まだ付き合ったことがないんです~お父さんに否定され続けてきました~



お父さんに否定されたことをずっと引きずっているとしたら、その背景にあるものは何でしょう?
それだけお父さんのことが好きで、そのお父さんにしか愛させないと決めた私がいるのです。

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ブログ楽しみに読んでます。私は30歳になりますが付き合った事がありません。自分の努力が足りないのもありますが、小さい頃から父に否定され続けて自分をどう考えても肯定したり認めることができません。なので~ができないから、~ではないから誰も振り向いてもらえないんだな…という考え方はなれません。こんな頑固な思考癖はどのようにしたら治るのでしょうか??
(匿名さん)
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実は匿名さんのようなご相談、とてもよく頂くのです。
20代から40代まで。
付き合ったことが無いことをすごくコンプレックスに感じ、そこでもまた自分を責めてしまいますよね。
中にはすごく将来に不安を感じていたり、焦りを持っていたりするものです。

さて、「努力が足りない」というのはたぶん無いと思います。
今までちゃんとやるべきことはやってこられてると思います。
「やってると感じられないだけ」だと思ってみてください。

恋愛ができないのは、お父さんから否定され続けて自分を肯定できないことが原因なのは明白ですね。
やはり親ってすごく身近なものですし、その親から否定されたら、自己肯定感はすごく低くなりますし、自信だって全然持てなくなります。
だから、人と接する時にどうしても自分を隠してしまったり、低くしてしまうところもあるんです。

さて、直接カウンセリングをさせて頂くともう少し詳しいお父さんとの関係などが伺えるのですが、ブログなので頂いた情報を元に、かなり思い切った話をさせて頂きます。
私が今からお伝えすることは決して「正しい」ことではありません。
「こういう見方もあるのか」という風に捉えて頂けると幸いです。

『お父さんから否定されて自信を失ったということは、匿名さんはお父さんのことが大好きだ、ということです。
だから、付き合うことができないのは、匿名さんの心の中にずっと「この人」と決めた人がいて(=お父さん)、その人のことを忘れられずに今もずっと思い続けているからなのです。』

もし、これが「お父さん」ではなく「初恋の人」だとしたら、誰もが納得できる話ではないでしょうか?

「大好きな初恋の人にひどく自分を否定されて自信を失ってしまった。そして、まだその人のことが忘れられないので次の恋になかなか踏み出せない」

これならば分かる話ではないでしょうか?

要するに「初恋の人=お父さん」だと解釈できれば、この謎は比較的解きやすいのです。

まず、お父さんから否定されて自信を失っているということは、お父さんの言うことを信じている私がいる、ということです。
私たちは「信頼していない人の話は信じない」ものです。
だから、匿名さんがお父さんの言うことを「そうだ、そうだ」と信頼していることは確かですよね。
では、私たちはどんな人を信頼するのか?と言えば、自分にとって大切な人、愛してる人、大好きな人、です。

だから、お父さんのことが大好きなんだな、ということが分かります。

でも、大好きな人から否定されるのはすごく辛いし、響くし、しんどいです。
そして、どんどん自信を失っていきます。
それと同時に大好きな人から否定されると、同時にこの人にこそ認めてもらいたい、という気持ちが強くなります。
大好きな人に認められたい、すなわち、お父さんから認められたくなるのですね。

そして、その人に認められることが一番大切なことになるので、他の人がなんぼ認めてくれたとしても意味がないと感じてしまうのです。

すなわち、「お父さん以外の人には私を愛させない」状態にしてしまうのです。

そうすると他の人からの愛情は一切受け取れなくなります。
匿名さんのことを「すごく素敵だね、かわいいね」と言われても、全然信じられません。
だって、一番信じているお父さんはそんなこと言ってくれないからです。

何となく分かりますか?それともすごい抵抗感を感じますか?

この心理は匿名さんに限らず、私たちの潜在意識に強く影響していることが少なくありません。
恋愛に限らず、仕事やお金、人間関係、社会性等の問題の背景として、よく浮かび上がってくるのです。

こうした前提に基づいて、こんな提案をさせて頂いています。

1.お父さんのことが大好きで、深く愛していることを認めること。
具体的にはお父さんに感謝の手紙を書いてみる。たとえば、もし、結婚式のハイライトで「お父さんへの感謝の手紙」を読み上げるとしたらどんな文章にするだろうか?などを考えてみる。

2.そのお父さんときちんと向き合うこと。場合によってはお父さんと直接話をしたり、お父さんの人生に寄り添うなどして、お父さんに対する理解を深めること。

3.お父さんなりの愛情表現、お父さんの本音などを受け取ること。もしかしたら、そこにすれ違いや誤解があったかもしれません。

こうしたお父さんとの葛藤が強く影響していると「ピーターパンシンドローム」に陥りやすくなります。
匿名さんも「30歳にしては私は子どもだ」と思っていないでしょうか?

また、同時にお父さんとの関係では自分は娘(少女)ですから、大人の女性であることを拒否したくなります。(心の中にいつも子どもの頃の自分を持ち続けるようになります)

大人の女性として自分を扱うことを普段は意識してみてください。
身に着けるもの、生活用品、各種アイテム等々、「大人の女性」を意識しながら過ごすんですね。
周りにいいモデルになってくれる人っていないでしょうか?あなたが大人だな、と感じる女性。その人を真似してみるのもいいですね。

恥ずかしいな、と感じたら正しい方向に進んでます。

日常の中ではそういう意識を持ってみることをお勧めしています。

※頂いた情報のみを元にお話させて頂きました。お父さん以外にも自己否定に繋がる経験もあったかと思いますが、そこはスルーさせてもらっています。匿名さんの状況にどこまで合致するかは分かりませんが、一つの見方としてご理解頂けたら幸いです。

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