自己肯定感があがると今やっていることに意味を感じなくなる!?



自己肯定感があがっていくと今まで主力だった「犠牲心」が影を潜めるようになり、やってることに意味を感じなくなったり、頑張れなくなったりします。
でも、それはとても順調かつ素晴らしいプロセスなのです!今日はその心理を詳しく解説します。

こんにちは!いつも楽しくブログを拝見しております。ありがとうございます(*^^*)

私は一年半程前から自己肯定感を上げるワークに取り組んだり、セミナーに参加したりしていますが、あることに気づいてから何に対しても興味や関心が持てなくなってしまいました。

成長したい、もっと自信を持ちたいと思い、勉強、仕事、美容などに取り組み、自分なりの目標を達成して確かに変化や成長はあったと思うのですが、しばらくすると「それが何になるのだ」というような無価値感がやってきます。

また、私のこれまでの行動(仕事~趣味~恋愛に至るまで)の全てが孤独感や寂しさを埋めるためのものだったと気づき、絶望しています。
心の穴を埋めることをやめたら、もう何に対しても価値を感じなくなりました。
今はまた寂しさの中にいます。

「起きていることは全て正しい。」
私の大好きな言葉です。
孤独を感じることで私は何を得ようとしているのでしょうか?(物心ついた頃から既にそのような状態だったと思います。)
自分でもよく分からず困惑しています。

アドバイスや考え方のヒントを頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。
(Sさん)

「起きていることはすべて正しい」という言葉が大好きって素敵ですね~。
今日はもう一つ「何一つ無駄なことはない」という言葉も大好きになっていただければと思います。

そういう意味では今、何に対しても興味や関心がなくなってしまったことは「正しい」わけで、「必要なこと」なんですね。

ほんとうはそこに意味を考えなくてもいいんですが、そうすると今日の記事はここで終わってしまうので、ネチネチとお話をしてまいりたいと思います。

とはいえ、大事なことは「これも必要なプロセスなんだろうなあ。根本さんに言ったらきっと『めっちゃ順調でっせ』と言われるんだろうな」と思っていることです。

一見、ネガティブなものに見える状態も、自分の価値観が変われば、価値のあるものに見えてきます。

もし、今まで孤独感や寂しさを埋めるために何かを頑張って来たのだとするならば、そのことに気付いたり、あるいは、孤独感が癒されたら、頑張ることができなくなってしまうものですよね。
だって、頑張る理由や目的がなくなってしまったのですから。

>心の穴を埋めることをやめたら、もう何に対しても価値を感じなくなりました。

ということになるわけです。

さて、Sさんに限らず私たちは「何かを埋めるために頑張る」ということをずっとしてきました。

Sさんのように孤独感や寂しさを埋めるため、自分の無価値感を埋めるため、居場所のなさを埋めるため、怖れや不安や罪悪感をかき消すため、頑張ってきました。

「こうしないと愛されない」と思ったら、愛されるために嫌なことを我慢してでも頑張って何とかしようとしてきたわけです。

こうした行動は心理学用語で「犠牲」とか「補償行為」と言います。

ほんとうにしたいことではないけれどそうしないといけないからする、のです。

孤独感を埋めるために仕事、趣味、恋愛を頑張ることって誰でもやってるものだと思うんですよね。

よく「スケジュールが埋まると安心する」という方がいらっしゃいます。
何の予定もない空白の日が怖いんです。
その心理は、寂しさや孤独感を埋めるためです。
予定が入っていれば、一人で過ごさなくて済むし、誰かに求められている証となり、安心します。

また、ブランド品で身を固めてしまうのも自分の自信のなさや無価値感を埋める手段としてよく活用されるものですし、「俺ってすごいんだぞ!」とマウンティングするのもまた、自分の無力感や無価値感を埋めるためによく採られる手法です。

ところが、孤独感や寂しさを埋めるために仕事を頑張ったとしても、残念ながら孤独感や寂しさが埋まることはまずありません。
一時的に緩和されることはありますし、また、長年その習慣を続けることでその孤独感を仕事によって麻痺させることもできます。
しかし、それは孤独感に蓋をしただけで、むしろ、自分が気付かない間に孤独感は増幅していくものです。

自己肯定感をあげるプロセスにおいて(それは多く、自分を癒すプロセスと同義ですが)、そうした犠牲や補償行為は自然と手放せるようになります。
無理ができなくなり、したくないことはしたくなくなり、嫌なものは嫌だとはっきり分かるようになるからです。

そうすると蓋があいて、その奥から長年見向きもされなかった孤独感や寂しさが「やあ!待ってたよ!」と顔をのぞかせるのです。

>成長したい、もっと自信を持ちたいと思い、勉強、仕事、美容などに取り組み、自分なりの目標を達成して確かに変化や成長はあったと思うのですが、しばらくすると「それが何になるのだ」というような無価値感がやってきます。

Sさんのその成長意欲は素晴らしいですし、また、それは決して無駄にならないのですが、もし、それが孤独感に蓋をすることであるならば、自信を付けようとするプロセスが逆に「それがいったい何になるんだ?」という思いに気付かせてくれます。

この思いは無価値感と呼んでもいいのですが、特別な意味を込めて「無意味感」と呼んでいます。

「今やっていることに意味が感じない」
「こんなに頑張って恋愛していてどんな意味があるんだろう」

そんな思いがやってくるんです。

この無意味感は自立の後半にあるデッドゾーンに差し掛かった時によく出てきます。
今まで頑張ってきたことに意味を感じなくなり、頑張れなくなるばかりか、すべてを捨ててしまいたくなる衝動に駆られます。

しかし、それは犠牲や補償行為をやめたからこそ感じられる感情です。
そして、何かを埋めるために頑張ることをやめた証拠です。

だから、ほんとうは素晴らしい前進であり、順調にプロセスが推移している証なのです。

Sさんが1年半前から取り組まれている自己肯定感をあげるプロセスが成功したからこそ、そんな気分になるんです。

だから、まったくそんな風には感じられないと思いますが、Sさんは順調に自己肯定感があがってきていて、次のステージに入られたのです。

ね?素晴らしいでしょう?

おめでとうございます~!!!!なのです。

さて、犠牲や補償行為の蓋が開き、その奥にあった孤独感や寂しさが溢れてきたとき、王道で見れば「その孤独感や寂しさとしっかりつながり、感じ切りましょう」というアプローチがあります。

ひたすら寂しさや孤独感と向き合い続けるんです。

とはいえ、これは歴戦の武闘派たちにとってもなかなかしんどいプロセスです。
もちろん、孤独感とつながることは重要なことだと思いますが、せっかく蓋が開いたのですから、その孤独感や寂しさのさらに奥にまで意識を飛ばしてみることもできるのです。

それはSさんの才能を開花させるレベルのお話です。

あ、でも、それ、全然難しいことではありませんから。文字数稼ぐためにそういう表現してるだけですから!(笑)

孤独感や寂しさを感じる人は、つながりやぬくもり、居場所のありがたみを知っている人です。
とするならば、そんなつながりや居場所を作る才能をSさんは持っています。

>孤独を感じることで私は何を得ようとしているのでしょうか?

この質問の私なりの答えがそれです。
Sさんが持つつながりや居場所を作る才能を開花させようとしているのです。

・・・とはいえ、全然ピンと来ないかもしれないので、これは知識として覚えておく程度でいいです。

これからは犠牲や補償行為ではなく、Sさん自身がほんとうにしたいこと、やりたいこと、好きなこと、ワクワクすることと出会っていきましょう。

孤独感を埋める目的ではなく、自分らしい人生を生きるために、ほんとうにしたいことを探し始めるんです。

つまり、自己肯定感をあげるプロセスに続く、ライフワークと出会うプロセスがSさんにとっての新しいステージなのです。
だから、めちゃくちゃ成長しているし、順調なのです。

いったいその自己肯定感を上げるワークやセミナーをやってらっしゃる先生ってどなたなのでしょう?めちゃくちゃすごい先生じゃないっすか?ものすごい勢いで宣伝するといいと思いますよ!!!(笑)

ま、ちょっと意外な話になってきたでしょう???

とはいえ、ここで問題が出てきます。これが今、Sさんがぶち当たってる壁だろうと思います。

「あのー、めちゃくちゃ初心者マークなんですけどー」という問題。

孤独感や寂しさを埋めるために何かを頑張るならばSさんはプロ級です。
しかし、そうではなく、ほんとうにしたいことをやる、心が望む喜びを実感しながら好きなことをする、ということは、バリバリ初心者です。

まあ、今まで自転車で行動していた人が、急に車に乗り始めるようなものです。
全然勝手が違いますよね。

だから、ここは焦らず、踊らず、まずは今できること、から始めていくのがお勧めです。

自分の心が喜ぶことに敏感になる必要があります。
おそらく今までは「他人の心が喜ぶことに敏感」だったと思います。

自分がしみじみと「これ、好きだなあ」と感じるものと出会うこと、勝手に心がワクワクすることに向かっていきます。
これも、今までは誰かを喜ばせることや、誰かのワクワクに協力することはやってきたと思いますが、自分自身についてはだいぶ放置プレイでしたね?(笑)

慣れないことですからすぐにはうまく行きませんよー。
すぐに結果を出そうとしちゃダメですよー。

子ども時代に好きだったことを思い出すことも効果的です。
かつて自分がハマったアイドルや漫画を思い出すこともステキです。
自分が勝手にテンションがあがる場所を思い出すことも役立ちます。

ひとつひとつ「私の心が喜ぶツボ」を探していきます。

とはいえ、まったく白紙ではないと思うんです。
今まで人のためにやってきたんですから。

そこで私がよくお勧めしているのが「人に接するように自分に接する」ということ。
人を喜ばせてきたように、自分を喜ばせる、ということ。
人に接してきたように、自分に接する、ということ。

そうして、ライフワークに出会っていきましょう。

そのプロセスで今まで頑張って来た勉強も仕事も美容もきっと役に立ちます。
「ああ、あの時、これやっといてよかったわ!」と思えるようになっていきます。

何も無駄なことはないのですから。

ということで、この辺の話についてはあの本たちを読むといいっすよ。



「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)
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