「パパはあっちいってなちゃい。ちょふぁでねてなちゃい。」の世界。


相変わらず私を「父親」ではなく「パパと呼ばれている、自分を運んでくれる便利な乗り物」として認識している息子がいつも通り「抱っこ~」と言ってくるので、乗り物としての役割と全うすべくひょいと抱き上げる(しかし3歳男子はなかなかの重量感である)と、玄関の方を指さして、「いみちち行く~」と言うのである。

また、車に乗って出かけようとすると「ちゅべれーと、しゅる~」と言い始める。マンションの立駐の操作をしている間にも関わらず、何度も「ちゅべれーと、ちゅべれーと」と叫んでいる。


2歳半くらいからあれこれとしゃべり始めるのであるが、まだまだ舌っ足らずで、サ行やタ行が言えなかったり、「は」が「あ」に、「き」が「ち」になるなど、聞いてて飽きない発言が多いし、とてもかわゆい。

しかも、「もうちょっと、待っててくらちゃいね」とか「いっこらけ、くっきー、たべたい」などと、それなりの文章をしゃべられると、それだけで萌えてしまうのである。

とはいえ、「しゃべって」と言ってもなかなかしゃべってくれないので、本人の気まぐれに任せてあれこれと笑わせてもらっている。

しかし、時には親が聴いても「ん?」となる言語もあり、本人は一生懸命言うてるのであるが、全然理解してやれない、というお互いにもどかしい瞬間もある。

我が家ではそんな息子の語録をメモしており、その数はすでに60を超えた。
いくつか、それを紹介しよう。

1.いこうち
2.たかな
3.だなな
4.もむ
5.ちょろー

どうだろうか?お分かりだろうか?

娘もかつてはこんなかわいい言葉を使っていたはずであるが、さすがに10歳ともなると親も本人も忘れてしまっている。
(チョコレートを、こちょれーと。エレベーターを、えべれーたー、などと呼んでたことは覚えているが)

他の親御さんに聞けば、同じ同じ!というものもあるし、息子オリジナルなものもあり、持ち寄ってみてもなかなか面白いかもしれない。

さて、正解は・・・

1.飛行機
2.魚
3.バナナ
4.飲む
5.ストロー

なかなかマニアックな問題である(笑)

さて、冒頭の話に戻る。

息子が車に乗った時に盛んに要求するのは「シートベルト」である。
どういうわけか「ちゅべれーと」になっている。
初めて聞いたときはしばらく理解できなかった。

そして、「いみちち」である。
これには多少の説明を要する。
私たちが住むマンションにはちょっとした広場が付いている。
誰でも自由に使えるし、かつてはそこにイスやテーブルなども置いてあったのだが、古くなり、腐ってしまったので撤去されている。
このマンションに引っ越してきた頃から、娘はその広場がお気に入りで、どういうわけかそこを「秘密基地」と呼んでいた。

「ひみつきち」である。
息子の発音によると「ひ」は「い」となり、「つ」は発音できず、「き」は「ち」となる。
それで「いみちち」になるのである。

そもそも秘密基地という呼び方自体が我が家独自(というか娘独自)の物であり、始めの頃は玄関を差して「いみちち」と言われても何のことやらさっぱり分からなかった。

そんな独自の世界を展開する3歳児は現在野生児の如く、森のようちえんに通ってたくましく育っている。
結構、男らしいのかもしれないが、末っ子である彼は残念ながら我が家のマスコットとしての地位を確立しつつあり、かっこいい、よりも、かわいい、と言われて育てられているのである。

早く大きくなって欲しい、という願いもあるのだが、もうしばらく、舌っ足らずな世界を楽しませてほしいと思う、大人と姉なのである。

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