暴走しがちな「感情」を制御する「思考」は「自己肯定感」によって培われる。



思考と感情がよくケンカしちゃう皆さんへ。
思考は「正しい」ので、感情にとっては嫌なことをあれこれ押し付けてくるので、余計に暴走し、自己否定することになるのです。
カギは自己肯定感。自分を知ることです。そうすることで感情と上手に付き合ていく思考が育つのです。

根本さんこんにちは。仕事で手抜きか無理のしすぎかで悩んでます。

毎月忙しいときと暇なときを繰り返しているのですが、本当に必要性があるときは必死になるもののそれ以外は怠けがちで、周りの人はガツガツ取り組んでて焦りを感じますがやりたくない気持ちもあります。
でもそれも気になり、周囲を真似て同じスピードですると、苦しくなるまで無理をしてしまいます。

暇なとき周りの人は忙しいときに溜まったことや、手がつけられなかったことを見つけてやってますが、私は社会人経験が浅く、そういうのを見つけるのが苦手なのと、自分にできることが分からない為、日々の社内共有情報を全て確認しきってないので、情報確認に割いてます(何故か皆さんは溜め込んでない様子ですが)

他の人は会社や業務の為になることをしたり、業務の取り組み方の違いに負い目を感じますが、高校以降サボることを覚え、大学はアルバイトに偏った生活をして以来、まともに過ごすことができなくなりました。
苦しくなるまでやると、帰ってからプツッとなり、次回出勤のときは必要なときでない限りやる気がなくなるですが、振れ幅を小さくしたいです。
(Aさん)

頭で考えることってたいがい「正しいこと」なんですけど、正しいことだけできるなら人間、こんなに苦労しないのは「感情」というのがあるからなんですよね。

特に情熱系な皆さんは「感情なんてなくなればいいのに!!」と数億回は思っていらっしゃることと思います。

けど、感情がなくなったら、楽しみも喜びも快楽も感じられないですけど、それでもいいの?と思うんですが・・・。はい。

また、「周りの人は・・・」とか「周囲を真似て・・・」とかやると、たいがい苦しくなるのが人の心っちゅうもんでして、それは私のブログで言うところの「他人軸」で生きてるとそうなるわけですね。

そんなときは「私は私でええねん」と自分軸を主張することが望ましいんですけれど、「社会人経験が浅い」とか「負い目を感じる」とか「○○が苦手だから」とか「○○ができないから」とか「要領がよくないから」とか「この仕事、得意じゃないから」とかなんやかんやと自己嫌悪があると、「私は私、じゃダメだよね」なんて思ってしまうものです。

例えば、夏休みの宿題を「きちんと計画的に進めることが好きで得意な目標達成型」の人もいれば、「目の前のことをひとつひとつこなしていくのが好きで得意な天命遂行型」の人もいて、天命遂行型の人の場合は8月も終わりになって「やべぇ!もう日がねえぇ!どないしよっ!」と焦るのが毎年恒例になっているわけです。

つまり、当たり前のことですが「人はそれぞれ違う」というわけです。

>暇なとき周りの人は忙しいときに溜まったことや、手がつけられなかったことを見つけてやってます

ということが「できる人」もいれば、「いやー、ヒマなときは遊ぶのが正しい人のあり方なんじゃねーの?」とネットサーフィンに興じる人もいるんです。

どっちが正しいじゃなくて、自分がどういうタイプか?って話なんですな。

ところが、自己嫌悪、自己否定のオンパレードの中で生きていると、「自分ができないことができる人」を見つけることがものすごく上手なんですよねー。

ほんと、「自分を否定するために自分よりできる人を見つけてくる」わけです。

これを俗に「隣の芝生は常に青い」という風に表現します。

そうやって常に自分に鞭を打ち、罵倒する「一人SMごっこ」に興じていらっしゃるわけです。

みなさん、好きでしょ?そういうプレイ?(笑)

で、Aさんのように情熱系な方は、その鞭に反応して、「よっしゃやるぞー!!」と無理やり気合いを入れて頑張るんですけど、元々エンジンの性能がすごいので(←ここ大事、Aさんの価値だよ!価値!魅力だよ!受け取れよ!笑)、そうするとギュイーーン!!!と一気に加速してオーバーワークになるわけです。

競走馬でも能力がある馬ほど制御が難しくて、思い切り走らせるとその能力ゆえに故障してしまうので騎手がうまく制御しないといけないんですよね。

まあ、これを読まれたAさんの同志の皆さんは「あたしもそんな騎手が欲しい。できればイケメン。もちろん、ヘラクレスオオカブトくん」などと妄想されていると思いますけれど、残念ながらそれは男の仕事じゃなくて「思考」の仕事なんですね。

暴れ馬である感情を、よーしよしよし、ドウドウと制御するのが思考の役割です。

と言っても思考が「よーし、止まれ!」と言ったって、皆さんの情熱は止まるわけもなく、更なる暴走を招くので、そういう命令は無理です。

「そうよねー。あんたはペース配分が苦手で、スイッチ入ったら暴走するタイプだもんねー。そういう奴はヒマな時は遊んで、やるべき時に頑張ったらええねんでー」と宥めることが思考の仕事になります。

Aさんもそうですが、みなさんも、よく感情と思考が大喧嘩してるでしょ?

それは思考で感情を「抑え込もう」とするからで、それでは感情は暴走するしかないわけです。
だって、そもそも騎手と馬を比べて見ればわかるように、馬の方が騎手よりも何倍も大きいわけです。(感情と思考は単純に20倍以上のパワーの差があります)

だから、馬のご機嫌を取りつつ、うまくコントロールするのが騎手の仕事であるように、感情のご機嫌を取りつつ、うまく宥めるのが思考の仕事なのです。

このプロセスのことを「自分を知る」と言ったり、「自己肯定感をあげる」と言ったりしているのが私のブログでよくあるパターンです。

周りの人の働き方はあくまで「参考」です。
その人たちと比べて「私はどういうタイプなのか?」を知る「サンプル」なのです。

「あの人たちは暇なときにもできることを見つけてやれる人たちなんだね。偉いよね。あたしにはそれできないもんねー。」

「あたしは締め切りが迫ってきたらエンジンかけてぶっ飛ばす主義だもんね。それしかできないからしょうがないよねー。」

そんな風に受け止めるわけですね。
この辺は私のライフワーク本に詳しく書いてあります。

「つい「他人軸」になるあなたが7日間で自分らしい生き方を見つける方法」(あさ出版)

私自身も本の締め切りに常に追われる有り難い立場なのですが、先日も「9月に出る子育て本のエピローグを3日後までに5000文字書いてください」的なことを編集者に申し付けられたので、いきなりスイッチが入って1時間ほどで書き上げました。

一方、今月末締め切りの「手放し本」については、何となく「まだ余裕があるしー、お盆休みに実家で書くしー」などと余裕をこいてまして、頭の隅では「今のうちにコツコツ書いておけばあとから楽よ」という天使のささやきが聞こえてくるのですが、華麗にスルーしているところです。

私の知り合いには「本を書くときは1日10~15分と決めてコツコツ書く」ということを実践されている方がいらっしゃるのですが、とても羨ましい反面、「それ、俺にはできひんことやもんなあ」と“あきらめて”いるんです(笑)

そういう意味での“あきらめ”は自己肯定感をあげるためにもお勧めしているものです。

なので、Aさんのリクエストにそのまま答えるとするならば、

「振り幅を小さくしたら人生、全然おもんなくなるけどええのん?それよりも、その振り幅を受け入れて、そんな自分に合わせるように仕事の仕方を工夫した方が楽しそうじゃね?もっと自分を受け入れて、自分らしく振る舞っていこうじゃねーか!」

というお話でした。

そんな皆さんが自分を知り、自分を受け入れ、自分を肯定する3日間プログラム、ご用意しましたぜ!

★自己肯定感をあげる3daysプログラム

東京:8/25(日)、9/15(日)、9/28(土)
名古屋:10/19(土)、11/16(土)、12/15(日)
大阪:10/20(日)、11/17(日)、12/14(土)

https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/31475

★自己肯定感をあげることはけっこう得意なカウンセラーたちです。
http://cocoronooffice.jp/#counselor

 ☆オンラインカウンセリング無料相談「ココロノマルシェ」
 >https://cocoro-marche.com/

 ☆東京:9/14(土)13:00-17:00 お弟子さんたちのカウンセリングを体験できる会
 >https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/31477

★動画付きでより深い内容を学べるオンラインスクール。月額3,240円で毎週月曜日配信。
https://www.mag2.com/m/0001677732.html


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