ロックマン(ロックウーマン)をどうしたら卒業できるのか?



自立系の極みであるロックマン。
それに振り回される女子たちに処方箋をお出しすることはありましたが、そのロックマン氏本人がどうしたらそこを卒業できるのかはあまり触れてきませんでした。
これはロックマンはもちろん、その女性版であるロックウーメンにも共通ですので、ぜひ、ご一読ください。

離婚
→精神的不安定
→ネット検索
→スピリチュアル系ブログ
→宗教系ブログ
→自己啓発系ブログ
→で、漂着した先が根本先生のブログでした。
スピリチュアルも宗教も自己啓発も心理学も同じことを言っているだけだとわかったのですが、いかんせん論理的である心理学が私には一番理解しやすかったです。
先生の文章の面白さ、わかりやすさが評価を高めているのも過言ではないと思います。
その節はたくさん助けていただきましてありがとうございます。
(一方的に思っているだけ)

もちろんこんなに熟読してタダで済むとは思っておりません。
先生の書籍を2冊購入し、さらに1冊購入したものを知り合いにプレゼントしました。
布教もバッチリです。

さて、質問なのですが、先生のブログには「ロックマンとの関わり方」等は書かれておりますが、
「ロックマンである男性が、自分をロックマンから卒業させる方法」
というのはどこかに書かれておりますでしょうか。
ザックリ探しただけなので、もしどこかにあるようであれば大変失礼いたしました。

これからもステキなブログ&書籍を楽しみに待ってます☆
お読みいただきありがとうございます。
(Kさん)

ありがとうございます。
布教活動にも精を出してくださってありがとうございます。

さて、文の始めの頃とは違うネタフリ、ありがとうございますっ!
まさか、そこに行き着くとは思いませんでした(笑)

Kさん、女性ですよねー?

ロックマンを卒業する方法については確かに描いたことないかもしれません。
そういうクライアントさんとは年に数人お会いするのですが、ロックマンを愛する女子には年に数万人お会いしますので(サバを読んでます)、どうしても「ロックマンの乗りこなし方講座」が多くなってしまいますね。

一部、ロックウーマン(鉄仮面ちゃん、という呼び方もある)の皆様にも役立つかと思いますので、楽しみにお読みください。

なお、ロックマンをこよなく愛する自立系武闘派女子の皆様が、彼らを更生させようとしてこの記事を読ませたくなるかもしれませんが、それは危険な行為であることはすでにご理解いただけてますね?

ロックマンというのはそもそも純粋でまっすぐな少年が、過去の様々なトラウマ体験によって傷つき、辛い思いを二度としたくないことから心を閉ざし、自分のことはすべて自分でやるべっく自立した男の姿を現しています。
だから、仕事は猛烈に頑張る人が多く、また実績もすごい人が多いです。
その勢いで経営者になっている方も少なくありません。

とはいえ、そうした外側をすごい実績で塗り固めたとしても、内側にはあの傷ついた少年が今もまだ存在しているため、なかなか自分に自信が持てないのも特徴です。
その自信のなさが裏返って「自信家」になっちゃってる方も少なくないでしょう。

さて、そんな彼らは柔らかい豆腐マインドを鋼鉄の鎧で固めたような存在で、実に繊細で傷つきやすく、人の評価を気にしたり、嫌われることをひどく怖れたりする敏感なところがあります。
それは優しさや思いやり、ぬくもりなどの「長所」に当たるのですが、一般的にそういう男性は「弱い」と見られることもあり、せっかくのいいところを隠してしまっています。

また、男性には希少な感情を感じられる男性や、直感が優れた男性であることも多いのですが(そうした直感力がビジネスでは生かされている)、自立が強まってどんどん思考的になり、思考で感情・感覚を抑圧してとても苦しいのです。

そんな「傷つくことが嫌で、感情を抑圧して、感情を感じないようにして思考で生きている男性」がロックマンです。

まあ、そういう男性が自立系武闘派女子の皆様からすると垂涎の的になってしまうんですねー。
やはりあれですか、人生の喜びのためには困難を求めるってやつですか。

さて、そんなロックマン氏がそれを自ら卒業したい、というお話ですね。
実は何人かの男性から「俺もロックマンを卒業したいんだけど」という話を頂いているのも事実でございます。

で、何でロックマンになってしまったのか?という背景を探るに、かつてとても傷ついたことがあったんですよね。
それは自分ではもう「解決済み」としていることかもしれないし、あるいは、思い出すのも忌まわしいと思っていることかもしれないし、もう忘れ去られた過去にあるかもしれません。

ロックマンというのは心理学でいうところの「自立」がとっても強まった状態。
誰にも頼ることなく、誰かを信じることもなく、自分一人で何とかしよう、頑張ろうとする姿勢です。

周りの人が敵のように感じます。
自分は誰にも理解されずに孤独感でいっぱいになります。
しかし、人と距離が縮まるのは怖いというより嫌悪感が出てきます。
あるいは、近い距離にいる人を自分が傷つけてしまいそうな恐怖もあります。
自らを毒と感じて、人を近付けなくなる場合もあります。

誰も信頼できないと思うし、自分のことをみんなが嫌ってるとも感じます。
自分で何とかしなければ誰も助けてくれないと思っています。
もっと頑張らねば、もっと強くならなければ、もっとしっかりしなければ、もっと圧倒的な成績を残さねば、と思っています。
他人から干渉されることを嫌います。
他人に評価されること、批判されることもすごく嫌います。
そういう相手はすぐに切ってしまいます。
だから、他人を自分の思い通りに動かしたいと思います。

考える時間を必要とします。
正しさが重要だと思います。
俺は間違っていない、と常々思っています。

あまり感情的になることはありません。
あるとすれば怒りを出すときで、それをとても恥じていつつも正当化したい自分もいます。
自分がロボットのように機械的に行動していることにも気付いています。
自分をとてもコントロールしたい(感情をコントロールしたい)のです。
だから、とてもストイックです。
惰性に流されることを嫌い、時にジムに通って体を鍛えています。

弱さを人に見せることはできません。
むしろ、弱さを敵のように憎んでいます。
時にロックマンは「とてもよくできた人」として振る舞います。
論理的に弁の立つ人ならば自己正当化が上手になります。
情に流されることなく、きちんと論理的に考えて行動しようとします。

その一方で、常に疲労を抱えています。
一般的にロックマンは腰や膝に問題を抱えることが多いように思います。
それだけ多くのモノを一人で背負っているのでしょう。
仲間作りはうまくなく、一人で何かと行動することもそうした部分に影響してきます。

仕事はとてもできる人が多いです。いや、むしろ、めちゃくちゃできる人が多いです。
だから、一般的には成功者と呼ばれる人も少なくなく、また、カリスマ性を持っている人もいます。

さて、そんなロックマンですが、そうした孤独感や一人で何でも背負ってしまう癖を解消するための鍵が「女性性」です。
この女性性が「自立」を「相互依存」という次のステージに昇華させてくれます。

しかし、それを手放すのはロックマンたちがおおよそ苦手とすることばかりです。

感情を感じること。

誰かをもう一度アテにすること。

誰かに助けを求めること。

負けを認めること。

戦い(競争)をやめること。

弱さを見せること。

完璧でない自分を許すこと。

自分がコントロールしている「自分自身」や「他人」を自由にすること。

理屈ではなく、直感や感覚を信頼すること。

寂しさや孤独感を認めること。

人の話に耳を傾けること。

人をありのままに受け入れること。

人の愛を受け取ること。

自分に向けられた愛に感謝すること。

一人ではないことを受け入れること。

それらを「もうしてるよ!」と言わずに、謙虚になること。

苦しんでいる自分を受け入れること。

限界を認めること。

そして、罪悪感から自由になること。

こんなロールプレイ・セッションがあります。

セミナーに参加している人の中から一人、「自分の中にずっといる寂しげな少年役」を一人選びます。
これは「たくさん傷ついている少年役」でもいいし、「自分が最も嫌っている弱い自分役」でも構いません。
私はケースバイケースでそうしたキャラを設定していきます。

その人にあなたの後ろに立って頂きます。

そして、あなたはその前で胸を張り、みんなから彼の姿が見えないように隠して頂きます。

そこからセッションをスタートさせます。

まず、セミナーの参加者からこんな声をかけてもらいます。

「大丈夫?一人でいける?」
「なんか辛そうだけど?」
「寂しくない?孤独じゃない?」
「そんなに頑張ってどうするの?」
「ねえ、一緒に遊ぼうよ」
「そんなところにいないでこっちにおいでよ」

あなたはそうした声に対して「大丈夫」「平気」「放っておいてくれ」「いや、一人でいい」などの声を返して頂きます。

そうするとあなたはそこで普段自分がしていることを感覚的に気付いていきます。
また、参加者の皆さんは、自分の周りにいるあなたに似た人をあなたに投影し始めて、どんどん感情が動いていきます。

ある人はあなたを助けたくなります。
ある人はあなたから目をそむけたくなります。
ある人はあなたを否定したくなります。
ある人はあなたを可哀想に感じます。
ある人はあなたの中の孤独を救いたいと思います。

そして、あなたの中にもだんだん感情の変化が起きてきます。
けれど、ふだんのように決して泣いてはいけないし、弱さを見せてはいけません。

そうして機が熟すのを待ち、あなたに一言言っていただきます。

「もう私はいっぱいいっぱいです。どうか、誰か、助けてください。そして、この子を誰か、抱いてやってください」

そして、後ろに隠している内なる自分をみんなに捧げます。

そして、参加者のみんなにその子を愛してもらうのです。

そこで多くの人の愛がハートの中に入ってきます。

実は今までも決して孤独ではなく、自分を見守ってくれたり、愛してくれたりした人がいたことに気付きます。

その時、ロックマンの硬い鎧が剥がれ落ち、本来のあなたに戻ります。
その時は不思議な安堵感とぬくもりがあなたの中にじんわりと広がっていきます。
忘れていた人の温かさや安心感が体を包み込んでいくようです。

他にもいろんなアプローチがあるのですが、こんなセッションを紹介しました。

助けを求める、というのはとても苦手なことです。
ある社長さんはこのセッションで「助けて」が言えないまま、15分以上が経過しました。
また、別の社長さんは途中で泣き崩れ、「助けて」ではなく「すまなかった」と謝罪の言葉を何度も口にしていました。

そうした「女性性を受け取る」というプロセスにより、本来の感受性が蘇り、仕事への情熱や人懐っこい笑顔や「人のために泣ける素敵な男」の称号など「本来の自分」を取り戻していきます。

そんなロックマンを手放すプロセス。
もし、いよいよ必要だと感じたら、ぜひチャレンジしてみてください。

ロックマンの皆さんは賢い人(けどほんとは怖がりな人)が多いので、こそっと助けを求めたり、そんなふりをしたりしてしまうのですが、それだとあまり効果が感じられないと思います。

できることならば、誰かに思い切ってぶつかる(助けてください、と頭を下げる。僕の負けです、と潔く争いをやめる)などの行動、あるいは、セミナーに出るなどしてチャレンジしてみることをお勧めします。

ちなみにこうしたセッションでは、なぜか「女の私がグッときた。めっちゃヤバかった。」という声がよく寄せられます。
もちろんそれはロックマンを追いかけて来た女の私が反応することもあるのですが、そう、案外このセッションはバリバリの自立系武闘派女子の皆さんにも非常に効き目があるのです。

私はこうしたロールプレイセッションはリトリートセミナーもしくは1DAYセミナーにてお披露目しております。
体験してみたい方はぜひどうぞ。

https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/22883


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