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この問題についても「結局いつもと同じこと」と言われそうですが、
・自分軸で好きなことをやって日々を笑顔で過ごす(=ライフワークを生きる)
・お金、仕事に関する問題を解決する
・権威との葛藤を処理する
この3つを提案しております。
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働いていて、お金をいただくと、「税金」や「社会保険料」がお給料から引かれます。
国の法律で「義務」として定められており、もちろん、支払わなければ督促もきます。
そして、頑張ってお仕事をしていっぱい稼いでも、その分また税金も高くなってしまい、なんだか頑張って稼ぐことが「損」するような気持ちになってしまいます。
領収書をもらって「経費」としたり、「節税対策」などを行って税金対策をすることは、心のどこかで、「支払いたくないから」としぶしぶ、嫌々やっているような気がするのです。
義務感で税金等を支払う背景には、罰則があったり何かしらの、「怖れ」からの行動なのかな?と思ってしまいます。
でもどうせ、その「義務」から逃れられないなら、どう向き合えば、「愛」をもって、感謝して、税金等を支払えるようになるのでしょうか?
もし、感謝して税金を払えるような、気持ちになれるマインドがあるとしたら、それこそ、もっと前向きに仕事に取り組めたり、もっと稼いでみよう!と、人生をより楽しく生きれるんじゃないだろうか、と考えてしまいます。
心理学の視点からだと、どういう解釈ができそうでしょうか?
よろしくお願いいたします。
(Sさん)
ものすごくいい質問をいただきました。思わず感動しちまうくらいいいテーマですね。
日々、遠慮なく領収書集めに奔走し、税理士に連絡しては「これって経費になる?」としつこく聞いている私としては思わず「おぉ!」と唸ってしまいました。
確かに税金って怖いですねー。
一応、私も株式会社を経営していることになっているので、法人税とか消費税とか社会保険料とかその他訳の分からん諸経費を支払い、また、個人としても所得税に社保に固定資産税に住民税、自動車税等の様々な納税をしており、その請求書が届くたびに「うげっ!」という非文化的な声を発したり、「嗚呼!」と天を仰いだりしております。
皆さんはどうでしょうか?
会社が勝手にいろいろやってくれてるからあんまり関係ねーかなー、と思いますか?
それとも毎月その額を眺めて「なんでかなあー。どうしてかなー。くそー」と給与通知を握りつぶしてますか?
それとも「畜生、できるだけ支払いを少なくしてやるぜ!」と所得隠し、脱税などに勤しんでいらっしゃいますか?笑
一部では「税金」を「罰金」のように捉える風潮もあるようですし、また、「血税」と表現して政治家や公務員をやり玉に挙げる人たちもいますが、皆さんはどうお考えでしょうか?または、どうお感じでしょうか?
「道路直したり、保育園を増やしたり、公共サービスを充実させたり、市民病院をきれいにしてくれたり、いい使い方をしてくれるなら全然いいんだけど、でも、けっこうそうとは限らないよね?悪用してるっていうか。そういうのは許せないよね」なんて思っている人も多いかもしれません。
納税の義務ってのは憲法に定められている国民としての義務で、それを破れば罰則が科せられ、ひどい場合には国家権力による強制執行も可能とされてるものですから、どうしたって逃れないものですよね?
また、日本は個人の税率が諸外国に比べてめちゃくちゃ高いらしく、所得税の最高税率が45%、そこに住民税が加わると実に所得(利益)の半分以上を国や自治体に持って行かれる仕組みになっています。(それに社保を加えたら、そりゃあもう・・・)
それで、高額所得者が海外に拠点を移す、なんて話もよく耳にしますね(モナコとかマレーシアとか?)。
・・・なんか日本って税金がめちゃくちゃ高くて暮らしにくい!!と感じられるわけですね。
とはいえ、日本に暮らし続ける以上、そこから逃れないならば、Sさんがおっしゃるように、どうせ義務ならば気持ちよく払いたいですよねー。
どういう考え方をしたら気持ちよく税金や社保を支払えるのかを考えたいと思うんですけど、所詮、私の言うことですので結局のところ「ああ、またいつもと同じ話ですか。あなたはほんとワンパターンで同じことしか言えない人なんですね。」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、どうか、お付き合いください。
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さて、私個人の話をちょっとさせていただくと、私自身、社会人になってから「サラリーマン→フリーランス(個人事業主)→零細企業の経営者」という風に立場を変えてきまして、そのたびに支払う税金や社会保険料の額は右肩上がりになっています。
それだけ収入が増え、利益が出てると言えるんですけど、見方を変えれば、Sさんもお感じのように「稼げば稼ぐほど持って行かれる」ということになりますね。
でも、私の実感としては「どんどん楽になっていっている」という感じです。
「それだけ稼いでるから、税金払ったって余裕なんでしょ?」と思われるかもしれませんが、まあ、確かにそれは否定しないんですけど、どうもそれだけではないんですね。
というのも、以前から私はけっこう稼いでいた方だと思うんですけど、ずっとお金に対する問題を抱えていたので、かつては税金を払うことがものすごく嫌な時代があったんです。
そうした体験も含めて「なぜ、税金を払うのがこんなにも嫌なのか?」という心理について考えてみたいと思います。
税金を払う、というのは義務なので、給与ならば天引きされるし、確定申告すれば後からどっかーんと請求がやってくる仕組みになっています。
そのとき「国や権力に奪われている」という感覚を持つ人が少なくないと思います。
自分が頑張って働いたり、好きでもない仕事を我慢して取り組んだりして得た給料を義務という名目で奪われるんだから「やってらんねー」という気分にもなるでしょう。
さらに少ない収入をやりくりしながら日々を過ごしている身ならば、なおさら我が物顔で税金を取りに来る税務職員には嫌味の一つでも言ってやりたいと思うでしょう。
また、Sさんが書いてらっしゃるように「税金を払わなければ罰せられる」という怖れから渋々税金を納めている人もいるかもしれません。
「こんだけ頑張って、こんなにも安い給料しかもらってないのに、その上前を撥ねるとは何事ぞ!」という怒りもごもっともかと思います。
「国は俺らを奴隷のように働かせて、必要な分だけ税金を持って行きやがる」との怒りを持つのもまた、政治家や公務員が働く悪行が表に出てくることが原因かもしれません。
「根本さんは払った税金があんな悪いことに使われて嫌じゃないんですか?」と聞かれたことが何度かあるんですが、私の答えは「まあ、支払ったものをどう使おうかはあちらさんの勝手だしねー。それはもう関係ないもんだと思うんですよねー」って感じです。
そういう見方をすると、「税金を払うのがイヤだ」という心理の裏には、次のポイントが見えてくると思うんです。
・権力に対する反発心
・頑張ってるのに報われない思い
・我慢したり、犠牲したりして苦しい思いをしているのに!という不満
・国を仕事やお金に対するストレスのはけ口としている
・そもそも自分が持っているお金や仕事の問題
「こんなにしんどい思いをして稼いだお金なんだから、全部、自分が好きなように使いたい」という思いをお持ちの方って少なくないんじゃないでしょうか?
給料は我慢料なんて言われるように、自分が我慢して、頑張って、犠牲して稼いだ金なんだから、それは全部、自分のモノだ!という思いがそこにあるのかもしれません。
家賃や光熱費、スマホ代、ゲームの課金などは「自分が好きで使っているものだから喜んで払う」けど、税金てのは好きでも何でもないのに奪われる感覚があるのかもしれません。
つまり、納得感がないんですよね。
もちろん、その税金が道路を直したり、保育園を作ったり、公務員の給与になったり、いろいろ役立てられることに使われていることは知っているし、それに感謝の思いもあるにはあるのだけど、、、でも、なんか納得できん!みたいな。
ということは、この問題の一つは「仕事やお金に対する思い」が作っているのかもしれません。
もし、好きなことをして生きているならば、、、お金に対してポジティブなイメージが圧倒的多数を占めているならば、、、また感じ方が変わってくるかもしれません。
これは私個人の話ですけど、いつしか私は自分の財布や銀行に入っているお金を「お客様からの預かり者」のように捉えるようになりました。
私は直接セミナーの参加者やカウンセリングのクライアントさん、そして、たまに出版社から印税という形でお金をいただいているんですけど、セミナーやカウンセリングを使ってくださる方、本を買ってくださった方って、ご自身の貴重な所得の中から私のサービスにお金を支払ってくれている方々です。
だから、そこでいただいたお金は私個人のものなんかじゃなくて、預かりもの、のような気がするわけです。
そういう思いを持つようになってから、お金を使うときも「失う」というよりは「預ける」という感覚に変わり、「お客様のおかげで酒が呑める」と感謝の思いをしみじみと感じるようになりました。
つまり「あなたの財布に入っているお金って誰のものなんだろう?」ということです。
名前が書いてあるわけでもなく、ただ1万円の価値がある紙がそこにあるだけで、もしかしたら誰のものでもないのかもしれません。
「お金は天下の回り物」と言われますが、そういう意味なのかもしれません。
でも、そういう風に思えるようになったのは、やはり「好きなことを好きなようにできる」度合いがどんどん増してからです。逆に言えば、ここ数年の話です。
ストレスを感じながら仕事をしていれば、そのストレスはどこかにはけ口を求めます。
服や食事、お酒、ギャンブル、趣味、遊びなどの「モノ」がはけ口になることもあれば、誰かに対してストレスをぶつけることでそれを発散しようとする場合もあります。
公務員ってめちゃくちゃ苦情を受ける職業でもあるんですけど、それは国という権力に守られている職業ゆえの嫉妬からでもありますが、そうした行き場のないストレスを吐き出すのに格好の場として選ばれるからかもしれません。
つまり、それが「税金を払う」ということに対しての不満になるんです。
好きなことや楽しいことでお金を稼いでいる人はいわゆる「仕事をしてる」という感覚が希薄になっていきます。
そして、「こんなことでお金をいただけるなんて幸せ!ありがたい!最高!いえい!」という気分になっていきます。
つまり「我慢の代償」として収入を得るのではなく、「喜びの報酬」として収入をとらえられるのかもしれません。
つまり「給料」や「所得」が「苦しみ」のシンボルではなく「喜び」のシンボルになるんですね。
言い換えれば「お金=喜び」です。
そうなるとお金を支払うことは「喜びを支払う」ということになりますから、むしろ、喜んで支払いができるようになります。税金に対しても同じ思いを持てるようになるわけです。
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そうすると今度はまた新たな問題が出てくることがあります。
「権威との葛藤」です。
これは思春期に入ると出てくる「男性性」の要素の一つで、一般的には「息子が父親と対峙する」という形で表現されます。
うちの読者の皆様は武闘派な女子が多いので「父親と散々対決した女子」が大量にいらっしゃると思いますが、そこでも同じことが起こります。
権威との葛藤については下記に詳しいです。
※権威との葛藤~なぜ、仕事が行き詰るのか?なぜ豊かさを受け取れないのか?~
権威との葛藤がある場合、とにかく「目上」とされるものに対して自然発生的に反抗心・反発心を持つことものです。
先輩や上司に対して、社長に対してはもちろんですが、一番の目上ってのは政治家であり、国家権力なわけですから、そこに対して反抗心・反発心を持つんです。
だから、税金のみならず、国がすることに対してはいちいち反発したくなります。
(今年の国勢調査に対しても同じ理由で不満や怒りを持っている方も少なくないと思います)
だから、税金を気持ちよく払えるようになりたい、と思えば、自分なりのこの権威との葛藤を解決しておく必要が出てくるでしょう。
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また、権威との葛藤が原因になることもありますが、「義務」に対しては人は「受け身」になりやすいものですね。
せっかく稼いだお金を奪われる、という思いもそうですし、「仕方ないから嫌々支払う」というのも受け身な表現ですよね。
つまり、他人軸です。
そして、そこには「自分にはどうすることもできない」って思いが隠れていると思うんです。
逆に言えば「俺が政治家になって税金の仕組みを変えてやろう!」という思いを持っている人は、その不満を行動に変えることができます。
しかし、そう思えない人はほとんどの場合、「我慢」するしかないんですよね。
では、税金や義務に対して「自分軸」を確立し、主体的に行動するにはどうしたらいいんでしょう?
一つは義務を果たすことに対して喜びを感じられるように、税金なり、社保なり、目の前に突き出された義務を理解していくことです。
自分が税金を支払うことによって街や国がよくなり、公務員さんたちが笑顔で仕事ができる、と感じられたら他人軸にはならないでしょう。
また政治家を目指してみるのも自分軸を確立していくことになりますけど(政治家にならなくても何らかの形で政治にかかわること)、どうでしょうか?
でも、さらに深いレベルで見ていけば「自分が主体的に(自分軸で)好きなことをしている」ということが日常になれば、自然と「義務」に対しても主体的に向き合えるように自分が自然に反応します。
何となく見えてきたでしょうか?
「ああ、やっぱりこいつは結局いつもと同じ話をしてやがる」と感じられたかもしれませんが、要するに「好きなことを好きなようにやったもん勝ち」って話は今日も共通します。
そのために自分軸なり、自己肯定感なりが大事だってのは私のブログを継続的に読んでくださる方にとっては常識となりつつあるでしょう。
つまり、自分がライフワーク(=自分らしい幸せな生き方)を生きれば生きるほど、税金に対しても「どうぞ、どうぞ」という思いになり、逆に、それが「いやー、ちょっと違うんじゃない?」と思うならば「政治家になってもっと税金の仕組みをよくしたい!」という夢が新たに生まれることでしょう。
ということで、税金を気持ちよく払えるようになるための私からの提案は次の通りとなります。
・自分軸で好きなことをやって日々を笑顔で過ごす(=ライフワークを生きる)
・お金、仕事に関する問題を解決する
・権威との葛藤を処理する
参考にしていただければ幸いです。
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