「受け取る」ことと「流れに身を任せる」ということ。



どちらも「女性性」がテーマであり、自立やコントロールを手放すことが求められるプロセスです。
日々感謝しながら過ごし、自分や状況を信頼し、起こりうる結果に責任を持つことを意味します。
だから、実に自分自身を成熟させてくれるプロセスなのです。

根本先生、こんにちは。いつも楽しくブログを読ませていただいているJと申します。退屈を嫌う武闘派女子であると自負しております。

結婚した旦那は感情を見せないロックマンで部屋にこもってヘビメタを聞いているような年中思春期みたいな人で、浮気もたびたびありその結果、仮面夫婦になりました(お金だけは入れます)。離婚したいと言いましたが、だめだよと断られました。(謎)

それから20年ワンオペ育児で子供二人大学生に育ちましたので、私も情熱のやりどころがなくなってきたので起業して経営者として仕事はしています。(ちなみに両親ともに経営者でした。)

まじめに過ごしてきたはずだったのですが、最近おかしくて、バツイチの彼氏ができました。付き合って5年になります。彼氏は母親に捨てられたという経歴の持ち主で、めんどくさいときもあり、付き合うのが苦しくなると、私は浮気を繰り返してしまいます。

自分の人生これではいかんよな、と思ったりもしますし、そんな元気あったら夢中になれるものを頑張った方が健全だとも思います。

はっきり言ってどうかしてるぜ!って言う状態です。どうしたらいいのか流れに任せている状態です。

実は以前、根本先生のセミナーなどでお会いしたことがあり、先生からクールに「受け取るだけだね」というメモをいただきました。

全部受け取ったらなんだかしっちゃかめっちゃかになっているのですが、ご意見いただければうれしいです。
(Jさん)

まあ、そもそも「受け取る」ってどういうことなのか?という話になるのかもしれませんけど、しっちゃかめっちゃかになったら何がどうなって何がヤバいんでしょうか???

で、Jさんにとっての「健全」というのは「浮気をせずに一人の人を愛する」ということを意味しているのでしょうか?

彼氏ができて、浮気を繰り返す自分は「不健全」であると?

それとも精神的にヤバい状態になってきてるということなのでしょうか?

最近も「旦那もいるけど彼氏もいてるねん」という方からのご相談が相次いでいるわけですけれど、それに対して「あかんやん。そんなんあかんやん」などと言うことはほとんどなく、「ま、しゃあないわねえ~。恋に生きる女やもんね~」などと言ってる私です。

常々お話していることですけれど、私は起きている現象は単なる「結果」なのでさほど興味はなく、「なぜ、そうなったのか?」という理由ならびに背景の方に俄然興味を惹かれるタイプです。

Jさんからすれば、万年中二病みたいなロックマン夫から自立して、お子さん2人をワンオペで育て上げ、さらにはビジネスでも一旗揚げられた状況ですから、ふつうに考えても「あと足りねーのは男だけだべ」という心理になるのは容易に想像できます。

要するに、ずっと寂しかったんですよね。
ひとりで頑張ることに疲れちゃったんですよね。

そしたら誰かの肩が欲しい、と思うのも自然なことじゃないかと思うのです。

倫理的にはタブーとされていても、人間って感情があるわけですから、ま、しゃあないよねえ、という話です。

例えば、Jさんと似たような境遇のクライアントさんがいらっしゃいます。
彼女も経営者で、美容にふんだんに投資しているせいか、年よりもずっと若くいらして、いつも「パンツを見せたいの?」というくらい超ミニなスカートを履いてセッションルームにいらっしゃいます。

で、彼女は「あたしが今、夢中になれるのはセックスだけなの」とおっしゃっています。
一回り年上の旦那さんとは子どもを産んでからほぼほぼレスでして、いつしか常に彼氏が複数いるような状態になり、「あたしはいつまで頭の中身が男子高校生なんでしょう?」とお話されるような方です。

そんな彼女がなぜ私のセッションに通うかというと、ひとつはメンタルを安定させるため、もう一つはもっとセクシャリティを解放していい女になっていいセックスをたくさんするため、です。

Jさんとはいいお友達になれる人かもしれませんね(笑)

そんなJさんには今、夢中になれるものがなくなってしまったのでしょうか?

夢中になれるものって「頑張って見つける」とか「努力により夢中になる」というものではなく、自然発生的に心が持っていかれるものでもあります。
(もちろん、それを抑圧している場合は、少々頑張る必要があったりしますが)

子どもも手を離れ、事業も安定してきているとするならば、今のJさんは男以外に夢中になれるものがないのかもしれません。
・・・ていうか、男にも飽きてきた?(笑)

となると次なるヴィジョンが必要になってきますよね。

Jさんがワクワクするようなこと。
もっとときめきや情熱を感じられるもの。
喜びやドキドキ感を感じられるもの。

それを見つけるのに年齢も環境も一切関係ないので、「さて、あたしは何にハマるのかなあ?」という風にあれこれ世の中を見つめ直してみるといいでしょう。

そう言えば、ある経営者は「俺は飽き性なんだ」と言いながら、不動産事業をあっさり手放してバイオ事業に投資をしつつ、無農薬の農業にハマっています。
「興味の赴くままにあれこれやってたら、ここにたどり着いたんだ。でも、5年後は何してるかわかんないけどね!」とニコニコしていらっしゃいます。

なので、ある意味、流れに身を任せるのも悪くないんじゃないの?と思うわけですが、いかがでしょうか?

課題やテーマやヴィジョンの策定が必要だったら、また個人セッションでもセミナーでも利用して頂ければと思います。

まあ、流れから言うと先ほどの女性経営者のような「セクシャリティ」や「女性性」がテーマになりそうな気もしますけれど。

だって「受け取る」ってそもそも「女性性」ですからね。

例えば、経営者って基本「問題解決」が趣味みたいなところがありまして、常に「課題」や「問題」を探しまくっているところがあります。
(それがビジネスになるわけですから、当然と言えば当然ですね)

だから、そんな方に「何かコンプレックスとかある?」とか「やり残したことってない?」とか「もっといい女になるとしたら何が足りない?」みたいな質問をすると、俄然やる気になってその問題に邁進されるものです。
(私はふつうはそのような質問ってあまりしないんです。)

「昔からちょっと体型にコンプレックスがあるんですよね。ダイエットを何度もするんですけど、なかなか成功しなくて」とおっしゃる方に「じゃあ、ちょっとそこ頑張ってみませんか?」と一言言ったら、「かしこまりましたー!!」と宣言されて、半年で10kg以上ダイエットされて、今もそれを維持されてる方がいます。

彼女がさすがだな、と思うのは、ダイエット法を改めて研究し直して自分に合う「美しくなる痩せ方」を考え付いたことです。

で、お察しの通り、彼女は今、美容関係のビジネスにも進出されております(笑)

さて、Jさんの話に華麗に戻るわけですけれど、もし、ここまでの話で「あっ!」と思うところがあれば、ぜひとも取り組んでみてください。

今までの実績が自信になっていれば、きっと新たに「夢中になれるもの」に出会えると思います。

その上で「受け取る」という話をさせていただこうと思います。

受け取る、ということを説明するとなると、簡単に言えば「ありがとう」という気持ちを常に意識して置くことです。

「ありがたいなあ」とか「ありがとう!」を口癖にする勢いでね。

例えば、Jさんにとってはさらっと書かれているリクエスト文の背景に、相当な頑張りや努力があったかと推測されます。
自立系武闘派女子だからこそ、そこは「いや、大変だったけど、今となっては大したことないっすよ」とさらっとおっしゃるかもしれませんけどね。

2人の子どもを育ててきたこと、そして、ビジネスを展開されていること、これだけでも相当な価値がありますよね。

そんな自分のことを「すげーなー、がんばってるよなー」と素直に思えるでしょうか?

また、彼氏ができたり、浮気相手を見つけて来たりってことですから、女としての魅力もけっこうあるってことですよね?

そんな自分のことを「うふふふ。あたし、いい女なんよね」と素直に認められるでしょうか?

そうした自分の価値や魅力や実績や素晴らしさを「そうだよねー」と受け入れることも「受け取る」ことです。

となると、自然発生的に子どもたちにも、会社の従業員や取引先にも、彼氏たちにも「ありがとう」という気持ちが湧いてきませんか?

そして、そんな状況にいられることを「ありがたいなあ」と思いませんか?

そういう境地に至ることを「受け取る」だと解釈していただければ幸いです。

なので、日々、自分や誰かに感謝することを習慣化してみてはいかがでしょうか?

さらにそこから発展して「流れに身を任せる」ということと「流れに流される」ということは全然違うというお話を最後にしておきたいと思います。

よく「流れに身を任せましょう」という言葉を軽く言っちゃう根本先生ですけれど、「流れに身を任せる」とは、「プロセスを信頼する」という意味でして、そのためには、

・自分軸であること
・自分や相手、もしくは状況に対して信頼があること
・アカウンタビリティに基づいていること(どのような状況になってもその責任は自分にある、という概念)

この3つが必要になります。

無思考状態や感情に流されてしまうのは「流れに身を任せる」とは言えず、単に「流されているだけ」と表現します。

「私は寂しいし、夢中になれるものもないから、こうして男と会ったり、抱かれたりする状況に罪悪感もなくはないし、何してるんだろう?と思うのだけど、今の私にとってはこれが必要なプロセスなんだろうな」

という風にありのままに状況を受け入れることですね。(つまりは自己肯定感です)

その先に、例えばですが「でも、こんなことをしていても自分がどんどんダメになる気がするから、この関係を清算して、もう一度自分が夢中になれることが何か?を探してみよう」と思うようになるかもしれないし、「やはり自分は女だから、男の人に愛されたり、求められたりすることが必要なんだ。でも、私はひとりの人と愛し合える関係が必要だから、真剣に旦那と離婚することを考えてみよう」と思うかもしれないし、どちらも「流れに身を任せた結果」です。

地に足を着けて(=自分軸)、自分の気持ちや状況を受け入れ(=自己肯定感、自信)た上で行動することであり、その結果に責任を取ることが「流れに身を任せる」ということになるのです。

これは「コントロールを手放す」「自立を手放す」などの意味で用いられます。

ということで、なんかワクワクすること、夢中になれること、そして、そのための新たな課題に向けて取り組んでいきませんか?というお話でした。

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『カウンセラーなら知っておきたい心理学の基礎講座DVD』
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「受け取ることと、流れに身を任せること」
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