同じ人に2回振られました。



ラブ・カウンセリング

失恋して、でも、好きだし、まだまだ諦めたくなくて、「ちゃんとするから!」とプライドをかなぐり捨てて懇願したこと、ありませんか。(因みに私はあります)
2週間後、彼が折れてくれて「分かった。もう一回頑張ろう」と言われ、狂喜乱舞。
今度は失敗しないように、と気をつけて、頑張ってたのに、1ヵ月後「やっぱり無理。ごめん」と言われて・・・。


カウンセリングでも、こういうお話はよく伺います。
1回落とされて、もう一回持ち上げられて、また落とされた感じがするので、ものすごくショックも大きく、徒労感や絶望感に打ちひしがれてしまいますよね。
「頑張ったのに・・・」「どうすればよかったの?」「もうほんとに自信なくなっちゃった」という声もよくお聞きします。

しかし、お互いの心理に何が起きていたのでしょう?
そこを今日は掘り下げてみたいと思います。

皆さんが別れを決意するときって、どれくらい悩みますか?
別れようかと悩み始めて1日で結論出せる人って少ないと思うんですよね。
それなりに考えて、悩んだ結果ですよね。

だとすると、別れにはそれなりの“理由”や“事情”があることが多いわけです。

そして、別れを告げる側は、“敢えて相手を傷つける”ことをするわけですから、とても罪悪感が強くなります。
その罪悪感から「お前が次に幸せになるまで、自分は誰とも付き合わない」とか言う人もいるくらいです。

別れ話をして、数週間後に「やっぱり、やり直そう」という彼の言葉は“罪悪感から来る補償行為”であることが多いんですね。
この場合、彼が罪悪感(あなたを傷つけていること)に耐えられない結果、“本意ではないけれど、その罪悪感から逃れるために”「やり直そう」と言ってしまうのです。
「彼女がかわいそうだから」という同情のようなものかもいしれません。

※もちろん、「離れてみてやっぱりお前のことが好きだと分かった」という場合もないわけではありません。しかし、それは、彼がじっくり1人で考えた結果であり、あなたという存在が現実に無くなった後に分かったことですよね。

でも、これはまさにセカンドチャンス。
彼の気持ちを取り戻そうと一生懸命頑張ろうとします。今までなら嫌がってたことも積極的に頑張ろうとします。(例:家事、オシャレ、エッチ、彼の気持ちを考える、彼の話を聞く、わがまま言わない、等々)
少なくても、彼の顔色を伺って、気を使うようにするでしょう。

でも、逆にその態度は彼の罪悪感を刺激してしまいます。
こんなに傷つけていたんだ、とか、こんなに気を使わせて居心地が悪い、とか感じたりします。

また、付き合いが、徐々に「元の私」が現れてきますよね。その気遣いは“仮面”のようなものですから、ヨリを戻してしばらく経てば、その仮面から素顔が覗けたりするわけです。
そうすると「やっぱり、お前は何も変わっていない!」と再び振られることになるかもしれません。

そもそも別れを彼に決意させた理由が解消されていないわけですから無理も無いことですよね。

そうでなくても、彼の「やり直そう」は補償行為なわけですから、それは愛ではありません。彼もそれに疲れてきてしまうのです。

そのような気持ちの流れもあって、1ヵ月後、再び突き落とされるのです。「やっぱり、無理」と。

この“やっぱり”は重たいです。
あなただけでなく、彼にとっても、一度やり直そうと頑張った結果ですから、やっぱり無理なんだ、ダメなんだ、という思いを強くします。

ここからの更なる復活はとてもハードルが高くなりますね。(もちろん、不可能ではないですけど)

なので、あくまで心理学的に見た理想的なアプローチは・・・

別れ話を告げられ、それが「本気」だと分かったら、できるだけサッと引く
→それは彼に「私」という存在がなくなったときにどういう気持ちになるのかを考えさせるための時間だと思って不安や寂しさにグッと耐える。
→その間に、自分自身をブラッシュアップして、女に磨きをかける。すなわち、自分自身を変えて、成長するための時間に当てる。
→もし、その途中で彼が「ヨリを戻したい」と言ってきてもすぐに飛びつかない。「お互いに変化が必要な時期だから」と少し距離を置いて付き合うか、「もう少し待って」と逆に突き放す。
→自分の成長を実感すると「この失恋は自分にとって大切で意味のあるもの」に変わるので、余裕が生まれてくる。
→もし彼が真実ならば戻ってくるし、そうでなければ、もっと素敵な人が現れる、そう信頼しながら日々を楽しめる。
→そこで彼が戻ってきたら「お前、変わったな」と言われるし、あなたも「あなたも成長したね」と思えるので、以前より更にパワーアップした関係性が築ける。

感情的にはものすごく難しいですし、そんな上手にできる人なんてなかなかいないんですけどね。
ただ、少なくても、自分を惨めにしないし、魅力的になれるし、自信も付ける、そんなアプローチかと思います。

あくまで“参考”にしていただければ幸いです。


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