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絆創膏を貼って治る程度の傷ならば自分で何とかできるけど、それでも治らない傷は、一度お医者さんに診てもらうように、ちゃんと向き合ってみるといいと思うのです。
そのやり方と効果について今日はなるべく丁寧に解説しています。
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いつも楽しく拝見しております。元神戸っ子のSと申します。
根本教の戒律(記事)を何日もかけて読んで、自分がロックウーマンなのだと初めて認識致しました。
で、同時にどうも私は男性不信なのかな、とも思い始めました。
もう四十路も半ばを過ぎ、子供も成人し、男も女も関係ないわどーんと来いやぁ!と自分では邁進してたつもりだったのですが、近所で男児(幼児~大学生)がウェーイしてたりするとイラッとします。
女の子は全然平気なのに。他にも職場の男性が想定以上に近寄ってきたりすると、恐くなって身構えてしまいます。
もちろんそうなってしまうだけの過去(ありきたりですがセクハラやら夫からのDVやら)があったのも事実です。
ラスボスおかんが最終試験なのは重々承知ですが、ネタとして御指南頂ければうれしいです。
では大阪の僻地より応援しております!
(Sさん)
戒律を熟読して頂き、誠に幸甚で御座います。
つきましては、ぜひともお布施の方もお願い申し上げます。はい。
さてさて、私のセッションですと、その辺をいやらしく、ネチネチとツッコむことが多いので、ぜひ皆々様も「どうなんだろう?」という風に読んでもらえたら、と思います。
「男児どもがウェーイしてるとイラッとするって、どんな風にイラッとすんの?言葉にできる?『うぜーんだよ!てめーら!!』て感じとか???」
「職場の男性が近寄ってくると、どんな風に怖いの?言語化できる?何が怖いの?」
イラッとする、ということについても、怖いっ!と思うことについても、そこにはいろんな思いがあるんですよね。
で、もし言語化できるんであれば、さらに突っ込んで、「なんでウザいんだと思う?」とか「なんでそんなに怖いんだろう?」なんて風に理由をお聞きしたりするもんです。
そうすると「ああ、そういうことでイラッとしたり、怖かったりするんだー」ということが、Sさんも、私も、理解できるようになります。
で、ありきたり、とおっしゃいますけれど、過去にセクハラやDVなんてことがあるならば、男どもに対して「傷つけられる怖れ」とか「自尊心を踏みにじられる怖れ」という思いが出てくるのはごくごく自然なことです。
ほんとはそれらが「ありきたり」では、困るんですけどね。
で、そうした「古傷」があると、ふだんは全然そのことを忘れていても、何かのきっかけ(ウェーイ!とか)で、ぶり返すことになるんです。
中にはその記憶がないことだってあるんです。
例えば、私のクライアントさんでかつてよく痴漢に遭ってた人がいるんです。
武闘派としてブイブイいわす今であれば、気安くお尻を触ってくる男どもをその場で羽交い絞めにし、電車の窓から放り投げるくらいのことをする彼女も、当時はまだ目覚めていなかったので、その体験はずーっと心の中に痛みとして、屈辱感として、惨めさとして、残っていたのです。
すると、彼女は、
気に入ったメンズが現れる
→怒涛の寄りで近づく
→相手が怖れをなして軍門に下る
→いざ、お付き合いをする
というところまでは良いのですが(良いのか?笑)、その後、だんだん親密度が増してくると「ぞわぞわする」「なんか気持ち悪い」「訳も分からず逃げたくなる」という状態となり、いざホテルに行かん!!という雰囲気になると、何も言えなくなってしまう、という奇妙な状態になっていました。
そして、ベッド上で一戦を交えると、その後はものすごく気分が悪くなり、その男から距離を置きたくなってしまうのです。
もちろん、ベッド上では「完全なる冷凍マグロ状態」ということで、ふだんの彼女の所作からは信じられないギャップを生んでいるんです。
でも、痴漢に遭ったのは今を遡ること10年以上前で、今となっては「大したことのないこと」だと思い込んでいたんですね。
私たちは「意識(顕在意識)」で認識できる世界がすべてのように思えるのですが、その下には「潜在意識」があり、そこに過去の体験が感情として記録されています。
彼女は痴漢に遭ったときに感じていたネガティブな感情群を封印し、潜在意識の中にたっぷりと抱え込んでいたわけです。
というわけで、Sさんにとっても、そうしたセクハラやDVの体験が、男性不信という形で現れ、また、自分を敵(男)から守るためにロックウーマンとして今を生きていらっしゃるのかもしれないなあ、と思うのです。
これがいわゆる「トラウマ」ということになるわけですね。
つまり、
>もう四十路も半ばを過ぎ、子供も成人し、男も女も関係ないわどーんと来いやぁ!と自分では邁進してたつもり
というのは「顕在意識」のお話で、潜在意識には「怖い」「イラッとする(怒り)」などの思いが眠っているのだろうと思うのです。
で、その影響がそれほど大きくないのであれば、「慣れだよ、慣れ」ということで、ウェーイする男どもや、自分に不用意に近づいてくる同僚に対して意識を向けて、「大丈夫、大丈夫。今なら何かあってもあいつらを倒せる!」と前向きにとらえることで乗り越えることもできます。
しかし、それが「いや、そう思いたいんすけど、でも、なかなか難しいんす」という場合には、ちょっと痛いところ、イヤなことに触れてみましょうか、ということになります。
つまり、けがをしたときに「絆創膏貼っておけば自然と治るわ!」と思っていたけど、なかなか治らず病院に行ったら、お医者さんが「どれどれ見せてみ。ああ、これはけっこう傷が深いね」とか言いながら患部に触れてくるようなイメージです。
なので、カウンセラーとしては「ちょっと嫌な感情に触れるかもしれないけどいい?」なんて許可をもらって、ちょっと深入りしていこうと思うのです。
「あのさー、セクハラに遭ったってどんな感じやったん?」
「旦那のDVってどんな感じだったの?毎日?殴られたりしたの?今は?」
「そのとき、正直、どない思ってたん?」
「その自分に対して、どう思ってたん?」
なんて感じで、その嫌な思いと向き合っていくんです。
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心の世界には実は「時間の観念」というものがありません。
みなさんも「え?あのできごとからもう5年もたってるの??なんか去年のできごとのように思えるわ!」なんてことを体験されると思うんですが、それが証拠ですね。
私たちは意識レベルではけっこう「時間」に縛られているのですが、心の世界ではそうではないんですね。
だから、先ほどの武闘派女子の例で言えば、「痴漢にあったのは10年以上前の高校生のときだけど、心の世界では『今も痴漢に遭ってる』ような感覚でいる」ということになるのです。
だから、「今」怖いわけです。
Sさんにとっても、セクハラやDVは時間的には過去のことなんだけど、心の世界ではまだ過去になっていないんじゃねーかな、と思われるわけです。
それで、先ほどの質問群が出てくるのです。
そうすると、「気持ち悪い」「怖かった」「惨めだった」「何も言えない自分のことが嫌だった」「痛かった」「辛かった」「屈辱的だった」「誰にも相談できずに苦しかった」「自分ってその程度の存在なんだと自分を責めた」「私って価値がないんだな、と思ってしまった」などの思いが出てきます。
そのできごと自体は「過去」のことなんだけど、心の世界では「今」ある感情なんです。
それをこうして言葉にしながら、あるいはイメージワークなどでそのできごとと向き合いながら、感情を解放して行くと、スッキリしてきます。
そして、その感情が解放された分だけ、そのトラウマは少しずつなくなっていきます。
「セッションを受けるヒマがねえし、お前のセッション予約できねーじゃねーか!」とお思いなら、弟子どものセッションを受けるもよし、あるいは、御恨み帳を持ち出すこともお勧めしたいです。
そのときの気持ちをただただ書き綴るわけです。
そのときは嫌な気持ちになります。
また、封印する力が強いとすぐには言葉が出てきません。
でも、それでもいろいろと書き出そうとして見ると、そのできごとによって感じていた色んな気持ちが出てきます。
もし、そこで、怒り、が出てくるとするならば、解放されるときも近いです。
怒りはみんな嫌いな感情ですけれど、自立、を示唆するものです。
自立することができると、過去を過去として潜在意識に認識させること(すなわち、手放し)ができるようになります。
そして、恨み辛み憎しみ怒りの感情をガンガン書いていくと、心はなぜか落ち着いてきて、そして、ウェーイ!に遭遇しても、今までほど怖くなくなるのです。
もし、その痛みが癒されたとするならば、ウェーイ!に遭遇しても「男っていくつになってもバカで、かわいいわね」なんて思えるようになっていくもんです。
ということで、気長な話ではございますが、そうしてちょっと古傷と向き合って、そこに埋まっている感情を解放してあげると、心は平穏を取り戻し、そのできごとに対してもネガティブな気持ちが減っていきますよ、というお話でした。
もちろん、おかん問題もそこにあるのかもしれませんが、とりあえず、そんな風にトラウマと向き合ってみてはいかがでしょうか?
★幸せなパートナーシップを阻んでいるのは、そんな過去のトラウマかもしれない?
名古屋:9/22(日)14:00-17:00 自立系武闘派女子のための恋愛講座~幸せなパートナーシップってなんだ?~
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/31844
東京:11/10(日)13:00-16:00
大阪:12/1(日)13:00-16:00
※準備中。予定だけ開けといてね。
★自分を癒し、解放するためにも「自己肯定感」がとても重要っす。
『自己肯定感をあげる3daysプログラム』
名古屋:10/19(土)、11/16(土)、12/15(日)
大阪:10/20(日)、11/17(日)、12/14(土)
※東京は来年早々を予定しています。
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/31475
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