罪悪感が遠ざける彼の愛



ラブ・カウンセリング

「彼があたしと距離を取る訳は・・・」(2009/6/8) では、「彼の罪悪感」にフォーカスを当てたお話をさせていただきました。

今日は加えて“私の罪悪感”に注目をしてみました。

「私なんて愛される資格がない」この感覚は罪悪感の一つの表現としてよく出てきます。

その理由は?

きっと彼を苦しめ、傷つけてしまう・・・。
昔、すごくひどいことをしたことがある・・・。
自分はとても穢れている・・・。
等々

少なからず自立した方にはこの罪悪感は量の多少を問わず必ず付き物なんですね。


この罪悪感がある分だけ、私たちは自分自身を許すことが出来ません。
自分は罰せられるべきだと思いますし、幸せになってはいけない、と思います。

もちろんこれは意識上だけではありません。
意識的には「幸せになりたい」と思っていても、潜在意識では「そんなことあり得ない。自分なんて幸せになる資格なんてない」と思ってる場合も少なくありません。

そうすると、彼が愛情を持てば持つほど、その愛情を示してくれればくれるほど、逃げたくなります。
それどころか、そんな彼を否定したり、攻撃したり、バカにしたり、見下したり、最低扱いしたりしたくなったりするんです。

「あたしのこと好きになるなんんて、あんた頭おかしいんじゃないの?」みたいな気分です。

愛を受け取れないんですね。

でも、そう言う思いになったあと、再び、自分を責め始めます。

もう1人の自分が言うんです。

「せっかくあたしを愛してくれる人なのに、そんな彼を拒否する自分なんて最悪で、そんな自分はもっとめちゃくちゃになればいい」

これが幾度と無く繰り返されていきます。
そして、自分を攻撃して傷つくほど、相手に対する攻撃も過激になっていくのです。
そして、また罪悪感も強くなり・・・と悪循環に陥ります。

やがては、こんな自分はダメなんだ、と自らその関係性を破壊したり、距離を取ってしまったりするのです。

また、この罪悪感は自分を毒のように扱います。
だから、汚してしまうような感覚を持つのですが、じゃあ、あなたは愛する人を汚したいと思うでしょうか?
もちろん、Noですよね。

そうするとパートナーの愛を受け取れないばかりか、好きになればなるほど、愛情が深まれば深まるほど、彼からの距離を取らなければならなくなります。
彼を汚したくないから、傷つけたくないから。

そして、彼を失ったり、辛い思いを感じたりしたときにこう思います。
「自分みたいな人間にはこれがふさわしい」と。

でも、本当は心の底ではそんなこと思っていないんです。
辛いし、苦しいし、自分も幸せになりたいと思っていますし、もっと自由に人を愛したいと思っています。
罪悪感という感情はそう思っていることを否定しますが、でも、ホンネはやっぱりそうですよね。

そうしたホンネに気付いて、その気持ちと繋がることができれば、罪悪感を手放す準備ができるようになります。
そして、『自分自身を許す』というプロセスに入ることができるでしょう。

そうしたホンネに気付くために、罪悪感を手放し、自分を許せるようになるために、まずは、自分は幸せになっていい、と何度も何度も自分に言ってあげるといいんです。

もう自分を解放してあげよう、と声に出して呟くのも効果的。もちろん、1回、2回ではなく、思い出したときに何回もね。
お前はよくやっている、という承認も許しの効果が高いでしょう。

こんな罪深い自分でも幸せになれる、ということを知ってください。
幸せになっていいんだ、と思ってもいいんです。

そうした自分に素直になれますように、と祈りながら。

あなたが罪悪感を手放せば、喜んでくれる人ってきっといるんですね。
パートナーはもちろん、友だちや家族、仲間達。

そうした人たちのためにも、まずは、一歩、踏み出していきましょう。

参考になりましたら幸いです。


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