拗ねる心理~自立系な拗ねはなかなかややこしいが、素直な気持ちがカギとなる~



皆さんはどれくらい素直に自分の気持ちを表現することができるでしょう?
そこにニーズが入り、恥ずかしさ、怖れ、プライドなどが入り混じると私たちは「拗ねる」ということをしてしまいます。
その心理と対策についてサクッと語ります。自立系な皆様に向けてのお話です。

約半年前にVoicy経由でブログやご本も読ませて頂いてる新参者です。
既出でしたら申し訳ないのですが「拗ね」についてお聞きしたいです。
自分の内面を多少のぞくようになって、どうも「拗ね」という心理が多分にあるように思いまして。

少しそれについて考えると、メリットがかなりあるからこそ手放し難く長年抱きしめてるだなと思いました。
「拗ねは最高の生存戦略…」といつ頃からか私には強固な信仰があるようで。
何でもマトモにくらうより、常に斜に構えてるほうが暖簾に腕押しでダメージが少なくてすむというか。

ですが当然デメリットもあって。
寂しさや可愛げのなさとか自己無価値感とか。
どうせ私などそのうち愛想尽かされでしょ、どうせ私以外を選ぶでしょ。
分かってるだから。。。という。

「拗ね」の心理学、そして手放し方ご指南いただけないでしょうか?
(Mさん)

とおぉっっってもいいテーマをありがとうございます。

「拗ね」

「スネ」

「スネ夫」

いいテーマですね。皆さんは最近も絶好調に拗ねてますか?笑

短い文章ですけど、Mさんは「拗ね」の本質をちゃんと見極めていらっしゃるようです。
つまりは、その通りなんです!というわけで、あまり言葉が続きません。けれど、一応、プロなので、そこは話を無駄に膨らませてみたいと思う今日この頃です。

>「拗ねは最高の生存戦略…」といつ頃からか私には強固な信仰があるようで。
>何でもマトモにくらうより、常に斜に構えてるほうが暖簾に腕押しでダメージが少なくてすむというか。

ええ、その通りなんですよね。まさに、その通り。

「拗ね」は一種の防衛で、斜に構えてることでリスクを回避しようとする心理があるようですね。

「どうせ、あたしのことなんてどうでもいいんでしょ?」
「どうせ、あたしなんて選ばれるわけないよね?」
「どうせ、あんたは自分のことでいっぱいっぱいなんっでしょ?」

という風に、「本音をひっくり返して、“どうせ”を付けることで、傷つくリスクを回避しようとしている」というわけです。

ほんとは「あたしのことを大事にしてほしい」「あたしを選んでほしい」「あたしをちゃんと見てほしい」ってことを言いたいのだけど、それをストレートに言って交わされちゃったらめちゃくちゃ傷つくし、恥ずかしいので、「拗ね」を発揮することで表面上傷つかないように、メンツを保てるようにするわけです。

でも、感情的に言えば「~してほしい」って“欲求(ニーズ)”の表れです。
だから、「拗ね」は一様に「重たさ」を含みます。

「あたし、けっこう重たい女だし」という「重たい」って、何が重たいかというとニーズなわけです。

だから、自己防衛的に拗ねを発動したとしても、その裏側にあるニーズは隠せないので、拗ね発言をした途端、空気は即、重たくなります。

そして、その重たい空気に反応して相手は黙りこくるか、逃げるか、逆ギレして攻撃してくるかのどれかになるので、当初の目論見である「リスク回避」は案外成し遂げられないという切ない結論を招きます。

もちろん、後悔もしますしね。

「拗ね」もまだニーズが軽かったり、あるいはロマンス期だったり、あるいはアイドル的存在だったならば「かわいいー!!」って声が上がるんですけど、大人になればなるほど、そのニーズはデフォルトでかなりの重量を持ちますので、かわいく言ったつもりでその場を凍てつかせるほどの威力を持つことがあります。

「どうせ、あたしのことなんて遊びなんでしょ?」とか。

皆さんは「自分は良く拗ねるほうだ」とお思いでしょうか?
もし、そう思ってる方は、きっと「あたしは素直じゃない」とか「あたしはひねくれてる」とか「あたしはめんどくさい女だ」という自己評価をされてると思います。

ええ、ほんとは分かってるわけです。

素直な気持ちを表現すればいいって。
でも、それが怖いし、恥ずかしいし、プライドが許さないし、ってなると、やっぱり安全策として「拗ね」をとってしまうんです。

ニーズを表現するので一般的に「拗ね」は依存的な人の得意技だと思われますが、だとすれば、自立系武闘派女子が大多数を占める私のブログでこのネタを扱うわけがありません。(暴動が起きるからです。)

自立ってのはそもそも「依存を抑圧して自立する」と言われるように、「依存」の土台の上に成り立っています。

だから、自立的な人が何かの拍子に「拗ね」として依存が出ちゃうことがあるんです。
自立的な人が出す「拗ね」は理論的であったり、正しさだったり、競争心が紛れ込むのでなかなかややこしく、時にはそれが拗ねであると相手に通じないときもあります。

「あのさー。忙しいの分かってるから一言言ってくれたら全然大丈夫なのよ。ずっと駅前のスタバで待ってたあたしの気持ちとか分かる?考えてる?心配したよの?何かあったんじゃないかって。仕事が遅くなるんだったらそう連絡入れることくらいできるでしょ?あんたにとってあたしってその程度の存在なん?」

「お前が言ってることはもっともだけど、こっちだってバタバタしていて少しでも早く会いに行こうとしてたんだよ。連絡しなかったのは申し訳ないけどさ、仕事が忙しいって分かってんだったら、そう察してくれたっていいじゃないか。しかも、そんなにきつく言う必要なんてないだろ?俺のこと、そんなに信用できないわけ?」

自立系になると「拗ね」もなかなか文字数が増えるわけです。

自立系の「拗ね」というのは、自らの正当性を盾に自分を防御しつつ、何とか自分が上に立とうと競争しながら起きますから、なかなか複雑でございます。

両者とも素直な気持ちで会話すれば、

「早く会いたいのに連絡ないから何かあったんじゃないかと心配しちゃって。連絡もらえなくて寂しかったの。けど、無事会えてうれしい。」

「ごめんな。早く会いたいから仕事さっさと切り上げようとしてるうちに時間が過ぎちゃって。でも、待っててくれてうれしかった。会えてよかった」

ってな感じになるんですけど、まあ、そんな素直なコミュニケーションが取れる人が私のブログを読むわけがないので、おそらくすべての読者が「分かってるけど、そんなの無理」と思われたことでしょう。

なんで無理かって言うと、恥ずかしいんですわな。一言で言えば。

素直な気持ちを表現するのが恥ずかしくて(あるいは怖くて)、それで「どうせ~」という拗ね用語を使っちゃうわけですが、それは全然本音じゃなくて、むしろ、本音はその裏返しにあるんであって、それを察してほしいんだけど、相手もそこでは防衛的になっているので結果「拗ね合戦」という大変ややこしい状態になるんですよね。

それであとから「素直になれなくてごめんね」とフォローのラインを入れられる人ならまだマシですけど、そのまま意地を張り続けちゃう人も珍しくありません。
それで、二人の間に「溝」が生まれちゃったりね。

ここまでお読みいただいて分かるかと思いますが、拗ねを解消するのって、そうした意地やプライドや恥ずかしさや怖れを越えて、「素直な気持ち」を表現することでして、これはもう自分との葛藤になりますね。

そもそも何らかの痛みがあってニーズが強くなり、拗ねにつながってるわけで、その裏には、自己不信や他者不信などもあるわけです。

そうするとお約束の「自己肯定感をあげろよ!」という話になるんですけど(それももちろん大事な話)、ふだんから「素直な気持ちはなんだ?あたしの本音はなんだ?」と自分に問い続けることをまずはおススメしたいと思います。

パートナーとややこしい場面になったときにやったって無理なので、ふだんから「あたしの素直な気持ちはなんだ?あたしの本音はなんだ?」と問い続けるわけです。
そして、それをできるだけ伝えるように訓練するんです。

そう、これは修業です。トレーニングです。(そう言うと武闘派なみなさんはやる気になるかなあ?と思って)

友達に対してはどれくらい素直な気持ちを言えているでしょう?
親やきょうだいに対してはどうでしょうか?
職場ではどう?

大人になればパートナーに対するニーズが一番強くなるので、一番素直になりにくいのがパートナーシップです。

武闘派たるもの、いきなり最難関に挑みたい気持ちは分かりますけれど、それは玉砕の道をたどるだけなので、ふだんは別の人間関係で試してみることを切に願います。

パートナー(やその候補)に対しても、直接会って話をしてるときに素直になるのが一番難しいと思うので、ラインだったり、メールだったり、電話だったりの中で、素直な気持ちをドキドキしながら表現していくことを練習します。

よく笑われますけど「鏡に向かって素直な気持ちを彼に言う修業」というのも、実にお勧めなんですよ。

そして、そもそも自分の本音が何か分かってなきゃいけないですから、人に対するときだけでなく「晩飯を食らうとき」「服を選ぶとき」「服を大人買いするとき」などにもきちんと「あたしの本音は何ぞや?素直な気持ちはなんだ?」と問いかけ続けることがお勧めです。

そうして、素直な気持ち、本音に気付く、それを何とか表現してみる、という修業を重ねることにより、「拗ね」がなくなるか、あるいは「かわいく拗ねる」ということができるようになるでしょう。

結局のところ、「拗ね」をどう扱うか?というのは、自分の中の「欲求(ニーズ)」をどう扱うか?とほぼほぼ同義なので、ちょいと気が重たいかもしれませんが、自分との対話をぜひ習慣化してみられると良いと思います。

パートナーや狙っている獲物がいらっしゃる方は、日々、彼に対する素直な気持ちをお手紙に書く修業をしてみるといいかもしれません。
始めは分かっていてもできないものですが、徐々に素直な気持ちを口にすることができるようになります。

★素直になるためのメイク落としの本と動画。

『「いつも無理してるな」と思った時に読む本』(大和書房)

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 『「拗ねる」心理~なぜ素直に気持ちを表現できないのか?~
 


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