失恋後、なぜか怒りがおさまりません。



ラブ・カウンセリング

納得して別れた筈が、何だかずっとモヤモヤしていて、彼のことを思い出すとものすごく怒りを感じてしまう・・・そんなことって無いでしょうか?

失恋のお話をお伺いしているとき、「どんな関係だったの?」って付き合ってるときの様子をお聞きすることが多いんですね。
すると、「なんか、話してるとだんだんむかむかしてきました」と怒りがこみ上げてくる方もいらっしゃるのです。

そして、話を伺っているこっちもむかむかしてくることもあるくらい。
「よく耐えたね・・・しかし、その彼もたいがいやね・・・」みたいな。


失恋後に、恋愛中に我慢していた気持ちが出てくることは今までも幾度と無く触れてきたと思います。
怒りも同じなのですが、普段からあまり怒りを自分に許していない方は、ほんとうは怒っているのに、それに気付いていなかったり、イラッとくることがあっても自分なりに処理した“つもり”になって、未処理な怒りがが心の中に溜まってしまったりするんです。

だから、失恋した後に「なんでイライラしているのかが分からない」なんて思ったりします。

でも、客観的に話を伺っていれば、彼にとても理不尽なことをされていたり、ペットや付き人のように扱われていたり、パワハラ/モラハラ的発言が多かったり、全然誠実じゃない態度をされてたり、身勝手さに振り回されていたりして、「そりゃあ、むかつきますよ」ということも少なくないのです。

好きだからって理由で我慢しているのならば、まだ“自覚”がありますよね。
でも、無自覚なケースでは、意外と深いところにその理由があることも少なくないんです。

ある女性がとても理不尽で不誠実な付き合いをされてたんですね。その彼と別れた後、すごく怒りが出てきたわけですが、それを伺っている私としては「そりゃあ、むかつくのはよく分かるけど、でも、なんでそんな彼と3年も付き合ってたの?と思ってしまったわけです。

そうして、彼女の過去をひも解いて行くと・・・。お父さんがこれまたパワハラ/モラハラの権化みたいな方で、「今ならそれ、虐待って言われますよね?」みたい目に合ってきたわけです。

「そっか。免疫が出来てたんですね。」

また、ある女性はとても無価値感が強くて「私なんかの相手をしてくれるだけでも有難い」という思いが強く眠っていました。
それは幼い頃からお母さんに否定されて、自分には何もいいところなんて無いんだと思い込んでいたからですが、故に、彼から理不尽なことをされたとしても我慢できてしまうわけです。

また、一方では、強い罪悪感から自分を責めるために、そうした彼とお付き合いする方もいます。もちろん、無意識的なので、このクラスになると、それがいったい何の罪悪感なのか分からない、そもそも罪悪感なんてあるのかも分からない、という感覚になっています。でも、なぜか、奴隷みたいな心理状態になっていたりするのです。

そうして、失恋後にそれまで抑圧されていた怒りが吹き出てくるのですが、その処理にはとても困りますよね。
彼にそれを言いに行くのも変だし、言ったところで何かできるとは思えないし、かといって、これだけむかついてしまうと、次の恋はおろか、日常生活に支障が出てくることもあったりするのです。

そもそも、こういうケースにはまる方は、ふだんから怒りに慣れていないことも多いんですね。だから、自分が怒りを感じていること自体に嫌悪したり、いけないことをしてるように感じたりする場合もあるんです。

さて、失恋後、イライラしたり、モヤモヤが続いたり、露骨に怒ってます!みたいな状態になったりする場合、それはもう出てきてしまった感情ですから、流してあげることしかできないわけですね。

「今は、怒りを感じるレッスンなんだ」くらいに前向きに捉えて、その怒りをただただ感じてあげるのがいいんです。

でも、誰かに怒りをぶつけるのはNGですよ。それは怒りから逃げる行為です。

だから、誰かにその怒りを聞いてもらうのが一番なのですが、案外、身近な存在(特に親)だと、その人に対する怒りも一緒に出て来やすいので、少し距離のある存在、例えば、友だちとかカウンセラーとかの方がいいかもしれません。
友だちにはそんな話しできないな、という場合は、無料のカウンセリングを使ってみてもいいですね。

そして、ちょっと残念なニュースですが、こうした怒りって結構あとを引きます。失恋してから数ヶ月くらいは続くことも多いんです。押えていたものが大きい分だけ、流れ出るのに時間がかかるわけですね。

だから、途中で萎えそうになったり、また、なかなか終わらないことにイライラしたり、自分のことがますます嫌いになったりするのですが、必ず終わりは来ますから安心していて欲しいものです。

ところが、一方で、こうしたパターンを見ていくと、今まで隠れていた要素が明らかになってくるんですね。
「怒り」をそれくらい強く感じるわけですから、その方は本来とても情熱を持った方なんです。それが様々な環境要因等で封印されてきたわけで、これを機に“情熱の女”に変身することを目標としてみてはどうかな?と思うのです。

情熱の女、すなわち、バイタリティ、パワー、セクシャリティが強く、豊かなわけで、その怒りで自分をブラッシュアップさせると、今までより一皮も二皮も向けた女性に生まれ変わることができるのです。

だから、私は怒りをただ吐き出すだけでなく、もっと魅力的な女性に生まれ変わるために、この怒りを使ってチャレンジしていくことを提案しています。
実は、怒りは「やる気」と同じエネルギーなので、怒りをバネにすると、新しい世界を一気に拓くこともできるんですね。

今、あるいは、今まで、やってみたいけれど手を付けていないジャンルはありませんか?
今までちょっと遠慮してチャレンジしていないものはありませんか?

怒りをやる気に転化することで、新しい自分との出会いができますから、そうしたものを探してみてはいかがでしょうか。

皆様の参考になりましたら幸いです。


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