「変わらなきゃ」では「変わらない」潜在意識。



色々と頑張って自分を変えようとしてきたんだけど、ある人の一言ですっかり自信をなくしてしまうこと、ありますよね?
それは誰かに分かって欲しいって欲求ともう一つ、自分が注目してるポイントに理由があるんです。

***
はじめまして
毎朝根本先生のブログを読むことが最近の楽しみの一つです。
こころが洗われるような 一言一言 何度も読み返しています。

私は去年の10月くらいから本気で人生を良い方向へと
引き寄せの法則や思考は現実にやら自分原因やら本を読みあさって自分なりに実行してきました。
最近は投影にとってもしっくりしています。
子供のころから新興宗教にどっぷりで育てられ、今は抜け出して普通の生活を送っていますが潜在意識にいろいろとすり込まれていると思います。
それでアファメーションCDをきいたり、セミナーに参加してみたり、セミナーDVDを購入してみたり、とても自分の中では楽しくしているのですが。
それを主人に見つかり、こんこんと説教。
こんな本読むな、セミナーなんて許さない、お金いくら使ったんだもったいない、人の弱みに付け込んだ商売だ、自分で考えろ、依存するな。
これが私の根源かと思いつつもこころ折れそうになります。
そんな時、根本先生の『あなたの成長を周りは怖れる』の記事をなんども読んで救われています。
私は本気なんだ。赤飯にシャンパン。変化がうまくいっている証拠。。怖れているのは私。
わかっているけど。。。わたしが変わりたくて私が選んでいるのに、潜在意識は上記主人が代弁しているように感じているってことなんですよね。
どうすれば本人には意識できない無意識を書き換えられるでしょうか?
もしよろしければとりあげていただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
(Nさん)
***

子どもの頃から新興宗教にどっぷり育てられ、ということなので、Nさん自身「思い込み癖」というか「洗脳癖」というかが付いているんだろうと思います。

Nさんの文章は改行等を編集させて頂いているんですが、
>「こんな本読むな、セミナーなんて許さない、お金いくら使ったんだもったいない、人の弱みに付け込んだ商売だ、自分で考えろ、依存するな。」
>「私は本気なんだ。赤飯にシャンパン。変化がうまくいっている証拠。。怖れているのは私。」
って感じなんですよね。
これ、思い込みを作るための言葉のように思えるんですよね。
私たちはそれと意識せずにふだんの思考パターンで言葉を表現してしまいます。

ので、職業上仕方なく揚げ足取りをしている私としては、「ん?なんだ?この表現は?」と違和感を感じて、「どうしてそういう表現になるんだろう?」という風に見ていくこともあるんです。(昨日のブログにもそんなことを書きましたね)

でも、ご主人にそういう風に否定されると凹みますよね。
それは「分かって欲しい」「理解してほしい」という欲求(依存心)で、誰もが持つものなんです。
逆に言えば、Nさんはそこで「ああ、主人に分かって欲しいと思って自分を変えようとしてたんだなあ」ということに気付けばいいだけなんですけどね。

「誰かのために」変わろうとしてるんでしょうか?
「自分のために」変わりたいのでしょうか?

改めてそんな問いがつき付けられた、と思って下さい。
「自分のためだよね~」って改めて思い直せば、このご主人の言葉ある意味「中間テスト」みたいなものですね。

「ちゃんとやってるかあ?」って神様がテストしてくれてるようなもんです。

さて、どうせ思い込むのなら「主人は最高の応援団」と見てあげましょう。
そんな風に一生懸命Nさんを否定する旦那さん。
すごく愛情があるんです。無関心の逆のことをされてるわけですから。
「そんなセミナーにうちの大事な嫁を取られたくない!!!」と思ってるわけです。

だから、“否定されるたびに”「あたし、愛されてるわ(うっとり)」と反応できるようになることが目標ですね。

以前書いた『あなたの成長を周りは怖れる』はよくあることです。
ほんとうによくあることです。
Nさんが変化し始めたとき、一番近くにいるご主人はざわざわします。
変わって欲しくないから変化を否定します。

「出る杭は叩かれる」わけです。

しかし、逆に言えばそれは「変化の証」。赤飯にシャンパンで大いに祝う必要があるんです。

でも、Nさんの思考パターンが「ネガティブモード優位」だとすると、目の前の出来事をネガティブに解釈することを超得意としてしまうんです。

だから、否定されると悲しくなるし、不安になりますし、怒りも湧きますし、逃げたくもなりますし、焦りもでてきます。

ご主人や周りの人が何を言うかは実は関係ないんですね。(←これが一番大事なこと)
その時「自分がどう反応するか?」で「自分の変化」が分かります。

厳密に言うと、「旦那の言葉そのもの」ではなく「それをどう自分が解釈するか?」に「投影」って現れるんですね。
だから、Nさんが変わったら、旦那は同じことを言うてるんだけど「愛の言葉」に聞こえるようになるだけなんです。

「うふ。私のこと好きだから、そんな風に言ってくれるのね。心配なのね。ありがとう!あたし、愛されてるわ!私もあなたのことが大好きよ!」って笑顔で旦那さんに返したら、きっとそれ以降、同じことは言わなくなると思います!!(いろんな意味で!(笑))

そこで「ああ、ダメなんだ。まだ私、変わってないんだ」と思ったり、「変化の証ったって理解されなきゃ意味ないじゃん」と思ったりする自分自身の反応に注目して下さい。

>どうすれば本人には意識できない無意識を書き換えられるでしょうか?

もう変わってますよ。きっと。
それに気付いてあげるだけでいいんじゃないでしょうか?

今までいろんなことをやって来て、変わってないはずがないですよね?
本気なんだし、旦那も応援してくれてるわけだし。

「変わってないところ」を見ていると「変わっていません」。
ならば、
「変わってるところを」を見れば「変わってる」
ことになると思いませんか?

変わったところ、変わってないところ

もしかするとNさん、変わってないところに注目する癖、すなわち「私は変わらないもん」という観念に侵されてるのかもしれません。
それはいけませんね!!

ぜひともすぐに「変わってる」ところに目を向けましょう。

じゃあ、Nさん、この1年で、どこが変わりましたか?
どんなところが変化し、成長したでしょう?
1年ですから、とりあえず、36個ほど書き出してみましょうか。

「おぉ、私、こんなにも成長してんじゃん!」と変化を承認できると、面白いことが起こりますよ。
旦那さんの言葉、表情がいつもと違って見えるんです。

あれ?って具合に。

Nさんはずっと頑張って色々チャレンジしてきましたよね?
その根底には「変わらなきゃ」という思いがあったと思うんです。
「変わらなきゃ」と思っているうちは「変わってない自分」に注目し続けます。
だから、いつまでたっても「変わってない自分」しか見えず、「変わらなきゃ」って思いが続くことになるんです。

だから、「変わらなきゃ」と思うのは向上心でいいんだけど、それだけじゃなくて、時々「私、変わったわ。めっちゃ変わったわ」というところに注目してあげる必要があるんですね。

さて、どこが変化したのでしょうか?
36個、ぜひ探してみてください。

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