春の陽気に誘われて出かけた生地屋さんで見る職人の技。


とても気持ちの良い天気で、しかも温かく、日差しは強くなってきていて、「おぉ、春やなあ、もうすぐサクラが咲きそうだなあ、やっぱりこの季節が僕は一番好きだな~」と感じさせてくれる瑞々しい日和でした。
でも、まだ1月。
明日から曇りがちな日が続くようです。
・・・明日から(日付の上では今日から)名古屋出張が控えているのですが、寒そうだし、天気も微妙だし、土曜日のワークショップで雨が降ったら皆にまた何を言われるか分からんし、という微妙なテンションで天気予報を見ておりました。
せっかくですから熱田神宮にもお参りに行きたいですしね、晴れを望みます・・・。
(晴れた日の森はとても美しいですから)


今年は雨や曇りの日も多いのですが、こうしてポカポカと温かく、過ごしやすいのはありがたいです。

今日はカウンセリングの後「幼稚園に持っていく袋やバッグの生地を買いに行きたい」という妻の一言で、江坂にある大きな生地屋さんに出向いてまいりました。
僕にとって裁縫などというのは小学校の家庭科の授業に付いて行けなかったくらい縁の無いものでして、よって生地や材料しか売っていない店にやってきて、嬉しそうに買い物をする女性達を見ると、それだけで尊敬の眼差しを向けてしまうのです。
あの人も、この人も、あそこの人も、みんなここで買った生地で自分なり、亭主なり、子供や孫達の物を作るんだ・・・と感動します。ほんと。
確かに昔は裁縫は主婦にとっては当たり前の仕事で、僕も母殿に色々作ってもらった記憶はちゃんとあります。
でも、これだけ物価が下がり、作るよりも買うほうが安いものも多いご時世に、こうして「やはり手作りのものを・・・」と思う気持ちは、とても深い愛情だと思うんですよね。
そして、それを趣味にできる人というのは、その才能にやはり尊敬せざるを得ないのです。

なんてことを思っていると、うちの奥さんもニコニコしながらいろんな生地を選んでおりました。
「この生地とこの生地をあわせたら、すごくいい色合いやわ~」
とヨダレを垂らしながら。

しかも、こういうお店のスタッフというのも達人が多く、見ていて飽きないのです。
纏め売りしている生地をお客さんの希望の長さに切り分ける職人並みの手際の良さ。
ハサミでちょっと切れ目を入れ、後は生地の目に沿ってサーっとハサミを走らせると非常に美しく切れます。
それでも胸に「実習生」のバッチがあるんです。それが取れる頃には彼はもう長さを測るのにモノサシなんて使わなくなるんじゃないか?などと思えてしまうのです。

そして、上のフロアに上がり、小物を物色する妻。
そこにもボタンやヒモなどを真剣な表情で選ぶ女性達が嬉々として集っています。
こうして家庭は支えられているのですね。

そして、そのレジにもやはり職人の姿が・・・。
後ろのテーブルに差してあるハサミを振り向きもせず取り出し、手際よくリボンを切り分けて、ちゃっちゃと絡まないように八の字に纏める女性の店員さん。
その無表情なところがますます迫力を感じさせてくれます。

元々職人仕事に憧れ、機械でも何でも「プロの仕事」には感銘を受ける僕なのですが、また一つ素敵な場所を見つけてしまいました。
これから感動したいときには「え?あのボーっとした男の人、裁縫の趣味があるの?似合わないわよね?」「ええ、きっと奥さんに頼まれたんちがう?」というヒソヒソ声にもめげず、足を運んでみようと思います。

ただ、奥さんが帰りがけ、しみじみと「これだけゆっくりできるのも、この子が寝ていてくれたからだわ」とベビーカーで頭がもげそうになりながら熟睡する娘を眺めておりました。
確かになあ・・・起きてたら大変だろうなあ、ここは・・・。

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