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他人軸ってのももちろんあると思いますが、そもそもなぜ個人で事業をやりたいと思ったのか?どこを目指しているのか?という点、さらには、どういうライフスタイルが自分に合っていて、自分が望んでいるのか?という点について掘り下げてみる方がいいかもしれません。
案外、今の生活がけっこう気に入ってる、なんて結論に至ることも多いですから。
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いつもありがとうございます。
この3,4年、個人事業を始めたり、色々やってみて実感したのですが、「組織に属さずに自分一人で自分のやりたいことをする」というのはワクワクする反面、私の場合、「猛烈に寂しく、孤独でつらい」「途中で息切れしてしまう」「世間からのちょっとしたリアクションに一喜一憂して忙しい」ということになりがちです。
結果、好きだったはずのことが、悩みの種になってしまい、全部忘れて新幹線に乗り、温泉に入り、焼酎を飲んでいる方が楽で、そして、平日はどこかに勤めていた方が楽だな、と思うに至ってしまいます。
そうした気持ちは、他人軸に由来するものなのでしょうか。
根本先生のおかげで、だいぶ自分軸が確立してきたと思うのですが、「他者に設定された締め切り」「自分が作ったものや表現したことへのリアルなフィードバック」「数字で結果が見える機会」などがあったほうが、私はいきいきと活動(自分比)できるような気がします…。
小さい頃から親とか学校の先生とか、そういう存在に認められたいという気持ちで生きてきたからでしょうか。
「誰もいいって言ってくれないものを世間に発信してしまうなんてヤバいのでは」「フォロワー数が多いほうがすごい」という思い込みが強いです。(書いていて自己嫌悪…)
厳しめコンサルさんにリードしてもらうのがいいのかな?とか、ヴィジョンをもっとはっきり描くのがいいのかなとか、色々考えますが、どうでしょうか?
(Sさん)
温泉と焼酎ってことでしたらやはり西方面への旅が主流になるって解釈でよろしいでしょうか?やはり芋派ですかね?夏でもお湯で割るタイプですか?笑
私事になりますが、このところ米にハマっているのですが、麦や芋はあれど、時々黒糖なんかもありつつも、米がない店も多いので、1種類でも置いてくれているお店に当たると途端にテンションが上がるものです。
さて、厳しめのコンサルさんに熱血指導していただくのもアリですけれど、結局内側が変わってないとコンサルさんを卒業した途端元に戻っちまって「ああ、時間とお金を無駄にしたー!」ってことになりませんかね?
しかも、
>「他者に設定された締め切り」「自分が作ったものや表現したことへのリアルなフィードバック」「数字で結果が見える機会」などがあったほうが、私はいきいきと活動(自分比)できるような気がします…。
ということであれば、コンサルさんに認められたい気持ちから契約期間中は頑張れるけど、契約が終わったらモチベが下がるんじゃないかと思えば、これからずーっとコンサルさんに付いてもらわないといけないと思うのですよね。
そういう意味では無理に個人事業に勤しまなくても良いと思うのですが、そうまでしてチャレンジしたいと思う理由は何なのでしょうか?
すなわち、そのワクワクはどこから来るものなのでしょうか?
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ただ、誤解のなきようお伝えしておきますと、
>「他者に設定された締め切り」「自分が作ったものや表現したことへのリアルなフィードバック」「数字で結果が見える機会」
これらはすべて個人事業にも当てはまるものです。
例えば、私事ですけれど、実は本日6/15が武闘派編集者から命じられた締め切りでして、そのことをすっかり忘れていた私は昨日、慌ててネタをしたためたものです。
それから4,5,6月は「税務署」という権威から様々な「支払期限」を設定されており、呪いの言葉を吐きながら銀行の窓口に並んでおりました。
そうでなくともうちのお弟子さんであれば「師匠が企画したイベントに参加するために期限までに必要な情報を提出しなければならない」等々の期限も設けられております。
また、先日自分で設定したランチセミナーへの申込がうちの武闘派女子読者に見事にスルーされましたので、焦って企画を練り直したところですし、動画を取ればとったで「再生回数」という数字が見たくなくても目に入ってくる現実もあります。
この点は個人事業主の方がダイレクトに影響を受けるかと思います。
さらに「数字」というものは個人事業主にとっては切っても切れないものでして、露骨に「売上」や「利益率」、そして「所得税」から「消費税」などに反映されるものでして、むしろ会社員よりも数字に触れざるを得ない機会は多いかと存じます。
となると、本質的な問題はコチラなのだろうと推測する次第です。
>「組織に属さずに自分一人で自分のやりたいことをする」というのはワクワクする反面、私の場合、「猛烈に寂しく、孤独でつらい」「途中で息切れしてしまう」「世間からのちょっとしたリアクションに一喜一憂して忙しい」ということになりがちです。
みなさまお察しかと思いますが、ライフワーク云々だの独立起業云々だのお弟子さんたちからの不平不満苦情文句等々を頂く立場から見ますと、これらの問題は誰もが通る道なのかな?と思う次第です。
単純に見れば「ひとりでやりたいことをするワクワク」よりも「孤独、息切れ、一喜一憂」の方が圧倒的優位に立っているからでして、それはなぜなのかな?と考えることが癖になっております。
ちなみに個人事業主や経営者たちはその孤独感を紛らわせるために同志たちと集ってゴルフに行ったり、酒を呑み交わしたり、また、勉強会などに所属することはメジャーなものですし、コンサルさんや同志たちからのサポートを得たりしてモチベーションを維持していることもごくごくふつうにやっていることですね。
そういうわけで、そういうご相談を頂いた際は「例えば・・・」という形でコラボ・アースさんをご紹介したりしています。
昔から付き合いのある方々が運営しているコワーキングスペースで、リアルではなく、ネット会員もありまして、最近ではうちの弟子なども多く参加しているので彼らは「根本族」なんて呼ばれています。
こういう場に参加することで横のつながりを得たり、ビジネスを学んだり、仲間ができたりすることでけっこう問題が解決しちゃったりもすると思います。
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例えば、Sさんの場合、なぜ途中で息切れしてしまうのでしょうか?
そこを掘り下げたことってあります?
それこそ個人事業を始めた頃は周りからの目が気になって他人軸になり、またその孤独感にさいなまれることからモチベーションが低下する現象は多々起きています。
だからこそ、個人事業主こそ自分軸が必須項目になるわけですが、やはり、それくらい「ヤリてぇ」というモチベーションが重要なんだろうと思う次第です。
そういう意味ではやっぱりなぜ個人で事業をしたいと思うのか?という点を強化していくことが必要なのかもしれません。
素晴らしい環境にあったとしても、「なぜそれがしたいのか?」があいまいだと長続きしないものです。
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ライフワークに関するカウンセリングなどをしていますと、別に何も独立起業とかフリーランスになることをお勧めしているわけではありません。
その人のキャラによっては会社員の方がフィットしている場合もとても多いですし、「それならそのやりたいことは副業として取り組めばいいじゃん」という話もよくしています。
ここまで話してきたようにMさんが危惧されている問題のほとんどを解決する方法はすでにあるわけでして、となると本質的な問題は「向き不向き」とか「モチベーション」などの内面にあるのではないかと思うんです。
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例えば、
>「誰もいいって言ってくれないものを世間に発信してしまうなんてヤバいのでは」「フォロワー数が多いほうがすごい」という思い込みが強いです。(書いていて自己嫌悪…)
こうした思いもフリーランスの方ならば一度や二度は捉われるものですし、何ならフリーになって5年経つけどいまだに捉われてる!という方だって珍しくないでしょう。
こういうときは意地悪な質問なんですけれど、もっと明確にその思いを掘り下げてみることが重要だと思っています。
例えば「誰もいいって言ってくれないもの」の「誰も」とは具体的に誰を指しているのか?また、「いいって言ってくれる」という状態は具体的にどんな状態なのか?
「フォロワー数が多い方がすごい」という「多い」は具体的にどれくらいの数字を指しているのか?
そう思うのであれば、フォロワー数を増やすために具体的にどんな行動をしてきたのか?
たぶん、こうした質問はちょっと「痛い」と思うのですね。
なぜかというと「具体的」ではなく「抽象的」にそれらを捉えているからですね。
もちろん、これらは「他人軸」なわけですけれど、つまり、誰かに認められることこそ価値がある、と思っており、また、誰かに認められない自分は価値がない、と思い込んでいるということになりますね。
会社員の場合、会社が「対象」を明示してくれ、さらに「方法」や「組織」のバックアップがあります。
つまり、上司から「ここに営業してこい」と命じられ、先輩などから「方法」を学び、会社名や商品力に支えられて仕事ができるわけですね。(もちろん、すべてがそういうわけではないのですが)
フリーランスってのはそれらを自分でやんなきゃいけないわけで、そこに自由度はあれ、その分、自分で開拓していく必要があるので、そこが壁になるものです。
ただ、ある意味、ほんとうの意味でのフリーランスというのは全く新しいサービスや商品ジャンルを手掛ける事業を行う場合だけで、ほとんどの事業は先人がすでに道を切り拓いてくれているはずです。
だから、会社という組織がなくとも、同業者という括りは存在しますし、起業家という集まりは無数にあります。
そのため、対象にしても、方法や組織についても、あるっちゃある状態なのですね。
それをどう捉えるか?の違いだけで。
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そういう意味では自分は組織に属していた方がのびのびと自由に仕事ができると思えば、やはり会社員が向いているのだろうと思いますし、それがライフワークの一部を構成すると思います。
だから、無理に個人で事業を回さなくてもよいってことになります。
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再び私事なのですが、かつてサラリーマンをしていた時代がありまして、どうも私は組織というものに属するのが苦手らしいのですね。
家系的にも勤め人が少ないことが原因かもしれませんし、基本的に職人気質でひとりでやりたいタイプだからかもしれません。
(だから経営者にも正直向いてないのだろうと思っております。)
手先が器用じゃないので叶いませんでしたが、それこそ料理人だったり、町工場のオヤジだったりというところに収まる器じゃないかと思っています。
だから、私のクライアントさんはもちろん、お弟子に関しても、その個人の適性というのを非常に重視します。
ライフワークグルコンを不定期でやっておりますけれど、ある人には独立を、別の人には会社員のままでいることを、またある人には趣味人になることを提案しています。
「とりあえず副業で初めて見たほうが安全だよ」という提案ももちろんしますし、「組織に属しているとエネルギーを吸い取られるみたいだから早めに独立した方がいいね」と伝えることもあります。
だから、改めてSさんは自分自身を掘り下げて「どういう生き方が自分にフィットしているのか?」という点を明らかにした方がいいかもしれません。
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で、とりあえず、
>全部忘れて新幹線に乗り、温泉に入り、焼酎を飲んでいる方が楽で、そして、平日はどこかに勤めていた方が楽だな、と思うに至ってしまいます。
というSさんにとっては、今の時点では「どこかに勤めていた方が楽」というのが本音なのかな?と思います。
ライフワークというのを考えるのであれば、趣味や遊び、酒に生きる、というのも大いにアリでして、平日はがっつり仕事をして土日は好きな遊びをすることが生きがい、というのも幸せな人生ですよね。
それでも個人事業に興味があるならば、その生活に個人事業を入れる、という風に考えたほうがたぶん楽しめます。
「いずれ勤め人を辞めてフリーランスになる!」なんて目標はまだ掲げずに、「まあ、お小遣い程度でも稼げたら御の字」とか「好きな焼酎代が出せる程度で十分」みたいなモチベーションで取り組んでみたらいかがでしょうか?
それくらいの収入を目指すのであれば、がっつり発信したり、フォロワー数を増やしたりする必要もありませんし、他人の目を気にすることも少なくなると思います。
「ヒマな時間にやってみる」程度で得られる収入でも十分!という風に割り切れたら、周りの反応に振り回されることも減っていくと思います。
だから、まあ、旅と温泉と焼酎を軸にライフワークを組み立ててみるところからやってみると、「いやあ、もっといい酒が飲みてえ」というモチベーションから、その個人事業がやる気になるかもしれません。
逆に言えば、それくらい気楽に考えたほうが良いんじゃないかというわけです。
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「自分軸」というものが大事なことは言うまでもなく、「自分は誰と競争しているのか?」「どこに基準を置いているのか?」「何を目指しているのか?」あたりをきちんと認識しないと、すぐに振り回されてしまうものです。
焼酎代を稼ぐために副業をしているのであれば、がっつり本業を目指している人と自分を比べても意味はないわけですし、そういう人たちが目指す基準を自分に当てはめればそりゃ苦しいのは当たり前です。
「自分の身の丈にあったライフスタイル」というのが理想なわけですから、平日は勤め人をして、空いた時間に副業をやり、休日は酒浸りの生活を送る、なんてのも肝臓に気を付けさえすればものすごく幸せだと思います。
今の自分が幸せだと思える生き方を選択するのがライフワークなわけですから、興味もない、目指してもいない世界と競争するのはちょいと苦しいと思うのですよ。
◎ライフワーク・グループコンサル~これからあなたは自分の才能を活かしてどう生きるべきなのか?~
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https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/50757
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