特別意識について~自分を特別に扱ってほしい心理とサービス業としての心構えに~



特別意識というのは「無価値感」から生まれるもので、同時に「嫉妬心」もついてくる、若干ややこしくも、誰もが持っている感情です。
サービス提供者としては、それ故に「自分軸」を意識して、特別扱いしてあげたい人を特別扱いするのは良いけれど、特別扱いを求めてくるお客様の要望に応えていたらけっこうしんどいと思うんです。

こんにちは。最近はyoutubeやVOICY、ブログといろんな形で根本さんを満喫して、コロナの自粛期間中も楽しく学べました、ありがとうございます。

今日は特別意識や特別扱いされたい心理について質問です。
私はサービス業でお客様から特別扱いや常連としての融通を求められることがあります。
以前はどのお客様にも平等を心がけていましたが「特別扱いされたいお客様は良い気分をお金で買いたいのだ」という教えもあり、融通することを覚え始めました。

しかしどうも気分が悪く、私の中に「特別扱いをされたがる人は自己肯定感が低く騙される人」「特別扱いをする人は人を騙している人」という思いがあることに気づきました。

もちろん根本教信者ですからそれが投影で「特別扱いをされたいのは自分」というところまで辿り着きましたよー、エライでしょ。(笑)
特別扱いが欲しいのに手に入らないから怒ってる、いわゆる酸っぱい葡萄ってやつかなと。

でも特別扱いを貰ったら私も騙される人で、与えたら私も騙す人になってしまう。だから特別扱いをしたくなんかない。(奪われる感じがする)でもされるのは嫌じゃない。(その手は食わないと警戒するけど)
これどうすれば手放してお客様に気持ち良く特別扱いを与えることができるようになりますか?

良きアドバイスをお願いします。
(Yさん)

>もちろん根本教信者ですからそれが投影で「特別扱いをされたいのは自分」というところまで辿り着きましたよー、エライでしょ。(笑)

おぉ、えらーい!!!これで、本日のネタが10行ほど割愛されました!あざーっす!!!(笑)

ところで、

>私の中に「特別扱いをされたがる人は自己肯定感が低く騙される人」「特別扱いをする人は人を騙している人」という思いがあることに気づきました。

ということなのですが、「騙される」という印象はどこから生まれたものなのでしょうか?

ちょっと私にとっては新鮮なイメージでしたのでお聞きしてみたくなりました。
ふつうはそんな印象持つのかなあ???

「特別意識」というのは心理学用語的にもお話ができるので、それは後々お伝えするとして、まずは、Yさんはどうしたらいいんだろう?という結論から先にお話ししちゃおうと思います。

>これどうすれば手放してお客様に気持ち良く特別扱いを与えることができるようになりますか?

Yさんがどんなサービス業についていらっしゃるのか、そして、どういう立場でいらっしゃるのかをお聞きしてみたいなあ、と思うんですけれど、「特別扱い」とか、いわゆる「常連様扱い」というのは、サービス提供者がしたくてしてること、だと思うんです。

例えば、私などもいくつかの店で「常連様」もしくは「カモネギ様」と呼ばれておりまして、それなりに良い待遇をしていただいているのですが、それなりに良い待遇をしていただく以上、それなりに良いお客様でいようと思い、お店の利益になることをあれこれやっているつもりです。
(例)SNSをシェアしてお客様が増えるように少しでも協力する。スタッフや弟子どもを半強制的にそのお店に連行して売上に貢献する。お邪魔するときは精一杯食って飲む、お勧めのお店を紹介された際は真っ先にリストアップする、等。

そして、もちろんそうしたお店は私が個人的にとても気に入っているお店なので、できる範囲でかなり応援するつもりです。

しかし、そうしたお店の店長さんたちが口々におっしゃるのは「お客様は選んでいます」という言葉です。

これは私がお気に入りなお店の方々からよくお伺いする話ですし、また、私自身も一応、サービス業ですので実感しているのですが「お客様を選んだ方が、結果的にお客様同士も仲良くなり、お店の成長に通じる」ということです。

たとえ、よく顔を出してくださるお客様でもほかのお客様(特に常連様)を不快にさせるような方は「お断り」「出禁」という処置を取るそうです。

逆に、私が知るお店でも常連であってもあまり特別待遇はしない店も中にはあります。(とはいえ、予約が取りやすいなどの厚遇はありますが)

つまり、Yさんの立場にもよるかと思いますが、「特別扱い」を与えるお客様というのは、少なくてもYさん自身が「特別扱いしてあげたいと思うお客様」に限ると思います。

お客様自身が「常連なんだから特別扱いしてくれ」と言われても、その人のことが嫌いであれば、特別扱いなんてしなくても良いと思うんです。

つまり、Yさんが特別扱いをするお客さまというのは「そのお客様への日ごろの感謝の思いを“特別扱い”という形で示す」という風に捉えたらいかがでしょうか?

要するに、ライフワークの基本である「好き」か「嫌い」かをもっと意識してもいいと思うんですよね。

もし、Yさんが特別扱いすることで騙す/騙されるといったネガティブなイメージをお持ちであれば、お客様からそれを要求されても「申し訳ありませんが、私はお客様を平等に扱いたいと常日頃から心に誓っておりますので、お答えし兼ねます」と丁重にお伝えすればよいと思うのです。

逆に、お客様の中で「ほんとうによくしていただいてありがたいです」という思う方がいらっしゃれば、堂々と特別扱いして差し上げればよいと思うのです。

サービス業ってサービスを提供する職業なわけで、何もお客様の奴隷ではありませんし、お客様の言うことをなんでも受け入れたらよいわけではないと思います。

特に、今の時代のサービス業は(業種にもよるかもしれませんが)かなり過当競争だと思います。だからこそ、逆に「お客様を選ぶ」という意識が大切だと思われるのですが、その点はいかがでしょうか?

※その辺は業種やYさんの立場によって話が変わってくると思います。ここでお話ししたのはある程度権限の与えられている店長・マネージャー、あるいは、オーナーさん向けのお話だとご理解ください。

なので、そこはYさんのポリシーを貫かれた方がうまく行くと思うのですが、いかがでしょうか?

「この店は何度通っても特別扱いしてくれないんだよ。それが俺は気に入ってるんだよ」なんてお客様が現れることと思います。

さて、最近なぜか増えてきている「コンサルティング」な話はこれまでにして、ここからは心理学的なお話をしていこうと思います。

>今日は特別意識や特別扱いされたい心理について質問です。

「特別意識」というのは「自分を特別な存在として扱われたい」という欲求で、私たち全員が少なからず持っているものです。

皆さんもあるお店を訪ねた時に「いつもありがとうございます!」って言われたらうれしいでしょう?「お客様」ではなく、「根本さま」など名前で呼ばれたらうれしいでしょう?
「これは根本さんだから言うんですけど」とか「これはいつもよくしてくださっているのでサービスです」と言われたら、また頻繁に来ようと思うでしょう?(なので私はカモネギ様と呼ばれる次第です。)

この特別意識が高まるのは特に思春期からでして、周りの人たちとの比較・競争が始まる時期です。
「あの子の方が先生から可愛がられてる」という思いが出始めるわけですね。

そして、「特別扱いされるように」振舞うようになるわけです。

ある人は、特別扱いされるために優等生になります。
ある人は、特別扱いされるためにおしゃれにこだわります。
ある人は、特別扱いされるために勉強を頑張ります。
ある人は、特別扱いされるためにええかっこをします。
ある人は、特別扱いされるためにたくさん知識を仕入れます。
ある人は、特別扱いされるために先生に媚びを売ります。
ある人は、特別扱いされるためにみんなとは違うことをします。
ある人は、特別扱いされるために何とか目立とうとします。

もうお気づきかもしれませんが、特別意識というのは「無価値感」が作り出す意識です。

「優等生になって先生やみんなから尊敬されれば、私が価値があるって証になる」という風に思うわけです。

それがものすごく強くなるのが「男女関係」においてですね。

彼氏・彼女には「特別に扱われたい」どころか「私のことを特別に扱うべき」と思いません?

これが女子にとっては「お姫様願望」(お姫様のように大切に、素敵に扱われたい、という願望)にもつながります。

そして、この特別意識が「無価値感」から来るということは、同時にある感情も付いて出てきます。

それは「嫉妬」ですね。

特別意識、無価値感、嫉妬、というのは3点セットと言ってもいいくらいで、他者との比較競争により生まれ出てくる感情と言えると思います。
(厳密にいえば、無価値感が先にあり、そこに比較競争が起こることで特別意識や嫉妬心が芽生えてきます。)

だから、Yさんに「特別扱い」を求めてくるお客様は「無価値感が強く、嫉妬深い人」と解釈ができると思います。だから、一度特別扱いしてしまうと、さらなる特別扱いを求めてくる可能性がありますね(笑)

なので「特別扱いするかどうかは、Yさんの気分(好きか嫌いか)で決めたほうがいいですよ」という提案になるわけです。

ただ、ちょっとややこしい話になるんですけど「特別意識」というのと「自分は特別な存在である」という自己認識は全然違うものになります。

特別意識というのは前述したように「特別に扱われたい無価値感強めな人」なのですが、自己肯定感や自尊心が高い人は、もとより「自分は特別な存在である」と思っているのです。

何が違うか?というと、前者は「私だけを特別扱いして!」と思うのに対し、後者は「自分もそうだけど、みんな特別な存在なんだよ!」と思っている、ということです。

無価値感が強く自己肯定感が低めな人が前者で、自己肯定感が高いのが後者です。

みんなが特別な存在だと思っている後者な人たちが、お店の人にわざわざ「私を特別扱いして!」なんて言わないのは自明のことですよね。

なので、やっぱり自己肯定感高めようぜ!自分軸で生きようぜ!自分をもっと大切にしようぜ!といういつも通りに結論になるのでした・・・(苦笑)

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無価値感が作り出す「特別意識」について。
 

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