「女で生まれてごめんなさい」という罪悪感について~女に生まれたことの罪悪感と向き合う~



男尊女卑の社会だったり、家だったりすると「あんたが男の子だったらよかったのに」という心ない言葉をかけられることも少なくないものです。
そうでなくても、男兄弟の方が可愛がられている姿を見たりしても、その罪悪感は芽生えるものです。
そんな罪悪感とはどのようなものなのか?どう向き合えばよいのかをレクチャーしています。

週末のお弟子さん制度3期のデモセッションで「女として生まれたことへの罪悪感」がひとつテーマにあがってきましたので、ちょいとここで触れてみたいと思います。

この罪悪感と言えば、そのほとんどが「親が男の子であることを期待していたのに、自分は女の子だった」というケースでして、「生まれた時に父親が明らかに落胆した話」を母親から聞かされたり、親せきなどから「あんたが男の子だったらよかったのにねえ」なんて言われたり。

別に旧家に生まれたわけではないのに、そんな風に女の子であることを否定されて育った方も珍しくないようです。

で、もちろん本人はまったく悪くないわけですが、そんな風に言われてしまうと当然ながら「女の子でごめんなさい」という罪悪感を覚えます。
まったくもって理不尽極まりないもんですけれど、性別だけで差別されることに抵抗を示すのは大きくなってからで、子ども時代はどうしたってその傾向があるんです。

まあ、現代社会でも少なくなったとは言え、そんな風潮が残っている家、地域もまだまだあるでしょう。

また、「あんたが男の子だったら~」とか言われてなかったとしても、親や周りの人が兄や弟の方をかわいがったり、学校の先生が「男の子優先」みたいな態度を取っていた李すると、やはりそのような罪悪感を持ってしまうこともあるでしょう。

それで、「女の子に生まれてごめんなさい」というマインドを持ってしまうと、その後はいくつかの道に分かれるようです。

それは「女でよかったことを証明する人生」と「人として必要とされる人生」、そして、「その罪悪感に飲み込まれてしまう人生」。

もちろん、ほかにもありますし、これらも一言で言うにはおおざっぱ過ぎるかもしれませんけど、それはおいおい修正していきたいと思います。

〇女でよかったことを証明する人生

そもそも「男の子だったらよかったのに」というのは、男尊女卑、男性優位な社会でしか生まれない言葉です。
となると、その言葉に反発するために、まずは「あたしが女でよかったやろ?」ということを証明していくパターンがひとつ生まれます。

そうすると「女であること」を強く意識し、男を敵として認識することになるので、

「男には負けられへん。」
「男になんかに舐められたらあかん。」
「何倍も頑張って男を見返してやるんや。」

なんて気概を持つようになります。

つまり、男性と競争することを選び、男性に支配されないように自立していきます。

だから、こちらの人生を選ぶと、見た目は非常に女性らしくなります。
でも、そのミニスカートも体のラインが出る服も「戦闘服」なので、女性であることを楽しむというニュアンスはあまりないかもしれません。

「ああ、女でよかった~」という言葉も、男性に対抗する意識から発せられるものが多いでしょう。(つまり、「男じゃなくてよかった」というニュアンスです。)

なので、男をもてあそぶようなタイプの女になることもありますし、一見従順そうに見えながら実は男を支配する「かかあ天下」を目指す妻もいますし、逆に、男を寄せ付けないような「高嶺の花」に君臨することもあります。

けれど、時に女があこがれるくらいのいい女度を発揮することが多いと思います。

また、こちらの傾向では本来味方である女性を攻撃するパターンも存在します。
まさに「自己攻撃」に投影なわけですが、特に男に媚びを売ってるようなタイプの女子は大嫌いなので、表立って攻撃してしまうことも珍しくないでしょう。

〇人として必要とされる人生

さて、そんな男尊女卑の社会に対して、いわゆる「ユニセックス」な在り方を目指すのがこちらのタイプです。

「男とか、女とかやないやろ?人としてどうかやろ?」という方針でもって、自分が人として必要とされる人生を構築しようと頑張ります。

とはいえ、「女であることの罪悪感」がそもそもの土台であるために「人として必要されるために」猛烈な努力が必要となっていきます。

「あんたがいてくれてよかった」
「あんたは自慢の子やわ」
「あんたはすごいなあ。我が家の誇りやわ」

くらいのことは言わせなきゃいけないわけですからね。

そのため、このタイプはたいがいエリートコースにきっちり乗って、世間様が「すごい!」と言ってくれるような職業を目指します。

もちろん職場や学校では男女平等であることを求めますし、パートナーシップも「対等」を強く意識します。

ちょっとでも上から目線で話をされたらぶち切れしちゃうわけですね。ああ、怖っ(笑)

因みにこのタイプは「人」としての意識を持ちますから、女子らしい服はかえって「男に媚びを売っている」として却下され、やはりユニセックス的な服を選ぶことが多いようです。

因みにそんな方に「ピンクのフリフリのスカートとか履いてみたらどう?」と提案すると、即座にグーパンチ4発に膝蹴り3発を食らいますので注意が必要です。

〇その罪悪感に飲み込まれてしまうような人生。

さて、上記2つのパターンを貫いて生きるのはなかなか困難が伴いまして、女として生きようと思ったけれど自分の趣味嗜好がどうみても男っぽい、とか、競争して勝とうと思ったのに連戦連敗だ、とか、エリートコースからドロップアウトしてしまった、と言った経験をされる方の方がむしろ多いのかもしれません。

元々「女であることへの罪悪感」があるわけですから、競争に敗れたりするとその罪悪感に飲まれてしまいます。

となるといわゆる「奴隷マインド」によって、親、男、会社、社会などの奴隷になってしまうことも、残念ながら少なくありません。

常にハードワークを繰り返し自分を罰していたり、幸せになれない男を選んで自分を傷つけ続けたり、親と癒着して親離れができなくなったりするんです。

女であることを傷つけるような行動がやめられないってケースではほとんどが「女であることに罪悪感を持っている」と言っても過言ではないほどです。

また、女であることで男(や周りから)傷つけられたと被害者になり、周りを攻撃し続ける人もいます。(かわいそうな人になったり、ね)

ここは罪悪感が前面に出てしまうわけですね。

もちろん、ここで紹介した3つのパターンのどれかに当てはまるというよりは、どの要素が強いか?という話になると思います。

この話は明らかに「自分は女に生まれたことへの罪悪感がある」と自覚されている方はもちろんですけれど、「なぜか幸せになれない」とか「なんか知らんけど、罪悪感で自分を苦しめてるような気がする」なんて場合には今日の話が当てはまるかもしれません。

では、この「罪悪感」をどう癒していけばいいのか?って話ですけれど、原因は何であれ「女で生まれてごめんなさい」は「誤解」なんですよね。
理不尽なことを言われたり、差別的な扱いをされたりしたことで、その罪悪感を持ってしまったわけですけれど、「私が私であること」には何ら罪の意識を持つ必要はありません。
しかし、大好きな家族の発言ですからね。大いに傷ついてしまうことは無理もありません。

ちょいと理屈・理論・思考から攻めるならばこんな入り口はいかがでしょうか?

〇女に生まれることで得られるメリットとは何か?

〇女であることによって周りの人たちを助けられるとしたらどんな方法があるのか?

〇私が敢えて女を選んだとしたならば、なぜだろう?どんな目的があったのだろう?

男性や周りの人への競争を手放すならばこんなアプローチがあります。

〇男性に対して「負けを認める」(競争をしない)。

〇男性であることのメリットとデメリット、女性であることのメリットとデメリットを書き出してみる。そして、相互が助け合う必要があることを受け入れる。

〇男性に感謝できることをできるだけたくさん見つけてみる。

さらに女性性を受け入れるって方法もあります。

〇「女らしい」と思えるファッションをより意識してみる。

〇「感情を感じる時間」を意識的に作ってみる。

イメージワーク(私がセミナー等でやっているもの)で女性性を受け入れる方法を知り、日常的に採り入れてみる。

罪悪感そのものを癒すにはもうこちらの本や動画に丸投げしちゃおうと思います!!笑

★罪悪感についてはこちらがおすすめ。

「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)
*セミナーDVD『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』

今日の話を無料アプリのvoicyで音声でラジオみたいに聴けます!
 
女に生まれてごめんなさいの心理
 
★Youtubeの公式チャンネルでも同じ内容を公開してます!(チャンネル登録よろしくお願いしますー!)
 
https://youtu.be/wnAPyU2pVHw
 

★お弟子さんたちのカウンセリングはこちらから。
http://cocoronooffice.jp/#counselor

 ☆オンラインカウンセリング無料相談「ココロノマルシェ」
 >https://cocoro-marche.com/

★自宅で、カフェで、移動中に、どこでも学べる根本の心理学講座

音声・動画配信サービス

セミナーDVD

★メルマガと動画付きで深い内容を学べるオンラインスクール。月額3,300円で毎週月曜日配信。
https://www.mag2.com/m/0001677732.html


あわせて読みたい