お父さんに植え付けられた罪悪感によって癒着がきつくなってしまったようです。



癒着というのは潜在意識の中で起きるので、顕在意識で「もう嫌だ」と思うだけでは、なかなか状況が変わらない「しつこい汚れ」みたいなものになります。
だから、「もう癒着はいやだー!自由に生きるぞー!」というコミットメントが何よりも重要になるのです。
そんなコミットメントをしつつ、罪悪感を愛の物語に変換するアプローチをご紹介します。

はじめまして。

根本さんの「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」を読ませていただき、そこから根本さんのブログに辿り着きました。毎日楽しく読ませていただいています。
「根深い罪悪感」と「強い癒着」について質問があります。

私は幼少期~少し前まで父と超々々!癒着関係にありました。
父に「お前は俺の分身だ」と言われたこともあります。
いつも、私が父の思い通りにならないと数々の八つ当たり(暴言暴力完全無視)をされました。
一番最悪だったのは、母が癌で死んだ際に私が殺したと責められたことです。
(私は「最期は母の好きにさせてあげたい」と言っただけです。)
父は私にしたことさっぱり覚えていないようなのですが…(笑)

私は武闘派なので、父と何度も話し合いの場を持ち闘おうとしましたが、父は逃げるごまかすで、私をかわし続け、向き合おうともしません。
そうしているうちに私は一定の年齢になったため、家出して無理やり自立し、父から離れました。

こんな親子関係だったので、私は常に、生きているだけで責められているような感覚があります。
私の罪悪感は、罪悪感本の7つのタイプ、全てに当てはまります。
本当はいろんな人と親密になりたいのに、人に強く言われると客観的事実を無意識に捻じ曲げてまで体裁を取り繕って責められないか確認して、結局信用を失ったりもします。
おかげで自分を信用できません。

好きなことをするのも、願望を持つのにも強く罪悪感があるので、自分軸に中々シフトできません。
おかげで人生楽しくありません。

本当は父に助けて欲しいですが、父は絶対に私を助けようとはしません。
思い通りにならないと、父にとって他人はただの「重荷」でしかないので。
「助けて」と口に出したこともありますが、「絶対無理」と超反応で心から返答が帰ってきます。

根本さんなら私のような人間、どこから切り込みますか?

ぜひネタにしていただければ幸いです。
(Mさん)

まあ、お父ちゃんのことが大好きなのー!!!!というお話ってことでよろしいでしょうか???

・・・という言い方をすると、武闘派なみなさまの逆鱗に触れて、「おい、ちょっとこっちこいや」という展開になるので、セミナーやセッションではこのような言い方はせずに、オブラートでぐるぐる巻きにしてお話しすることが多いですね。はい。

でも、Mさん、それだけお父ちゃんのこと、好きでしょ?

だって、これだけいろんなことがありながらも「お父さんに助けてほしい」んですもの。
どんだけファザコンやねん!!ってNGKの舞台で思い切り突っ込まれるといいと思います。

「癒着」ということなんですよね。

お父さんと癒着すると、頭の中がお父ちゃんに支配されるので、何かの折にお父ちゃんが登場することになります。

助けてほしいのはお父ちゃん、というのももちろんですけど、友達とご飯を食べながらも「お父ちゃん、ちゃんとご飯食べてるかな?」と思い出し、給料をもらうと「お父ちゃんに少し仕送りした方がいいんだろうけどな」などと考え、好きな人ができれば「お父ちゃん何ていうかな」なんて思い、エロい下着を大人買いするときなどは「お父ちゃん、こんな娘だって分かったら失望するかな」などと自然発生的に思ってしまうわけです。

ましてや恋人ができたり、仕事で成功したりしちゃったりなんかすると、なぜか「お父ちゃん、ごめーん!」という思いが出てきてしまうので、それすらブレーキを掛けてしまうことも珍しくないでしょう。

そして、お母さんのことはもちろんですけれど、それ以外にも何かと「お前が悪い」「お前のせいだ」「お前が○○だからだ」と罪悪感を植え付けられてきたかと思いますので、

>生きているだけで責められているような感覚があります。

という感覚になります。

それは明石家さんま師匠の「生きてるだけで丸儲け」という名言の逆を行く発想になっちまうわけですね。

それはとても苦しいはずです。

だから、生きている=補償行為=奴隷生活みたいになるわけですから、全然楽しいわけはありません。

で、今現在根本先生は11月に発売される「手放し本」の締め切りに追われており、頭の中は「手放しの手法」にすっかり汚染されているので、Mさんの話題にも「手放しのススメ」をしちゃうことになるんです(笑)

ちなみにDVD『本気の手放しワーク』はすでに発売されていますので、本気で手放したいと思われましたらぜひこのセミナーDVDでガッツリ、ワークに取り組んでください。
かなり楽になると思われます。

https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/27607

さて、罪悪感がてんこ盛りで、お父ちゃんと癒着していることを自覚できたのは素晴らしいことです。

そこで問題なのが「で、どうします?」という話です。

武闘派女子は罪悪感の塊みたいな人も多くて、お父さんだけでなく、お母ちゃん、パートナー、子ども、仕事などとガッツリ癒着してしまってる方が多いので、自然と私はその心理について研究せざるを得ない立場に追いつめれたお陰で、どういう心理が動いていて、どういう風になるか?というのはある程度想像できてしまうところがあります。

で、ここで「お父ちゃんとの癒着をがっつり手放して、自分らしい人生を歩みましょう!私がひとつひとつご指導しますから、ぜひついて来てください!!」という風に言うと、営業的にはかなり助かるのですが、「お父ちゃんとの癒着が根本先生との癒着に切り替わる」可能性が高くなりますよね?

癒着はよく連鎖するもんですから。

なので、ここは「自分軸」を確立する上でも、「私はどうしたいの?」という部分と向き合っていただいて、自分なりに答えを出して頂ければと思うのです。

なので、とても心優しい根本先生はセッションなどではこんなやり取りが生まれるのです。

「わたし、お父さんへの癒着を手放して、自由になりたいです。」

「ほんまにそれでええのん?それってお父ちゃんを見捨てることになるんやけど、大丈夫?」

「うっ!え、ええ、大丈夫です。もうこれまでの苦しい人生はこりごりなんです。もうお父ちゃんを見捨てようが、秩父に埋めようが、もう癒着を切りたいです!」

「そうなんや。そりゃあ、相当ええ覚悟しましたなあ。でも、お父ちゃんを秩父に埋めるってなると、相当罪悪感出てくるんちゃうか?それに耐えられる自信があるんか?」

「ううっ!!え?あ、いや、分かってます。その罪悪感と頑張って向き合いたいと思います。」

「でも、今までも罪悪感てんこ盛りで苦しんで来たんやろ?そこにさらにこんなデカい罪悪感乗っけて耐えられるん?」

「うううぅ!!!い、いや、そりゃ、なんとかなるかと・・・。いや、なんとかしなきゃ、いや、何とかします。。。」

「そもそもその罪悪感も捨てるってことやろ?それって自分は愛の存在です!って宣言することになるんやけど、それでもええねんな?大丈夫やんな?」

「あ、愛の存在?え?あたしがですか?は、はい。なんとか受け入れる所存でございます。で、でも、、、そんなにきついんですか?」

「まあ、その気になれば全然大丈夫やけどなあ。そりゃあ、今までと違って自分を傷つけることは捨てて、自分を愛することを常に選択するってことになるわけだから、まあ、気持ち悪いし、慣れへんし、周りの人たちは白い目で見るかもしれへんし、大変ちゃ大変やけどねえ。どうしてもって言うんならまあ、方法はなくはないけどな」

・・・。

これ、別にいじめじゃなくて「ブログだから少々きついことを言っても大丈夫だろう」という根本先生の浅はかな企みによる「覚悟の調査」です。

Mさんも聡明な武闘派なので、頭ではきっと分かってらっしゃると思います。
しかし、このリクエスト文を見ても分かるように「父」と言う言葉がとてもたくさん出てくるくらい、当たり前に癒着しているわけですね。

それを切り離すってことは、時に「じゃあ、腕一本引っこ抜くけどええか?」というくらいきついものになったりするのです。

だから、それ相応の覚悟が必要になるのですね。

罪悪感本にも繰り返し書いたのですが、癒着を切り話したり、罪悪感を手放したりするには、何かと「愛」という視点が必要になります。

自分がどれくらいお父さんのことを愛しているからこそ、癒着してまでお父さんを救おうとしたのか。
自分のことを傷つけてまで、愛するお父さんのためにどれくらい頑張ったのか。

もちろん、お父さんだけではありません。

Mさんはその愛の力ゆえにお母さんや自分と出会うあらゆる人に対して、その慈愛深い愛を向けてこられたんだろうと思います。

今までの人生を罪悪感ではなく愛のストーリーに書き換えることこそ、癒着を切り離し、罪悪感を手放すアプローチになります。

今までは無意識的に何かと「罪悪感を選ぶ」ということをしてきました。
それはお父さんから植え付けられた罪悪感に、その後の人生で積み重ねた罪悪感によって、そういう「癖」が付くようになりました。

それを「愛を選ぶ」という風に大きく舵を切るのです。

自分を傷つけるのではなく、いつくしむことを選ぶ。
自分を罰するのではなく、解放することを選ぶ。
自分のせいにするのではなく、無罪であることを選ぶ。
誰かを背負うのではなく、信頼することを選ぶ。
自分を犠牲にするのではなく、喜びを選ぶ。

お父さんを心配するのではなく、お父さんを信頼するのです。
お父さんに遠慮するのではなく、堂々と自分がしたいように生きるのです。

それが、自分を信頼する、ということにもつながっていきます。

世界に向けて、そう宣言してみましょう。

さて、今までの人生を振り返り、そのひとつひとつを「愛」の物語に変えていきましょう。
・お父さんのために頑張ったこと。
・お母さんのためによかれと思ってしたこと。
・今まで出会った人たちのために自分が与えたこと。

・Mさんが誰かを助けたいり、誰かの役に立ったできごとを思い出してみましょう。
・Mさんと出会って人たちみんなに感謝の思いを贈ってみましょう。

罪悪感ではなく、愛でもってその人生を振り返ってみるのです。

誰かが悪いわけではなく、誰も悪くなかった、という視点で見直してみるのです。

「・」で書いたことをノートにたくさん書き出してみてください。

それだけで癒着の元となる罪悪感は少しずつ流れていくでしょう。

でも、改めてお聞きするのですが、

「ほんまにお父ちゃんとの癒着を切り離して、罪悪感を手放しちゃってもええのん?」

堂々と胸を張って「いえーっす!!」と答えられたなら、改めてその実習に取り組んでみられると良いと思います。

また、Mさんのように根性がある方におすすめしたいのは先ほどもでてきた「感謝」を使ってみることです。

今までお世話になった人、出会った人たち一人一人に感謝の手紙を書いてみてください。
1日1通でいいです。
1か月くらい続けてみると、ずいぶんと気持ちが軽くなっていることに気付かれると思います。

もちろん、人生を変えたいなら、という条件付きではありますけれど。

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