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成長してより魅力的になると人は新しいステージに入り、出会う人や仕事に変化が起こります。それはめでたいことなのですが、その一方で注目されたり、憧れられたり、期待されたりといった変化も起こりますね。
そうすると今までは見えなかった問題が浮上してきてそこに意識を取られるようになるのです。
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先日の記事
「好きなこと(遊び)」と「仕事」をつなげる方法~なぜ、たくさん遊ぶ方がビジネスがうまく行くのか?~
うんうんうんとヘッドバンキングの勢いで頷きながら読んでいました。
それで気づきとそれに伴った自分の課題について厚かましくもアドバイス願いたいです!
記事冒頭の「自分を魅力的にすること。これがビジネスをうまく回すうえでもっとも重要な要素だと思います。
魅力的な人に人は憧れますし、その人の話が聞きたいと思うし、その人から商品を買いたいと思うからです。」
これほんとその通りというか、私も実感しました。ほんの少しだけ。。
そうほんの少しで、景色や現実の速度の速さに目眩がしてうまく対応できなくなってしまいました。
注目を浴びたり期待されたりましてや憧れられるなんて自分には耐えられる気がしない。。
試してみたけどほんとしんどかった。。
ただ好きなことを楽しくやって、でもずっと目立たず自由に気楽に、なんて都合が良すぎですかね?
同じジャンルでスタートアップした仲間たちは順調で、変化を難なく受け入れているように思えます(そう見えてるだけで内心は葛藤があるのかもしれませんが)
わたしは出だしこそ良かったのですが、上記通りの予想以上の変化にペースが乱れに乱れてグダグタになってしまいました。
そう、それこそ「遊べ」なくなってしまったんです。
公になってお金が発生したり、全然知らない人からも知られるようになったりしたら秘密の花園じゃないけど、のびのび童心で遊べる感覚がなくなってしまった感じです。
裏庭の自分だけの花園じゃなくて、みんなが遊べるホスピタリティーに溢れたフラワーパークにする技量も愛も私にはない。。
ビジネスにする際に発生する広がりには心の筋トレみたいなのが必要そうに思うのですが、それってどういうメニューがいいんだろうかと頭抱えています。
ちなみに私はスタートダッシュは得意なようで、何かをはじめるのは好きでゼロからイチを作るのには燃えるのですが、イチをニにしたりましてや三にしたり掛け算で拡大するのには全く手も足も出ません。
とりあえず根本さんのボイシー気になる箇所から聴きなおしてメモしたりして考え中です。
(Iさん)
おぉ、なんかとてもいいネタをいただいたような気がしてにんまりしております。
自分が成長すると当然ながら新しいステージの住民になるわけですが、そうすると良いことも起こる反面、都合の悪いことも出てくるようになります。
Iさんが感じられている「周りから注目される、期待される、憧れる」という今までにない経験をすることでビビっちまってやる気がすぼんで委縮してしまう、なんてのはその一つの表れだと思います。
でも、ステージは上がってるんですよね。元の世界に戻ることはやっぱりしたくありません。ってことは「慣れだよ、慣れ」という話にもなるんですけど、実は、ここで重要な気づきがもたらされるので、むしろ、そっちに目を向けたほうがいいって話なんです。
その気づきってのが「今までは見なくても済んだ自分自身が持つ観念(思い込み、ビリーフ、自分ルールとも言う)」です。
付き合ってるときは分からなかったけれど、結婚してみたら見えてきた自分の嫌なところ。
入社前は分からなかったけど、働き始めたら見えてきた自分の不得意分野。
そんなイメージでとらえてみてもいいかもしれません。
今までのステージでは気づかなった(見えなかった、見る必要もなかった)観念が、浮上してくるんですね。
Iさんの場合は、例えば、こんなところ。
>注目を浴びたり期待されたりましてや憧れられるなんて自分には耐えられる気がしない。。
「なるほどー、そうか。ずいぶんと自分は他人軸っていうか、人の期待に応えようとして頑張ってきたんだなー。えらいなー、あたし」ってところでいかがでしょうか?
あるいは、
「そっかー。あたしは人からよく思われたい、嫌われたくないって思いが強いんだなー。自分を良く見せよう!とか、ちゃんとしなきゃ!とか思ってきたんだな」ってところはどうでしょうか?
注目されたり、期待されたり、憧れられたりしても、「ふーん。そんなの知ったこっちゃねーよなー。あたしはあたしだし。」と思えたらどうでしょうか?
さらにツッコミを入れるならば、
>裏庭の自分だけの花園じゃなくて、みんなが遊べるホスピタリティーに溢れたフラワーパークにする技量も愛も私にはない。。
なんでそう思うんでしょうか?
なんで技量も愛もないと言い切れちゃうんでしょうか?
ってことは、そんなフラワーパークを作るために必要な「技量」や「愛」がどのようなものか、何となく分かっていらっしゃるってことですよね?(ニヤニヤしながら)
へえ、なんで分かるんでしょうね???(すごくニヤニヤしながら)
その答えは???
A.実は隠しているけれど、それだけの技量と愛が自分にあることを知っている。
B.そう思いたくはないけれど、それだけの技量と愛が自分にあることを知っている。
C.薄々気付いていたけれど、それだけの技量と愛が自分にあることを知っている。
難しい問いですねえ・・・。
自分にないものは発想にも浮かばないものですからねえ(ものすごくニヤニヤしながら)
ふーん、そうなんですね。ほんとうのIさんは「みんなが遊べるホスピタリティーに溢れたフラワーパークを創りたい!!!」って思ってらっしゃるんですねー。なるほどー。でも、それを認めるのが怖いってことですよねー。
ということで「意外と他人軸な部分があるんだなあ」というのが今日の気づきです。
でも、みんなのためのフラワーパーク(花園)を創りたいと思われるわけですから、そりゃあ、みんなの笑顔をいつも考えて、そのために行動してきたというのも才能なんですよね。
みんなを喜ばせたいから、みんなに意識を向けすぎて「他人軸」になってしまう・・・。
才能ってほんと諸刃の剣ですよね。
彼のことが大好きだから、勢い余って「彼軸」になってしまう。
仕事が楽しくてしょうがないから、思い切り「仕事軸」になってしまう。
ってことも似てますね。
だからこそ、そこで「自分軸」ってのがすごく大事なんですな。
「私は私、人は人、みんなはみんな」。
それがIさんの新しいステージにおける課題のようです。
>ただ好きなことを楽しくやって、でもずっと目立たず自由に気楽に、なんて都合が良すぎですかね?
こういう思いを持つ方って少なくないと思うんです。
学生時代からその気はないのに目立っちゃう人。
何かのきっかけでいきなり周りから注目されるようになった人。
だからこそ、“目立たずに”好きなことを楽しく気ままにやりたい・・・と切に思うわけですね。
でも、魅力的ってことは多かれ少なかれ目立っちゃうものです。
カリスマ性が豊かな方ほど、どうしても目立っちゃうものです。
隠そうとしても隠しきれないものなんです。
そうすると自分の魅力を消そう、つぶそうとか思うんですけど、それって本末転倒ですよね?
ならば、目立つことに慣れる=目立つことを気にしない=知ったこっちゃねーぜ!というマインドを手に入れたほうがいいと思いません?
それが「自分軸」って奴なんですな。
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さて、そのうえで次のお話。
>公になってお金が発生したり、全然知らない人からも知られるようになったりしたら秘密の花園じゃないけど、のびのび童心で遊べる感覚がなくなってしまった感じです。
ステージが上がるってことは、そういう側面も出てきます。
魅力的になる→名前が売れる→注目される、ということだけでなく、売り上げが伸びる、知らない人から声をかけられる、自分のプライベートが暴露される、なんてことも出てきますね。
そうすると今までと世界が変わるので、道端で立ちションがしにくくなったり、部屋のカーテンをちゃんと閉めなきゃいけなくなるし、飲みに行ってもバカ騒ぎしにくくなるし、気軽にナンパもできなくなるし、という側面が出てくるかと思います。
そうすると自分の行動に制約がかかって「のびのび童心で遊ぶ」ということができなくなってしまうように感じるんですけど、でも、やっぱりそれも人目を気にする他人軸問題なんですよね。
秘密の花園でこっそり遊んでいたいと思う気持ちも分かりますが、今のステージに入ったということは、ほんとうは別の目的があるんですよね。
「悪いことばっかりですかね?」とお聞きしたいわけです。
今まで見えなかった問題が見えて、そっちに気を取られて「元のステージに戻りたい!」と思うのも無理はないのですが、その一方で、ポジティブな変化ってありませんか?
例えば、魅力的になってみんなの注目を浴びるということは「影響力」を手に入れることができますね。その影響力はお金に換金することもできるので、自分がやりたいことや好きなことをする際の資金として使うこともできます。
また、人との出会いもずーんと素晴らしいものに変わっていくでしょう。
今までなら出会えなかった人に出会えることだって増えていませんか?
もちろん、経済的な恩恵というのも得られるでしょう。
そして、より自分がほんとうにしたいこと(ライフワーク)の実現が近づいていることを実感できるようになるはずです。
かつてのステージに居た時もメリットがあり、デメリットがありました。
そして、成長して魅力的になって、今のステージに引っ越しをしてもやはり、メリットもデメリットもあります。
その先に何を見るか?と言えば、やはり夢であり、目標であり、そして、ライフワークを生きることだと思うのです。
改めてIさんがほんとうに欲しいもの、実現したい世界はどんなものでしょうか?
え?やっぱり「みんなが笑ってのびのび楽しめる花園を創る」ことでしょうか?(笑)
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そして、3つ目の話。
>ちなみに私はスタートダッシュは得意なようで、何かをはじめるのは好きでゼロからイチを作るのには燃えるのですが、イチをニにしたりましてや三にしたり掛け算で拡大するのには全く手も足も出ません。
これはキャラなんで、別によくも悪くもありません。
例えば、経営者の中にもいくつものパターンがあって、ゼロから立ち上げて軌道に乗せるまでが楽しくて、経営が安定してきたら誰かにその会社を売っちゃって、また新たにゼロから新しいビジネスを立ち上げる起業家もいます。
一方で、ゼロから立ち上げるよりもイチから広げていくのが得意な人、経営に安定をもたらすのが得意な人、さまざまですよね。
だから、ゼロからイチにするのが得意なIさんはそれを本業にしてみれば良いと思います。(ビジネスに限らずなんでも)
そして、イチになったら人に譲り渡してもいいし、あるいは、「誰かと協力してイチからニにする」という手もありますけれど、そっちはいかがでしょうか?
掛け算が得意な人にサポートをしてもらう、という手はどうでしょうか?
何もひとりで全部やるんじゃなくて、自分が好きなこと、得意なことにエネルギーを割き、足りないところは周りから補う、という方法も素敵かと思うんですけどいかがでしょうか?
そこが今後の課題になるのかもしれませんね。
新しいステージに入ったことはたいへんめでたく素晴らしいことなので、そこに慣れるためにも自分軸を確立したり、夢を描いたり、人の協力を描いたりしてだんだん馴染んでいくと、「ここも天国だなあ~♪」と思えるようになると思います。
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