理想の自分を演じ続けてズレた歯車~いつまで頑張らなきゃいけないんだろう?~



子どもの頃から期待されてきて、学校の成績もなかなか良くて、先生からも褒められることが多かった私。
親も喜んで未来をあれこれ描いていたので、それに応えようと頑張ってきた。
「あんたは偉いね」とおばあちゃんにもよく言われていたから、それが嬉しかった。
見た目もそれなりに良かったから、いつの間にかクラスのマドンナ的存在になっていた。
でも、私に意地悪をしてくる子もいた。それが嫉妬だったということはもう少し大人にならないと分からなかってけれど、自分には味方がいる、と思えたから何とか頑張ることができた。
むしろ、そんないじめてくる子に負けてなんかいられないと、さらに頑張ったような気がする。
学生時代はけっこう楽しかった。
あまり大きな声では言えないけれどちやほやもされたし、相変わらず先生からの評判も良かった。
生徒会の役員もやったし、吹奏楽部では副部長もやった。
勉強はだんだん難しくなっていったけど、落ちこぼれないように頑張ったと思う。
彼氏ができるのも比較的早い方だった。今から思えば子どもの恋だけど、学校でもイケメンで勉強ができる子で、周囲からは「お似合いのカップル」とはやし立てられた。鼻高々だった。
大学も、就職もうまく行った。別に意識していたわけではないけれど、けっこう名のあるところだった。
親もおばあちゃんもすごく喜んでくれた。
恋愛も、辛くて寂しいこともあったけれど、でも、いい人と付き合ってきたと思う。
社会人になって、最初は壁に当たったけど、先輩たちの助けもあって何とか乗り越えて、成長してきた。
海外旅行も行くし、友達と遊びに行くこともあるし、自分磨きも欠かしてないし、結構いい感じだと思うんだ。

でも、最近、なぜか、なんか疲れてきて。仕事もそれなりにうまく行っているし、恋人とも結婚しよう、って話も出てきたし、30も過ぎて、そろそろかな、という気になってきている。結婚に逃げちゃおうかな、とふと思ったり。
同級生の友達の中にはもう3人目の子育てをしている子もいて、昔は「大変そう」と引いてみていたけど、そろそろ子どもを持つのも悪くないのかも。

職場でも相変わらず期待されているんだけど(よく新卒や中途の採用のサイトに載ってるんだ)、何となく歯車が少しずつズレてきたような気がする。
毎日充実していると思っているんだけど、なんかちょっと違う、みたいな。
この間、ふと「いつまで頑張らなきゃいけないんだろう」って思っちゃって、なんか涙が出てきたんだ。危ないよね?(笑)

理想の私、期待通りの私をずっと頑張って演じてきた「私」。
いつもちょっと背伸びしてきた「私」。
ものすごい背伸びじゃなくて、ちょっとの背伸びだから、なんとなくごまかせてきたんだけど、それが随分と積みあがると、ふと「いつまで頑張らなきゃいけないんだろう」って思うのかもしれません。

自分は周りの人たちみたいにめちゃくちゃ頑張ってるわけではなく、高すぎる理想を追い求めているわけでもなく、その場その場は楽しんできたつもりです。
けれど、ちょっとの背伸びが癖になって、知らないうちに何かを溜め込んできてしまったのかもしれません。

背伸びしてる「理想の私」が描く未来は、今よりもうちょっと頑張って、今よりもう少し輝いている私。
それ自体はそんなに高い目標ではないはずだから、きっとできると思う一方で、ほんとうはもう背伸びするのに疲れてるのかもしれません。
「ちょっとした歯車のズレ」はそんなときに起きるサイン。

いつもちょっと頑張って来た私。だから、頑張ってない私のことを知らないのかもしれません。

いい姿を見せてないと、周りをガッカリさせてしまう。
ちゃんとしてないと、嫌われてしまう。
ダメな自分は、愛されない。
みんなの期待に応えないと、一人ぼっちになってしまう。
周りの人にとって「素敵な人」「理想的な人」を演じないと、私が私でなくなってしまう。

そんな怖れを実は抱えているのかもしれません。

これって周りの期待が作り上げた姿を演じている、ある種、他人軸な人生なんですよね。

「周りの人は順風満帆で、何の問題もないように思ってるでしょ?」と問うと、苦笑いしながら「そうですね」と答えられます。

「ほんとは全然ちゃんとしてない、だらしない女の子、とか思ってない?」と問うと、いやいや、と否定しながら「でも、そうなれたらいいな、と思います」と答えられます。「そしたらもっと楽かも」と。

「あら、疲れちゃってるのねー、だいぶ」というと、「そうかもしれません。」と答えられます。

「でも、ゆっくりしようにも、その方法が分からないんだよね」「ほんと、そうです。自分ではちゃんと休んでるつもりですから。この間の日曜日も一日家でゴロゴロしていたし」と。

ちょっとした「ズレ」なんですよね。
そんなに無理して来たわけでもないし、大きな挫折があるわけでもない。

それこそ、私のブログに登場するハードな人生をスキップしながら渡り歩いてきた人たちを見ると、「私は全然そんなんじゃないなあ」と思います。

「私はむしろ逆で、愛されてきたし、恵まれてきたと思ってます。ありがたいことですよね。」

まあ、最前線で、自ら地雷源に飛び込むことを喜びとしてる奴らと比べない方がいいですよ(笑)

「でも、私も武闘派なんですか?そんなお姉さま方と比べたら全然修行が足りないんですけど」

「私のこんな長いブログ読んで、武闘派な話に共感されるんだったら、間違いないですよ。それに、ずっと戦ってきたでしょ?世間の目と。」

「ちょっと目を瞑ってね」と言って、イメージワークをしたんです。

イメージの中で、鏡に自分を映しだしたら、すごく疲れていながらも、無理に笑ってる自分が見えたそうです。

体から疲れや毒素を抜くイメージワークやヒーリングをしたら、体がすごく重たくなって動けなくなりました。

「ああ、そんだけ疲れているんだねえ」

「私は私」「私は私のままでいい」そんな言葉を唱えながら、実際に背伸びするのをやめることをしてもらったら、「ああ、これでいいんですね」と納得されてました。

そういう時間を作りましょ、と提案したんです。

家に帰ってメイクを取ってすっぴんになるように、鎧を脱いで裸になる時間を作りましょう、と。

堕落してみましょ。
怠けてみましょ。
できない子になってみましょ。
甘えん坊になってみましょ。

そんな話をもっと具体的にしてみました。できるところからやってみましょ、と。

そして、「素の私」に戻って、もう一度、未来を描いていきましょ、と。

大丈夫、間に合いますから。全然、余裕で。

「何のために頑張ってるんだろう?」
「いつまで頑張らなきゃいけないんだろう?」
「うまく行ってるはずなんだけどな。でも、なんか違う」

そんなちょっとした違和感を大切にしてみてください。

頭で考えて「私は大丈夫」って思い込むほど、危険なことはないので。

東京:10/12(土)13:00-16:00 心と体をゆるめて流す、戦士の休日WS~心を解放してすっきりさせる3時間~

なんか告知文みたいになっちゃったけど、偶然ね。夏の疲れも出てくる頃だし、緩めるにはいい時期ではないかと思いまして。

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