、昨今の風潮に加え、男性性優位な女性やその逆も増えてきているので「男女の違い」というよりは「男性性と女性性の違い」という風にお話しするようにしています。

これはもう脳の構造が違うから、という説明をするほかないくらい「価値観の違い」ですね。

なので、「そうかー。この人は結果主義者だから、決断に至るプロセスを説明するのはめんどくせーんだな」という風に解釈するほかありません。

しかも、そういう方にそのプロセスについてあれこれ聞いても「後付け」の理由になることが多いですから、質問するたびに答えが変わっていて全然説得力がありません。

そういう個性や価値観ですから、あとは相手のそういう価値観を自分が受け入れられるか、受け入れないかになってくるかと思います。

最後に「男性性の決め方」についてお話しておきます。
いわゆるロジカルシンキングと言えば通りが良いかと思いますが、AかBかの選択をするときに、どちらの方が目的に合致し、効率的で、コスパが良くて、メリット(利益)が大きいかを様々なケースを想定しながら思考的に決めるプロセスです。

そこでは感情を排除して、ただただ効率や利益などの「結果」を目指すのです。

そんなの納得感ややりがいや充実感がないやん?ロボットみたいやん?と思われるかもしれませんが、男性性が優位な方は、その結果を出すために考えた方法を遂行するところにモチベーションを感じられ、狙い通りの結果が出た時に達成感が得られます。

つまり、ここでも「結果主義」が発揮されていて、結果が出るんだったらそこまでのプロセスはあんまり重要じゃない、という風な捉え方をしています。

ただ、現実的には男性性優位な物事の決め方だと、一人で実践する場合はいいけれど、チームで行動する場合はチーム内に不協和音が生まれやすいですね。
そのために女性性を活かしたコミュニケーションが必要になってくるのですが、男性性優位な方はそこが苦手なので、その部分はNo.2ポジションの方が担当することが多いようです。

ということで「そもそもあたしは決められない人だし」とか「自分らしい決め方を習得したい」とか「もっとサクッと決断できる人になりたい」と思う人はこの本を読むか、セミナーに参加されるのが手っ取り早いと思うよ!!という話でしたー!!

★決められる人になるぞー!!!

『7日間で自分で決められる人になる』(サンマーク出版)

○東京/オンライン:2/27(土)13:00-17:00
ワークショップ「決断力を身に着けて人生を変える~自分らしく、自分の人生を決めていく!~」(2days)
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/38597


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