新しいステージに入ったら、旧ステージの残務処理と新ステージのデザインをしておくのがお勧めです。



離婚してフリーになって、さあ、新たなパートナーシップを築こう!とか思っても、どうしたって前の結婚生活の影響を受けざるを得ないものです。
そこを無視して先に進もうとすると、また同じ轍を踏んでしまうことになるわけで、改めて地に足を着けて自分を見つめ直し、未来をデザインしていくことがお勧めなのです。

三年前から根本さんのブログを愛読している自立系武闘派女子のSです。

自己肯定感がどん底の状態から這い上がり、昨年やっと離婚できました。
ちなみに結婚1年目から離婚したいと思ってました(笑)
15年目で離婚。

自己肯定感が上がるにつれ、私も素敵なパートナーに恵まれていいと言う気持ちが強くなり、今は15才年下の既婚の彼D(理想の人)に超癒されつつ、7歳年下の野良猫&ロックマンTと格闘中。

Tは親密感の怖れが強いわりに結婚願望も強いので、行動が無茶苦茶です。
付き合い始めが離婚直前で、余計にそうなったのかと…。

先日、半年ぶりに会い、第二のパパとママに紹介され、プロポーズされる!?感じだったので素直に受け入れようとしましたが、彼の言葉(他に女がいる、結婚が決められない)に振り回され、路上で同僚もいるのに大喧嘩し、喧嘩別れの様な感じに…もちろん音信不通。

Dがいてくれるので、傷の深さのわりには回復は早かったのですが(笑)、彼にそんな態度をとらせた私にまだ親密感の怖れがあると言うことでしょうか?

それ以来、他にパートナーを探す気持ちもなくなってしまいました。
と言うか、Tにコミットしてるとさえ思ってしまいます。
私はいったいどうしてしまったのでしょうか…ネタとして扱って頂けるとありがたいです。
(Sさん)

ま、たぶん、ほんとの問題ってT氏がどうのではなくて、離婚するのに15年もかかっちまったことかなあ、と思うんですけどいかがでしょうか。

だいぶ長期戦略でしたよね?(結果的に)

その間のプロセスがどのようなものなのか分からないのですけれど、まず、「結婚1年目から離婚したいと思っていた」ってことは、「男を見る目がないの?」という問題にも波及しそうでございますが、その辺もいかがでしょう???

そこから15年、まあ、最初から15年計画だったわけはないので、気が付けば15年なんですけれど、その間に自己肯定感をガンガンあげたことは素晴らしいんですけど・・・それが「トラウマ」にならなきゃいいなあ、と思うのですね。

だって、Sさんにとっては「結婚生活」にあんまりいいイメージないでしょう?
あと夫婦生活も苦痛だろうし、離婚に至るまでのプロセスってめっちゃ大変やったでしょう?

そうした苦痛な生活を長年送ってくるとそれが「癖」になっちまうんです。
その「癖」というのは「思い込み」を作ります。
そして、ふたたび、同じ状況を繰り返そうと自分に働きかけます。

分かりやすいのは、長年勤めたブラック企業をようやく辞めて転職したら、やっぱりブラック企業だった、というお話ですね。

少なくても、Sさんにとっては、親密感への怖れというものは、その15年間の苦闘の間にだいぶ固く積み上げられているのではないか?と想像されるのです。

心理的に見ると、Dくんは既婚者だし、T氏は野良猫だし、ということで、Sさんにとって「ソッコー親密な関係になる」ということができない相手を選んでいる、という解釈ができます。

逆に言えば、それがちょうどよい、と思っているSさんがいる、ということでもあり、その理由として「そりゃあ、15年も結婚生活で葛藤してくりゃねえ」というのが先ほどの話ですね。

つまり、半年ぶりに会って大喧嘩して音信不通になる程度の彼に「コミットしているのかも?」と思うくらいの距離感が今のSさんにはちょうどよいのかもね~♪ということです。

まあ、この場合「親密感への怖れ」というべきなのか「パートナーが欲しい気持ち」というべきなのか「結婚への怖れ」とするのが適当なのかは迷うところですが。

だから、まあ、そりゃそうだわね~、という思いを含みつつ、あまり焦らない方がいいんじゃないの?と思うのです。

既にお気付きかもしれませんが、Sさん自身の「どうしたいのか?」が見えてないようなんですよね。
T氏と結婚したいのでしょうか?
それとも、T氏が結婚願望強いからそれに乗って結婚を意識されてるのでしょうか?

・・・ということで、おそらくSさんは離婚を経て新しいステージに入られたのですが、まだ、その新しいステージのお作法には慣れておらず、「はてさてどうしたもんかねえ、ぼちぼちやりますかねえ」というところにいらっしゃるのかなあ、と思います。

「結婚生活ステージ」→(離婚イベント)→「新しいステージ」というわけです。

で、その新しいステージに入られたSさんですが、当然ながら以前の癖のあれこれを引き継いでいる上に、新しい分だけ訳が分かりません。

もちろん、そのステージが変わった最大の理由は「自己肯定感があがったこと」だと思うのですが(そのお陰で15年来の夢が叶ったわけですよね?)、当然、ステージが変われば、新たなライフデザインが必要となってきます。

ま、今、かっこつけてライフデザインって言うたんですけど(笑)要するに、「何がしたいの?何が欲しいの?どんな生き方がしたいの?」というところになります。

新しいステージに入ったらきれいさっぱり新しく始められる!と思いきや、たいていは前のステージでの残務処理に追われることが珍しくないものです。

新しい家に引っ越したことを想像してみると分かりやすいですね。
新しく買った家具もあるけれど、前の家から持って来たものもたくさんあるはずで、それがうまく収まらなかったり、デザイン的微妙だったり、収納場所が決まらなかったり、しばらくは段ボールに囲まれた生活になると思うんです。

それをきれいさっぱり処分して、ようやく新生活が始まるってわけで、Sさんは今の時点ではまだまだ段ボールが山積みになってる可能性もあるんですね。

だから、どこに何をどのように配置するのか?収納するのか?足りない物は何なのか?捨てるべきものは何なのか?を改めて新居で考えることが必要なのかもしれません。

それで、今はとりあえず落ち着いて今の自分自身の気持ちと向き合っていくのが良いと思うわけです。

例えば、Sさんをセッションするならば、こんな質問やら方向性やらを見ていきたいと思うのです。

<積み残した段ボールの処理>
・前の旦那さんに対する思いの整理
・パートナーシップ、結婚に対する観念(思い込み)の整理
・前の結婚生活で疲れてしまった心の休息
・そもそも何でそんな結婚を選んでしまったのか?というポイントの整理
・なぜ、15年もかかってしまったのか?という背景の整理

<新しい生活のためのデザイン>
・これからどんなライフスタイルを構築していきたいのか?
・どんなパートナーシップを築いていきたいのか?
・これから先のヴィジョンは何なのか?
・自分らしい生き方とは何か?(ライフワーク)

この辺に注目してみるといいんじゃないかな、と思うわけです。

今のところT氏に振り回されて「T軸」になってる可能性もあるわけで、そしたら、改めて自分軸を取り戻すところがポイントになりますよね?

ということで、地に足を着けるべく、その辺を見つめてみたらいかがかな?と思っております。

今日の話を無料アプリのvoicyで音声でラジオみたいに聴けます!
 
「新しいステージに入ると古い自分が邪魔をする?」
https://voicy.jp/channel/962/71461
 

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