これは罰なの?恩恵なの?

最近、うちの娘はとてもサービスがいい。
父親の密かな野望を知ってか知らぬか、ことあるごとにチューをしてくれる。
しかし、小市民で受け取り下手な私としては、こんなにいいことがあると後からすごく嫌われるんじゃないか?とか猜疑心が強くなってしまって素直になれない。
まことに損な性格だなあ、と思うが、そんな「今だけ限定!」に見えてしまう娘のチューには即座に反応し、奥様のチューには余裕の態度を持って接してしまうため、「何よ、愛人のチューばかりに熱を上げて!」と叱られる毎日である。


さて、そんな妻と娘に見送られ、名古屋への出張を敢行したのであるが、以前紹介したように、今回はグリーン車での旅である。
実は何年か前は東京出張などの帰りに密かに利用していたのだが(もちろん自費で)、その後飛行機に切り替えたり、倹約を心がけたりしていたので、本当に久方ぶりに“特別なお客さま用”の扉を開いて車内に乗り込んだ。
しかも以前は3両あるグリーン車に1両しかない喫煙車を利用していたが、今回は禁煙車である。あの頃は8,9号車になんぞ乗ることなんて無いと思っていたのに時代は変わるものである。

大き目な座席にゆったり腰掛けられ、しかも昼間の“こだま”のため、僕も含めて3人の乗客がいるだけで、本当に静かで幸せな時を過ごす事ができた。
でも、慣れないことをしているせいか、普通指定席料金でグリーン車に乗っているせいか、妙にドキドキするというか、落ち着かないというか、胸騒ぎがするというか、自分でも「疲れてるんかなあ?なんでかなあ?」という気持ちで名古屋への到着。
ほんと新大阪から名古屋というのはすぐそこで、とても近い。
ボーっと車窓を眺め、伊吹山の雄大さに感動をしていると、気がつけばもう名古屋である。
因みに車窓から眺める景色に雪は無く、暖冬をしみじみ実感できた。

そして、あまりに早く着きすぎたせいか、ここがどこなのか?(答え.名古屋です)の実感もないまま在来線に乗り換え金山へ。
そして、慣れた街ゆえ勝手に進む足に任せて定宿となっているホテルへ向かう。
トラブルはそこで起きていた。

13時チェックインのはずが、まだ部屋の準備ができていないとのこと。
しかも、午前中に着く予定の宅急便がまだ着いていないとのこと。

部屋に荷物を運べなければカウンセリングの準備もできないし、宅急便が届いてなければ音楽なども使えないじゃない・・・と一瞬目の前が暗くなりかけた。

そっか、胸騒ぎはこのことなのか・・・と。
確かにああいう変な緊張の後はすごくいいことか、困ったことか、どちらかしか起きないものかもしれない。
しかも、大阪においてきた家族からは、妻が娘を抱っこした拍子に腰を痛め、その娘は原因不明の腹痛に泣き叫んでいるとメールが入った。

やはりグリーン車に乗るなど、身分不相応ないい思いをした上に、調子に乗ってブログで自慢などした罰が当たったのか?やはり受け取りベタで、その恩恵を十分に受け取れなかったせいなのか?などと暗澹とした気分になりかけた。

でも、確かにお客さまを少し待たせることになってしまうし、カウンセリングの道具が届いていないのはいささか不都合ではあるが、そもそも僕の仕事は耳と口があればできるわけで、この程度のトラブルはまだ神様が贈ってくれた粋な計らいだ、と思いなおすことにした。(かといって、もっと大きなトラブルは要らないが・・・)

さあて、僕はここをどう切り抜けるかなあ?などと思いながら、とりあえず定刻に来てくださったお客さまには頭を下げて待っていただき、次善策を検討することにした。

そしたら、ほどなく部屋に案内され、しかも、それは予約していたよりもワンランク上のお部屋であり、久々に広々とした部屋に落ち着く事ができた。
宅急便はどういうわけか別の集配所に行ってしまったようで夕方の到着になったが、体が元気で耳もよく聞こえるので仕事上は問題ない。
しかも、このネタができたことで、いつもより饒舌な予感さえする。

グリーン車に広いお部屋に、今日はエグゼクティブな気分を大いに味あわせていただいている。
神様に感謝!である。

なお、妻の腰はまだイマイチ良くないらしいが動けない程でもなく、娘は腹痛もどこへやら元気に走り回っているようであり、一安心した。

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