親密感への怖れが強い彼の心を開かせる方法~自分の痛みを越えて彼を愛する覚悟を決める~



ふたりの距離が近づいてくると予想だにしない問題が浮上してくることが多いのですが、その最たるものが「親密感への怖れ」ではないでしょうか。
彼が持つその怖れをどうしたら自分が癒してあげられるか?を今日はレクチャーします。長いよ!

お久しぶりです。平成のAです。

根本先生のおかげでヘラクレスオオカブト君と出会い、付き合って2年が経ちました。
おかげさまで結婚の話も出て、その準備を2人で進めている状況です。本当に感謝してもしきれません。ありがとうございます!

しかし武闘派、一筋縄ではいきません。
見事セックスレスになりました!笑

身体に興奮しない、無理にしようとして空回りしてしまうと言われ奈落の底に落とされた気分です。
また、テクニックが単調、次に何をするか決まってて退屈に感じると言われました(ショック)
あと、これで気持ちいいか一々聞いてこられると萎えるとも、、、
(私って下手なのか!?爆)

以前の元カノとも何年か付き合った末にレスになり、彼女に振られた経験があるそうです。
性欲弱いかもなーとこぼしていたこともありますが、まだ30代前半でこうなるなら、この先本当に結婚していいのか不安です。

私は人並みの性欲はあるので、セックスが無くなるのは寂しいです。結婚したり同棲するとレス気味になると聞いているのでこのまま結婚していいのか不安です

レスは共犯意識が大切と聞きますが、どうしたらいいんでしょうか。アドバイス下さい先生!
(Aさん)

さすが「あっさり幸せになるなんてつまんねー」と豪語する武闘派の皆様の面目躍如といったネタをありがとうございます。

「ヘラクレス捕まえましたー!!やったー!!」からの「レスになりましたー!」「浮気されましたー!」「仕事辞めやがったあの男ー!}「なんかモラハラ気味っぽいっすー!」「ヤバい性癖持ってましたー!」「マザコン野郎って分かりましたー!」と言った皆様の嬉々としたご報告を受け取るたびに、「ほんまにあんたら好きやなあ」と窓の外を眺める今日この頃です。今日もいい天気です。

ま、ふつうそうなんですけどね。
そりゃあ、知り合って数年でその人のことが全部分かるわけでもないし、むしろ、関係が落ち着いてきてからが腰を据えてパートナーシップを築いていくので、そこで「うわっ!でたっ!」という問題にぶち当たるのが王道なのかもしれません。

深く付き合えば付き合うほど、“お互いに”深いところに眠っていた問題に気づかされるものです。

よく「親密感への怖れ」なんて言葉を使っているのですが、これだって何段階もあって、知り合って仲良くなるまでの初期に出てくるものもあれば、付き合い始めてから出てくるものもあるし、さらには結婚してからようやく顔をのぞかせるものだってあるのです。

最初は優しいと思っていた彼が、「ん?その言動、だいぶマウンティングきつくない?」に変わり、「おいおい、それってモラハラじゃね?」になり、そして、「うわっ!こいつ、ヤバい奴じゃん!」という風になることも珍しくありません。

とはいえ、そこで終わりなわけでもなく、「そういうのって奴がそれだけ傷ついてきたってことやんな」と気付かされ、「よっしゃ、あっしが癒して進ぜよう」とやる気になり、悪戦苦闘を経て再び「優しい彼」が現れたりします。

そんなときに「彼をカウンセリングに通わせるのと、自分が奴を癒してあげるのとどっちが早いと思う?」なんて意地悪な質問をするわけですが、当然ながら武闘派女子は「あっしに任せてくだせぇ」と啖呵を切られるので、そこからはどうやって彼の痛みを取り除いてあげられるのか?を滾々とお伝えしていきます。

それはある意味、自分を越えて与えることになるので、いわゆる「自己超越」的なものになります。

ふだん言ってることと矛盾するように思われるかもしれませんが、「自分の痛みよりも、彼への愛を選ぶ」とか「自分の欲なんてどうでもいいでしょ?彼への愛を優先させなさいよ」とか「自分のエゴの声なんて無視して、彼に与えまくりなさい」なんていう、ある種過酷なプロセスを提案することも多いです。

ていうか、もう最終手段はそこだよね、みたいな。

とはいえ、自分の痛みを越えて与えるためには、自己肯定感もある程度あがってないと難しいし、当然ながら自分軸を確立できてないと厳しいものです。

つまり、ふだんこのブログで書いている「自分軸を確立し、自己肯定感をあげようぜ!」というメッセージの次の段階が「自分を越えて与える」というプロセスだと思ってくださいませ。

そういう話をすると悟りを得た立派な人しかできないと思いがちなのですが、でも、ふつうに人がしていることも多いのです。

自分が体調を崩していても、子どもたちのためにご飯を作るママ。
従業員とその家族の生活のため、自分の給料をカットして営業に走り回る社長さん。
山ほど抱えている仕事があるにもかかわらず、後輩のピンチにエネルギーを割く先輩。
家族を養うために休む間もなくいくつもの仕事を掛け持ちしているパパやママ。

これらは子どもたちへの、従業員への、後輩への、家族への愛がそのパワーを授けてくれるものです。
だから、そういう人たちは超人的な働きをしているように見えるものです。

「よし、彼の心に闇や痛みがあるならば、腹を括ってそれらを癒せるような女になったろうじゃん!」と覚悟を決めることができたなら、問題は途端に小さくなっていきます。

話が逸れますけど、どんなテーマであっても「この問題と向き合う」ということを“決めた”瞬間に、肚が括れるので、心は晴れて軽くなり、問題は小さくなり、勇気が湧き、堂々と一歩踏み出すことができます。

そこで「彼が○○だからー」と人のせいにしていたり、「あたしには無理だしー」と自分の力を低く見積もっていたり、「誰かなんとかしてー」と依存的になったりしていると、問題はどんどん巨大化しますよね。

そこで「もう逃げずに向き合うわ!本気でぶつかるわ!」と“決める”ことができれば、その迷いが吹っ飛び、「何とかする」という一択になるのでものすごくシンプルに問題と向き合うことができるんです。

たいていの問題は「向き合う覚悟を決める」という段階が一番大きな問題なんですね。
だから、「決める」ということがものすごく大事なわけです。

ええ、もちろん、この話は宣伝です(笑)(でも、話の中身はほんとのことだよ!)

★そんな「決める力」を学ぶ、女性性が豊かな人のための決断力セミナー&本。

東京/オンライン:1/17(日)13:00-17:00 / 2/27(土)13:00-17:00
ワークショップ「決断力を身に着けて人生を変える~自分らしく、自分の人生を決めていく!~」(2days)
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/38597

『7日間で自分で決められる人になる』(サンマーク出版)

さて、だいぶ話が逸れて、デカくなっちまって、Aさんとしては「おいおい、あたしの話はどこに行ったんだよ」と思われている頃かと思いますので、この辺からツッコミを入れていこうと思います。はい。

>身体に興奮しない、無理にしようとして空回りしてしまうと言われ奈落の底に落とされた気分です。
>また、テクニックが単調、次に何をするか決まってて退屈に感じると言われました(ショック)

「こんな相手を傷つける発言を平気でするからあんたは振られるんだよ」って思いませんでした?
この発言で怒りスイッチが入ってそのやり場に困っている武闘派女子がわんさかいると思うので、何なら彼の元にうちの突撃部隊を一個師団くらい送りますけど要りますか?
たぶん、ものの数秒で殲滅してくれると思いますけど。

でも、失礼ながら面白いなあ、と思ってしまったのですが、そういうセリフって10年前くらいまでは女子側の発言だったんですよねー。
そう思われないように、男たちは体を鍛え、テクニックを磨き、単調にならないようにあれこれプレイを研究していましたよね。
時代は変わりましたねー笑

知らないうちに私たちのマインドが変化して、立場が逆転する部分も出てきて、そうなると、のほほーんと前と同じことをしている人たちが気が付けば時代遅れになっちゃうのは、ITもビジネスもベッド上のマナーも同じなのかもしれません。

さて、心理的な距離が近づいて家族みたいになったり、単調なプレイをこなしていたりすればレスになっちまうことも起こりえますから、そこで「女」をより意識してみたり、「テクニック」を磨いてみたり、「セクシャリティ」を解放してみたり、という方法をよく提案しているわけですが、たぶんAさんはテクニシャンだし、人並み以上の性欲の持ち主だし(笑)、その辺は考えていらっしゃると思うので、今日は違う話をしようと思うんです。

つまり、「彼が持ってる親密感への怖れをAさんが癒してあげるってのはどう?」という話です。

元カノともレスになったという経験があり、結婚を約束したAさんにそんな話をするってことは、たぶん、親密感への怖れが強いんだろうねー、と思います。

ちなみに彼がそんな風にAさんの体やテクニックに文句を言ってきたり、レスになる前科があるってことは、彼にとってセックスはとても大切なもののようです。だから、その辺の心配はいらないっていうか、もしかして彼が開花すれば「ええ、またするのぉ?いいけどぉ(ニヤニヤ)」という関係になる可能性が高いですから、ちょっと頑張ってみる価値はありそうです。

でも、カウンセラーでもないし、心理学を学んでるって言ったって使い方はよう分からんし、と思われるかと思いますが、前半に書いた「自己超越」の話は実はこの伏線なんですね。そんなAさんのリクエストに関係ない話をするわけないので当たり前だけど。

ところでAさんは「彼と結婚する!」とか「彼と幸せになる!」ということについては、もう決めていらっしゃいますよね?もちろん。
だから、そこで悩みを抱えるんですよね?
まさか、このまんまなら結婚の話もなかったことにしたい、とか思ってませんよね?笑

もし、まだそこがぐらついているなら「彼と幸せになる!」「彼と結婚するぞ!」と決めることが最初です。

★繰り返しになりますが、そこで決めかねているという方はぜひともこのセミナーに参加するなり、本を読んで実践したりしていただけると幸いです。

東京/オンライン:1/17(日)13:00-17:00 / 2/27(土)13:00-17:00
ワークショップ「決断力を身に着けて人生を変える~自分らしく、自分の人生を決めていく!~」(2days)
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/38597

『7日間で自分で決められる人になる』(サンマーク出版)

なので、「決めた」上での話をしてみようと思います。

自己超越ってのは「自分の痛みを越えて与える」という話をしましたが、「そんな言動をするのは彼が傷ついているんだから」と自分の痛みを受け止め、そこに目を向けるのではなく、その言動を起こさせた彼の痛みに意識を向けることを指します。

ただ、そこで自分の痛みを無視するか?というと、そうではなくて、カギは「信頼」です。
何を信頼するか?というと「自分」です。

「ま、自分の傷は癒せばいいしー。女子会のネタにしてみんなに怒ってもらったり、根本さんに愚痴って笑ってもらえばいいしー」とか思えばいいんですね。

つまり「あたしを助けてくれる人はなんぼでもいるし、あたしはそういう人たちに助けを求めることができるし」という「信頼」です。

でも、たぶん彼にはそんな人、いないでしょう?自分しかいないでしょう?
ってことで、「じゃあ、あたしがやったる!」ということになるんですね。

※ここ、さらっと書いてるけどものすごく重要な話をしているので、しっかり理解しといてくださいね。

じゃあ、どうやって彼に「与える」のか?という話ですが、「そうは言っても彼はなかなかその痛みを見せてくれないしなー。見せてくれたらなんとかできるかもしれんけど、でも、あたしは別にカウンセラーじゃないしなあ」って思うはず。

※そもそもカウンセラーだったら彼の傷を癒せるか?というと、それもはっきり言えないですけどね(苦笑)

※「もしかして、これって根本さんのお弟子さん制度への誘いになるの?え?まさか、これもステマへの流れ?」って思われる鋭い方もいらっしゃるかと思いますが、一応、そのつもりはないっす(笑)

でも、できることなんていっぱいあるんです。
そして、その中でも一番お勧めしたいのは「話を聴く」ということです。

「え?そんなこと?」と思わずに最後まで聞いてくだせぇ。聴くってものすごく難しいんでっせ。

彼の話を聴いて、聴いて、聴いて、聴きまくるんです。

彼の考え、価値観、感情、過去のこと、親のこと、仕事のこと、趣味のこと、ただひたすら彼のことを聴きまくるのです。

何か言いたくなること、「違う!」って反論したくなること、「ショボ!」と思っちゃうこと、「うわっ、こいつ幼いなー!」と引いちゃうこと、当然出てきます。

また聴いていてムカムカしてきたり、傷に塩を塗られて悲鳴をあげそうになったり、自分の方が辛くなっちゃったりすることもありますが、そういうときは「くそぉ!こんど根本さんにめちゃくちゃぶちまけてやる!」と思いながら耐えてください。そう、忍耐です。
ちなみに「我慢」は愛じゃないけど、「忍耐」は愛です。

そうしてたくさん話をさせてあげると嫌でも人は心を開いてしまいます。
そして、誰にも話せなかった過去の辛い思いとか、寂しかった思いとか、悔しかったできごととかを話してくれるようになります。

もし、彼が涙ながらに語ってくれるようになったら合格です。

その間、彼を助けたい、癒してあげたい、と思って聴いていたなら、彼が心を開いた瞬間に、自分の心の中にゴゴゴゴゴーーーっ!という音がして怒涛の勢いで愛があふれてくるのですぐに分かると思います。

ただ、そこで襲い掛かったら「弱った獲物を襲うライオン」になっちまうので、そこはぐっと忍耐です。まだ待て!もう少し待て!と自分に言い聞かせます。

なぜかというと、彼が心を開いたときに抱きしめてしまうと、それに慣れていない彼は即座に心を閉ざしてしまうからです。
あまり感情をオープンにする経験がない人を前にするときは特に気を付けなきゃいけないのですが、そこはぐっと堪えて話を聴き続けます。

そうして話を聴き続けてあげると、痛みや怒りや寂しさや悲しみに続いて「愛」が出てくるんです。

「こんなにも俺の話を聴いてくれる/こんなにも俺を受け入れてくれる女ってお前しかいないよな」と。

ええ、このセリフを言わせることがこのプロジェクトの目的です。

もちろん、そこで(頑張って涙を浮かべる演技をして!)「ええ、だってそれくらいあなたのことを愛しているもの」と心に届くように伝えます。

そうすると彼の方から抱き着いてくる→熱い抱擁とキス→メイクラブ!!・・・というのが、私のプランなんですけど、さて、思い通りにいくかどうか・・・(え?いきなりそこで自信のない発言!?マジで!?)

ちなみに「聴く」というのも「与える」ことのひとつです。

さて、大まかな流れはお伝えしましたが、ここで「聴き方」について注意点がいくつか。
ただ檀淳に「彼を癒してあげたい、助けてあげたい」と思って話を聴いてあげると、いつしか、自分の中から母性が出てきて「まるで母親が息子の話を聴いてあげているような感じ」になっちまいます。そしたら「男と女」じゃなくなってしまうでしょ?

また、そういう聴き方って「カウンセラーとクライアント」みたいになるので、ますますもって男と女になっちまいます。

そこは「女の計算高さ。ずる賢さ」を大量に投下する必要があります。
それは「こいつを泣かせて心を開かせて、向こうから抱き着きたくなるように仕向けてやろう。うしししし」とか「こいつに抱き着かせた後はそりゃあもう濃厚なめくるめく世界が待っとるで!ぐふふふふ」とかの下心をちゃんと持っておこうぜ!ということです。

分かりやすく言えば、話を聴きながら常にエロい目で彼を見続けなさい、ということです。

これは話を聴きながら自分が女で居続けるための「錨」のようなもので、純粋に助けたい、与えたい、癒してあげたいという思いで向き合うと、どうしても男と女じゃなくなってしまうからなんです。
ほら、人ってそういう純粋な愛って持ってるじゃない?
薄汚れてる武闘派の皆さんの心の奥にもそういう部分があったりするんですよね。

だから、下心はちゃんと持っていて、退屈な話をふんふん聴いてるふりしてエロいこと考えていたりすることで、女の自分をちゃんとキープしておくことは大事です。

話を聴くってのはけっこう難しいことなので、このプロジェクトは最低でも3か月ほどかかると思っています。そもそもそんな自分の話ばかりしてくれないし。
だから、最初はカフェとかレストランとかで子どもの頃の話とか、親の話とかを聞き出しつつ、だんだん話を掘り下げていけるといいなあ、と思ってます。

まあ、今日はなんかオンラインスクール並みの長さと濃さになってしまったんですけど、それは今、オンラインスクール用の原稿を書く日々だからなんですよね(笑)

ということで、よかったらこっちもよろしく。

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自分の痛みを越えて愛するということ~自己超越的愛し方~
 


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