「良いダメ出し」と「悪いダメ出し」があるんですか?~向上心とダメ出しの関係について~



ダメ出しが良いとか悪いとか、良いダメ出しと悪いダメ出しとか、いい方はいろいろあるんですけど、それって人それぞれ定義が違うし、タイプも違うわけですね。
向上心を出すためにダメ出しするのが効果的な人もいるし、そうじゃない人もいるってわけです。

先生、こんにちは。いつもブログ、本を通して大変お世話になっております。先日は自己充足は大切だとのお言葉をありがとうございました。

今日は、自己肯定感を高く保てるよう自己確認できる、向上心についての解説を頂けたらと思いメール致しました。

ある時、ダメ出しは自己肯定感を損なうよね~という話をしていたところ、友人(昭和生まれの男性)が「でも、自分にダメだしせんと向上していかんやろ?」ダメ出しには”良いダメ出し”と”悪いダメ出し”があると言いました。

わたしも昭和生まれのなので、向上心があるなら自己を厳しく叱咤するはず!という感覚はよく理解できます。しかし、健康を損なった時、ダメ出しの癖だけが残ってひたすら辛い思いをしたので、「良いダメ出し」に何か有意義な定義があるにしても警戒心が働きます。

ワークを通して自己肯定感も上がって来たので「向上心と苦手を克服することの関係は?そして、自分嫌いを直すには?」の記事にあるような処し方が出来るだろう、大丈夫と感じてはいるのですが自分の心の癖にやや不安もあります。

などなど、モヤっとしながら後方待機している武闘派女子の頭をスッキリさせていただけたら幸いです。
(Yさん)

基本的に心の世界では「何をするか?何が起きているか?」という表面的な事象よりも「なんでそれをするのか?」という理由を重視しておりまして、その理由も思考的なものではなく、「感情的理由」をさらに追い求める習性がございます。

だから、「ダメ出しするのはあかん!!」ということははっきりと言えず、そうおっしゃる方に「なんでダメ出しするのはあかんの?」という質問が必ず紐づいてきます。

自分にダメ出しをすることで「やる気に繋がる」とか「向上心が湧き出る」ならば、別に構いませんが、それが「凹む」「自己嫌悪が強まる」「自信を失う」「自己肯定感が下がる」ならば、あまりお勧めしません。

世の中にはけっこうドMな方々がいらっしゃいまして、自分で自分に鞭を振るうことに快楽を覚え、よっしゃやるで!とスピードアップする競走馬のような方々もいますが、その一方で「鞭はベッドの中ならOKなの(はあと)」というタイプもいらっしゃいまして、そういう方は自分にダメ出しすることが逆効果になるわけです。

つまり、その昭和生まれの友人男性は「鞭を振るわれるとやる気になる」タイプであって、たぶん、Yさんとは違うんですよね。

もちろん、彼だって鞭の使い方にはいろいろ要求がある筈で、「えー、うちは浴衣の紐で手を縛られたり、タオルで目隠しされるくらいのソフトなのならええけど、鞭とかは痛いからは好かん!」かもしれないし、「いや、あっしは亀甲縛りの上、ろうそくを垂らされながら鞭を振るわれるプレイが大好きでやんすから、ガンガン打ってほしいっす」という筋金入りのドMかもしれません。

つまりは「自分にダメ出しする」と言ってしまうと一言で終わるわけですけれど、それはそれぞれの性癖によって強度も頻度も程度も変わってくるもんなんです。

で、よく私がブログで「ダメ出しする癖は直したいよね~」なんて話をするのは、そのダメ出しが、ひたすら自己肯定感を下げ、自信をなくし、自分を傷つけるためだけに行われることが多いからで、全面的に禁止を訴えているわけではございません。

でも、「昭和」とひとくくりにしちゃうとややこしいのですけど、確かに軍国主義の色が濃く残っていた時代は(平成に入ってもしばらく続いてますよね)、「厳しくすることが大事」「追い込むことで精神的に強くなる」「気合いだ!気合だ!気合だ!」「ほめると付けあがるから、常に足りないところを指摘すべき」なんて精神論がまかり通っておりましたから、未だにそのトラウマから抜け出せない人も多いですよねー。

それに大事なのはかつての日本人は「正しいか、正しくないか」の二者択一で、けっこう限られた価値観の中で生きてきました。

「ダメ出しするのは向上心を高める上で重要だ」という価値観が一般的だったので、それ以外の価値観は受け入れられない(否定される)運命にあったんですね。
(その典型的なのが、芸能人の不倫を一方的にたたく文化として残ってますね。それは対象としている視聴者がその価値観の時代を生きてきた人だからでしょう。)

それが、ネットや様々な文化の流入で価値観が多様化し、「ああ、あなたはそういう価値観なのね。私はこういう価値観なのよ」と違いを受け入れる文化が少しずつ熟成されてきているのが現代だと思います。

だから、Yさんに置かれましても「ああ、彼はそういう価値観なのねー。私は自分にダメ出しすると自己肯定感が下がると思ってるから、全然価値観が違うのよねー」という風に解釈することが大事なんですな。

つまりは、自分軸、です。

もちろん、自分軸で生きるということは、「彼が私の価値観を受け入れられないこと」も許容してあげる意味も含みます。

私:「ダメ出しは自己肯定感下げるからよくないよねー」
彼:「でも、ダメ出しは良いのと悪いのがあって、良いダメ出しは大事やで」
私:「そうなんだー。あなたはそういう考え方なんだね。私とは違うねー」
彼:「いやいや、良いダメ出ししなきゃ向上心あがらないでしょ?」
私:「そういう考え方もあるけど、私はそうじゃないんだよねー」

なんて風に「私」と「彼」の間に明確に線を引きながら(つまり、主語を明確にしながら)コミュニケーションをとることが重要なんですな。

それで分かりあえなかったとしても「ま、しゃあないな」って受け入れるのが自己肯定感であり、自分軸なんですね。

そこで「どっちが正しいか論争」に巻き込まれると、「朝飯はパンがいいのか?ごはんがいいのか?」「朝型の生活スタイルと、夜型の生活スタイルとどっちがいいのか?」みたいな、延々と答えが出ないやり取りが繰り返されることになります。

そうすると、口が立つ方が相手を言いくるめることになるので、言いくるめられた方が大変気分が悪いですね。

つまり、「正しさの争い」という競争になっちゃうわけです。

「正しさを追い求めると幸せは逃げていく」わけで、結果的に喧嘩別れすることになるんです。

だから、「あ、そうか、彼はそういう価値観で生きてるのねー。私とは違うし、そこにこだわる人とはよう付き合わんわー」と距離を置いてもいいですし、「へえ、そういう価値観なんだー。面白いなあー。もっと聞かせてよー」とインタビューアになってもいいですし、まあ、そこは「自分がどうしたいか?その人とどう付き合いたいか?」になってきますよね。

で、「良いダメ出し」も「悪いダメ出し」もひとそれぞれ強度の違いがあるわけで、大事なのは「自分はどういうのがちょうどよいのか?」なんですね。

「良いダメ出しがあるって言われても、やっぱりあたしはあかんわー」と思うならば、ダメ出しをやめる方向に向いて行けばいいし、「ソフトなプレイなら嫌いじゃないかも(はあと)」と思って見てもいいし、それはまあ、Yさん次第ですねー。

カウンセラーとしての見方としては「そのダメ出しって単に自分いじめになってない?苦しくない?だったら辞めたら?」というもんです。

で、「向上心」というのは、もっと成長したい、もっと学びたい、もっといい女になりたい、もっと稼ぎたい、という「欲求」から来るもので、「心」が付いているところから分かるように「感情」なんですよね。

だから、自分がワクワクしたり、やる気になったり、その気になれたりする状況を自分のために作ってあげることが向上心に繋がるわけです。

ライフワークを探すための質問にこんなのがあります。

「あなたがついやる気になってしまうシチュエーションって何?」
「あなたがその気になる言葉って何?」
「あなたが人に言われてやる気になる言葉って何?」

つまりは「自分らしい生き方は何だろう?」ということを考えるにあたり、「自分はどういう状況でワクワクするんだろう?その気になるんだろう?」ということを探していくんですね。

つまり、向上心もまた人それぞれ全然違うんです。

例えば、自分に高い目標を課すことで向上心が出る人もいるし、「好きにしたらええよ」と言われて真っ白い画用紙を渡された方が向上心が出る人もいるし、「一緒にがんばろ(はあと)」と言われて向上心が出る人もいるし、「あんたは何もできないんだから」と否定されて向上心が出る人もいます。

Yさん、そして皆さんはどういうタイプなんでしょう?

ちなみに私は「自分がしたいことを自由にできること」が向上心につながるので(つまり、協調性はけっこう低いし、干渉されることが嫌い)、放置プレイを好むタイプです。

ということで、今日も安定の「自分軸」と「自己肯定感」のお話でございましたー(笑)

★その辺のあり方とやり方を学ぶおすすめ本たち。

『人のために頑張りすぎて疲れたときに読む本』(大和書房)

「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)

「マンガでやさしくわかる敏感すぎるあなたがラクになる方法」(日本能率協会マネジメントセンター)

★ライフワークを見つけて自分らしい人生を生きるための本

「つい「他人軸」になるあなたが7日間で自分らしい生き方を見つける方法」(あさ出版)

*セミナー動画:ライフワークをデザインするワークショップ~こんなご時世だからこそ、「自分らしい生き方」改めて見つめ直してみませんか?

今日の話を無料アプリのvoicyで音声でラジオみたいに聴けます!
 
「良いダメだしと悪いダメだしがあるの?価値観の違いを許容する」
https://voicy.jp/channel/962/74635
 

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