職場の女の先輩がデリカシーのない発言を繰り返してウザくて気分が悪いんですけど?



自分、をちゃんと守ってあげること。
そして、この問題は自分が作っていることをしっかりと理解しましょうね。
相手のせいにしたり、正しさを主張したりすると争いしか生まれませんよ、という話です。

根本先生こんにちは。先生のブログに出会ってからというもの、自分のなかで発見つづきでどんどん人生が生きやすくなってきました…が、最近ひさびさにどかーんと重い悩みが生まれて出口も光も見えません。
辛いし憂鬱です。この問題をつくりだした自分、ドSすぎます…解決の兆しが見えない。
会社の女の先輩が、思ったことを何でも口にする人なんです。私に関する愚痴も、私のいる場で他の人に言います。
もちろん私に対しても直接デリカシーのないことを言ってきます。今まではその先輩の良いところを探し、悪い人じゃないから、と耐え、気に入られるように努力してきたのですが、最近本当にだめなんです。
受け流すこともできません。デリカシーのないことを言われたくなくて距離を置いたら、機嫌をとりに近寄ってきますが、それに応じないと今度は他人に私のことを愚痴りはじめます。
その愚痴を同じ場で聞かされながら、私を不快にさせるお前は自己中でダメな奴だ、私が正しい、お前のことなんか誰もいらないと思ってる、という風に責められつづけているように感じてしまいました。
つらいです。こんなに自分を攻撃しているところから、もう一度自分を肯定できるようになるのかなあ………。
もう一度、あたたかな気持ちで心を満たしたいです。今はナイフが何本も突き刺さっているような気分です…。
(Rさん)

まあ、そりゃ、辛いわなあ。
藁人形、何体くらい消費しました?
神社の裏の木もボロボロになってません??
御恨み帳もすでに10冊は越えているでしょうか???

とりあえず、夕日に向かって叫ぶ、くらいのことはしておきたいですね。

うっせー!ボケっ!!てめーなんか、100万引きのダニに襲われて悶絶しちまえ!!!
とか。

ちなみにRさんのような告白、意外と耳にします。
「根本さんのブログやセミナーですごく楽になって来たんです。そしたら、こんな問題が出てきました。くそー、お前のせいだ、なんとかしろや」
という奴です。

もちろん、ザ・チキン・カウンセラーである私はおずおずとそういう投稿を無視しますけどね。ほんとうに何もなかったかのように。上手ですよ。ほんと。嘘ですけど(笑)

会社辞めるって選択肢もありますよね?
あと、上司にその人のことをチクって担当を外させるってこともできますよね?
周りの人たちと協力してその人に、そうした態度を取らないように公式、非公式に申し入れすることもできますよね?

一方、柔和作戦としては、その人と徹底的に向き合って仲良くなっちゃう方法もありますよね。
一人では難しいから職場の仲間と協力してその人を何とか仲間に引き入れちゃって日替わりでその人の相手をするようにすることもできますよね。

この問題を解決するためにどれくらい行動しました?
そして、他にどんな行動ができるでしょう???

人間関係の面白い or 難しいところなんですけど、私、職業がら色んな方のご相談を受けるんです。知ってました?

そうすると「職場で悪口を言う人の悪口をよく聞く」んです。
分かります?
ミイラ取りがミイラになったのか、もしくは、元々ミイラだったのかは分かりませんが。

「あの人、職場ですごく嫌なことを周りに言いまくってすっごく迷惑なんです。サイテーな人なんです。」という話を私に話してくれるんです。

「そう思う気持ちはわかるけど、自分も今まさにその人と同じことしてるって気付いてます???」って言うんです。

で、私は「えっ?」「あっ!」「はぁ!?」という顔をされるクライアントさんに立て続けにこんなお話をします。

「ね?その人の気持ち、わかるでしょう?その人に何があったかは分からないけれど、今のあなたの気持ちと同じなんじゃないかな??」って。

それでますます「えっ?」「あっ!」「はぁ!?」という顔をされるんですけどね。

で、大事なのは、それが悪いことじゃないってことですよ。
そういう気持ちになれば、誰でも同じことをしちゃうのかもね~って理解が大事なんです。

そういうデリカシーのない人っています。地雷を平気でバンバン踏んでくる人。思い通りにならないと悪口言いふらす人。

Rさんの文章呼んで「私の職場にはもっとひどい人がいるわよ!」って思った人もきっと10万人くらいいると思います。

で、そういう人に対してみんながすることは「自己正当化」って奴ですね。
「自分は正しくて相手が間違ってる」という主張です。
そして、それによって「だから、私はあの人を責める資格がある」と思うんです。

痛いでしょ?この話。
もしくは、反発覚えますか?

でも、この正当化って争いしか産まないんです。

私が正しい、ならば、相手は間違ってるわけです。
自分が正しいので、相手を否定してもいいわけです。
相手が間違ってることをしているのだから、相手を正さなきゃいけないと思うわけです。
当然ですけど、そうされてる相手は反発しますよね。
相手も自分の正当性を主張して、あなたを否定してくるわけです。
それで争いが起こります。
戦争も同じでしょ?

それを「正しさの争い」て言います。

私たちは子どもの頃からテストや試験で「正しさ」を追い求めてきました。
だから、ついつい「正解」を探してしまう癖がついてます。

でも、それって人間関係を壊すことしかできないんです。

Rさんの場合も、その職場の人以外にも同じ態度を取りやすい自分がいることに気付くチャンスでもあるんです。
「恋人に対してもそういうことしちゃわないかな~?」
「家族に対して正しさを主張してることなかったかな~?」
そんな風にね。

人間関係の基本って相手も間違ってないし、もちろん、自分も間違ってない、というwin-winの関係性に立つことです。

そのウザい、空気読めない、デリカシーのない人であったとしても、その人なりに事情があるんだろうな、という見方をしていくことなんです。

人って基本、嫌われようとする人って稀でしょ?
ということは、その人、気付かないか、知らないか、なんです。

Rさんの職場の人がそういう態度になるにはどういう環境が必要だったんでしょう?
どういう背景があって、そんなデリカシーのない態度が採れるんでしょう?

自棄になってるの?
世間知らずなの?
幼いの?
天狗になってるの?
バカなの?

こういうプロセスを「理解」って言います。

争いではなく、許しを求めるための第一歩です。

なぜ、その人はそうなんだろう???って。

こういう話を書くとビビる人もいると思うんですが、私、こう見えて(?)好き嫌いが激しいようで、苦手だったり、嫌いなお客さんが来ることもあるんです。
その人が苦手、ということもあれば、その人の話す内容が嫌い、ということもあります。
まあ、ほんと稀ですけどね。
でも、目の前に座ってらっしゃって60分付き合わなきゃいけないんですよね。

で、逃げ道ないじゃないですか?部屋も狭いし。

で、どうするか?って言うと、なんでその人が嫌なのか?なんでその人はそういう態度を採るのか?っていうところをめちゃくちゃ知るんです。
めっちゃ質問して、めっちゃ共感して、めっちゃ話聞いて。

で、その人の生い立ちとか、過去の人間関係とかいろいろ分かっていくでしょう?

そうすると不思議なことに、その人が嫌じゃなくなってるんですね。
もちろん、好きにはなれてないし、街であってもスルーしちゃうかもしれないけど(笑)

まあ、分かるわ。そういうことがあったんだったらしゃあないわ、と思うのです。
無理ないよなあ、って。

好きにならなくても、許せるようにはなるんです。
そうすると、60分前とは違う気持ちでカウンセリングを終えることができます。

とはいえ、それでもダメな人もいますよね。
かっこいいこと言いましたけど、17年もやっていれば数人はほんとダメな人がいました。
そういう時は「ああ、この人のことは分かり合えんなあ」と思って、自分の器を広くすることにエネルギーを向けるようにします。

超長い前戯なんですけど、実は。で、今からようやく本番なんだけど、飽きてない?大丈夫?

自作自演、という考え方を私はしてるわけですが、そうするとRさんにお伝えしたいことはたった一つ。

>今はナイフが何本も突き刺さっているような気分です…。

このナイフを刺したのは誰???ってことなんです。
その人じゃないですよ。
自分自身ですよ。

ナイフを持ってきたのはその人かもしれないけれど、その人から丁重にナイフを受け取って自分の胸にグサグサ刺したのは自分自身なんです。

これはブログでもセミナーでもちょくちょく触れていますが、私たちは自分の許可なく傷つくことはできません。

「身長160cm、体重40kgの人にデブ!!!って言って傷つくと思います?髪がふさふさな人にハゲー!!って言って傷つくと思います?」て。

まあ、この例題いろいろと問題があるので言いづらいですけど。

ちなみに私のおじいちゃん。きれいに禿げ上がっておりまして、子どもの頃に「ハゲー、ハゲー」って遊んでましたが、おじいちゃんニコニコして、そうか~そうか~って喜んで私の頭をなでてくれてました。
傷付いてなんかいないんです。

なぜか?
自分で自分を責めてないから。

バカ!って言われて傷つく人は、自分のことをバカだと思って責めてる人。
このろくでなし!って言われて傷つく人は、自分のことをろくでなしだと思って責めてる人。
なんで結婚できないのかねえ?ってお母さんにしみじみ言われて傷つく人は、自分に対してなんで結婚できないのかねえ?って責めてる人。
こんな簡単なことも分からないのか!って言われて傷つく人は、こんな簡単なことは分からなきゃいけないのに!と自分を責めてる人。
ミスを指摘されて傷つく人は、ミスをしてはいけないと思い、ミスをした自分を責めてる人。

バカってすごい!素晴らしい!と思ってる人にとってはバカ!は褒め言葉です。
結婚にそもそも興味がない人はお母さんのその嫌味に対して何とも思いません。
簡単なことでも分からんことはあるわなあ、と思ってる人はその先輩の言葉に同様しません。
ミスってするもんだよね~、あるある~って思ってる人は、ミスを指摘されても素直に「ごめんなさ~い」って謝れます。

さて、Rさん、どんな風に自分で自分を責めているんでしょう?
職場のその人はそのことに気付かせてくれるのかもしれません。

だから、自己肯定感、上げましょ!って話になるんです。

そうして自己肯定感を上げれば上げるほど、不思議とその人が気にならなくなる、という体験をしてみてください。

これは体験した人は今スマホやPC見ながらめっちゃ頷いてると思うんですけど、体験してない人にとってはそんなことあるのー???ってな話ですね。

結局は、自分、なんです。

デリカシーのない、悪口を言われるって辛いんですけど、それが辛いと感じるには、ちゃんと理由があるんです。自分の内側に。

それは心が強いの弱いのってこととは関係ありません。

自分のこと、責めてる、否定してるから、そういうできごとが目の前にやってきちゃうんですね。

「自分をもっと愛してあげなさいよ。
 自分にもっと優しくしてやんなよ。
 自分をもっと慈しんであげなよ。」

そんな有り難いメッセージだと思ってくださいね~!

そしたら、きっとその人に感謝すらできるようになります。

でも、もちろん、藁人形も大事だけどね!!

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