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人に対する愛が強い人ほど罪悪感を覚えやすく、人間関係に慎重な姿勢をとりやすいものです。
でも、そうして自分が完璧になるのを待っていたら時がどんどん過ぎていって何もできなくなりますね。
「今できる範囲で与えられることを与えようぜ!」という提案は、失敗しながら成長していく人の本質を表していると思います。
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ほんとよく眠れます。ありがとうございます。
Voicyにコメントしようとしたのですが、長くなってしまいblogに失礼しました。
「与える」というお話がとても気になっておりずっと考えています。
私はこれまで、自分や相手の状況の変化で親しい関係から逃げるということを繰り返しています。
十代の頃から数年毎に何度かやって、約2年前にまた同じことを繰り返してしまい、流石に反省し人との関わりかたを変えました。
無責任なことをしないように最初から関わらないようなスタンスに現在はしています。
依存や犠牲にならないように自分軸を意識して日々過ごしています。
そこでたいへん根本さんのVoicyに助けられています。
本当にありがとうございます。
聞くたびに新しい発見があって、何重にも扉や門がある大きなお城か町のようです。
自分の変化によって新しい扉に気づいたり、開けられなかった扉を開けるようになったりと。
私は純粋な「与える」ということをまだ知らないのだと思います。
両親ともに非常に罪悪感の強いタイプで、故に自分より子供という感じで、愛情的にも金銭的にも裕福ではないけど、十二分に与えられて来ました。
ですが、子供の頃からそれが窮屈でした。
どうしてお母さんは自分のために服を買ったりしないのだろう?
どうしてお父さんは仕事ばかりで趣味や人付き合いもないのだろう?
こんなに尽くして貰って私はどれだけ立派な人間にならなければいけないのだろうか…
でもなれない…
何かを与えられるということは、とても恐ろしいこと。
そういう認識になっています。
与えるとは成熟さが必要なことで、今の自分には無理だと今は強く自覚しています。
それには何より自分軸とは学ばせて頂いているのですが。
それでも生きて行くには未成熟な自分でも社会に身を置かなければいけません。
ただ心の中で、感謝や懺悔をすることに留まっています。
実際に声をかけたり、接触して関係がまた出来るのが怖いのです。
その責任をとる自信が心底ありません。
与える段階に居ない人間が、どう人と関わって行けばいいのか、読み込みが足りないだけで、既出のテーマかもしれませんがいつか取り上げて頂けたら幸いです。
(Nさん)
voicyの手厚い宣伝、まことにありがとうございます。痛み入ります!!
よく眠れると評判なので、最後まで聞けた人は偉いのです(笑)
ぜひともSNSなどでもつぶやきまくっていただけると根本が喜びます!笑
※ネットラジオvoicyのチャンネル
「今日から使える心理学講座」
おそらくですけれど、Nさんのご両親は今、Nさんが感じていらっしゃるのと同じ気持ちでいらっしゃったのではないかなあ、と推測できます。
人間関係においても、与えるということについても、すでにNさんは相当背負い込み、抱え込みが見られるようです。
つまり、ずいぶん大きな責任を背負い込んでいらっしゃるんじゃないかと思うんですよね。
言い換えると、ずいぶん、Nさんはご両親に愛されたようです。
罪悪感と愛は比例すると考えておりまして、それくらいご両親が罪悪感の強い人であるならば、それくらいご両親はNさんのことを愛していらっしゃったと思うわけです。
ご両親がNさんに与えてくれたことを「罪悪感から」と解釈することも可能ですけれど、それを「愛しているから」と受け取ってみることも可能なわけです。
そういう見方をしてみるだけでもNさんの生き方は変わるかと思います。
もちろん、そうしたご両親の愛情を「罪悪感」として受け取ることも可能です。
そうすると両親がしてくれたことは「重く」感じられるようになり、同じことを他人にしなきゃいけないとなれば、自分にはそんな責任は取れない、とか、自分はそんなに成熟してない、という理由で与えることを拒否することができてしまいます。
逆に言えば、それだけNさんは与えたい人であり、愛したい人であろうと思うわけです。
未成熟なのは誰も同じなので、未成熟なりに与えられることを与えていくことが可能です。
ある種、完璧主義に陥らないことがとっても大事で、「今できることをやればよい」ってことを意識的にやっていきます。
「自分はそもそも罪悪感が強く、抱え込みやすいタイプで、かつ、それゆえに完璧主義になってしまいがち。だからこそ、今できることをやることが大事なんだ」ということを自分に意識してみることが効果的かと思います。
つまり、自分に求めるレベルが高くなりすぎるわけですねー。
だから、
>こんなに尽くして貰って私はどれだけ立派な人間にならなければいけないのだろうか…
>でもなれない…
こんな風に自分のことを解釈してしまいがちになるんです。
相当高いハードルを自分に課しているんじゃないでしょうか。
まあ、すぐには信じられないと思いますので、何度も読み返して(voicyを聞き直して)自分のものにしていただければと思います。
ちなみに罪悪感が強い人は親しい関係を築くことが苦手なことが多く、いわゆる「親密感への怖れ」という問題を持ちやすいものです。
>無責任なことをしないように最初から関わらないようなスタンスに現在はしています。
って風になるわけですね。
人と関わることが怖くなるだけでなく、誰かと関わるときに「迷惑をかけるんじゃないか?」って考えすぎてしまうんですよね。
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https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/36315
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さて、人は生きていこうものなら誰かと関わらなきゃいけないですし、誰もが不完全なゆえに迷惑をかけあって生きていくものです。
でも、それは見方を変えれば、お互いにお互いを補完しながら生きていくのが必然というわけで、逆に言えば「完璧な人」になってしまえば他人と関わらなくても全然平気なんですな。
不完全なゆえに、人と関わることが大事なんです。
人と関わると何かしら相手に影響を与えますし、相手から影響を受けます。
それがイヤなこともあれば、うれしいこともあります。
だからこそ、私たちは言葉を使いコミュニケーションができ、また、お互いを理解しあおうとすることでこじれそうな関係を修復することができます。
もちろん、合わない人はたくさんいますし、罪悪感が強いときは敢えて自分を傷つけるような人を引き寄せることもありますが、一方で、多少嫌なことがあってもそれを言葉や態度でより絆を深めることができたり、相手を受け入れることができるようになります。
不完全なまま堂々と胸を張って生きていく!ということが私たちに課せられた使命です。
そして、うまくいかないことは自分を成長させるための貴重な経験であり、うまくいったことは自分にとって自信に変えるべき経験であり、どちらも無駄になりません。
そもそもNさんのようにほんとは人が好きな人が、他人と関わらないようにするってのは、好物のプリンを自分に一切与えないようにするのと同じ、ある種の「自分いじめ」になります。
で、Nさんはずっと思考的な文章を書かれているわけですけれど、本音のところはどうなのでしょう?
ほんとは人とどうかかわりたいのでしょう?
ほんとは他人とどう付き合いたいのでしょう?
どんな関係を築きたいと思いますか?
そのうえで、与える、ということをもう少し考えてみたいと思います。
「与える」というのは、「相手が喜ぶことをしてあげて、それが自分もうれしいこと」と私は定義しています。
相手の反応は全然関係なく、与えることそのものに喜びを感じられる状態です。
でも、ご指摘のように、ほんとうの意味で与えるってのは成熟さが必要です。
だって自分が誰かに何かをしてあげたら喜んでもらいたい!と思うのは自然なことですから。
けれど、そうした経験を積んで、本当に与えるということを学んでいくものです。
まだ自分が未熟だから与えるにふさわしくない、と思ってしまったら、与えることを学ぶことができなくなってしまい、ずっとそこにとどまってしまいます。
いわば「ホームランを打つために、十分筋肉をつけ、体が大きくなるまではバットを握らない」と宣言しているようなものですし、「料理についての完璧な知識が付くまでは、包丁を握ってはいけない」と思い込んでいるようなもんです。
そう言われたら誰もが「とりあえずバット振りなよ」「失敗しながら料理作りなよ」と思うと思いませんか?
与えることも同じ。
やってみて、失敗して、それで悩んで、悔やんで、それで成長し、だんだん上手に与えられるようになっていきます。
「今できることしかできひんので今できることを自分なりにやればいい」というわけです。
なので、今日からできる範囲で良かれと思うことを与えていきましょう。
自分が良かれと思ってやってることでうまくいかなかったら、それは誰の責任でもありません。
自分を責める前に「次はもっと上手に与えられるようになろう!」と決意してみてください。
そうすることで本来Nさんが持っているたくさんの愛が惜しみなく発揮され、周りの人をどんどん笑顔に変えていくでしょう。
とりあえず、「難しく考えなさんな。できることからやっていけばええぜよ」と思って動いてみましょうねー。
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