「言わなきゃ気が済まない」は復讐心?なぜ、旦那と父親がシンクロするの?~御恨み帳の上手な使い方~



今回はいくつかのテーマを含んだ内容になっています。
・言わなきゃ済まない、の心理について
・なぜ、旦那と父親がシンクロしてしまうのか?
・良い子は手放しワークも良い子でやりやすい
・御恨み帳はこう使え!
参考になりましたら幸いっす。

根本さんこんにちは。
いつもブログを拝見しては、これ私やん!!と自分を客観的に見る良い機会をいただき感謝してます。
そんな私は、武闘派の鎧を身に纏ってはいるけど自立の出来ていない野良猫野郎です笑

旦那の突然の離婚宣言から不倫の発覚、全て私のせいだと言われ、自分を見失い命からがらたどり着いたのが根本さんの自己肯定感本でした。また自己肯定感を上げるセミナー、手放しセミナーに参加させていただき自己肯定感レベルがドラクエの如く上がってます。
女子力も上がってます。職場のめっちゃ年下の男性からもモテ出しました。
肝心の旦那との関係は最悪です笑

先日読んだブログで
「子供時代満たされなかったもの=彼氏に対して求めてしまうもの」
を読みました。これも私やん。何?根本さんて超能力者?神さま?とまた信者になった訳ですが、、私の場合、求めるとはまた少し違うかもしれませんが、小さい時から自分の言いたい事を周りに言えず、特に父親がモラハラ気質で気に入られようと良い子で居続けてきた歴史があります。

まさに今、好き勝手やり、無視してくる旦那とモラハラの父親がシンクロしていて、同じ恐怖感を味わっていると気付きました。
根本さんは、ムカつく感情とかお恨み帳に書き殴るという方法を論じてますが、私の場合、言いたい事を言う事で自分を変えようとしたいって思っているのかなと思いました。
お恨み帳も書き殴ってますが、正直不倫には感謝出来ない。私のせいにされた事などに対する怒りなどが沸々と湧き上がっており、感情を抑えている自分が居ます。愛してるのかもよく分かりません。

「他人に対して感情をぶつけたりした事が無い分怖い!でも、言わなきゃ気が済まない!」

このループです。
これは単純に感情をぶつけたいのでしょうか??私の子供の部分が暴走しているだけなのでしょうか??もしや鎧着てるだけじゃなくて根っからの武闘派??
自分の事を根本さんに聞くなんて、おこがましい事かと思いますが何かヒントでも教えていただけると嬉しいです!
(Mさん)

まあ、みなさん、自分のことしか聞いて来ないもんですからねえ。
ロックマン氏の話をしていても、結局は「で、あっしはどうしたらよろしいんですかね?」という質問になりますしね。
でも、それでいいんですよ。
自分を一番大事にしてあげるわけですから。

そういうことを気にする当たり、だいぶ、自分よりは他人を優先する人生だったんでしょうか?(こういう風に、些細な一言からその人のキャラや人生を邪推することが私のお仕事なんですよねっ!笑)

にしても、さすがですねー。
短期間で自己肯定感をドラクエのレベルの如くあげられるってのはさすがでございます。
そりゃあ、イイ女度がぐーんとアップしますから、モテ期も到来しますわなあー!

さて、武闘派女子からはちょくちょく「御恨み帳ってのは分かりやしたけど、あっしは武士でござんすから、やはり果たし合いをせにゃ、納得できんのですよ」と鞘に手を掛けながら相談されるんですね。

ええ、きっとみなさんも同じ思いを抱かれているかと思うんです。

御恨み帳というのは時に「便器」に例えたりしますが、別の角度から見れば「武闘派女子のすさまじい攻撃力による被害を最小限にするためのシェルター」と解釈することもできます。
すなわち、御恨み帳を使うことで少し気分がマシになり、被害者が減る、もしくは、被害の程度が緩和される、という効果により世界平和に一歩近づく、というシステムなのです。

なので、和紙でできた御恨み帳をおもむろに開き、墨痕鮮やかに「御恨み申し上げます。てめぇのせいでわしの人生がめちゃくちゃになりよったでのー!!」などとどこの言葉か分からない文言で紙面を埋め尽くすことが作法とされております。

で、「直接言わなきゃ気が済まない!」という思いから体育館裏に彼を呼び出したりすると思うんですけど、これは一種の「復讐心」と呼ぶものです。

「あっしの受けた傷を倍返しにしてやる!!!」というくらいのものですからね。

もちろん、話すことですっきりしたり、納得したりもします。
「言うたった!!」という思いが満足感を作ったりします。

ただ、一方で、そうした攻撃的な言動には「罪悪感」が付きものなのは言うまでもなく、さらには「1回の果たし合いで言いたいことをすべて言う」ということがかなり難易度が高い上に、「相手が自分の思い通りの反応を示すかどうかが不明」という未確定要素が含まれるので、案外、「直接言う」ということが狙い通りの結果になるかどうかは微妙なところです。

そうすると「また話がしたい」と再度相手を呼びつけることになったり、「言いたいことが言えなかった」と悶々としてしまったり、相手の思わぬ反撃にあって傷が深まったり、とリスクを考えるとあまり積極的にお勧めすることは難しいものです。

さらに言えば「怒りを相手にぶつける」というのは「怒りから逃げる行為の一つ」とされていまして、実のところ、一時的な効果はあれど、あんまりスッキリしないものなんですね。

感情を感じているのは自分自身なわけですから、その感情は自分のもので、したがって、自分で処理することが望ましい、という理由から、御恨み帳をますますお勧めしている次第です。

【保存版】御恨み帳(お恨み帳)の書き方~心の健康を維持するための素敵なノート~

さて、Mさんのネタにはいろいろとツッコミどころがあるので、どこから話をしようかと迷っているところなんですけれど、まずは、「旦那と父親のシンクロ」というところですね。

>まさに今、好き勝手やり、無視してくる旦那とモラハラの父親がシンクロしていて、同じ恐怖感を味わっていると気付きました。

不思議とこういう関係性が起きるのが人生というものでして、「親父と全然違うタイプの男を捕まえたと思ったら、結局、あのクソ親父と同じパターンになっている」というお話もよく伺うものです。

そんな時にデリカシーがなく、空気を読まない某カウンセラーに相談すると「うわっ!めっちゃファザコンやーん!!パパのことが大好きやったんやね~!!」などとイジられて、猛烈な怒りの炎が吹き上がるんですよね。ああ、怖っ。

文字数を無視してお話しすると、

子どもはパパのことが無条件で大好き
→パパの態度や言葉を愛情表現だと受け取る
→思春期にその過去を否定して逆振れする
→でも、結局は、その父親の愛し方が土台に残っている
→父親のような言動をする男のことが好きになる
→彼が父親と同じような言動をする

という心理的な変遷が起きています。

もしくは「投影」という言葉を使うならば、父親と旦那が同じ距離感に位置すると、無意識のうちに旦那に父親を投影してしまい、その言動がまるで父親と同じように感じられてしまう、という風にも説明できます。

だから、実際は父親ほどひどい態度を採っていなくても、父親を旦那に投影しているので、何かの瞬間に父親を思い出してしまうんです。

なので、「ああ、まだまだ父親との葛藤が心の中に残っているんだなー。まだ父親を許せていないんだなー。よし、手放そう」という展開をお勧めしているものです。

そこでは旦那ではなく、父親に御恨み帳を書き、少しすっきりして来たら感謝できることを探し、というプロセスをお勧めしているところです。

この辺は『本気の手放しワーク』DVDでみっちりねっとりやってみられると良いかと思います。

父親に対する感情が整理されてくると、旦那を旦那として見ることができるので、父親を投影する程度が軽くなっていきます。

それで関係改善に結びついたり、あっさり離婚が選択できたりするんですね。

Mさんはとても変化が早いので、先に先にと急いでしまうのかもしれませんが、長年溜め込んだ怒りなどはじわじわ出てくることも多くて、すぐには解消されない場合もあるんですよね。

>お恨み帳も書き殴ってますが、正直不倫には感謝出来ない。私のせいにされた事などに対する怒りなどが沸々と湧き上がっており、感情を抑えている自分が居ます。

小さい頃から「良い子」や「優等生」や「手のかからない子」を演じてこられた方の場合、こうした手放し、許し、癒しのプロセスにおいても「早く良い状態に行き着きたい」という思いから、急いで感謝しようとしたり、スッキリさせようとしたりして「焦ってしまう」ことがあるんですね。

また、良い子を長年してきたので、感情を抑える癖がついて、いざ怒りを出そうと思っても一気には出ずに、小出しになってしまうこともよくあります。

先日も、旦那の浮気からの離婚問題が生じた方に

「とりあえず、旦那への御恨み帳を20冊、母親へは30冊書きましょう!!」

という無謀な提案をしていました。(彼女は父親ではなく、母親との葛藤が強かったので)

理解したり、受容したり、感謝したりするのはその先ね、まだまだ先よ、という話です。

怒りを長年禁止してきたとするならば、「はい、どうぞ~!!」って言われてもすぐには出てこないものですから、そこはとりあえず御恨み帳一本で行きましょう。

これは多くの方が経験されていますが、御恨み帳をガンガン書いていると、始めは怒りや寂しさの感情がどんどん出てきたのに、だんだん感情が変わって罪悪感がでてきたり、悲しみがでてきたりします。
そして、さらに書き進んでいると“自然と”感謝の思いが出てくるんです。

もちろん、そこまで行くには時には「ホテルに籠って一晩御恨み帳を書き続ける」くらいの労力が必要な場合が多いので、「御恨み帳をある程度書いてスッキリしたら、御恨み帳を横に置いたまま感謝の手紙を書いてみましょう」と提案することが多いんですけどね。

なので、「感謝できない」「私のせいにされてムカつく」なんてのは「当たり前」「普通」「自然」なことなので、そうした思いを御恨み帳に吐き出していき、同時に、自分の成長分、変化、「あら、あたし、いい女だわ」などと恩恵を受け取っていくと、「まあ、感謝したってもええか」って気分になってくるものです。

つまり、自分の気持ちに寄り添いながら進めていくのがいいので、無理やり感謝なんてしようとするのは、高尾山にしか登ったことがない方が、いきなりチョモランマに無酸素で挑むようなものかもしれません。

・・・ということで、父親に御恨み帳をガンガン書き、飽きてきたら、旦那にも書き、というところをしばらく続けてみてください。

その一方で、ますます女磨きをして「あらやだ、めちゃくちゃいい女じゃない!」なんて境地に至ることがいいかなあ、と思っております。

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