“大人”になったことにして、人生をあきらめようとしていませんか?~なるべく後悔しない生き方とは?~



大人になると言い訳がうまくなって自分の人生を正当化しちゃおうとするんですけど、本音ってものは隠せないものでして、どれだけ蓋をしても違和感として出てきちゃうものですね。
大人って子どもよりもはるかに自由で、広い世界の中から好きな生き方を選べるんです。
正当化の理由にしちゃうのはもったいないですよね。

〇〇さんって“大人だよね” “大人な女性” “大人な人だから”等々、気づくと自分にに対して周囲からこう言われることが多く(気づけば頻繁に)、なんだか最近この“大人”というワードが気になって仕方がありません。
悪い意味で言われているわけではないと思われますが、なぜでしょうか、言われた側からするとあまり良い感じに受け取れないのです。
それどころか逆に自分の無意識な部分、見えない部分を指摘されているかのように感じて戸惑ってしまうのです。

私は少し50も見えてきた40代。離婚を経て現在は母との二人暮らし。世間でいう毒親気質の母とは物心ついたころから事あるごとにぶつかり合ってきました(その事あるごとに先生のブログや本にお世話になっておりました)。
しかしぶつかり合うパワーも年々歳とともに減退し、今ではどこか自分の中で割り切ってやりすごすことが当たり前に。
恋愛遍歴では初めて付き合った人が会社の上司である妻帯者、そしてそれに苦しむ私に手を差し伸べてくれたのが別れた夫でした。
離婚後は人生のパートナーとして考えられる男性とはであっておりません。セフレもいません。もちろん誰か良い人と出会えれば再婚したいなと思っています。
子供はいないの美容やエステにオシャレにと謳歌しています。

人生の折り返しを過ぎ、今後の人生の残りを少しずつ感じるようになった頃だからこそ、自分が今後少しでも気持ちよく生きていけるためにも、この“大人”というなんか引っかかるこのワードを先生に解説していただきたいです。
(Tさん)

「大人」って言葉は便利な言葉でしてねえ、私もカウンセリングで「大人の女」とか言いまくっておりますものでございます。

「大人」に対する言葉としては当然「子ども」というものがありまして、いい年なのに「子ども」でいることは恥ずかしいから「大人」になんなさいよ、的なニュアンスを持つことが多いと思います。

例え、アラフォー、アラフィフに至ろうとも「まだまだ自分は大人になりきれてないなあ」と感じる人も多いわけですし、「いい大人なのに」と反省することも多いでしょう。

とはいえ、ネガティブな意味で使われるわけでもなく、周りから「大人になったなあ」と褒められることもあれば、「あの人は大人だなあ」とほめ言葉でも使われることも多いもので、多様な意味を持つのが「大人」という言葉なんだろうと思うものです。

つまり、日常用語で使われる「大人」という言葉は、使う人、それを聞く人によってさまざまな解釈が成り立つ、非常に広い意味を持つ言葉なんだろうな、と思います。

ちなみにTさん、みなさん、「大人」ってどんなイメージがありますか?

自由、好きに生きてる、器がデカい、包容力がある、賢い、直観力がある、なんでも知っている、なんでも受け止めてくれる、成熟している、穏やかで紳士/淑女的、しっかりしている、責任を取れる、重責を担っている、経験が豊富などなど。

一方で、窮屈、融通が利かない、保守的、何が楽しいか分からない、冒険心を失っている、不自由、我慢しなきゃいけない、責任を負わされている、分かったふりをしなきゃいけない、受け止めなきゃいけない、いろいろと自分で決断しなきゃいけない、社会的立場があって苦しい、などなど。

まあ、これはほんの一部で、他にもいろんなイメージがあると思うのですが、悲喜こもごもですよね。

面白いのは「大人」という言葉に対して「自由」vs「不自由」などのように反対の意味付けがなされるところです。

だから、私の見解としては「大人=○○」という定義は世の中に存在していなくて、各個人の裁量に任されるものだと思っております。

つまり、Tさんのように周りから

>“大人だよね” “大人な女性” “大人な人だから”

と言われた際、それをどう受け止めるかってのは、Tさんが「大人」をどう定義しているかによるところが大きいのでは?と思うわけです。

「大人ってすごくいいぜ!めちゃくちゃいいもんだぜ!」と思っているのであれば、その言葉をほめ言葉として受け止めるでしょう。

一方、「大人ってしんどい」と思っているのであれば、その言葉は逆の意味を持つでしょう。

さらに、相手が大人に対してどういうイメージを持っているかも感受性豊かな方々は気になるところでしょうね。

「Tさんは大人だから」って言われたときに、何か皮肉めいたニュアンスを感じればそれは悪口になるし、「Tさんってすごく大人ですよね!」とキラキラして言われたのであればほめ言葉として受け止められるでしょう。

まことに都合のよい言葉ですな。笑

それでTさんが

>それどころか逆に自分の無意識な部分、見えない部分を指摘されているかのように感じて戸惑ってしまうのです。

と思うのであれば、やっぱりカウンセラーとしては「え?それって何なん?どんなとこなん?」とツッコミを入れたくなるものでして、実はこっちが本題じゃねえか?と思ってしまうのです。

つまり、Tさんにとっての大人の意味、そして、それが映し出しているTさん自身についてもう少し向き合ってみませんか?ということです。

なぜ、そんなイメージを「大人」に対して持つようになったのか?
誰の影響を受けてそんな思いを「大人」に対して抱くようになったのか?

ここをまずは見ていくのが王道かもしれません。

で、いきなりぶっこんだ質問になるかもしれませんが、「後悔してることってありませんか?」と聞かれたらどんな答えが浮かびますか?

あるいは、このまま時が過ぎていったら後悔しそうなこと。

あるいは、この人生ですでにあきらめてしまっていること。

たぶん、「自分の無意識な部分、見えない部分を指摘されている」と感じるのは、Tさんが無意識、もしくは意識的に“目をそらしてきたもの”を感じているんじゃないかと思うのです。

例えば、仕事やライフワークに関して
「ほんとうは転職したかったのに自信がなくてあきらめた」
「やりたい仕事があったけれど勇気が出なかった」
「ほんとはこういう生き方をしたかったのに、自分は無理と決めつけていた。」
「これじゃないと感じながらもその気持ちを無視してきた。」
「チャレンジしたいことがあったけれど、周りの人たちのことを考えてやらなかった。」

恋愛やパートナーシップに関して。
「好きな人と思い切り恋をしたいと思ってたんだけど・・・」
「ほんとうは離婚なんてしたくなかったんだけど・・・」
「もっとセックスを楽しみたいという気持ちはあるんだけど・・・」
「いろんな人と恋をしてみたかったんだけど・・・」
「ほんとは子どもを産んでみたかった・・・」

ナーバスな問題も含むのですけれど、何かしら「大人だから」と自分に言い聞かせて我慢してきたこと、犠牲してきたこと、そして、あきらめてしまったことってない?と思うのです。

もし、この話が刺さりすぎて出血多量でヤバい!か思うのであれば、実はまだまだ変わるチャンスがあるでしょう。

一方、もしそんなこと言ったって無理なもんは無理なんだし、しょうがないよ、とため息が漏れるのであれば、自分の中ですでに枯れてしまっている部分があるのかもしれません。蘇生とかしときます?笑

年齢と共に人はいろんな経験を積み上げます。
それゆえ、人に限らず新しい出会いが減っていくので、日常で感動することも少なくなっていきます。

そして、世界の広さを知る分だけ、恐れを持つようになります。
○○になったらどうしよう、と思うわけです。

だから何かにチャレンジすることが怖くなります。

また、一般的には「守る物」が増えます。
家族であったり、お金であったり、今の仕事や地位だったり。
そうすると失うことが怖くなるので執着も生まれます。

と同時に、後悔も増えていきます。

「やらない後悔よりも、やった後悔の方がマシ」とよく言われるんですけど、この「やらない後悔」が増えていくのですね。

でも、それを素直に認めて悔しがることができないので、“大人”は「正当化」をするわけです。

つまり、言い訳上手になって、自分を慰めようとするのですね。

それで気持ちを抑えきれたらいいんですけど、そういうわけにもいかないので、それらが「後悔」になるのです。

でも、後悔の感情は感じたくないものですから、やっぱり正当化を繰り返すのです。

なんかテンションが下がってくるような話ですね!笑

でも、この仕事をしていると何歳からでも人は変われるんだなあ、と思います。

実例を出そうと思えばいくらでも出てくるんですけど、50代にして生まれ育った土地を離れ、仕事も捨て、何なら夫とも別れて移住した方もいらっしゃいます。

「やっぱり自分の人生を生きたい!だからやりたいことを全部やりたい!」そう思ってカウンセリングを受けていたら、もうリセットしたくてしょうがなくなったそうです。

ちなみに彼女も「待つ女」でしたから、行動に移すにはけっこう時間はかかりましたけど。(つまり、カウンセリングを始めたのは40代後半)

また、ちょいちょいブログで紹介しているのですが、50にして性の喜びに目覚め、それ以降、カウンセリングではひたすらセックスの話をするお姉さまもいらっしゃいます。

未だに「頭の中は男子高校生」らしく、日夜セックスの研究に没頭しているようで、カウンセリングでも「もっとセクシャリティを解放したい!」としかおっしゃいません。

うちのお弟子さんってアラサー・アラフォーが主力なんですけれど、アラフィフもかなり戦力でして、むしろ、この年でチャレンジするんだから!と鼻息荒く活動している者も珍しくありません。

まあ、我々の仕事は年を重ねてたほうがメリットが大きいものですから、チャレンジのしがいはあると思います。

ほんと、紹介しようと思えばそれこそ本一冊分は余裕で、シリーズものにできるほどネタは尽きないわけですね。

言われてみればそもそもカウンセリングを受けようってことも大きなチャレンジですもんね。

だから、人生、あきらめるのは早いよ、ということをお伝えしたいものです。

「大人」としてできることって「子ども」よりはるかに多いわけですから、むしろ、自由に興味あることにチャレンジしてよいわけです。

「これ、しなかったら後悔しそうだ」と思うことにぜひ向き合ってみましょう。

できない理由がわんさか浮かぶかもしれませんが、その一つ一つをよく見てみれば、案外あっさりと論破できるものが並んでたりします。

恐れがわんさか出てくるかもしれませんが、そない大きなチャレンジをする前に小さいチャレンジでウォーミングアップすることができるかもしれないし、その恐れそのものを消すことだってできるでしょう。

それで私は「ライフワーク」をデザインすることをみなさまに提案しているわけです。

自分らしい幸せな生き方とは何なのか?

人によってはここと向き合うことによってパンドラの箱を開けてしまうことになるかもしれません。

うわー、知らんかったらよかったー、みたいな。

でも、やっぱ知らないよりは知ってた方が後悔は少ないはずです。

自分らしさって何か?

自分の長所、魅力、才能、価値。
逆に、自分の苦手なもの、興味ないもの、嫌いなもの。
ここを明らかにしていくことですね。

そして、自分は何に幸せを感じるのか?もそのデザインのためには重要ですね。

でも、こういうのって年齢を重ねていくとみるのが怖くなるんです。

だって、全然違う人生が出てきちゃったら今までが否定されたように感じるじゃないですか。

例えば、長年会社員をやってきたのに「え?ライフワークは自営業だったの?」ってなったら、すさまじく後悔しちゃうじゃないですか。

だから、見て見ぬふりをしやすいんですけどね。

でも、私のライフワーク論から言えば、今までの人生が無駄になることってありません。

私自身、元々理系だし、システムエンジニアでした。
カウンセラーとは遠い仕事のように見えますけれど、実はつながっています。

ネットで仕事をしているわけですからSEの知識や経験はものすごく活かされます。
タイピングの早さはプログラムを散々書いてきたからですし、予備知識がありますから、新しい技術が出てきても受け入れやすいものです。

また、そもそもSEも「問題解決」を目的にした仕事ですからね。
分野が違うだけで、目的は今と変わらないんです。

ライフワークを見ていく際は「それまでの生き方から学んだ長所、価値」も当然のように見ていきますから、ほんとうは怖いもんじゃないんですよね。

というわけで、「大人とは?」という話は一瞬で終わってしまったので、少し話を掘り下げてみたのですが、いかがでしょうか?

この話の続きはリトリートセミナーとか個人セッションとかでしませんか?

◎12/22(日)東京:1DAYリトリートセミナー~ライフワークやパートナーシップと向き合い、自分を深く知る1日を~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/50757

★ライフワーク本&セミナー動画

「つい「他人軸」になるあなたが7日間で自分らしい生き方を見つける方法」(あさ出版)
忙しすぎて辞める人。暇すぎて病める人。(主婦の友社)

*セミナー動画:ライフワークをデザインするワークショップ~こんなご時世だからこそ、「自分らしい生き方」改めて見つめ直してみませんか?
*セミナー動画:やりたいことが分からない!を解決するための質問攻めワークショップ。

★10/22発売!「そのままのあなたが、絶対かわいい。 できない自分も好きになる30の「ほめ言葉」」(PHP研究所)

★自分らしい生き方を模索し、実践していくリトリートセミナーへようこそ!。

◎ザ・リトリートセミナー in 神楽坂~生き方が、人生が、自分自身が変わる3日間~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/51398

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