ifは無限ループを作る~後悔について~



if、無限ループ、と聞くとプログラマーの経験がある方はニヤッとしてしまうかもしれませんが、今日も失恋についてのお話です。

失恋後でとても辛い思いをさせるのが「後悔」というもの。
この失恋クリニックでも幾度となく触れてきましたが、あの時こうすれば・・・というifが本当に自分を苦しめます。

もし、あの時、引きとめていれば・・・。
もし、あそこでわがままを言わなければ・・・。
もし、あの時、ちゃんと話を聴いてあげれば・・・。
もし、あそこで彼を信じてあげれば・・・。
もし、あそこで断らずにYesと言っていれば・・・
もし、もっと素直に好きって言っていれば・・・。


皆さんも経験があろうかと思います。
過ぎ去ったできごとに対するifは終わりはなく、永遠に繰り返されます。

過去のことって如何様にも想像できます。

あの時彼はただ甘えたかっただけなんじゃないか?
いや、でも、彼はそういうときはあんな言い方しないし。
でも、いつもと確かに様子が違った。うん、違った。
もし、その変化に私が気付いていたら・・・彼は別れようとは思わなかったかもしれない。

こうした過去への思いを何度もシミュレーションしていくと、やがて「本当」なのか「自分が作り上げたファンタジー」なのかが分からなんくなってしまい、それがまるで事実のようになってしまうこともあります。

「きっとあそこで彼は引き留めてほしかったんだと思います。でも、私はそれができなかったんです。勇気が無かったんです。もし、あそこで『行かないで』と言っておけば、彼は今も一緒にいてくれたと思うんです。」

私がその話を客観的に聞いてみると「うーん。もっと前に彼は別れを決めてたと思うんだけどなあ。そこで引き留めなくても別れることになってたと思うんだけどなあ」と言っても、自分の中でストーリーは出来上がってしまってるのです。

もちろん、私が言ってることが正しいかどうかも分かりません。
ただ、そんな思い込みや決め付けは、時に自分を傷つける鋭利な刃物になってしまいます。

元々女性は「過去」にとても意識を向きやすい傾向があります。
(詳しくは拙著『頑張らなくても愛されて幸せな女性になる方法』に詳しいです(笑))
だから、過去のことをあれこれ思い出して考えてしまうのは、やはりその性質からもよくあることなのです。

ただ、こうして過去のことを考えるのも必ずしも悪いことではないかもしれません。
今はそれくらい痛みが強く、未来が見えない時。
だとすると、意識を過去において、そこで傷が癒えるのをじっと待っているのかもしれません。

私のクライアントさんでも、ifの無限ループにハマってしまった方によくお会いしますが、始めの頃はお会いするたびに後悔・懺悔だったのが、数か月経つうちに自然と前を向き始めています。

始めは彼のことばかりだったのが「そんなこと言っても始まらないですよね」と言う表現をされるようになり、やがて、「次の恋」に話題が移って行きます。

だから、もうしばし、この無限ループの中にいてもいいかもしれませんね。
それはそれで苦しいけれど、じゃあ、そこから抜け出して、彼を手放して未来を見る、ということよりはマシなはずですから。

その悪循環をもう抜け出したい、と思った時は、過去に意識が向いてしまってることを思い出し、そこで選択します。

「今、何ができるかな?」って。

「今」に意識を向けて、今できることを一生懸命やってみると抜け出すルート(道筋)ができます。

今できることってそんな複雑なことではないです。
目の前の書類を仕上げることだったり、お皿を洗うことだったり、友達から来てたメールに返事を書くことだったり、お惣菜を買いに出かけることだったり。

そうして、「後悔」が始まったら「今できることをする」ということを習慣づけてみると、その後悔からは抜け出せます。
お風呂に浸かってる時に過去のことを思い出したら、「じゃ、もう一回体を洗おう」としてみてください。
通勤電車で彼のことを思い出したら、「じゃ、スマホでニュースをチェックチェック」としてみてください。

そして、あとは手放しのプロセスです。

このブログでよく紹介している「別れの手紙」を書いてみるのもいいし、カウンセリングを利用されるのもいいでしょう。

放っておいても抜け出せるときは来ます。
だから、そこにいたいときはしばらくいてみるといいです。
そして、抜け出したくなったら、「今」に意識を向けてみましょう。
すぐにはうまく行かないかもしれないけれど、すーっと抜けてく瞬間があるでしょう。

きっと大丈夫です。

ラブ・カウンセリング
男と女の心理学


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