安定と刺激の両方を求める気持ちのバランスをとるには「本来の自分」を知ること。



刺激はその強さゆえに依存しやすく、習慣化しやすいものです。
そうすると本来の自分とはかけ離れた人生を歩みやすく、幸せを感じにくくなるものです。
そんな時は原点に立ち返り、「本来の自分ってなんだ?」を知ることが本質ではないでしょうか?

根本さん、いつもためになる記事をありがとうございます。

学生時代にいじめに遭い、人間不信になったときに唯一優しくしてくれた年上野良猫と過去に10年間不倫(最初はセカンド→相手が結婚し不倫)しておりました。

当時私も含め某SNSで嫁の見えないところで色んな女性に甘えていまして、それを見て怒ったりしていると、他の女性から「Nさんは執着しすぎ、頭おかしいのでは?」と言われる反面、野良猫の前では猫を被って「にゃーん(はあと)」とやっておりました。
一般人もネットでアイドルのようになれる近頃の感覚なのでしょうか、2匹に「単なるネット上のやりとりだから(笑)」と言われましたが、嫁に内緒で会ったりなど未だにやってるようです。
また、野良猫の男友達からも「野良猫君が可哀想」などと言われたりなどあってから、(私は世ではおかしい人間なんだ)と諦めを感じて鎧を装備しました。

滝行で訓練し、他人軸のプロになりまして、本当に野良猫を略奪しそうになったのですが、偶然新たな獲物(現彼氏)を見つけて1発で撃ち落とし、あっさり野良猫は捨てました。

後遺症なのか、相互依存というか安定した恋愛というものが分からず、付き合いから2年経っても刺激でしか愛を感じられないです。
彼氏側はすっかり落ち着いてます。
甘え上手な狡い感じの女性に今の彼氏が話しかけていると下心とか無しの会話でもその女性をシメたい怒りに駆られたり、彼氏の首根っこ掴んで「どういうつもりや?」とやってしまい、「普通の友人だし、Nが急に怒るから怖い…」と言われます…
やはりお恨み帳でしょうか?よかったらネタにしてください。
(Nさん)

ま、御恨み帳ですかね?(笑)

「【保存版】御恨み帳(お恨み帳)の書き方~心の健康を維持するための素敵なノート~」

一応、がっつりやってみてもいいと思います。
その野良猫や女たちもそうだし、自分をいじめた奴らや自分自身に対しても様々な怒りが噴出するかもしれません。
その炎で火事にならないようお気を付けくださいませ(はあと)。

さて、10年間不倫を続けて来て、その間も嫉妬やら競争やら比較やらが蠢く世界に居住していると、それが習慣化されまして、そうすると「愛すること=嫉妬+競争」みたいなイメージが自分の中に確立されてしまいます。

そうすると「戦争じゃ!ぼけ!」と武器を持って立ち上がっているときこそ「恋してる!!」って感覚が得られるので、のんびりとした田舎の一軒家で縁側でお茶を喫するような恋愛など「3日もあれば飽きるんじゃ」と思うようになるわけです。

そうすると「安定的な彼氏と表面的にはいい関係だけど、こっそり陰で刺激的なセックスを求めるようになる」わけです。

つまり、ド田舎に住みつつ、週末は渋谷に出かけて行って刺激を謳歌するような感じの生活なんですね。
とはいえ、都会の生活には疲れてしまったので、今さら都内に引っ越す気も起きず、そんな二重生活が一番いいんじゃね?とか思うようになるわけです。

ま、この文章を読みながら「あれ?これ、あたしのことじゃね?」と思った人はきっとたくさんいらっしゃるだろうと思います。

さて、ケースバイケースではあるものの、当てはまる方もたくさんいらっしゃると思うので、Nさんの心の内をあれこれと探って行こうと思います。

そもそもが「いじめ→人間不信」というところがスタートでして、その頃の感覚がNさんの土台になっていることは疑いようもございません。

つまり、基本的に「人間不信」=「自分以外はすべて敵」みたいな感覚が心の中に今も根付いているのかもしれません。

ということで、まずは、「あたしの味方って誰だろう?」と今の人間関係を見つめ直してほしいと思うわけです。

そうすると今の安定的な彼氏がきっと浮かぶと思うんですね。

刺激を求めつつ、彼を手放せない理由は、そんな人間不信に陥って誰も味方がいなかったあの頃の私にとって、彼は最適な人じゃないでしょうか?

だから、なんやかんやと2年も継続できるわけですし、Nさんも彼を手放せなくなっているのですね。

それくらいいじめによる人間不信って影響がデカいとも言えます。

そして、その頃に自分を救ってくれた野良猫氏との恋は、やはり刺激に満ちたものですよね。

でも、やはり人間不信な状態ですから、ある意味「藁をもつかむ」気持ちであったでしょうし、また、対等に付き合える自信もまったくないわけですから「セカンド」というポジションに落ち着くんです。

それが10年でしょう?
しかも、彼はあちこち女性と仲良くして、程よくNさんを刺激してくれるわけでしょう?

そしたら、それは「執着」になるし、その執着も習慣化しますし、その悶絶するような思いの中で「恋とは何ぞや?」という定義ができあがるんです。
つまり、「執着」+「嫉妬」+「競争」=「恋」という図式です。

私のクライアントさんにも「気が付けば不倫」状態をかれこれ10年も続けている方がいらっしゃるのですが、そうするとすっかり心も体も「愛人仕様」に仕上がっているんですね。

例えば、

・連絡しても大丈夫そうな時間にしか連絡しない
・会えるのは夜のみであることを納得する
・知り合いが誰もいなさそうな街でデートする
・彼が家に来ても泊まっていかないことを想定して動ける
・セックスがものすごく重要だと認知する
・奥さん以外の女性に嫉妬する
・彼の家庭のことや結婚については触れない
・先のことはあまり考えない
・それでも不安なのでSNSなどで彼の動向を常にチェックする

などね。

だから、Nさんも知らないうちに「愛人仕様」になってる自分がどこかにいるのかもしれません。

で、彼と安定的な関係を表面的に築いていたとしても、どうしてもその習慣が抜けずに刺激を求め続けてしまうわけです。

そのとき、彼が刺激を与えてくれなければ、自分自身が刺激物になりますよね?
それで、

>甘え上手な狡い感じの女性に今の彼氏が話しかけていると下心とか無しの会話でもその女性をシメたい怒りに駆られたり、彼氏の首根っこ掴んで「どういうつもりや?」とやってしまい、「普通の友人だし、Nが急に怒るから怖い…」と言われます…

ということを起こしてしまうんですな。

つまり、今のNさんにとっては

(1)安定的な彼が与えてくれる安定感、安心感
(2)習慣化している刺激を求める気持ち

が同居しているわけです。

で、どうしたらいいのか?という話の前に、どうしたいのか?という点も大事なんですけどね?
どうしたいのでしょう?
どうなりたいのでしょう?

ひとつの方法としてはその刺激を別の形で得る、ということが考えられます。

1つめは「セックスにより刺激を求める」ということで、何ならSMにでも手を出してみてもいいんじゃない?という世界観ですね。
セックスの奥深く、豊かな世界を彼との間で実現していくことは可能です。

2つめは「仕事に刺激を求める」ということですね。起業するなどその刺激をビジネスで得るってことです。

で、これらの方法も悪くはないですけれど、より深い部分に光を当てるならば「本質的にNさんは刺激を欲する人なのか?」という点に注目することです。

いじめや不倫などの影響である種の「刺激依存」になってしまっているのであれば、本来のNさんが刺激を求める人かどうかは分かりません。

もしかすると、安定的に穏やかで温かい家庭を築いていくことが本来のNさん、というケースだってあるんですね。

で、それはやはりいじめや不倫の影響を手放していくことがおすすめだし、幼少期を振り返りつつ、本来の自分の姿を探っていくことがいいと思うんです。

実際、不倫をずっと続けていた愛人体質の人が、自分自身を見つめ直し、本当に欲しいものや、自分自身のセクシャリティと向き合い続けた結果、
「今の彼氏ってほんとうに安心感があるし、一緒にいて喜びも得られるし、何だかんだ、私はこの人が一番合ってるんだよね」
という結論に達した人もたくさんいるわけです。

中には「浮気しまくっていた私ってやっぱりちょっと変だったんですよね。刺激のないセックスにしか感じられなくなってた自分がいたんだけど、今から思うとそれが信じられないんです。」と語ってくれた人もいます。

で、どうしたらそんな本質的な自分を見つけられるか?というと、とりあえず、次の質問やワークが役立つと思います。

・子どもの頃、どんな大人になりたいと思っていましたか?

・子どもの頃に好きだったものは何でしょう?そこからどんな傾向が読み取れるでしょうか?

・自分の長所や魅力、価値をたくさん見つけて受け折りましょう。

・自分が喜びや安心感、ワクワク感を感じられるのはどんなシーンなのでしょう?(現在と子どもの頃両方で考えてみてください。)

私たちはNさんも書いてくださってるように、“外敵”から身を守るために“鎧”を各種着込んでいますし、様々な“仮面”を被って生きています。
それをひとつひとつ脱いでいくと、その向こう側には本来の自分が姿を現します。

その本来の自分を今の日常に活かせるようになった分だけ生きるのが楽になり、人が優しくなり、人生が面白くなります。

もちろん、それが刺激に満ちた日々ってこともありますし、逆に穏やかな安定的な家庭を築く、ということもあります。
それは出たとこ勝負ですけれど、まずは本来の自分を見つめる(=自分を知る)ということがとても大切なのです。

そんな時におすすめの2冊はこれっす。

「つい「他人軸」になるあなたが7日間で自分らしい生き方を見つける方法」(あさ出版)

「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)

今日の話を無料アプリのvoicyで音声でラジオみたいに聴けます!
 
「刺激と安定、その両方を求める私たち。」
https://voicy.jp/channel/962/71652
 

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