「自分をごまかしているとき」



「自分をごまかしているとき」

*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*

もし、自分自身にも嘘をつかなければならないとしたら、自分をも誤魔化さなければいけないときがあるとしたら、どれくらい自分は苦しんでいるのでしょうね。
気付きたくないこと、認めたくないことがあるのかもしれません。
そうしたら、まずは、そんな自分を受け入れることが先かもしれません。


また、とても強い怖れがあるのかもしれません。
見たくないもの、聞きたくない声、そんなものに囲まれているとしたら・・・。

でも、もっと辛いのは、好きだったり、欲しかったり、行きたかったり、そういうポジティブな自分をごまかしているとき。

笑いたいのに笑えないのは、泣きたいのに泣けないよりも、ある種、辛いはず。

自分をごまかして、見つめられない何かがあると知ったら、きっとまたあなたはあなたを責めてしまいます。

でも、本当はそんな必要はなく、ただ、理解が必要なだけ。
ごまかさなければいけないくらいの何かに包まれていると・・・。

もし、そこに勇気が出せなくて立ち止まっている自分がいるとしたら、こんな想像をしてみてください。
とても小さな女の子(男の子)が、あまりの恐怖に打ちひしがれて震えていると。
そんな子に「早く行きなさい。正直になりなさい」と言っても難しいと思いませんか?
まずは、優しく抱きしめてあげること、温かく包んで安心させてあげること。
本当は素直な子なのですから、ホッと一息ついたら、きっとまた走り出すでしょう。

そうすると本質と向き合えるようになります。
ごまかすというのは、いわば、目標を煙に巻くこと。
その煙がさーっと取れて、本来向き合うべきものが現れたとき、畏怖もあれど、勇気もあり、堂々と乗り越えていくでしょう。

『今日の処方箋』

自分をごまかさざるを得ない理由を理解し、受け入れ、許し、それから、自分と向き合う。

心の処方箋


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