夫も不倫相手も両方愛そうと思います。そんな私が彼のためにできることは何でしょう?


罪悪感があったり、内なる良心に背いていたりすると、不自然な言葉を使って自分を正当化したり、防衛したりしてしまうもの。
不倫がいいとか悪いとかではなく、素直な気持ち、本音に向き合うことがお勧めです。
「うたっちまいなよ、楽になるぜ、姉さん」ってタバコの火でも差し向けたいものです(笑)

***
はじめまして。ご相談があります。私は結婚7年目の31歳です。結婚してからまた恋に落ちるなんて思ってもいませんでしたが、会社の元同期と不倫関係になって5年ほどです。
元々は彼からのアプローチで、次第に私も彼をどうしようもなく好きになり、覚悟し踏み出しました。夫との離婚も仕方ないという気持ちで。
その後筋を通そうと何度も離婚を話し合いましたが、夫は不倫に薄々気付きながらも蓋をして絶対に離婚を受け入れませんので、不倫したから離婚したいということこそ私のエゴなのか、夫は望んでないなら苦しくても夫は夫として支えようと思っています。
一方彼は、既婚者で妻に対してはかなりいい夫を演じ、しかも忘れられない元カノ(肉体関係は今はナシ。
昔元カノと別れたとき精神的におかしくなったそう)ともたまに会っています。仕事はかなりお堅い仕事で、不倫がばれたら出世街道を行く彼にとって、マイナスなことばかりです。
私は仕事の関係で今はアメリカに単身赴任をしている彼の自宅に4回計1ヶ月滞在したこともあり、普通不倫ではありえないほどの時間と経験、気持ちを味あわせてもらいました。
また、男勝りで切ないという感情に浸ったことさえなかった私は、繊細な彼と愛を育み、自分の女性性を意識できるようになりました。
「私はどこでどう関係が終わっても気持ちは変わらないし忘れないし、ずっと自分のなかにあなたがいると思えるから納得できる。」と、いつでも離れる準備のあることを伝えていますが、彼はできないようです。それなら、私は、世間一般に不倫は良くないなんて承知のうえで、夫も彼も私が必要なのであれば両方愛そうとも思います。
幸い、二人とも、可愛くて傷つきやすくて弱くて、でも私にない部分を持っている愛すべき相手だと思っています。でも、彼のリスクを考えると、愛しているからこそ無理にでも離れるべきか悩みます。
私が彼のためにできることはなんでしょうか??本当に、愛していますし感謝しかありません。
(Yさん)
***

このテーマはこうした文字情報で扱うにはちょっと難しいのですね。
私が思うことをきちんと表現するだけの力があるかどうか?ってところもありますし、誤解を生む表現も出てくるかと思うんです。

Yさんの思いに嘘はないと思いますし、紛うことなき自立系武闘派情熱女子ですよね~。
「筋を通す」とか「覚悟して踏み出す」とか、まさに武闘派ですよね。

ただ、その熱さゆえにもし自分の気持ちや立場を感情的論理的に武装されているのであれば、今日の話は相当イラッとするかもしれません。

私のカウンセリングって“違和感”というのを大事にしてるんです。
言葉にすると「ふつうは○○だと思うんだけど、このお話では××って表現するんだなあ」という感じです。

Yさんの文章を読んで最初に感じたのは「愛している」という表現がかなり頻繁に出てくるなあ、ということなんです。

え?そこ?って思いました?(笑)

そう、そこなんです。
Yさん、とても誠実な人で、彼とのこと、不倫のこと、かなり悩まれたんじゃないでしょうか?

私の経験上、罪悪感を隠すのによく使うのは「愛」という表現なんです。
早速気分を害するかもしれませんが、実はYさんの文章は私から見るとすごく無理がある、というか、頑張ってる感じがしたんです。

とても誠実な人ゆえに悩まれたんじゃないか?って推測したのは、どうしようもない罪悪感を抱えられていて、それを“正当化”(この表現が正しいかどうかはちょっと微妙です。そんな意図はないはずですから)するために「愛している」という言葉がこれだけ必要になったんじゃないかな?ということです。

邪推と思われるかも知れませんが、私の経験はそういう見方をさせてしまうんですね。

ただ、そういう目で見てくると実はこの恋を手放せないのは彼以上にYさんの方なのではないかな?と思われるのです。

ちょっと痛い話かもしれませんが、早速揚げ足取りをさせていただきます。
(ほんとはそういう性格じゃないんですけど、職務上仕方なく(笑))

>でも、彼のリスクを考えると、愛しているからこそ無理にでも離れるべきか悩みます。

これはほんと究極の問題なんだろうと思います。
ここでものすごい葛藤が生まれますよね。

ただ、彼の人生にとってYさんとの関係は相当リスクが伴うものなんですよね?
とすると、もし、本当に彼のことを愛しているのならば、彼の将来のためにとっくに別れてあげてると思うのです。
彼が選べない人ならば、自分からすーっと引いてあげられるはずなんです。

そうして、自分の悩みや葛藤や愛情よりも、彼のことを大切にできると思うんですよね。

つまり、不倫していることが彼の出世街道に大きな影響を与えていて、自分がその当事者であるのならば、愛しているからこそ、離れられると思うのです。

でも、それが出来ないのは彼が別れられないという彼の気持ちをうまく利用されてますが、本当はYさんにとって彼がなくてはならない人だからではないかな、と思うんです。

Yさんって自分が優位に立っていたい、主導権を握っていたい人なんじゃないでしょうか?
ご主人のことも含め、ずいぶんと彼らのことを上から見てらっしゃいますよね?
だから、上手に彼のせいにしてしまいますよね?(もちろん、旦那さんのせいにも)
夫が絶対に離婚しないというから別れない、というのもね、Yさんの方にまだその覚悟がないからだと見えてしまうんです。

なぜかというと、人は鏡。特にパートナーはまさに自分自身ですから。そういう意味では旦那さんも彼もYさん自身なんです。(これを受け入れるのは相当抵抗要るでしょう?)

ま、根が意地悪な私としては「Yさん、本当に別れる覚悟とか、離れる準備ってできてるの?」って思っちゃうのです。

本当は“可愛くて傷つきやすくて弱い”のはYさんの方ではないでしょうか?
彼なんて、元カノ、奥さん、Yさんとの関係をうまくしたたかにやってると思いませんか?何だかんだどれもうまいことやってるわけですから。

ただ、Yさん自身の人生を振り返ったとき“可愛くて傷つきやすくて弱い”では生き残れなかったんじゃないかと思うんですね。
強くならなきゃいけなかった、可愛くては愛されなかった、傷ついても倒れてはいけなかった・・・まさに自立系武闘派女子。
それで「男勝りで切ないという感情に浸ったことさえなかった私」という言葉が出てくるんだろうと思います。

すなわち、彼らに見るのは生きられなかった内なる自分自身なのかもしれません。
だから、手放せないんです、二人とも。

私が、お伝えしたいことは

もう素直になんなよ。
もう楽になんなよ。

ってことなんです。

は??って思います???(笑)
まあ、こいつなんも分かってねーな、と思われるかもしれませんが(苦笑)

私のセッションでは過去の体験で色々と押し殺してきた感情とかをつまびらかにするので、人によっては「ドSセッション」と呼ぶ人もいるんですけど。

ちょっと声に出して次のセリフ言ってみてもらえませんか?
○○には普段読んでる彼の名前を入れてください。

「○○と出会えて本当に人を好きになることを教えてもらった」
「○○がいなくなったら生きていけないかもしれない」
「○○と出会って初めて生きてるって感覚を知った」
「○○とずっと一緒にいたい。私とずっと一緒にいてほしい」
「どうして○○は私と結婚してくれないの?」
「○○と離れることなんて考えられない」
「○○と出会って人生がほんとうに意味のあるものになった」
「○○がいなかったら今頃どうなってたか分からない」
「○○のことが大好き」
「○○のこと、ぜったいに失いたくない」
「○○のいない人生なんて考えられない」
「ほんとはもう限界。どうしていいのか分からない」
「誰かに助けてほしい。自分ではどうしようもなく苦しい」

どんな気持ちがしますか?

旦那さんに対してもいろんなガマンや不満が元々あったのかなあ、と思います。
計算で、とか、惚れられたので情に流されたとか、何かから逃れるために、とか、結婚された背景にはそういう部分もありましたか?

本当はもっといろいろ具体的に聞かなきゃいけないのであれこれ私の一方的なお見立てでお話してしまいました。
全然ちげーよってことなら、ごめんなさい。まだ修行が足りませぬ。

私が聞きたいことってね、幼少期のこととか、初恋のこととか、両親のこととか、思春期のこととか。
どんなことを頑張って来たのか、とか、人と競争とかあったのかな、とか、生き方、考え方、価値観、ポリシー、とか。
仕事に対する考え方から、恋についてとか、セックスのこととか。

今までのブログでも不倫の話って出てきたけど、一度も不倫はダメって言ったことないと思うんですね。
それって「なるようにしてなった結果」だからあまり意味ないと思っちゃうんです。
いいとか悪いとかじゃないんですよね。

だから、不倫のカウンセリングでは「まあ、しゃあないやん、そうなっちまったもんは」なんて感じで軽く受け止めるんです。
大事なのは不倫をするとかしないとかではないと思うから。

なんで、そういうわざわざ苦しいところに入って行かざるを得なかったのか?という見方をしたいんですよね。
そしたら、以前好評だったアンダーグラウンドて考え方も出てくるよね。
http://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/11899

じゃあ、そのアンダーグラウンドに入っていきましょうよ、きれいごとじゃない、ドロドロした世界をつまびらかにしてしまいましょうよ、と思う人なんです、私。

正直に、素直に、です。

「うたっちまいなよ、楽になるぜ」ってカツ丼差し出しながら言いたいわけです。

そうして、全部出しちゃうとすっごく楽になるんですね。
ああ、こうなるのに意味があった、とか、私ってほんとうは不器用な人間だった、とか、情熱の女だから走り出すと止まらないの、とか、好きになったらすっぽんみたいに一生離さないの、とか、死んだら化けて出るの、とか、本当は震えるくらい怖いの、とか。

もちろん、そう簡単に素直になれないからこうなっちゃってるわけですけど。

「筋を通す」って表現ありましたけど、それってほんとYさんのまっすぐさを表しているわけです(そして、もちろん、ここが武闘派である証拠でもあります(笑))。

そのまっすぐなYさんが、こういう恋にハマる理由って何だろう?ってところにたいへん興味を引かれるのです。

>私が彼のためにできることはなんでしょうか??

こう聞かれるとたいてい私は「何もないですよ」って答えます。
「何もできないでしょ?どうすることもできないでしょ?」って意味を込めて。

自分の気持ちに素直になることだろうと思います。
本音のホンネを掘り下げていくこと。

彼のため、ではなく、自分のために生きることを選ぶこと。
自分をちゃんと守ってあげること。

そこが今は大事なんじゃないかな、と思います。

人のために十分生きて来たわけですから、ちょっと内なる自分にも目を向けてあげるのも悪くないと思います。
もしかしたら、超寂しがりやのYさんが出てくるかもね。

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