男と女が混在している私が幸せになるにはどうしたらいいのでしょうか?



男女の要素ってのは大まかにぶった切ったものですから、絶対的なものでもないですし、当然、自分の中に異性の要素が混じり込んでいるものです。
そして、感情の世界は矛盾に満ちています。
とすれば、そんな自分をまずは肯定して受容してあげることがとても大切ではないでしょうか。

根本先生

仕事を辞めてから1ヶ月、自分に意識を向けて、アファメーションも続けてます。
気分的に楽な時間が増えました。自己肯定感はまだ低いなと思いつつ、焦らない焦らないと言い聞かせてます。

夫も母親も父親もまだ許せてないけど仕方なし。野良猫元上司は連絡一切とってませんが好き…というか執着?してますが、そのままにしてます。

そこで気づいたのが、幸せになってはいけないと自分に禁止してたこと。
母親を背負って生きていること。

今までの恋愛が、自立→幸せ禁止→依存のループで結婚までの10年近くこのサイクルで男が途切れなかった事に気づきました。

神様のテスト、何回も来てたなって(笑)
夫の浮気は、生きて行くのが辛いほどのダメージを受けました。それぐらいでないと気づかない鈍い私だったんだなと。

根本先生に辿り着いたのも、私が本気で幸せになりたいんだなぁと。40年目にしてようやく本気なれました。ありがとうございます!

そこで疑問というか、詰まってしまいました。

男はシングルタスク、女はマルチタスクなど、男女の違いをよく根本先生が仰ってますが、私には両方が混在しています。普段の割合は男性の方が多いように感じます。(7:3くらいです)

しかし、思考より感情が強く出る事も多々ありまして、そこは女性が強く出て抑えられないんだと思います。基本男性的な為、思考停止してしまうと大パニックです。
男性の気持ちもわかるし、女性の気持ちもわかる。女性といると楽だけど、私の女の部分が物足りない。
男性は私は全て男としてしか見れないので友達はいません。私の女である喜びを満たしてくれますが(女として扱ってくれる事です)、私の男の部分があるのでめんどくさくなってしまいます。

1人でいる事がとても楽なのですが、かといって淋しくなります。
人に相談した時にあなただけじゃない、と言われるのが嫌だけど、私だけ違うのも嫌です。

オンリーワンになりたいけど、周りから浮くのは嫌だと思います。

男と女両方あるんだなぁと、思ってはいますが、私が幸せになることを許し、男と女が混在している私が幸せになるには、どのように許していけばいいかご教示頂けたら幸いです。
(Mさん)

まあ、男女の違いの話をネタにしますと、さすがは武闘派女子たちが多く蠢く場だけあって「あたし、男かもしれん」「むしろ、男やわ」などの声が会場内にこだますわけです。

で、誰もが男女のそれぞれの要素を混在して持ってます。
10:0という人はほとんどいないんじゃないかな?

「男はシングルタスク、女はマルチタスクと言うけれど、私、目の前のものしか目に入らないんです。男なんですかね?」なんておっしゃるわけですが、そういうもんなんです。

ただ、ここで皆さんにご忠告!!

「自己判断は危険だぞ!!」

男女の違いに限らないのですが、基本的に自己診断というのは、当たり前ですが自分を基準に判断してしまうわけで、客観性はとても乏しいものです。

だから、「やっぱり自分は男っぽいんだ」と判断したとしても、それがほんとにそうなのかは微妙なところなんですね。

「基準」がほんとに「平均値」を取っているのか?というと全然違うわけですから、自分で自分を評価するのは難しいものがあります。

例えば、東大出身のクライアントさんが「あんまり頭、良い方じゃないんで」なんて言い出すことがありまして。
「おい、ちょっと表出ろや」と言いたくなるところをグッと堪えて話を聞いてみると、頑張って勉強して東大に入ったら、すごい奴がめちゃくちゃたくさんいて、すっかり自信を失ってしまったことがあったそうです。

確かに、東大の中ではデキが良い方とは言えなかったかもしれませんが、社会全般から見ればどうよ?って話です。
でも、東大の中にいれば、それが基準になるから「ダメだなあ、自分は頭がよくないなあ」と思い込んでしまうのも無理はないでしょう。

そこで客観的視点を持つというのはなかなか難しいものじゃないかと思います。

とはいえ、学力や頭の賢さというのはある程度、数値化することもできますから、まだまだ客観視はしやすいでしょう。

それが美しさとか優しさとか気が利くこととか、内面的なものになると絶望的ですね。
男らしさ、女らしさというのだってそうです。

敢えて混乱する話をしましょうか。

私のクライアントさんに冬でも超ミニかつ胸が開いた服を好み、夏なら背中も腕もバンバン出す女子がいます。
とてもいい香りのする香水をつけてらっしゃるので、彼女が去ったあとの残り香がまあ、すごい!(笑)
アイテムもメイクもめちゃくちゃ女っぽいんですね。

でも、考え方も行動も思考もほんとに男らしく、追いかけてる野良猫男子はめちゃくちゃ女性的な感性を持っている人です。うまくバランスが取れているというか。

だから、男らしいからこそ、それだけ思い切った女らしい服が着れるのか・・・と思うほどです。
(もちろん、だからといって超ミニを履く女性がみんな男らしいという話にはなりません!)

そして、その逆のタイプの方だってもちろんいます。
外見は男っぽいというか、女性をあまり主張していないのだけど、醸し出す雰囲気や感性や考え方はめちゃくちゃ女子って人。

案外、そういう人ほど自分の中に数少なく存在する男性的な部分を拾い上げて「私の内面は男です」とか言っちゃったりするんです。

つくづく自己判断(自分で自分を決め付けること)は危険だなあ、と思います。

とはいえ、私の判断が正しいということもないのですが、少なくても、客観的に見られる立場にいると思っております。

ということで、Mさんの文章ですけど、とても女性っぽいです。はい。
とても上手に自分のことや気持ちを表現されています。
そもそも男性は自分のことをこれだけ長く表現することができません。

たぶん、男性がMさんと同じ内容を相談するとなれば、5~8行くらいで終わっちゃいます。下手すると2,3行です。(あいさつ文含む)

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こんにちは。Mです。
僕は根本さんの本などを読んで自分の中に女性的な部分がたくさんあることに気付きました。
そんな男性でも幸せになれるのでしょうか?
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みたいな。これで全文ってことも珍しくないんですよ。信じられないでしょ?

でも、「Mさんの文章はとても女性的ですね」と言われてどうでしょうか?

「いやー、やっぱりバレてました?まあ、自分でもそうじゃないかとは分かってたんですけどね」

って思います?それとも、

「え?そうなんですか?めっちゃふつうだと思いますけど」

と思いますか?それとも、

「ええー!?全然女子っぽくないですよー。」

と思いますか?

そう、私たちは自分の中に当たり前にある要素は「めっちゃふつう」であり、それを「基準」としています。

だから、私から見れば「女性的だなあ」と思う文章も、自分では「ふつう」だと思ってしまいます。その時点で「女性的な文章」の基準が私とはズレてしまってるんですよね。(どっちが正しいという話ではありません!見方の違いってことです!)

そして、その上で「自分よりも女性らしい文章」を見て、「ああ、私のはあまり女性的ではないんだわ」と思うのです。

こういうことって女性的、男性的ってこと以外にも当然ながら頻発しておりまして、あちこちで「自己判断」によるすれ違い、出会い頭の衝突事故、当て逃げ等が起きているのです。

だから、意外と「私って意外と男だと思いました」という方の中にも、「いやー、あんたは、めっちゃ女でしょ?」という風に思える方もいらっしゃいます。

さて、ここまでの話をある意味でぶっ壊しちゃう話をするのですが、そもそも男女の違いってのは自分と相手との違いを理解する目的であって、自己診断ツールではありません。

こういう要素があるあなたは典型的な男です!!!というもんじゃないんです(笑)

そもそも男女って大きな枠組みの違いというのは大変抽象的なものですよね。
いろんなタイプがいる男と女をひとくくりにして説明するわけですから、当てはまらない人だって大量発生するわけです。

シングルタスクな女性もいれば、カフェで何時間も話ができる男性もいるし、トートバッグを愛用する男性もいれば、ビジネスバッグの方がいいっていう女性もいます。
理論的に順序立てて話をすることができる女性だっていますし、鞄を買いに行ったのに帽子を買ってくる男性だっています。

それぞれの個性があるわけです。

そして、男性的だから良くない、女性的だからいい、というわけでなく、ただそれを「まあ、それが私なのよね」と受け入れるってことを私のブログでは推奨しているわけです。
そう、自己肯定感ってやつね。

>1人でいる事がとても楽なのですが、かといって淋しくなります。
>人に相談した時にあなただけじゃない、と言われるのが嫌だけど、私だけ違うのも嫌です。
>オンリーワンになりたいけど、周りから浮くのは嫌だと思います。

そう思うのが私なんです。
誰かと比べたり、善悪正誤を考えなくてもいいんです。

「それが私」なんですね。

そして、そうした内面的矛盾ってのはみんなが持っているもんなんです。

そんなMさんに助言するとすれば、

「一人でいたいときは一人でいればいいし、寂しくなったら誰かに会いに行けばいいじゃん。」

ということ。

槇原敬之先生が書いてくださったように(笑)、私たちはみんなオンリーワンなわけですけれど、周りから浮くのが嫌だなあ、と思ったときは気配を消せば良いのです。

「あなただけじゃないよ」と言われるのも、「あなただけよ」と言われるのも嫌って矛盾を抱えてるのが私なんだわ、と思っておけばいいんです。
どっちなの???って答えを一つにする必要なんてないんです。

「好きだけど大嫌い!」という相矛盾した感情を抱えるのが私たち、人間ですから。

ルール化したり、システム化したがるのは男性的な部分かも知れませんが、ものすごく曖昧なのが私たちの心ですよね。

そうして、「それが自分なんだわ。そういうメンドクサイ女なんだわ」と受け入れてあげるのが一番素敵だと思いますよ。

ほんと、私のような仕事をしてるとほんと何でもアリだな、と思うようになります。

「旦那さんがいるけど彼氏がいて、でも、旦那さんが浮気してることが分かったら激怒しちゃう」こともあるだろうし、「大好きな友達と『独身同盟』を結んだのに、こっそり婚活しちゃってる」もんなんです。

そうして、ありのままの自分を受け入れていくこと、そんな自分を愛してあげること、が幸せにつながるんじゃないでしょうか。

★そんな自己肯定感をあげる方法を書いた本

「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)

★自分を受け入れ愛する方法が書かれてる本

『人のために頑張りすぎて疲れたときに読む本』(大和書房)

★こんなワークショップもあります。

ワークショップ『自分を愛する、ということ』
東京:1/14(月祝)13:00-16:00
大阪:2/16(土)13:00-16:00
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/27420

★毎週月曜日はオンラインスクール!次回は1/7配信。

『他人の争う姿を見て不快に思うのは、自分が怒りを許可できていないから!?』

登録はこちらから!!
https://www.mag2.com/m/0001677732.html


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