ヤマアラシのジレンマ的恋愛の進め方。



近づくと離れ、離れると近づいてくる彼との関係。
その彼の態度に感情が振り回されてどうしていいのか分からなくなります。
でも、それは彼に依存して自分を喪失している状態。
「自分」に戻ることでこの恋としっかり向き合っていきます。

ずいぶん前に頂いていたのですが、掲載するのをすっかり後回しにしていました。Kさん、ごめんなさい。
ご相談という形で頂いたのですが、こうしたメールでのご相談は現在お受けしておりませんので、ご質問への回答としてお答えさせて頂きます!

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これまでに彼と付き合い始めてから二回、彼に私がふられています。
今回また彼に背を向けられましたが、その間ずっと、私からは連絡せず、常に彼から連絡があり続けていて、最初は私にこれまでの不満を暴言のように吐いていた彼も、次第に穏やかになり、善き関係が築けていると思っていました。
ですが、私が何処へ住もうと全然寂しくもないと言う発言などが見られ、私が「その言葉は悲しい」と主張するように。
つい最近まで彼に着信拒否されていましたが、それも先日彼と逢う前に、「着信拒否するくらいならもういい。」と、私がきっぱり告げると、瞬時に解除されました。距離が縮まったのかと思っていたら「友達として接して行きたい」と言う返事でした。もう絶望的になっていたら、また彼からどんどん連絡が来て、「気になる存在だ」とか「会いたい」と言う内容のメールが届き、再度気持ちを確かめると、やはり、「友達だ」と言われる。
彼からは、やはり変わらずメールが来て「どうでもいとは思っていない。友達じゃ無理なの?」と。「もう構わないで」と言っても、彼は普通に連絡して来ます。「どうでもいいとは思っていない。」のだそう。
この攻防に疲れてしまいました。今は、彼のことを手放すしかないのでしょうか?環境が変われば、彼のことも忘れられるかも知れませんが。
(Kさん)
※一部編集させて頂いています。
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ヤマアラシのジレンマという話がありますが、ご存知でしょうか?
ヤマアラシ(全身に針が巡らされてます)のカップルが距離を縮めようとするとお互いの針が刺さって痛いので離れてしまいます。でも、離れると寂しいので近づくのですが、やはり相手の針が刺さって近づけないのです。
そんな距離感におけるジレンマのことを表しています。

Kさんと彼はまさにそんな感じみたいですね。
でも、ポイントは「彼が」と思わずに「私も」と思ってみるところです。

彼が親密感を怖れていることは明確ですね。
距離を縮めようとすると「友達だ」とか言って拒絶したり、離れようとしたりします。
しかし、離れると「気になる存在」「会いたい」と言って距離を縮めようとします。

彼は近い距離で関係性を築いていくことに自信がなく、怖いんですよね。
ちゃんとやっていけるのか不安なのかもしれないし、自分の気持ちに疑いがあるのかもしれません。
親しい距離で傷ついた経験があるのかもしれないし、また誰かを愛することを怖れるのかもしれません。

ただ、それを「彼の問題」としてしまうと何ら問題は解決しないですよね。
Kさん、受動的になってしまいます。
主体的にこの問題に取り組むとしたら、どんな姿勢で向き合いましょうか。
それを「彼」ではなく、「私もそうかもしれない」と思ってみることです。

「もし、自分が距離が縮まるのが怖いと思っているとしたらなぜだろう?」
「なぜ、そんな彼のことを好きでいるのだろうか?共に過ごしたいと思うのだろうか?」
「なぜ、自分はそういう彼から離れらないのだろうか?」
「自分は幸せになる確率の低い人を好きになる傾向があるのだろうか?」
「彼のことを好きなのだろうか?それとも助けたい思いが強いだけなのだろうか?」

そんな風に「自分自身」を見つめて行くことをいつも提案しています。
そして、常に意識はここに置くこともお勧めするんです。

「私はどうしたいのか?何を大切にしたいのか?」

彼のようにあれこれ問題を振りまいてくれる人と接していると、どうしても感情が振り回されますよね。
そうすると、意識が「自分」から「彼」に向かってしまい、「彼は何を考えてるのだろうか?」「彼は何がしたいんだろうか?」「彼の本音は何だろうか?」ということばかりに気を取られるようになります。

自分を見失ってしまうのです。

だから、自分、というものに常に意識を置かないと、すぐに彼の方に意識が取られてしまうのです。
そうすると人生の主人公の座をあっさり彼に渡してしまうことになるのです。

さて、そういう前提の上で「彼のことを手放すしかないのでしょうか?」というご質問に答えるのであれば、私は「まずは自分の幸せを考えましょう」とお答えします。

自分がどんなパートナーシップを築きたいのか?
どんな関係性を望むのか?
どういう時に自分が幸せを感じられるのか?
そのために自分がどんな貢献をしたいのか?

そんな風に自分の望む幸せのイメージをはっきり持つことをお勧めするんです。
そして、そのイメージに彼が当てはまるのかどうか、を考えてみるのです。

そして、その上でも彼がイメージに合致するのであれば、私は次の問いをすると思います。
「もし、彼を手放すことができないとしたら、あなたがまだやり残していることは何でしょう?」

もし、やるべきことをやっている、自分にできることはすべてやった、という実感がKさんの中にあるとすれば、Kさんは彼とうまく行っても、行かなくても、充実感、満足感、達成感、すっきり感を味わうことができます。
そういう思いがないとすれば、まだまだできることはある、ということなのです。
(ただ、できることの一つに「手放す」もあるのですが)

だから、彼に対してできることで、まだやってないことを見付けてそれを実行していくことをお勧めするんですね。
そして、自分なりにベストを尽くした、と言えるところまでやったとしたら、彼との関係も「なるようになっている」ものです。

さて、流れに身を委ねる準備はできましたか?

彼、ではなく、自分が決められますから、できることをやっていきましょう。

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