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自分を否定して引け目を感じ、それを取り戻す(補償する)ためにあれこれ頑張りすぎると、それ自体がストレスになるため全然うまくいかないし、自分も周りもしんどくなってしまいます。
「今できることしかできないんだぞ!」ということを肝に銘じるべく、意識を「今、ここ」に向けるようにしたいですね。
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いつもブログを拝見し、気づかせて頂いたり、元気になったりするのですが、やっぱりばっさりとどめを刺して頂きたくてメール致しました。
私は四十代、2人の男の子の母です。
ここで書かれている思いきり過干渉でヒステリックで、いわゆる毒親だと自分でも思います。
おまけに過度に良い人、バリバリの他人軸人生です。
こんな生き辛さを抱えている私なので(先生の本で少しはマシになりましたが)子供達も同じ思いをさせそうで、またこのままではロックマン一直線に育ててしまうと苦しんでいます。
(あ、先生の本は本棚に仕込んでおこうと思います。)
夫は私には勿体無いくらいの人です。
私なんかと結婚しなければ、もっと出世も、お金にも困らなかったんじゃないかとおもいます。
両親は個別には良いとこもあるのですが、いわゆる機能不全家族でした。
貧乏で育ち、父の顔色をいつも伺っていました。そして問題も良く起こり、せっかく楽しいことがあったり考えたりしても、問題のせいでいつも辛い実家の現実引きづり戻される感覚でした。最近、実家はお金なく固定電話もやめたようです。
そんな家族は嫌と、頑張っているのですが、同じことを繰り返してている様でこどもたちに申し訳ないです。
こんな私が子育てをしていいのでしょうか。
今、めちゃめちゃネガティヴ思考のドロドロしたメールで申し訳ありません。
同じような悩みもある中、学ぶ事も出来ず・・・
ネタにしていただけたら有り難いです。
(Rさん)
なるほど、ロックマン養成所のお母さまからのリクエストっすね。ありがとうございます。
ちゃんと過干渉でヒステリックで毒親だと自覚があるってことは素晴らしいですねえ。
そう、素晴らしいんです。
いつも問題になるのは、気付いていない/認識していない、という状態だったり、あるいは自らを正当化しているような状態なんですな。
だから、子どもたちに罪悪感、旦那さんに罪悪感をきちんと感じていらっしゃるRさんは、なんぜずっとマシなわけです。
罪悪感と愛は比例するぞ!って偉い先生も言うてますしね!(笑)
↓
>「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)
だから、Rさんは「そっか、そういう罪の意識を抱えてる私ってまだマシなんだ。救いがあるんだ。そういう風にちゃんと自覚していることが大事なんだ。それでいいんだ。」と何度も思い込んで頂ければ幸いです。はい。(この「 」内を何度も復唱して暗記しちゃってください。)
さて、バリバリ他人軸で過度に良い人をやっちゃうRさんですけれど、何が苦しいってそこですよね。そこ。
他人軸で、かつ、過度に良い人をやっちゃう、という点。
これ、私たちみんながハマる罠なんですけど(理想主義って言う奴)、「こうしなければならない」「こういう風にするのが正しい」「これくらいしなきゃいけない」といったことで自分を縛りに縛り、頑張りすぎるものです。
これを一言で言えば、
「Rさん、いい母親、いい奥さんになろうとし過ぎだべ」
ということです。
機能不全家庭で育ち、それが苦しかった分、そんな思いを子どもたちにさせたくないと思います。これは愛ですね。
そして、そのことで旦那さんにも罪悪感を覚えています。ここにも愛がありますね。
それだけでほんとはいいんですよ。
そえだけで。
でも、そこでそんな自分に引け目を感じたり、罪悪感を覚えたりすると、そこに「マイナス分」(負い目)を感じて、借金を返そうとするがごとく頑張りすぎるのです。
つまり、
「私はよい母親ではないからもっと頑張らなきゃ!」
「私みたいな毒親に育てられるなんて申し訳ない!子どものためにもっと何とかしなきゃ!」
「私に育てられたらロックマンになってしまうから、もっとちゃんとしなきゃ!」
「私なんかを妻にした夫が可哀想だから、ちゃんと埋め合わせをしなきゃ!」
これが余分なんですわな。
こうやって頑張ろうとする。
↓
うまくできないのでストレスがたまる
↓
イライラしてヒステリックになってしまう
↓
それに罪悪感を覚えて自分を責める
↓
もっと頑張ろうとする
という悪循環なのですな。
だから、「自分はよい母親ではないからもっとちゃんとしなきゃ」と思った瞬間にすさまじいストレスが自分にかかり、「ちゃんとできない→ますます良い母親ではない」という状態を作り出してしまうのです。
だってできないんだもん。
誰も教えてくれなかったんだもん。
できないの、当たり前じゃね?
だから、「できないことをやろうとしてる」のかもしれないですね。
じゃあ、どうすりゃいいのよ!という話なのですが、
「お母ちゃん、どうやっていいのか分からんからごめんねー」
「こんな奥さんでごめんねえ。できることやるから、どうしたらいいか教えてねー」
「あんなたちのことはかわいいのよー。幸せになってほしいのよー」
「うちの子どもに生まれて来てくれてありがとねー。それだけで母ちゃん嬉しいよ」
旦那さんに、子どもたちに対して、「素直に」なり、「愛情」と「感謝」を伝えることです。
それだけです。
それだけです。
それだけです。
もし余裕があれば「あんたすごいねえ。○○なところがすごいねえ」と価値を見て伝えてあげたら良いっす。
ついつい「母親だから」ということで、かっこつけてしまうわけですね。
それで、できないことをやらなきゃいけないように思ってしまうわけです。
ええかっこ、すんなよ、ということです。
ありのままで生きましょう!というのはそういうことなんですね。
「今できることしかできないんだから、今できることをしましょうよ。」
そこをきちんと意識することが「自分軸」であり「自己肯定感」なのですが、それがまあ、難しいと言えば難しいんですけどね。
機能不全家庭で育ったことは別に恥ずかしいことでもないし、引け目を感じることでもありません。確かに苦しかったり、しんどかったりすることもあったかと思いますが、その一方で、逞しさ、強さ、しなやかさ等、Rさんが得たものもきっとあるかと思います。
旦那さんにそこまで感謝の思いを持てるのも、そういう家庭で育ったからかもしれませんね。
だから、変にカッコつけずに、今できることをやればよいのだと思います。
といっても、すっかりカッコつける癖がついているので、分かっていてもついつい頑張り過ぎちゃうもんですけどねー。
その辺は、この記事を何度も読み直してもらったり、気に入ったvoicyを聞いてもらったりして、自分の中に落とし込んでみてください。
★ちなみに私が書いた子育ての本はコレ。「親は見本なんだぞ」というお話を小説風に書いています。
↓
>「子どもの将来は「親」の自己肯定感で決まる」(実務教育出版)
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