問題とは?問題解決とは?~すべては自作自演~



問題はそれを問題と認識する人にとっての問題であり、その人以外は関係ありません。
また、解決とはその状況が改善することではなく、その人のマインドが主体的に変化することを表します。

「問題」というのは「外」からやってくることが多いですよね。
だから「旦那が・・・」「会社が・・・」「親が・・・」「お金が・・・」と自分以外の外側に問題があるように見えてしまいます。
外側に問題があるんだったら自分は悪くないわけで「あなたが変わるべきよ」と他人や状況をコントロールしたくなります。
時には自分を被害者のポジションに置いて相手を加害者に仕立て上げることもあります。

そうした態度を「依存的態度」と呼びます。
主語が自分以外の誰かになってしまっていることからも分かるように、人生の主人公を誰かに明け渡してしまった瞬間です。

一方、これは自分の人生なんだし、自分が主人公なんだから、と、自分を主人公にする生き方、考え方を「自立的態度」って言います。
自立的態度で生きられると主体的に人生を向き合えます。
能動的になって、自分から動く、ことができます。

自由ですし、創造的です。
相手や周りの状況に左右されないのでいつも自分自身でいられます。

そもそも依存的態度だと相手を責めたり、コントロールしたりなんだかんだしますし、不安で苦しいんですけど、動かなくていいから、変わらなくていいか「楽」です。
それでついつい私たちは自立よりも依存を選んでしまうことが少なくありません。

「会社がもっと援助してくれたらなあ」
「上司がもうちょっとしっかりしてくれたらなあ」
そんな風に思っているときは、「会社や上司が悪いんだから、会社や上司が変わらなきゃダメ」と思っているので変わらなくてもいいんですよね。

そういう方にはこっそり耳元で「サボってますよ、今」なんて囁くことにしています(笑)

だから、セミナーなどでこんなシーンを見たことがある方も多いはず。

奥さま「旦那が○○って言うんです。昨日も○○って言われました。」
根本さま「旦那が、じゃなくて、私は、ですよね?旦那さんに憑依されてますよ!(笑)」

それを「問題」にしているのは他ならぬ「自分自身」です。
だから、旦那さんは単に「あなたが問題に気付くためのスイッチを押してくれた存在に過ぎない」んですね。

それで「旦那のことは横に置いといて自分のことを見つめましょう」ってよく言ってますよね。

変な話ですよ、ふつうに考えたら。

「旦那が浮気して、借金作って、離婚だ!って騒いで、暴言吐きまくってるんです!」という状況に対して、根本先生は

「旦那さんは関係ないですからね~。それ、あなた自身の問題ですからね~」って言うんですから。

なぜ?って言うと、それが問題になるかどうか?は自分次第だからです。

もし、そういう旦那さんだったとしても、あなたが「年収が1億円あって、内緒にしてたけど一回りしたのかわいいラブラブな彼氏がいて、こっそり離婚計画を進行中」だとしたら、その状況は問題になるでしょうか???
むしろ、「渡りに船」「神ってる」「天は我に味方した」などの単語を連呼しながら庭を駆け巡るんじゃないでしょうか???

でも、逆に「実はそんな旦那でも愛していて、大好きなの。離れたくないの。」だとしたら問題になっちゃうわけですよね???

「根本くん、リストラだ。今月いっぱいでもう会社に来なくてもいい」なんて言われたとしましょう。

それが問題になるとき、ならないときをちょっと考えてみましょう。

「35年ローンを組んでまだ2年目。小学校4年と2年の息子がいて、これから教育費・食費がべらぼーにかかる。しかも、自分にはこれといったスキルはないし、頼れる実家も仲間もない。」

この状況では大問題になり得ますね。でも、

「いつか独立起業しようとチャンスをうかがっていた。でもなかなか踏ん切りがつかず、勇気が出なかった。そのタイミングでリストラ宣告とは、これは神様が前に進め、と背中を押してくれたんだ」

という場合は問題どころかむしろ恩恵になります。

つまり、旦那がどうのこうの、会社がどうのこうのというのは、あなたが持っているその問題に気付かせてくれるきっかけであり、彼らは善意のボランティアに過ぎないわけです。
だから、旦那を変えるの、会社を変えるの、というのは無意味なんじゃね?と思ってしまうわけですね。

そして、それが問題になっているのはなぜなんだろう?ってところを掘り下げて行くのがカウンセリング(心理分析)ってわけです。

そうすると「この問題が今、このタイミングで起こった意味」を見つけられるようになります。
それが理解できると「どうすればいいのか?」も見えてくるんですね。

では、問題の解決についても触れておきましょう。

「旦那が浮気して借金こさえて離婚だ!って騒いでる」という問題があったとき、その解決とは何でしょう?

「浮気をやめて、借金をチャラにして、離婚を撤回する」でしょうか?

その状況を作ることは確かに可能かもしれません。
しかし、それを受け取る「私」のマインドが何一つ変わっていなければ、

「また浮気するかもしれない、また借金するかもしれない、また離婚って言われたらどうしよう」

て不安が生まれるの、わかります?
だから、その場合、何も解決していないんです。

「旦那が浮気しようが、借金しようが、離婚をしようが、自分を見失わず、主体的に行動できてる自分になり、自分らしい選択をすること

が問題解決と言えるんじゃないかなあ、と思うんです。

その選択というのは「そういう夫を手放すこと」でもいいし、「そういう夫をもう一度信頼すること」でもいいし、「そういう夫を縛り上げて二度とそういうことができない体にしてしまうこと」でもいいです(←最後のは怖いですねえ(笑))。

どれも「主語は私」ですよね?

よく私は「夫に○○って言ってみようと思うんですけどいいでしょうか?」とか「思い切って別居してみようと思うんですけどいいでしょうか?」という質問を頂きます。
その時「どっちでもいいですよー」とか「いいんじゃないですかー」って答えを返してると思います。

一番多い質問は「どうしたらいいんでしょう?」なんですが、その答えは「何でもいいんですよー」だったりします。

「自分が選んだこと」であれば何でもいいんです。
しかも、何をするか?よりも、どういう意図でするか?の方がはるかに大事なわけですから、「どっちでもいいですよー」「好きにしたらいいですよー」って答えるのです。

どういう意図で?というのは「自分らしい選択なのか?自分が自分で選んだ行動なのか?」ということです。

だから、私は「何があっても大丈夫!!」という自分自身になることを目標にして、カウンセリングをしています。

「夫が浮気していても幸せを感じれるおバカな妻。」
「会社をリストラされても希望しか感じられないアホな私。」
「彼氏ができなくても未来を信じられる気楽な女。」
「暴言を吐かれても右から左に受け流せるステキな私。」
「体重が増えても、髪の毛が薄くなっても、新しいネタができたとしか思えない自分。」
などを目指しているのです。

いかがでしょうか?そんな私になるって想像しただけでニヤけてきませんか?

おかげさまで最近、私のセミナーにご参加の皆様、特にリトリートや1日のセミナーに参加されてる皆様から、そのような一般人離れした発想を獲得されたとのご報告をよく頂いています。
皆さん、だんだん「自分らしく」生きられるようになって素晴らしいですね。
どんどんアホになっていって幸せになっちゃっています。すごいですね(^^)

私自身も皆様に追いつけるようにアホ道を精進いたしたいと思います。
根が真面目なもので、なかなか進捗が遅くて申し訳ございませぬ。

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