そうせざるを得なかった自分を理解する(許す)~タブーとの向き合い方~

一般的にタブーとされてることのご相談には強い罪悪感や自己攻撃が伴います。
それを責めるのではなく、理解することで、許しへの道が広がります。
そうする他なかった自分を許してあげるのはどうでしょうか。

カウンセリングでは世間ではタブーとされてることに関するご相談もよくあります。
もし、皆さんもその立場だったら分かると思うのですが、たとえカウンセリングだと言っても実際、予約し、約束の時間にカウンセリングルームを訪れるのは相当の勇気が要るんじゃないかと思うのです。


例えば、そんなタブーな恋に悩まれる女性がカウンセリングの冒頭で、こんなことを言ってました。
「そんなの自分が悪いんでしょ?って一喝されると思うんですが・・・。」
「苦しいなら別れたらいいでしょ?って思われるかもしれませんが。」
「この程度の悩みで相談するなんて他の人に申し訳ないです。」

大体こうした話の切り口から、すごく罪悪感があって、自分を責めているんだな、ということがよく分かります。

「そんなの自分が悪いんでしょ?」
「そんなに苦しいなら別れればいいのに」

これ、おそらく、彼女が自分自身に何千、何万と問いかけたことだと思うのです。

つまり、投影なんですね。

カウンセラーから「きっとこう言われるだろう」ということのほとんどは、皆さんが常々自分自身に言ってる言葉の投影です。
自分に対して「自分が悪いんでしょ?」て言ってるから、カウンセラーにもそう言われるんじゃないか?と思ってしまうのです。

「この程度の悩みで・・・」というくだりは、罪悪感から自分を責めまくり、自分がなんと情けない、ちっぽけな人間なんだろう・・・と自分を扱っていることが伺えます。

だから、ご相談の内容を伺わなくてもカウンセリングは成り立ってしまいます。

「どうしてそんなに自分を責めてしまうのでしょう?」
「そんなに苦しいこと、誰にも言えなかったのでしょうか?」
「そんな風に自分をちっぽけに扱ってしまうのはどうしてでしょうか?」

という風に。

そして、こんな話をします。

「そうなるしかなかった経緯があると思うのです。そうなる以外に他の選択肢は無かった、あるいは、選べなかった、だけだと思うのです。何も悪いことは起きていません。だから、そうせざるを得なかった自分を許していきませんか?」

火の無いところに煙は立たないのです。

そうならざるを得ない道筋があり、どうしたってそうなるほかなかったのです。
誰が悪いということもありません。

いや、悪いと言えば、罪悪感を使って自分をこんなにもいじめている自分は悪いです。
そんなに傷つけて、そんなに責めて、と思います。

とはいえ、それも癖になってますから、すぐには辞められないですよね・・・。

許しのプロセスに「理解」という段階があります。

頭で理解するのではなく、感情で理解する・・・すなわち、腑に落とす、という理解。

ああ、そうか。そうする他、無かったんだよな、という深い理解です。

人の行動に対してはもちろん、自分自身の行動に対しても必要なことだと思います。

過去の自分を許すプロセスにおいては必須かもしれません。

“そうせざるを得なかった理由”は必ずあります。

そして、その理由を理解できたとき、自分を責める手を止めることができるのです。

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