[237]触れられることを「きもちわるい」と感じることが増えてきたのですが・・・



[237]触れられることを「きもちわるい」と感じることが増えてきたのですが・・・

<リクエスト>

1年半前から心療内科に併設されたカウンセリングを受けています。
理由は、結婚して4年になる主人とのセックスレス、自分の浮気癖、それに伴う不眠症です。

おかげで、だいぶ自分の気持ちと向かいあうことができていますが、主人とのセックスレスは解消されません。むしろ触れられることが「きもちわるい」と感じることが増えてきたように思うのです。「きもちわるい」と感じる理由の根本を見つけ出さなければいけない、と言われるのですが行き詰っています。根本先生に何かアドバイス頂ければ幸いです。

(まろんさん)


<根本からの回答>

性的なものに対して、どんな感覚・感情をお持ちでしょうか?

不眠症まで伴うとすると、相当悩まれたみたいですね。良くなってきて幸いですが、お体のことですから、大切になさってくださいね。

さて、もう少し具体的にお話を伺わないと正確なことは言えないので、よくある話を今日はお伝えさせていただきますね。
まろんさんに当てはまるかな?どうかな?という目で読んでください。

例えば、浮気をしているご主人に対して「不潔さ」を感じる、というお話はよくあります。
怒りや不信感、嫉妬に恨み辛みといった感情が原因です。
そういうネガティブな感情は「感じたくない」ものですよね?
でも、浮気や不仲が原因でどうしてもそんな感情が出てきてしまうことってあると思うんです。
感じたくないのに、感じてしまう・・・というところで嫌悪感が生まれます。ストレスになりますね。
その嫌悪感を映し出すと、ご主人のことが「きもちわるく」なっていきます。

一方、まろんさんの性的なものに対する感情・感覚に由来する部分があります。
例えば、思春期の頃、「お父さんのパンツと一緒に洗わないで」とか「男子ってすごくエロくてキモイ」と言う感覚を抱く方が多いですよね。
それは思春期になって心身ともに成長するときに「セクシャルエネルギー(セクシャリティ)」が出るのですが、そのエネルギーは、とても違和感のあるもの、もっと言えば、強い嫌悪感を伴うこともあるんです。
女の子だったら胸が大きくなったり、生理が始まったり、自分の体が丸みを帯びていくことに不安や怖れだけでなく、何か気持ち悪いものを感じる方も少なくありません。
そうした感覚を意識的だけでなく、潜在的に持っていると、パートナーや性器などのセクシャルな存在に対して、その嫌悪感を映し出すようになるんですね。
だから、まろんさんの思春期から、初めてセックスをした頃にかけての感覚を掘り下げていくと何かが見つかることがあります。

そして、この話に付随するのですが、性的ないたずらや痴漢等の被害に合うと、やはり、性的なものに対する嫌悪感を持ちやすくなります。

それと、もう一つ紹介しましょう。
もし、性欲を強く抑圧していると、やはり「きもちわるく」なります。
浮気やセックスレスの問題の最中は、性的な欲求が強くなることも少なくないんですが、でも、それは満たされないからと強く抑圧して感じないようにしてしまうことがあるんですね。
感じないように抑圧するので、感じてしまうような行動などはタブーになるんです。
そうすると、セックスを想起させるもの(パートナーだけでなく、映画のワンシーンや街中の広告など)に対して、気持ち悪さを感じることも少なくありません。

そんな風に色々と原因は考えられるのですが、いかがでしょうか?
とはいえ、様々なケースが想定されますので、もし機会があれば、またカウンセリングなども利用されてみるといいかもしれませんね。

参考になりましたら幸いです。

=今日のミニレッスン=

「自分が今、どんなセックスをしたいか?」を想像してみて、心の動きを観察してみよう。

男と女の心理学


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