私は子どもが欲しいのでしょうか?



もし、潜在意識や無意識を信頼するのであれば、もう決まってることとして悠然と構えていてよいと思います。
悲しくなるにも意味があるわけですし、悩むことにも意味があるわけですが。

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根本先生、はじめまして。
いつもメルマガとブログを拝見しています。Hと申します。

根本先生ブログにもっと早く出会っていたかったなと思う日々です。自己肯定感を高める方法は、持っと早く知りたかったです!
今、自分の気持ちがわからず、すごく苦しいので、リクエストさせていただきます。

私は、結婚して5年がすぎた、38歳です。夫は47歳です。
結婚してから、ケンカが絶えず、ケンカの度に、離婚する、しないになり、この人と一生やっていけるのかを考える日々が多く、お互い、なんとなく将来のことを話し合うことを避けてきたところがありました。
ただ、その中で、子どもを持つか、持たないかは何度か話し合い、夫は欲しいけど、タイムリミットがもうすぐだし、持たないという選択肢もあり。
私は、毎度、欲しいかわからない。
で、私がどうしたいかによるとなって、話し合いは終わり、最後に話してから、1年近くました。

子どもを産むことへの不安とか、子育ての不安もありますが、なぜか私は、結婚してから子どもが欲しい気持ちがなかなかわかず、ずっと考えてもわからず、私は、子どもを持たないのだろうと一旦決めて過ごしていました。
夫から子供の話は、一度も出たことがないので、私が話しをしないと子供の話はしません。

先日、夫が「もうすぐ、50歳だなー。色々あきらめる時期だなー。」と言っていて、そこで、子供をあきらめるということが入っているのでは?と思った時に、急に、「子供を持たない人生で良かったのだろうか」となぜだか悲しくなってきました 。
一度、子供を持たないと決めたら、ほっとしたのに、なぜ、悲しくなるのか。
最近は、ケンカも減り、離婚の言葉がないならでしょうか。
心の奥底では、子供が欲しいということでしょうか。

私は、両親がケンカばかりしている家庭で、育ちました。
また、自分に自信がないため、大抵、人に合わせて、自分の思っていることは、あまり言えません。

そういうことも影響しているのだろうとは思いますが、
どうしたら、自分の本心がわかるのでしょうか。
根本先生、助けてくださいm(__)m
(Hさん)
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例えば、昔ながらの環境ならば「外圧」という手段によって「子どもを産まなきゃいけないような気持ち」にさせられてたのかもしれません。
親戚のおばちゃんが、近所の奥さんが、また、友達や同級生の存在がそんな気にさせてたのでしょう。

でも、本当に欲しいわけではなかった分、子どもができたあとに後悔したママも多いと思います。

ところが、昨今は「子どもを産む、産まない」が選択できるようになってますよね?つまり、子どもを持たない夫婦も社会的に認知されてきてるわけです。
そうするとHさんのような悩みが公になってくるんです。

しかも、かつても今も万全の覚悟をして子どもを産むものか?というと、あながちそうとも言えなくて、産んだ後に後悔するだけでなく、それを子ども本人に愚痴っちゃうお母さんも出てくるわけですしね。

先日もある奥さんが「これから先の日本を考えると子どもは欲しいけれど、産むことに積極的になれない」と言ってましたが、そんな社会情勢も産む選択を鈍らせる要因でしょうね。

我が家や周りのパパ・ママとそんな話をすると、子どものいない人生なんてもう考えられない、と言いますし、もちろん、ケンカもするし、嫌いなときもあるけれど、大好きで愛していて、産んでよかった、という声がよく聞かれます。

むしろ、「子どもを産んでよかった」という認識がないくらい、居て当たり前、居てくれてうれしい、幸せ、という気持ちになってるのかもしれません。

このブログでも触れたことがありますが、離婚問題に揺れる奥様のほとんどが「子どもを連れて行くことを前提で離婚を想定している」んですね。
子どもと離れることなんて想像できないわけです。

で、そういう風な思いを起こさせるのは「母性」と呼べるものなのかな、と私は常々思っています。

人間ってやっぱり動物なんだよね、と感じさせる行動は、これだけ情報化・システム化した社会の中にもいくつもあって、その一つが「母性」というものかもしれないのです。

先日、セクシャリティに触れるコミュニケーションをセミナーしたんですが、その懇親会で性欲の話が出まして。
女性の性欲はなんで40代がピークなんだ???と。

やはり「子どもを産む」というために、本能が性欲を高めてるんじゃないかな?で盛り上がりました。
この言葉を使うと気分悪くなる人もいるかもしれないんですけど、「いわば“発情してる”ようなもんだよね。本能が子どもを産むぞ!!って言ってんだよね」なんて話をしました。

女性は生理もあるし、体温や体調も日々変わるから、より感覚的、動物的な繊細さを持ちます。だから、色々なことに気付きやすいし、逆にシステム化して、人工物ばかりの社会では生きにくさを感じる人も出てきます。

一方、男性は思考的ですし、そもそも産むことができませんから、子どもを持つことに対しては一歩引いて考えてしまいます。
それに男性は女性のようなタイムリミットがありませんから、より余裕があるんですよね。

男性にも「種を残さなければ」という本能は残っていると思うのですが、それは命の危機に触れたときなのかもしれません。
だから、都会では特に命の危機に触れることなんてあまりありませんから、子どもを持つことに積極的でない男性も多いでしょう。

なんだか難しい社会的な話をしてそろそろ武闘派読者が退屈を感じて来てると思うんですが、要するに今日は「本能の話」なんです。

本能っていうのは心理学でいうと無意識の領域です。潜在意識よりもずっと深い部分、理由は分からんがそうなってる部分です。

Hさんが「子どもを持つべきかどうか?」と悩むのは30代も後半になって来て、いよいよ体が「おい、どうすんねん!」と言い始めてるからかもしれません。

子どもを産む、という本能が女性に備わっているのであれば、子どもを産むチャンスがあるのに産まない、というのは、その本能に逆らっていることとなり、悲しくなったり、自己嫌悪したりするのでしょう。

また、生育過程でHさんが「女は子どもを産むもの」という思い込みがあると、これまた女性として自分が不完全なんじゃないか?って思って悲しくなったり、自己嫌悪したりするでしょう。

で、そういう相談を受けると決まって私がお伝えする言葉があります。

「それはもう決まってることだから悩まなくても良いですよ」

という言葉。

相手が無意識だの潜在意識の深いところだのってのは、ほとんど人知の及ぶところではなく、自分の意識ごときでコントロールできる世界ではない、という意味です。

もし、Hさんの潜在意識や無意識が子どもを産むことを決めているのであれば、何したってできちゃうものです。

作るつもりはなくて避妊をしてるのに、その日に限りなぜか最後にゴムが抜けちゃったり。
今日は大丈夫と思って避妊しなかったら、ばっちりその日だったり。
全然セックスしてなかったのに、なぜか、ふとお互いその気になってしてみたら、すぐにできたり。
さらに不思議な話をすればセックスした記憶がないのに子どもができてたり(笑)

向こう側(子ども側)からすれば、いつ生まれるか、どうやって生まれるかが決まってるので、もし、Hさんのお腹に入る子がいるとしたら、たぶん、もう準備万端その時を待ってるんですね。

で、合図とともに“滑り台に乗って”お母さんのお腹の中に入るわけです。(この辺の話は映画「かみさまとのやくそく」に詳しいですね)

うちの息子や娘もその辺の話をふらっとしてくれたりします。
http://ameblo.jp/rikazou3/entry-12222084725.html

だから、Hさんが悩もうが悩まないでいようが、「もう決まってること」と思っておいてください。

逆に、産まないことになってるなら、体温測ってタイミングを合わせたり、不妊治療をしても、やはりそういうことってなりますけどね。

この辺も私はこんな見方をするようにしてるんです。

「不妊治療で子どもができるのは、それがパパとママにとって心理的に一番子どもを受け取りやすい方法だから。」

その時々で変わるわけですね。

子どもを産むと180度価値観が変わる人が多くて、それまでは子ども好きじゃなかったけど好きになった、とか、この子は特別とか、特に母親は母性爆発で様々な変化が出ることが多いようです。

「産むべきかどうか?」を悩むよりも、日々の夫婦生活を楽しむのがまずは大事かな、と。
その上で「できるときはできるがな」という思いでいらっしゃると、そのようになるのかなあ、と思います。

とりあえず、セックスはあるんですよね???それが案外大事なことかもしれないですね~

もちろん、親の影響も少なからず影響していると思いますが、いつも出てくる話とかぶるので、今日は割愛させてもらいました。
決してめんどくさくてサボったわけではありません!

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