受け取り下手で愛情表現が苦手な恥ずかしがり屋のあなたへ~恥ずかしさの心理~



恥ずかしい、という感情は幼少期からのものと、思春期以降に形成されるものと大きく2種類ありますが、どちらも「他人の目をとっても気にする」ことから生まれます。
その裏側には「自己嫌悪」がデーンと存在しているのですが、だからこそ、他人軸にならずに自分軸を意識することがすごく効果的なんです。

根本せんせーーー。覚えてますかあ?Yちゃんよ。いつ先生にメールしたのか、どんな内容だったのか、先生からお返事あったのか、さっぱり記憶ないの。
えっと、Yちゃんは結局、、、野良猫くんを追いかけてます(笑)あんたも好きねえーって先生の声が聞こえるようです。てへぺろ。
で、野良猫くんが最近すごく褒めてくれるんです。その服すごく似合ってるよ、とか、綺麗、とか。可愛げがある女やったら、ありがとーーー褒められて嬉しい(はあと)って受け取るんだろうけど、私、なんか照れ臭くて恥ずかしくて、そんなことないわって感じでスルーしちゃいます。
家帰って、きゃーー褒められた!うひゃーーってなるんです。可愛いよねえ、Yちゃん。

褒められ慣れてない。
受け取り慣れてない。

そんなYちゃんに先生はなんて声かけますか?

野良猫くんとの関係は、なんかいい感じです、
私が成長したから?
前ほどムカつかないし、彼がなんか言ってきても、チワワがなんか言うてるわーって聞き流せるんです。
だって、Yさまよ?って感じ。
かなり女王ぽくなってきました。
これも根本先生のおかげですねっ。
(Yさん)

さて、記憶喪失のYちゃんの話は横に置いといて(あ、とりあえず、おめでと!いい感じでよかったね)、

>褒められ慣れてない。
>受け取り慣れてない。

この言葉にピンと来たのでネタにしようと思いました。

皆さんは好きな人から褒められたときに素直に妄想中のYちゃんみたいに喜んで受け取れますか?
それとも現実のYちゃんみたいにフリーズしてスルーしちゃいますか?(それであとからニヤニヤしちゃったり)

あるいは、Yちゃんはどうか知らないけれど、みなさんは素直に好きな人に「好き」って言えますか?

ここ数か月オンラインなどで恋愛講座とか親密感への怖れを癒す講座とかやっていて、まず「受け取る」ということが苦手な方、そして、愛情表現が苦手な方がやっぱり多いなあ、と思いました。

例えば、こんなセッションやったんですね。

「今、目の前に好きな人がいると思ってくださいね。好きな人がいない人は好きなタイプの野郎がいると思ってくださいね。そして、深呼吸して、まずは『あなたのことが好き』って声に出して言ってみて。オンラインだから聞こえないから大声で言っても大丈夫っすよ!」

その後のみなさんからのコメントが「きゃー恥ずかしー」「て、抵抗がハンパねえ」「なんかドキドキして言えないー」という乙女な言葉で埋め尽くされておりました。

ねえ、なかなか言えない人は言えないですよねー。

また、みなさんは彼に「その服すごく似合ってるよ」とか「綺麗」とか言われたらどうなりますか?

「え?ちょっと何言ってるのか分かんないんだけど?」って聞き返すの?

確かこの間の恋愛講座でそんなセッションしたんだけど、会場に来てくれた方はみんなフリーズしていたなあ。日本語がうまく理解できない人ばかりだったのかなあ?笑

オンラインで受けてくださった方の中にも素直に「ありがとう」と言えた人もいるけど、「寝たふり」してるやつも多かったですねっ!(笑)

そもそも「自立」すればするほど「受け取れません」し、「愛情表現も苦手」になります。

自立って感情を抑圧して思考で生きる方向を向きますから、好きだの、かわいいだの、キレイだのって言葉は感情表現ですから、一瞬意味が分からなくなってフリーズしてしまうわけですね。

言語が違うって感じです。

自立した人の辞書からはそんな感情表現はどんどん零れ落ちていくものですから。

そして、そういう言葉が「恥ずかしい」となるんです。

好きとか、かわいいとか、きれい、とか言われると、途端に恥ずかしくなります。
好きとか、愛してるとか、一緒に居たいとか言えと言われると、途端に恥ずかしくなります。

「恥ずかしい」というのは「怖れ」の一種ですで、人目を気にしだす頃から出始める感情ですね。

小さい子供は知らない人に会うと恥ずかしくてママの後ろに隠れたりします。
幼稚園や保育園で人まで発表することなんてすごく恥ずかしくてできません。

注目されることがすごく怖くて、それが恥ずかしい、という表現になります。

そして、思春期には新たな「恥ずかしさ」が加わります。
それは「女性」「男性」としての感情で、すなわち「性」にまつわる恥ずかしさです。
セクシャリティと絡むわけですね。

だから、恥ずかしさって大きくこの2段階があるんです。

だから、人前で踊ったり歌ったりするのが平気だった(前者の恥ずかしさはあまりなかった)子が、思春期に入ると途端に人前に出るのが恥ずかしくなることも珍しくありません。

で、これらの恥ずかしさは第一、第二反抗期にそれぞれ相当するので、「恥ずかしい」という感情は「自立」が進むと出てくる感情とも言えるんですね。

さて、「恥ずかしい」と思うとき、当然ながら私たちは「他人の目」を意識しています。
つまりは「他人軸」な状態です。

人からどう見られるか?
人からどう思われるか?

これをめちゃくちゃ気にしちゃうわけですね。

他人から嫌われたくないし、変な奴だと思われたくなくて、できれば、よく見せたいと思うので、態度はどんどんぎこちなくなってしまいます。

そして、嫌われたくないって思いが出てくることからも分かるように、そこには「自己嫌悪」というものがでーんと存在しています。

自分のことが嫌いだから、人から嫌われるんじゃないか?と気にしてしまう。
自分が変な奴(ふつうじゃない奴)だと思っているから、人から「あいつ、ちょっとおかしいよね」と言われないか気にしてしまう。
自分に自信がないから、人に誤解されたり、変な風に思われるのを気にしてしまう。
自分が魅力的だと思えないから、人からブスだと思われるのを気にしてしまう。

だから、そんな自分を隠さなきゃいけません。
何が何ても素の自分は隠さなきゃいけません。

ある人はイキって自分をよく見せようと背伸びします。(時に中二病になります)
ある人はその隠れ蓑ですっぽり自分を隠して自分を隠します。(これがフリーズ状態ね)

その隠れ蓑ってのが「仮面(ペルソナ)」って奴で、この本で言う「メイク」という奴になります。(さりげなく本の宣伝をする根本氏)

『「いつも無理してるな」と思った時に読む本』(大和書房)

*セミナー動画:心のメイクを落として本来の自分らしさを取り戻すワークショップ3days

そうして、人目を気にして自分を隠しちゃうので、私たちの中にはざっくり二面性が生まれます。

外側・・・人に見せる用の自分。魅力的に演出したり、おとなしく見せたり、ピエロを演じたりする自分。

内側・・・自分でも愛せないほど自己嫌悪している自分。この内側を見せたら人に嫌われると思っている。

ほんとはもっと多面的なのですが、分かりやすく2つにしました。

こうして内外コントロールするようにするのですが、まあ、それは自己嫌悪が強い人ほど強くなります。

もちろん、自己嫌悪が強い=恥ずかしさも強い、わけですから、たとえ外側の自分だったとしても、恥ずかしくなるわけです。

で、冒頭の好きだの、かわいいだのって言葉を受け取れないのは、そうした二面性を作るくらい自分のことが嫌いなわけですから、そんな誉め言葉を聞かされても「は?誰のこと?」って思っちゃうからです。

日々「自分はロクな奴じゃないんだから表に出ちゃダメ」と隠れ蓑をかぶっているのに、それをめくって「君はほんとうにかわいいね。好きだ」なんて言われても逃げるしかないですよね。

だから、恥ずかしさを克服して、素直に相手からの愛情を受け取ったり、自分の愛情に素直になったりするためには、その自己嫌悪を何とかしなきゃいけないってことになるわけです。

それが自己肯定感をあげるってこととイコールになるわけですけれど、けれど、なんでそんなにも自分のことを嫌うのでしょう?

実はコレ、ほんとうに今の自分が嫌い、という場合も少なくないですが、幼少期から(特に思春期)の癖で「自分のことを嫌いだと思い込んでいる」なんて場合も珍しくないものです。

つまり「大人になった今の自分」は別に嫌いじゃないんです。そこそこ好きなんです。
しかし、思春期頃はめちゃくちゃ自己嫌悪強くて完璧主義にハマっていて、常に背伸びしていて、人目を気にしていたりして、その時の「感覚」が「癖」となって残っているのです。

だから、当時はめちゃくちゃ恥ずかしかったけど、今は別にさほどではない、ということも思い当たるはずです。

それで、ちょいと思春期の頃(中高生の頃)を思い出していただいて、ああ、あの頃は青かったなあ、怖かったなあ、人目気にしてたなあ、自信なかったなあ、なんてことをつらつらと脳裏に浮かべて、そんな自分を「よしよし」してあげることも効果的です。

いろんな本やブログやセミナーでやっている「魅力発見法」を使って、自分の魅力を見つけてひとつひとつ受け取っていくのもアリですし、人から褒められた言葉を必死に、めちゃくちゃ必死に思い出してノートにメモっておくのもいいと思います。

それで、今日お勧めしたいのは、これまた別からの角度になるんですけど、「今できることしかできねえから、今できることをやっておこうぜ!作戦」です。

ま、内容としては全然大したことないんですけど、要するに、今の自分に素直になる練習ってことです。

彼からキレイだの、かわいいだの言われたときにフリーズしちゃってもいいんです。
ここまで話してきた理由から、それって仕方ないことだから。
でも、あとで「きゃー、うれしー!!きゃー!!」ってなるなら、それを彼に伝えましょう。

それが「今できることをする」です。

さらに言えば、日常生活の中でも「今できること」をあれこれ見つけてやっていきます。
できれば「自分がしたいこと、好きなこと」を。

好きなこと、したいことをしているとき、私たちは自己嫌悪できませんし、そんな自分のことが好きです。

そうすると「地に足が着いていく」ので、素直になれるんです。

そう、結局のところ「自分軸を意識せよ!」ってことになるんですよね。

そして、いつも言ってることになるのですが「相手の好意を完璧に受け取る(=ちゃんと受け取る)」という完璧主義や、「相手の好意を本来はああいう風に受け取るべきなんだけど」という理想主義にハマっちゃいけねーぜ!ということです。

今の自分が受け取れる分だけ受け取ってくださいな、ということですね。

だから、「とりあえず、ありがとうだけ言っておく」というのでも全然OKなんです。

そして、あとからじわじわうれしくなってきてもそれでOKなんです。

そうしてうれしい気持ちが感じられるなら、それはちゃんと受け取ってるってことですから。

相手の言葉にリアルタイムに完璧に理想通り反応する!なんてことを目指しちゃダメですぜ!ということです。

実はこの「今できることをする」ってのは恥ずかしいときにはとにかく有効で、それは発表会の舞台に立つときも、社を代表してプレゼンするときも、大好きな人に告白するときも、全部、同じです。

もちろん、愛情表現をするにしてもまったく同じ。
今の自分にできることをすればいいんですね。

できないことをやろうとしない!ってことですね。
そうするとこれまた自己肯定感もあがっていくのです。

今日の自分のベストを尽くす。

これがきっと恥ずかしさを克服する方法じゃねーかな?と思います。

★そんな理想主義、完璧主義にハマっちまうあなたへ。

『「いつも無理してるな」と思った時に読む本』(大和書房)

*セミナー動画:心のメイクを落として本来の自分らしさを取り戻すワークショップ3days


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恥ずかしさの心理
 

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