性に対して興味があるけど、とても嫌悪感があります。



それだけの原因があるので無理はないんですよね。
でも、本当のところ、嫌悪してるのは自分自身に対してです。
だから、自分を愛することで乗り越えることができます。

性に対して、興味があるものの、とても嫌悪感があります。
DVDを観ても、どうしても女性がいじめられているように見え、男性の道具にされているように見え、気持ちいい気はしません。
怒りのような感情が込み上げてくる事も多々あります。

旦那としている時も(もう何年もレスですが)途中から私の気持ちが一気に冷めて「早く終わってほしい」と思う事がほとんどでした。
こんな気持ちのこもっていない行為、旦那が浮気するのも納得です。
旦那に対して申し訳ない気持ちもあります。

そして、もちろん、一人でもできません。
何だか汚ない気がする。怖い気もする。
女性として性を楽しんでいる人が羨ましいです。
私もそうなれたら、どんなに素敵なんだろう?

でも何故、私は性に対してこんなに嫌悪感があるのだろう?
幼い頃に痴漢にあったから?
高校生の頃に何度か怖い思いをしたから?

それとも根本さんがおっしゃったように、男として生きてきたからでしょうか?

いつかまたお話できる日を楽しみに待っています。
(Aさん)

そうですね、まずは、股間に生えてしまったものを抜く必要がありそうですね。
でも、それ、抜いても抜いても生えてくることがあるんです。
ねえ、武闘派の皆さん。困りますよね?永久脱毛みたいなことできたらいいんですけどねえ・・・。

さて、いきなり訳のわからない書き出しで始まりました今日の記事でございますね。
根本さんのブログではよくあることです。はい。

>性に対して、興味があるものの、とても嫌悪感があります。

というのは特別変なことでもないし、自然なことだろうと思います。

全然レベルは違いますけど、根本さんのセミナーに参加しようと思ったときに、興味がある、という一方で、不安や怖れもある、という状態だったろうと思うんです。

「まさか壺を売りつけられることなんてないよな・・・」
「でも、もしかして根本さんがブログに書いてるのは全部自作のネタで、写真も合成で、当日会場に行ったら私一人ぼっちで、いきなりドアを締め切られて、契約書にサインするまで帰さない!とか言われたらどうしよう・・。しかも、そのまま東南アジアに売り飛ばされたらどうしよう・・・。」

とか考えますよね???

で、実際行ってみると見た目はふつうの人たちばかりだし、話す感じもふつうっぽい人たちばかりだし、根本さんも思ったほどオーラがないし(余計なお世話じゃ)、良かった~ってなるわけです。

ところが、その不安や怖れ、疑いの気持ちというのは、興味が高くなればなるほど強くなる、という傾向があります。
そして、その興味を持っている期間が長ければ長いほど、勝手に自分の中でストーリーを作り始めて、そのストーリーに自らハマる、という自作自演っぷりを発揮したりします。
そして、そのストーリーが時に現実を上回ってしまい(要するに妄想族という奴になってしまうわけですね)、現物を見たときに「がっかり」「失望」「幻滅」の3点セットをお持ち帰り頂くことになるわけです。嗚呼。

要するにAさんは、とてもセクシャリティが強い女性である、ということが言えるわけです。

話がいきなりものすごく飛んだような気がする方はきっと気のせいです(笑)

セクシャリティが強い、ということは、とても女性的なエネルギーが強い、ということです。
それは別にエロいとかスケベだとかセックス大好き!!というわけではなく(そうかもしれませんが)、女性としてのパワー、エネルギーが強く、いわゆる女性性が豊かである、ということです。
つまり、女性らしい女性であり、そんな女子が男らしく生きるんだったら子宮回りの病気には気を付けなさいよ、という話なわけです。

でも、往々にしてセクシャリティの高い女性は子ども時代からそういう空気を纏うので、
・痴漢に遭う。
・性的な対象として人から見られる。
・変な噂を流される。

等々の現象に遭遇する確率が高くなります。

ちなみに、このセクシャリティというのはエネルギーであり雰囲気なので、たとえ、ジャージを着ていたとしても、たとえ、野良着を着ていたとしても、隠せるものではありません。
ま、「綺麗な人って何着ても可愛いのよね」という奴と同じです。はい。

で、Aさんもそうですが、まだ性的には無防備な頃からそういう体験をすると、どうしたって嫌悪感、バシバシに持つと思います。

それは酷い体験なので無理ないことなんです~ほんと。

DVDとか見ると道具にされてたり、いじめられたりしてるように見えるんでしょう?
それって「自分自身」の「投影」なんですよね。

Aさん自身がセックスしてるときに「男の性の道具じゃ。いじめじゃ。」と感じてしまうからなんです。つまり、「自分自身をそういう目で見てる=自分自身の性をそういう風に思っている」ということなのです。

そうすると、自分が性的に欲情するなんて・・・許せませんよね?
性的なものに興味を持つことも・・・許せませんよね?

ということで、激しい葛藤が生まれるんです。

それは無理のないことでね、ほんと。
一つ一つ心を解いていくつもりでいるといいんです。

カウンセリングでもやっぱりこの話題って多いんですよね。
ある時は1日その話題だったこともありまして、「あれ?俺、このテーマの専門家になったんか?」と思うほどで。

この辺の思春期の心理を整理するとこんな感じなんです。

性的な成長が始まる。
体の変化に敏感になる。恥ずかしさが生まれる。人目が気になる。
生理が始まる。嫌悪感や周りの目が一層気になる。

その結果、自意識がかなり強くなる。
自意識=自分に対する意識、注目度。

完璧主義、潔癖さが生まれる。
この心理には、他人の視線や他人との比較によるもの。
さらには、自分が穢れてしまった(生理や体臭の変化などによる影響)という感覚が入り、潔癖になる。

恋愛、異性に興味を持つと同時に、セックスや性的なものに意識が向く。

そんなタイミングで性的ないたずら、怖い思いをすると、潔癖さ、恋愛へのピュアな憧れ、完璧主義などの心理からものすごく自分自身が穢れてしまい、後戻りできない、などの思いを抱く。

その結果、性的なものに対して強い嫌悪感を抱くようになる。
それは、自分自身に対する「嫌悪感」の表れとも言える。

要するに、思春期には「エッチな男子を汚らわしい、汚い、エロい」というイメージがあるんですよね。
だから、自分がそういう対象になってしまうことを「汚らしい」と感じやすいわけです。

その辺は女性向けの一般的な漫画って恋愛ものにしても、BLにしても、過激な性的表現ってあまりないような気がするんですけど、そうでもない??セックスをきれいなものに描いてない??あ、そんなことない?あ、そうですか。すいません。。。(笑)

なので、そうした自分自身に対する意識を変えて行くことができると、性的なものに対する抵抗もなくなっていきます。

ただ、Aさんのように「興味がある」ということがすごく大事なんですよね。
むしろ、それだけでいいと思います。
嫌悪感があっても。

というのも、こういう問題をカウンセリングするときに、こういうやり方を採ることがあるんです。
というのも、性に対して興味があるなら、その興味ある性の話をしよう!ってね。

自分が知りたいこととか話したいこととかを自由気ままに話してもらうんです。
セックスのこと、体のこと、性的な言葉のこと、ファッションのこと、マスターベーション(オナニー)のこと、、、、何でもいいんですよね。

自由連想法を使うこともあります。
「性って言葉を聞いてどんな言葉、イメージが思いつく?」って感じで、あれこれとイメージを広げて行くのね。

そうして、性的な話を殺風景なカウンセリングルームでするってことを体験すると、あれこれ恥ずかしかったり、嬉しかったり、興奮したり、嫌悪したりするんだけど、それが「日常」になるわけですね。

そうすることで、性的な世界観に自分を慣らしていくことができます。

でも、自分自身を愛する、というのがやはりポイントかな、と思うので、穢れてると思うのならば自分自身を浄化するイメージワークをやってみたり、セクシャルな自分自身に嫌悪感があるのならば、その自分を愛するようなイメージワークをやってみたりして、そんな自分にOKを出せるようにしていきます。

で、最終的には「愛で乗り越える」わけです。

はいはい。臭いです。クサいです。すいませんねえ。

好きな人ができて、その人に身を委ねる、という段になって、自分の嫌悪感や痛みや怖れや不安よりも、その人への愛を選ぶ、ということを意識的にやっていきます。
そうすると案外「あれ?この人は平気」という風になるもんです。

「あ、怖くない」とか「あれ、楽しい」みたいな。

Aさんにとってはあの「さっさと終わって」でお馴染みの旦那さんが相手ですからちょっと抵抗高いかもしれませんけど、やる価値はあるかも。

でも、まずは「自分を愛する」を徹底するところからでOKですよ。

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