自分に合う人、合わない人。



私のブログを管理して下さったり、必要に応じてビジネスのアドバイスもしてくれるOさんという方がいます。

オンラインスクールの撮影に観覧で来られた方は会ったことがありますよね。
20代から会社を経営していて、今ではデザイン事務所やカフェ、コーヒー豆の販売店などを持ち、地元の商店街の役員もされている方で、そういう肩書から見ればバリバリ仕事している敏腕経営者ってイメージなんですけど、肩ひじ張らないマイペースで自然体な方です。

最近一番ハマっていることはコーヒーの焙煎で、従業員さんが仕事をしている側で1日、コーヒーの焙煎にエネルギーを注ぎ込んでいるそうで、もはやそれはかなり趣味に近いのです。ちなみに彼の焙煎したコーヒーはとても美味しく、私の妻曰く「今まで飲んだコーヒーで最高!」というレベルです。

ちなみにそんな彼に3つ仕事を頼むと2つくらいしかしてくれず、月次の請求書や、売り上げの支払いも時々忘れています。
だから、よく「前月分、請求し忘れたので今月2か月分お願いします」とか「音声配信のお支払いすっかり忘れてたので1年分、まとめて払います」という連絡が来ます。

一方、私もそれに対して「もっとしっかりして!!」というタイプではなく、仕事を3つ頼んだことをしばらく忘れ、請求書は見て見ぬふりをし、売上のことも1年以上過ぎてようやく思い出す体なのでちょうどよく、何だかんだうまく行っています。

先日、8月か9月に出す電子書籍のためにブログのアクセス解析をしてもらったのですが、きちんとしたデータを出してくださったので、「Oさん、こういうことできるんだ!」と感動すら覚えました(決してバカにしているわけではありません(笑))。

むしろ、「もっと売上あげましょう!」とか「今月はこの記事のアクセスがめっちゃ良かったですから、もっと押し出しましょう!」という方と私は合わないのです。

のんびり、マイペースに、やりたいことだけやっていきたい、という私にとってOさんはとても付き合いやすい方です。

先日、打ち合わせをした某出版社のTさん。
今までお会いした編集者とは違ってこれまた穏やかで自然体で謙虚な方でした。
頭の回転はとても早い方なので、おそらく仕事はとてもできるんだろうな、と思いますが、奥さんが第一子を出産されて現在育休中ということもあるのか、やはりマイペースです。

なんせ、「今日打ち合わせた内容を流れにして根本先生にすぐにお送りしますね」とおっしゃってから1週間、音沙汰がありません(笑)

ご本人やその他編集者も読んで下さってる、このブログでこういう話を書くのはなかなかリスキーなのですが(笑)、彼の場合、社の方針もあるのか、「出せるときに出しましょう」みたいなスタンスで、もう執筆に入ろうか?という時期なのに、発行時期もまだ確定していません。(今年の秋発売予定、というままで)

私から見る状況なので、もしかするとTさんは別の本の発売前で徹夜していて、次の本にまで手が回らないのが実情なのかもしれませんが、そういうスタンスは私、大好きです。

一方、やはりガンガン来られる編集者の方は苦手でして、幸いにして私はまだ出会っていませんが、著者仲間から聞くには「ほんと1日何回も電話がかかってきて大変だった。こっちは締め切りちゃんと守るべく書いてるのにさ」みたいな方もいらっしゃるようです。

ちなみに今月出るライフワーク本の編集者Tさんはベテランらしく、押さえるところは押さえて自由にさせてくださって、かつ、仕事はきちんとなさる方なので、とても安心して甘えております。その仕事ぶりにはさすが!と思わされます。

また、「俺に任せといてください!」的な編集者の方も私は好きです。元々職人萌えするタイプなので、すぐに惚れてしまいます(笑)

私はこういうワガママな性格なので、実際お会いした方でないと難しく、以前からの友人、知り合いやセミナーの常連様からスタッフをお願いしています。
そういう時、どうしてもきちんと仕事をしてくれる方よりも、どこか抜けているというか、天然というか、まあ、ポンコツな人の方が楽なので、そういうメンバーでいつもバタバタしながらセミナー運営をしているのです。

もちろん、中には超絶優秀な人もいて、「人は見かけによらぬものだなあ」と思うのですが、それもまたギャップ萌えですね。

ちなみにリトリートセミナーを共催している岩橋くんは11月の沖縄の会場を予約するのを完全に忘れていたために昨日まで超絶バタバタしておりました。
相変わらずのクオリティを誇って下さっております。

なんでこういう話をつらつらと書いてきたかというと、こうして俯瞰してみると自分に合う人、好きな人って傾向が似ているんだ、ということ。

逆に言えば、合わない人とは合わないので、お仕事することがあってもだんだん疎遠になっていきます。
もちろん、私も大人なので(笑)、合わせるところは合わせますし、その場ではうまくやり繰りしますけれど、長期的には難しいでしょう。
おそらく先方もそう感じてらっしゃるので、打ち合わせたようにだんだん距離が空いて行きます。

そういうのって「売り上げをあげたい」とか「成功したい」という「欲」から見ると逆説的になることもあります。
頭で考えたらこの人と仲良くしていた方がいいんだろうな、と思うこともありますし、もっとガンガン攻めた方が稼げますよ!協力しますよ!という声もあるのでますが、やはり私は好き嫌いが激しいので(自覚はない)、無理なものは無理なのです。

「それは自由に自分で仕事をしている根本さんだからできることでしょ?」って思ってしまうところですが、「違うんだぜ!」ということを言いたくて書いてます。

合う、合わない。
好き、好きじゃない。

それをちゃんと認めちゃっていいんだぜ、というお話をしたいのです。

長らく付き合っていくとしたら、やっぱり好きな人や一緒にいて楽な人、合う人になると思うのです。
それは友達付き合いと同じです。

ビジネスと友達は違うだろ?と思われるかもしれませんが、私の場合は公私混同が激しいのか、あまりそこに線を引きたくないのです。

それは個々の価値観ですから、線を引いた方がやりやすい!という方もいらっしゃるでしょう。それはそれでもちろんいいですよね。

それで、「人付き合いで疲れない方法」という本にも書きましたが、合わない人と付き合わないシーンではビジネスライクでいいと思うのです。

でも、そこを否定して、無理に相手に合わせたり、そんな自分はダメだと思ったり、仙人のようになろうとしていたりすると、ものすごく疲れるんです。

「この人とは合わないわ。しゃあないわ」と開き直れるだけの余裕、欲しいですよね。

ライフワークを見つけていくのにも「好き」と「嫌い」をはっきりさせる提案をしています。
好きなもんは好き、嫌いなもんは嫌い、でいいと思うんですよね。
合わないものは合わない、合うものは合う、でいいんです。

それを許可できるだけで、だいぶ生き易くなると思うのですが、いかがでしょうか?

それこそが、自己肯定感であると思うのです。

文中に出て来た本はこちら。

「つい「他人軸」になるあなたが7日間で自分らしい生き方を見つける方法」(あさ出版)

「敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法」(フォレスト出版)

「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)


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