両親が与えてくれなかったものは自分が与えに来たもの。



子ども時代に欲しいけどもらえなかったものは、パートナーから手に入れようとするのですが、でも、やっぱり手に入れられないことが多いんですよね。
なぜなら、それはあなたが持っている才能とつながっているから、と解釈するからです。

根本先生
いつも心の整理をするきっかけを頂いています。ありがとうございます。私はヒステリックな母親と母親のいる場所では影を潜める父親、妹、弟という家族構成で生きてきた自立系長子的武闘派女子です。このたび人生最大の●●に直面しています。病気がわかり手術をすることになりました。「試練」「壁」などの言葉ではなく、「何かを得られる機会」、もしくはちょっと無神経な角度から「贈り物」かもしれないと思っています。というのも・・・

子供時代から「大変な病気をすれば」「事故に遭えば」「働きすぎて倒れてしまえば」人(両親)は私に優しくしてくれるんじゃないかと思ってきました。

数年前うつ病になり一人暮らしから実家へ戻りましたが、両親は特に変わりなく、私への無関心のなかでやっぱり生きていくことになりました。
そして手術が必要な病気が見つかったんです。母が25年前に手術をした病気と同じものでした。さぁこれでさすがに私の恐怖や不安に寄り添ってくれるよね?と思ったのですが、母親からは怪しげなサプリを勧められたり「どんな気持ちでお母さんが生きてきたかわかってんの!?」と叫ばれ、父親からは「簡単に切るな!人間に与えられたものを一つでも失うことの重大さを考えろ!」と怒られ、斜め上からの過剰な反応を受けることになるんですね。え、切らずに放置したらそのうち手遅れになるんですけど?的な。

まあ結局40年近く望んできた“寄り添い”というものを、自分の欲しいカタチで得ることはできないと理解したわけです。

そこで私は、決断をするのにも先に進むのにも誰の支持も得られないんだ、私は独りなんだ、と思いました。
夫や彼氏がいたらもっと親身に寄り添って人生を伴走してくれるはずなのに、と感じました。でもこれも実は両親に対して望んでいた「心配してくれるはず」というのと同じ、、、ですよね?

これに気付けたことはすごく意味のあることだと思う。でも心配なのは「私は独りだ」という思いを強めてしまった気がすることです。
あぁ人生をサポートしてくれるパートナーが必要だ(それはこんな家庭のある人では務まらない←笑)、私をまるっと支えられるような男性を見つけなきゃ(はぁと)と思いもしますが、私はこのままで将来幸せなパートナーシップを築けるでしょうか?
「独りだ」という人生をかけた証明を覆したいんです!その方法をぜひご教示くださいませ。
(Mさん)

よく私たちは自分で自分に呪いをかけてしまうことがあって、その代表的なものが「あたしは幸せになんてなれない!!!」だったりするわけですが、同じように「○○になったら愛してもらえる」という期待をかけることもよくあるわけです。

>子供時代から「大変な病気をすれば」「事故に遭えば」「働きすぎて倒れてしまえば」人(両親)は私に優しくしてくれるんじゃないかと思ってきました。

それも一種の呪いみたいなもんでして、「○○になったら愛してもらえる」と思えば、私たちの潜在意識は一直線に「○○になる」ということを目指します。
ところが、「愛してもらえる」というのは、受身であり、相手のあることであるのでまったく保証はされず、かつ、「期待は裏切られる」の法則により、「せっかく○○になったのに愛されない」という現実を突きつけられるものです。

なんか、痛いですよね・・・。

手術、無事に終わられることを祈ります。

「風邪を引いたらママが優しくしてくれる」と思ったら、優しくしてほしい時に風邪を引こうとするんです。みなさんも、そんな経験ありませんか?

例えば、思考的で冷酷なお父ちゃんや自分のことしか考えられないヒステリックなお母ちゃんというのは、娘が病気になろうが何になろうが、その性格は変えられないので、相変わらずの態度を採るものです。

「寄り添って欲しい」という思いは誰もが持つ思いなんですけど、そんなお父ちゃん、お母ちゃんはそのカードを持ってないことが多いのですね。
だから、娘がどんな状況になろうとも与えられないものなんですよね。残念ながら。

しかも、やっぱり両親ですからねー。その影響力はものすごく大きくて、

>決断をするのにも先に進むのにも誰の支持も得られないんだ、私は独りなんだ、と思いました。

という風に思ってしまうのも無理はないことだと思います。

やっぱりねー、そりゃあ、切ないですよねえ・・・。

そして、

>夫や彼氏がいたらもっと親身に寄り添って人生を伴走してくれるはずなのに、と感じました。でもこれも実は両親に対して望んでいた「心配してくれるはず」というのと同じ、、、ですよね?

はい。同じなんですよねー。
これも期待ですし・・・、そして、なぜか、寄り添ってくれない人を選んじまったりするわけですし・・・。

両親からもらえなかったものをパートナーからもらおうとする、という心理があります。
優しくしてもらえなかったら優しさを求め、貧乏だったら豊かさを求めるような感じ。

でも、「両親から欲しかった」わけですから、両親と全然違うタイプの人では意味がないわけで、結果的に「両親に似たタイプの人」をなぜか求めてしまうものです。

で、やっぱりパートナーからももらえなかった・・・という現実を作り出してしまいます。

全部が全部、そうじゃないですけれど、そんな話をよく耳にします。

>「独りだ」という人生をかけた証明を覆したいんです!その方法をぜひご教示くださいませ。

昨日、寂しさについてのvoicyで語った内容なんですけど(←久々に思い切り宣伝してみました)、孤独感とか寂しさって人かやモノでは埋まらないものなんですよね。

仮に誰かに埋めてもらったとしても、その人じゃないと埋まらないので、もっともっと、もっともっとと求めるようになって、逆に寂しさが刺激されてしまいます。
モノ(アルコール、ギャンブル、セックス等)で埋めようとしても、同じですね。

だから、誰かに寄り添ってもらって孤独感を埋める、という方法は解決にならないことが多いのです。

寂しさや孤独感は「与える」ということで満たされていきます。
誰かを愛する、ということで癒されていきます。

「私が愛するから、あなたも愛してね」という取引ではもちろん癒されませんから、純粋に愛を与える、ということから始めていきます。

ちなみに、与える、と、受け取る、ということもできます。

まずは、ちょっと屈辱的かもしれない話からしていきましょう。

>「大変な病気をすれば」「事故に遭えば」「働きすぎて倒れてしまえば」人(両親)は私に優しくしてくれるんじゃないかと思ってきました。

というのはけっこう切ない思いですが、それくらいMさんは両親のことが大好きだったんですよね。それだけ求める気持ちがあったんですから。
必死に両親のことを愛してたんですよね?

私は両親のことを愛してきた、ということをまずは認めてみるのはいかがでしょうか。

お父さん、お母さんを思い浮かべながら、

「私はお父さん、お母さんを必死に愛して来ました」

と声に出して言ってみてください。

次に、その両親を必死に愛して、でも、得られなくて孤独感を思い切り感じている小さなMちゃんを想像してみてください。

その子を私が愛してあげよう、と思ってみてください。

抱きしめてあげて、頭を撫でてあげて、背中をさすってあげたり。

ここで温かい気持ちになっていくと、孤独感が癒されていきます。

俗にインナーチャイルドワークって言うやつです。

うまくいかなくても大丈夫ですよ。
今まで何十年って孤独の中に生きてきたんですから。
でも、ちょいちょいやってみて、その子と向き合ってみてください。

これが自分と向き合う、ということだし、自分が自分に与える、ということだし、自分を癒す、ということになります。

うまく行くかどうかよりも、向き合っていることが効果を生みます。

病気も多くのことを教えてくれる学びの機会ですね。
そこにはMさんの才能と言えるものを見つけていくことができます。

病気の箇所によってもまた才能を見つけることができます。
(婦人科系だったら、女性性の才能、という風に)

また、孤独感をたくさん知ってるということは、それを癒す才能を持っている、とも言えます。

孤独感の裏にあるのはつながりを作る、居場所を作る、“家”を作る、などの才能です。

その孤独感はいわば宝の山(才能の塊)だと私は思っているんですよ。

「両親が与えてくれなかったものはあなたが与えに来たもの」という格言もあります。

ということは“寄り添う”という才能もMさんはお持ちなんだろうと思います。

まずは療養=自分を大切にすること、にエネルギーを注いでくださいね。

そして、私が生まれてきた目的やミッションに少しずつ意識を向けていきましょう。

今日の話を無料アプリのvoicyで音声で聴けますよ!

https://voicy.jp/channel/962/59472

★そんな自分を癒す時間を作ってあげませんか?

東京:12/8(日)13:00-16:00 心と体をゆるめて流す、戦士の休日WS~心を解放してすっきりさせる3時間~

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