男女問わず競争を仕掛けられるのですが、女同士だけは負けを認められません!



競争を仕掛けられるということは、自分の中にも競争心があるということ。
じゃあ、その競争心はどこから生まれてきたのか?という掘り下げを行っていきます。
競争は、心の痛みが作る「自立」から生まれるもの。となれば、そのルーツを許すことがひとつのテーマになるのです。

根本先生こんにちは!
今日は女同士の競争について伺いたくメールしました。

最近、男女を問わず周りの人から競走(喧嘩やマウンティング)を仕掛けられます。
恋人や周りの男性に対しては可愛いなぁ、遊んでほしいんやなぁと温かい目で見ることができ、自分の調子が良い時にはゲーム感覚で付き合うことができます。
また、以前に比べ、精神的に余裕が持てるようになり、相手に負けてあげることもできるようになりました。

しかし、女性同士になるとそれが難しいんです。
わたしは自立系武闘派の自覚があるため、切腹を覚悟するくらいのつもりで相手に負けてあげることもあります。
しかし、その後味の悪さといったら…(笑)
ボクシングで言う挑戦者、もしくは特攻隊長的な気質もありますが、自立系武闘派の中でも平和部隊を自称しているため、基本的には喧嘩や不穏な空気には敏感で出来れば関わり合いたくありません。

自分の中にある競争心やマウンティングのせいかもしれないと思い当たり、女王の座もしくはチャンピオンベルトを明け渡す覚悟で手放したいと思っています。
アドバイス頂けると助かります。
(Sさん)

紛うことなき武闘派女子から武士道溢れるリクエスト誠に有難う御座います。
ふだんから日本刀を腰に携え、バズーカ砲を背中に背負い、ライフルを腰だめにしながら一般道を闊歩していたら、そりゃあ、すれ違う武闘派女子はついついケンカを売っちまいますよね。

当然、武闘派女子としては幼少期から「売られたケンカは買うべし」と叩き込まれているために、ついつい反応してしまうわけです。

ちなみにSさんは「平和部隊」を自称されていますが、もしかして私の知っている「平和」と意味が違うのかな??戦乱を武力で抑え込む部隊ということかな???

とはいえ、幼少期より普通に武器を携行して生きてきたために、自らがそんな重たいバズーカを背負っている自覚もなく、ハンドバッグ感覚でライフルを持ち歩いていると思うので、自分がそんな好戦的な部族とは思わないですよね?

つまり、「競争心」がある人ってあまりその自覚がないことが多いんですね。
それで、自分にとっては「ふつう」だと思っているんだけど、いきなり誰かからケンカ売られたりするわけです。で、ふと手元を見たら「あら。日本刀持ってましたね(はあと)」って気付くんです。

つまり、周りの人から競争を仕掛けられる=私の中に競争心がある、ということを表していると思ったら良いと思います。
(それだけのことを伝えるために、日本刀だのバズーカだの平和部隊だのって余計な話を差し込むので私の記事が長くなるんですね。はい。)

で、男・子ども・老人には相手に負けてあげることができるようになった、ということは素晴らしいことで、それだけSさんが成長を遂げられた証ですね。

で、なんで女同士だとそれができないのか?ってことなのですが、「それは女同士だからじゃない?」と言ってしまうとここで今日のネタが終わってしまい、武闘派女子の一斉蜂起を招くので、ちゃんとお話してみたいと思います。

ちなみにSさん、皆さん、なぜ女同士だと競争を手放せないのだと思いますか?

でも、中には「女の人は許容できるけど、男の人は許されへんねん!」という方もいらっしゃいますし、「男も女もどっちもあかんねん!」という方もいらっしゃるでしょう。

なぜでしょう?

それは元々、競争が生まれる理由を考えてみる必要があります。

「競争」というのは「自立」が作り出すもので、その「自立」は「心の傷」が作ります。

心の傷の痛みから自分を守るために自立し、そして、自分がこれ以上傷つかないように戦うのが「競争」なのです。

だから、「競争」が起きる裏側には何かしらの心の傷、痛みがあるわけですね。

じゃあ、それが何だろう?って話なんですけど、「女の人との競争が手放せない!」裏には、「女の人との闘争史」があるんです。

なので、ちょっと思い出してみてください。

「Sさんを傷つけた女の人と言えば誰でしょう?(複数回答可)」

「Sさんが許せない女の人と言えば誰でしょう?(複数回答可)」

「Sさんと交戦状態にある女の人と言えば誰でしょう?(複数回答可)」

ま、この辺は「いやー、おかんとは前はいろいろあったけど、今は平和条約を結んで安定してるんだけどなー」と思われる方もいらっしゃると思うのですが、それは「自分が意識できる範囲で」ということなので、もしかすると意識の深いところ(潜在意識)では、まだまだ戦争状態が続いているのかもしれません。

※もちろん、男の人との競争が手放せない人は「女の人」ではなく「男の人」に読み替えて先ほどの質問にお答えください。

だから、「切腹覚悟で負けを認める」ってことに抵抗があるなら、その「女の人」との関係をがっつり扱った方がいいかもしれません。
つまりは「許し・手放し」のプロセスですね。

素直に「負けを認める」ということはシンプルな方法ですけれど、そこで猛烈な後味の悪さを感じるってことは、心の中には頑固な執着が生まれているということなので、がっつり向き合ってみると良いのです。

ま、そんな方のための本がもうすぐ発売になりますけどね!

>「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本」(学研プラス)

で、そんな本に大枚1400円(税別)を払うのはもったいねえぜ!という方のためにいくつかポイントをお伝えしたいと思います。

その1.そやつに対して感じていることを素直に吐き出してみる。要するに御恨み帳をぎゃんぎゃん書いてみるべし。

※御恨み帳の書き方:https://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/15692

その2.そやつとの間で自分が学んだり、成長したりしたことを探すべし。つまり、そやつが「○○であったからこそ得られたメリット」に注目すべし。

その3.そやつの価値や魅力を山ほど見つけるのじゃ。ざっくり50個以上は探すつもりで挑んだ方が良いぞ。

その4.そやつに感謝できることをずらーっと書き出します。ざっと100個を目指しましょう。これは切腹覚悟で書き出す気合が必要かもしれませぬ。

その5.この1~4のプロセスを経て、自らの気持ちや行動にどんな変化があったのかを振り返るべし。ここで自信がついて自己肯定感があがって意識が変わるのじゃ。

まあ、ここをガッツリやろうと思うなら、早い人でも2,3週間、ふつうは数か月かかることが多いんですけど、それを乗り越えてみると「あらあら不思議、今まで苦手だと思ってた女性上司が意外とちょろいわ。」なんて思えてくるものです。

さて、女王の座を渡すほどの覚悟を持って向かおうという気概を買って、もう一つの見方もご紹介してみましょう。(今、オンラインスクール用の原稿を書いているので、けっこう詳しく掘り下げるモードになっているのかもしれません。)

女性同士があかんねん!という場合、けっこうな割合で「女性性を否定している」というケースが見られます。

自分が女であることを否定していたり、あるいは「女とはこうあるべき」という観念に支配されていたり、あるいは「感情を感じる/表現する」ということが苦手だったり。

特に武闘派女子の方々は「見た目はめちゃくちゃ女っぽい癖に、中身は紛うことなき武士」なので、内なる女性性を開花させることが目指すべき方向となります。

Sさんが内なる女性性を否定しているとしたら、どんなことか思い当たるところはあるでしょうか?

そこを「許す」ということも生き易くなるポイントかな、と思うのです。

ちなみにそうして自らを解放させてあげると「名実ともに女王様」に君臨することができ、競争なき平和な世界の中で皆の衆を幸せに導く女王様として生きられるようになるでしょう。

今日の話を無料アプリのvoicyで音声でラジオみたいに聴けます!
 
 (準備中)
 

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