「どうしたらいいのか分からない」ときの処方箋。



そもそも「どうにかしよう」と思っている時点でコントロールになっちゃうし、どうしようもないことに意識を向けてるから、余計に混乱するんですよね。
できること、できないことの区別を付けることがまずは大事だと思ってます。
そしたら、今できること、に意識を向けられるようになるからです。今できることをやっていると、この混乱からは抜け出せます!

彼とのことで、お仕事のことで、これからの将来のことについて、「どうしたらいいのか分からない」というお話をかなりよく伺うわけです。
そういうお仕事ですからね。当然っちゃ当然です。それを好きでやってるわけですね。

「どうしたらいいのか分からない」という場面には皆さんも人生で500万回ほど出会ってると思いますし、私も当然のようにそういう経験は山ほどあります。

そこで、この気持ちを見ていくわけですが、そもそも「どうしていいのか分からない」と思うときって、いっぱいいっぱいになっていて、何も分からない、考えられないってことが多いと思うんです。

まだ、AかBかCの選択肢があってどれを選んでいいのか分からない!!!ってときはまだマシで、その選択肢すら見えないときだって珍しくないでしょう。

「お願い、誰か何とかして!」と丸投げしたくなるときだってありますよね?

で、その丸投げもお勧めしているので、実際、この人なら!と思う人がいれば何とか飛び込んで「どうしたらいいですか?」て不躾な質問をして困らせてあげるのもアリです。
私も立場上、よくあるものです。

たいてい私にそんなことを言っても「したいようにすればいいよ」ってテキトーに答えられるだけなので、「それが分かんねーんだよ!だから聞いてるんだよ!」ってキレることになりますね?

ここまではほぼ予定調和です(笑)

わー!どうしたらいいのか分からない!!ってなるとパニックになってしまっているので、そういう時はまずは消火作業が先です。

「ふーん、何があったの?」って親切な人なら聞いてくれるでしょう。

それで支離滅裂ながらも今の状況を説明して「なるほど、なるほど」と聞いてもらっているうちにだんだん気持ちが落ち着いてくることもあります。

時には「あれ?何を悩んでたんだっけ?」と思うこともあるでしょう。

それを人に聞くのはめんどくさいのでひたすらノートに書きまくる人もいます。
これもお勧めですね。

「話す」「書く」ということで、だんだん気持ちや考えが整理されていくことってよくあります。

つまり、「どうしたらいいのか分からない」となるケースの一つでは、ぐるぐると自分の内側(特に頭の中)であれやこれやと考えすぎてわけがわからなくなってる(パニック状態)ことが多いので、そのエネルギーを話すなり、書くなりして外に出してやることで気持ちも思考も落ち着いていくのです。

そんな状況でどうしたらいいのかをネットや本で調べたりすると、より情報が入ってきちゃいますから、なお混乱が加速します。

お腹いっぱいのところにまたお菓子やらジュースやらを詰め込むんです。

だから、まずは「出す」ということが先決で、それが「話す」「書く」なんです。

私もそんな方々からネタを募集しているのですが、時々「書いているだけでなんかスッキリしちゃいました」という一文を終わりの方に見かけることがあります。

現実的なテクニックとして、このブログをお読みの方は根本さんのことを少なからずご存知だと思うので、「根本さん宛の出さない手紙」を書いてみるのもお勧めです。

エア・カウンセリングって言いまして、個人セッションを受けて下さった方にもお勧めしているのですが、「根本さんに聞いてみよう、話してみよう」と思うことをノートやパソコンのメモ帳なんかに書き出していくんですね。

そうすると内側でぐるぐる回っていた思考や感情が整理されるので、書いているうちにだんだん落ち着いてくるものです。

最近も旦那さんとの浮気・離婚・セックスレスの問題で個人セッションを受けて下さってる方が何十ページにも渡るメモを見せてくれたのですが、「読み返してみると、今となってはあんまり大したことじゃないんですよね」とおっしゃっていました。

なのでノートを見せながらも「読まなくていいです(笑)」って言われて、おいおい、すでに2ページ目に差し掛かってる私はどうしたらいいんだ?と思うわけです。

「どうしたらいいのか分からない」というのはそうした思考や感情の混乱が招くことが多いので、ネットや本で情報をインプットする前に、何らかの方法でアウトプット(吐き出す)することが効果的なんです。

で、それでも「どうしたらいいのか分からない」というときは、

「うまくやりたい」
「失敗したくない」

という心理が働いていることも多いのです。

「失敗したくないから、確実に成功する方法を知りたい」

というわけです。これは昨日の記事にも通じる内容ですね。

そもそも「どうしていいのか分からない」というときは、不快な感情を思考を使って解決しようとするときによく起こります。

私はよく「思考は電卓、感情はExcel」と例えるのですが、Excelが暴走しているときに、電卓で対処しようとしてもなかなか難しいものです。

「別れたくないんだけど、彼は別れるって言うし、どうにかして別れを回避したい!どうしたらいいの?」なんて時に「別れたくないけど別れ話が出てる」という“不快な感情”に、“思考”で対処しようとしてるわけですね。

そうすると、何とかしようとしてテクニックを検索したり、何とか考えてうまく行く方法を考えたりするのですが、その間も「別れたくない。どうしよう。これから先、不安でいっぱい」という感情は放置されているのです。

これ、ものすごく重要なことでね。

思考と感情が分離しちゃってるのです。
たいてい私たちはそういう時に「問題」を意識します。

そこで、心を置き去りにして、頭にエネルギーを使っちゃうから、なおさら心(感情)は暴走するのです。

だから、先ほど「話す」「書く」という方法を勧めるのは『思考じゃなくて感情に目を向けてあげませんか?』という意図が含まれているのです。

そういう時に心に目を向けると、不思議と落ち着きます。

感情というのは良くも悪くも3歳児みたいなもので、泣きじゃくって怒りまくって不安になってる3歳児に、理屈(=思考)であれこれ言っても通じないですよね?

まずは話を聴いてあげる、抱きしめてあげる、大丈夫!って言ってあげるなどの方法が現実的です。

心も同じなんです。

まず、思考を置いといて、心に目を向けてあげる。
自分の気持ち、心と対話してあげる。
気持ちをただただ受け入れてあげる。

そうするだけで不思議と落ち着いてくることが多いはずです。

とはいえ、大人になってどんどん幅を利かせてる「思考」は黙ってません。
一瞬、心に目を向けたとしても、すぐに「でも、どうすればいいの?」って考え始めますよね?

「いやいや、心に目を向けなきゃ」
「でも、それじゃ現実は変わらないし」
「だけど、心の声を聴けって言われてるし」
「でも、それじゃ何も変わらない」

って今度は新たな葛藤を招くことにもなりかねません。

そもそもこの文章を読みながらも「ほんとにそれでうまく行くの?」って疑心暗鬼になってる人は少なくないでしょう。

なので、セミナーとかセッションだったら「考えすぎよね~」て言われるわけです。

「考えすぎ」

私は常々、問題を解決しようとするなら、考えるのではなく感じることが重要だと思っています。

don’t think,feel!!

というわけですね。

とはいえ、そうすると「どうしたら考えないようになるのか?」と考え始めるのが私たちのサガでございます(笑)

そこで有効なのが「ポジティブな感情を放り込むべし!」なんです。

好きなことしなよ、自分が笑顔になれることしなよ、気分がよいことをしなよって言うのはそういう意味があります。

ケーキを食べる。
散歩する。
青空を眺めて深呼吸する。
好きな音楽を聴く。
ランニングする。
お皿を洗う。
掃除機をかける。
カラオケに行く。
買い物をする。
エッチなビデオ見てオナニーする。
海を見に行く。
ホテルのラウンジでアフタヌーンティセットを食らう。
バーに行ってカクテルを飲む。
お菓子を食べながら漫画を読む。
溜め撮りしてたドラマを見る。
筋トレをする。
可愛い服に着替える。
お気に入りの香水を振りかける。

特に場所を変えるのはお勧めですね。気分が変わりやすいです。

そうして気持ち良いことをして心にポジティブなエネルギーを大量に放り込むと、気分は落ち着いていきます。

それからです。思考を使うのは。

心の中の3歳児が笑顔にならずとも落ち着いてから、考えるんです。

長い前戯を経てようやく本題にたどり着くわけですけれど、「どうしたらいいのか分からない」というのは、「自分にはどうしようもできないことを何とかしようとしている」ときに起こるんです。

彼の気持ちを取り戻したくても、彼の気持ちは彼のものだから自分にはどうすることもできない。
売上を上げたくても、それはお客さんあってのことだから自分にはどうすることもできない。
彼氏が欲しくても、セックスがしたくても、それは相手の気持ちもあることだから自分だけではどうすることもできない。

そうして「できること」「できないこと」を切り離していくんです。

これは思考が大いに活躍できる分野です。

そうすると「できないことはできないことなんだからしょうがないよね」という当たり前の真実を目にします。

そこで不安になったり、絶望しちゃったりするかもしれないんだけど、私はそこでいつも言うんです。

「今、できることをしましょう」

彼の気持ちは彼のものだけど、私の気持ちを彼に伝えることはできるし、彼のためにおシャレをすることもできるし、彼のことを誰かに相談することもできる。

売上を急に上げることはお客さん次第だけど、そのためにいいサービスを考えたり、商品の説明文を変えることはできる。

彼氏ができるように、セックスができるように、自分に今できることを探してひとつひとつやっていく。

そうして意識が「自分にはできないこと」から「今の自分にできること」に目が向いてくると、「どうしたらいいのか分からない」という状況から抜け出せます。

「できることをやればいいんだ」と。

そこから「なるようにしかならないしな」とか「どうなるかは神様だけが知ってることだから、今はできることに集中しよう」という思いも出てきます。

すっかり気分は落ち着いて、前向きになっています。

まずは心に目を向けて、ポジティブな感情をたくさん放り込んで心を落ち着かせ、その上で、今できることをしていく。

これが「どうしたらいいのか分からない」という時にお勧めする、私なりの処方箋です。

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