弱くなったと感じるのは成長の証!?



自立を手放して、どんどん自分らしくなっていくプロセスでは、必ず「なんか、弱くなったなあ」と感じる瞬間が出てくるものです。
そんなときこそ、やはり自己肯定感なんです。
弱い自分の受け止め方も含めて詳しく解説しています。

根本先生

いつもブログとセミナーでお世話になってます。
打たれ弱くなってしまった件について質問したいと思います。

以前は浮気してる元旦那からの暴言を気にせず自分軸を意識して自己肯定感を上げて、離婚しました。
今婚活中なのですが、出会った男性から少しダメ出しされるだけで凹むようになってしまいました。
せっかく彼氏が出来たのに、少しダメ出しされるだけで、話し合いや歩み寄りをせずに一方的に別れを告げて出て行ってしまいました。
もっと、私には私の考えがあってこういう行動したんだってコミュニケーション取ってから別れるか考えれば良かったと後悔しています。(今復縁を申し込んでますが、ダメそうです。。。)

ダメなところなんてわかってるから、言わないでほしい。
全部まとめて受け止めて好きでいてほしい。
そのままでいいって言って欲しいのに。
って思います。でもそんなこと相手に求めてても仕方ないですよね。

これは恋愛だけでなく、仕事でも上司から色々言われるんじゃないかとか思って壁を作ったり。(昔上司から色々パワハラを受けたことがありました。)
みんなと仲良くなりたいと思う反面関わりたくないと思うような時もあります。

周りに過去の私も含めて受け入れて欲しいという気持ちがあるようです。
でも、そういう問題じゃなく自分自身が自分を受け入れられてないのかなと思います。
とにかく今苦しいです。
何かアドバイス下さい。よろしくお願いします。
(Nさん)

心理学っていうのは「ああ言えばこう言う学」と呼ばれてまして、その都度都度、都合のよい言葉が用意されてる便利な世界でございまして(笑)、「打たれ弱くなった」とNさんがおっしゃると、もれなく某カウンセラーは「いい感じだね!」って反応することになります。

もちろん、それだけの話だと、Nさん直々に放課後に体育館裏に呼び出されてヤキを入れられることになるのでもう少し説明しますよ、もちろん。早まらないで!!

「自立」というのは、弱かった依存時代に散々傷ついてきたので、「もう、こんな辛い思いはしたくねえ」と鎧をガチガチに着込んで成り立つ背景があります。
(もちろん、自立にもポジティブな面があり、一概にネガティブなことだけではありません)

よく私のブログでは野良猫男子とかロックマン氏という単語が踊っておりますが、それぞれ、一見自立系でありながら、内にはかつての「傷ついた依存心」を隠し持っており、その依存心に触れたときに逃げたり、音信不通になったり、だんまりになったり、シャッターを降ろしたりするシステムになっています。

そういう意味での「自立」というのは、強がり、であり、頑張る、であり、耐える、であり、戦う、であり、競争する、という一面ににじみ出てきています。

もちろん、これは女子も同じね。

その辺がこの一文に現れているかもしれません。

>これは恋愛だけでなく、仕事でも上司から色々言われるんじゃないかとか思って壁を作ったり。

そういう自立系な方々が、自己肯定感をあげたり、自分を癒したり、ライフワークを見つけようと自分の心とつながったり、自分と向き合う時間を大切にしたりしてくると、その鎧が自然解凍されるようになります。

そうすると、今までのように強がれなくなり、頑張れなくなり、耐えられなくなり、戦えなくなり、他人と競争できなくなっていきます。

そういう時に人は「なんか、あたし、弱なった。前だったらあの上司のことボッコボコにしてやったのに、今はそんな気力が湧かねえ。あたしもヤキが回ったんすかねえ」なんて気分になるんです。

でも、それは素の自分が出てきた証であり、かつて隠し持っていた依存心が顔をのぞかせてきた証でもあるんです。

だから、変に強がらなくなった分だけ、「ほんとの意味で」強くなったとも言えます。

真実の強さというのは「弱さの中に入って行けるほどの強さ」と表現されます。
つまり、弱い自分を隠さずに表現できるほどに強い、わけですし、負けを認められるくらい強いわけです。

ちょっと難しいでしょ?

自己肯定感というのはダメな自分もできない自分も弱い自分も情けない自分も恥ずかしい自分も「ま、それが今のあたしなんだし」と受け入れることを意味します。

弱い自分を自分が許せるようになるということは、その弱い自分が職場やパートナーシップの中に出てくるようになる、ということです。

そうなると、以前の自分と比べて「弱くなった」「ダメになった」なんて感じやすくなるんです。

弱くなったように感じるのは成長の証、というのはそうした意味があるんです。

そうして、自立というのは傷ついた依存心を隠してなされるわけですから、その中にある傷ついた依存心(これが「弱い」と感じさせるもの)が出てきます。

この辺がそれを表しているんじゃないでしょうか?

>ダメなところなんてわかってるから、言わないでほしい。
>全部まとめて受け止めて好きでいてほしい。
>そのままでいいって言って欲しいのに。
>って思います。でもそんなこと相手に求めてても仕方ないですよね。

そうすると、なんか自分が問題だらけのような、全然成長できてないような、情けないような、そんな風に思えるんですけど、そこで再び伝家の宝刀「自己肯定感」が登場するわけです。

つまり、「そんな弱い自分も自分なんだから受け入れてあげなよ!」って話です。

さらに言えば、こうして自立心が弱くなることの朗報として、「女性性の開花」があげられます。

自立というのは別名「傷ついた男性性」と呼ばれ、だから、戦う、競争する、頑張る、ということができるんですが、そこで女性性が花開いてくると、そんな男性的な争いには興味を示さなくなり、それゆえ「弱くなった」と感じられるようにもなるんです。

だから、Nさん自身もかつては戦場を駆けずり回り、常に戦いを求めていた傭兵時代があるかもしれませんが、その頃に比べれば、今はずいぶんと女性的になった、女性的な魅力が花開いてきた、と感じられませんか?

そういう意味でも「弱くなった?ああ、そりゃいい感じだねー。成長してるねー!」という風に評価できるわけです。

さて、打たれ弱くなったなんて、かわいいじゃない??って言われたらどんな気分になります?屈辱的?ムカつく?情けない?(笑)

まあ、あまり煽るとホントに体育館裏に呼び出されそうなので(汗)、もう少しちゃんとした話をすると、

>でも、そういう問題じゃなく自分自身が自分を受け入れられてないのかなと思います。

ということなんですよねー。

自立の鎧が崩れて依存心が顔をのぞかせると「私を受け入れて!」という思いが強く出てくるんですけど、Nさんもお気付きのように「受け入れて!」と相手に求めるのはちょっと荷が重たいわけですね。

どちらにせよ、「自分が自分を受け入れてないと、相手がなんぼ自分を受け入れようとしてくれていても、受け取れない」という問題が出てきますし。

なので、やはりそんな弱い自分を受け入れる、というプロセスがNさんに与えられた新しい課題ということになるんです。

それは決して「退行」ではありません。
「進化」です。

自立を手放して相互依存の世界に向かうためにも、この「依存を嫌わない」という課題は大切なプロセスになるんです。

弱い自分を受け入れる、というのは、強がってる自立系な人にとってはものすごく抵抗があります。
だって、今まで散々自分がその部分を嫌い、攻撃してきたからです。

しかし、そこに取り組み始めると、自己肯定感もぐぐぐーん!!と成長していきます。

そうすると、例えば婚活しててダメ出ししてくる彼に出会ったとしても、「あらあら、相性が合わなかったのね。あたし、そういう男、ダメだから」と簡単に手放せるようになります。

さて、弱い自分でも大丈夫!と思えるようになるためにもまたたくさんのアプローチが用意されています。

イメージワークなんかもよく使います。
弱い自分を思い浮かべてみるんです。そして、その弱い自分に対して感じることをただ感じてみます。
攻撃的な気持ちになるかもしれないし、否定したくなるかもしれません。
どうしていいか分からなくなるかもしれないし、過去の痛みが蘇ってくるかもしれません。
そんな思いを抱きながらも、その自分をただ抱きしめてあげるわけです。

これを繰り返してみるだけでも、だいぶ弱い自分を受け入れられるようになります。

また、そんな弱い自分を受け入れてくれる友達、仲間を思い浮かべます。
それはつまり、Nさんが信頼している人、ですね。
そんな弱い自分を見せても嫌わない人、そんな自分のことを笑ってくれる人、思い付きませんか?
もちろん、バリバリ自立してきた人だとすぐには思いつかないかもしれません。

死んだばあちゃんがそうかもしれないし、長年付き合ってる親友がそうかもしれない。
あるセミナーで知り合った百戦錬磨の武闘派女子が思いつくかもしれないし、カウンセラーや講師の先生が思い浮かぶかもしれません。

それをただ思い浮かべるだけでOKです。

さらには、自分で自分を労わるレッスンも大事ですね。
睡眠はちゃんととれていますか?
もし、体に疲労や不具合を感じるのであれば、そのケアをすることが最優先。
体が元気じゃないと心も弱りますから。

ちょっとゆっくり過ごしてみよう。
しばらく人に会わないように暮らしてみよう。

そんな心がけも重要ですなー。

そんなこんなでやっぱり自己肯定感なわけで、その意識を改めて持ってみると、だんだん「それがあたしなんだから、それでいいじゃん」と思えるようになるでしょう。

そしたら、自分を傷つけるような人とも出会いにくくなりますねー。

★東京はまもなく締め切り!自己肯定感をあげるならばコレっすね!

『自己肯定感をあげる3daysプログラム』

東京:8/25(日)、9/15(日)、9/28(土)
名古屋:10/19(土)、11/16(土)、12/15(日)
大阪:10/20(日)、11/17(日)、12/14(土)

https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/31475

★ロングセラーになってる自己肯定感本。再読するのもお勧めです。

「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)

★きっとNさんと同じ経験をした同志に出会えるはず。
http://cocoronooffice.jp/#counselor

 ☆オンラインカウンセリング無料相談「ココロノマルシェ」
 >https://cocoro-marche.com/

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