振られた彼を取り戻そうとして・・・(2/3)



ラブ・カウンセリング

先週 に引き続いてお届けしています。

焦りや不安が強いと、目測を誤らせます。
前回の女の子の例って分かり易いでしょう?ほとんどの方は彼女の友だちと同意見だと思うんです。もちろん、彼女だって後から振り返れば自分でもおかしいと気付くわけです。

でも、その当時の焦りまくってる彼女にとっては「それが真実に見えてしまう」わけです。


「溺れる者は藁をも掴む」の通り、不安で焦りが強くて、早く取り戻さなきゃって思ってるときって、冷静に状況を見つめることなんてできません。
だから、「きっとこれに違いない」と思うものが欲しくなるんです。

なぜかというと、理由や原因が分かると“少し安心する”のが心だからです。

ここが感情の怖いところなのですが、不安が嫌で辛くて、早く安心したいときは、「安心できるんだったら何でもいい」という気持ちになるんです。

乱暴な言い方になりますけれど、その答えが間違ってようが、合っていようがどうでもいいんですね。安心できたら何でもいいのです。

そして、焦りという感情は不安や怖れがベースいるので、思い込みや暴走が乱発し、空回りを招きます。
地に足が着かないから、何をやってもうまくいかなかったり、変な全力で方向に走っていったりするんです。

だから、焦りをベースに行動するとほとんどの場合、間違ったことをしてしまいます。
それが、自分の点数をさらに下げてしまうことになってしまうんですね。

振られた彼を取り戻そうと、別れ話を長引かせることもそうだし、連日電話やメールを送り続けることもそうだし、1週間がんばって「私もう生まれ変わったから、今までの私じゃないから」とアピールすることもそう。
前回の例の彼女だって、彼がそれを聞いたら幻滅すると思うんです。

でも、焦りがあると、自分を惨めにしたり、余計に傷つけていることに気付けないんです。
むしろ、それでいいと思い込んでしまうことだってあります。
例の彼女が、「エッチが上手になれば彼はきっと戻ってきてくれる」と思い込んでいたように。

とはいえ、焦ってると気付いたって、安心が欲しいし、何とかしなきゃという思いは消えないし、どうしようもないと思ってしまいますよね。

先ほども書いたように心は安心を求めているわけです。

彼が戻ってきてくれたり、原因が分かったりしても安心するわけですが、今の自分を誰かに受け止めてもらえれば、また心は安心し始めます。

要は、自分の心を安心させてあげる方法はたくさんある、ということなのです。

だから、カウンセリングでもこんな提案するんです。

「焦って何とかしなきゃって暴走しそうになってることに気付いたら、できるだけ早く誰かに話を聞いてもらおうとしてください。友達でもいいし、家族でもいいし、カウンセラーでもいいです。うち、無料の電話カウンセリングやってるでしょう?だから、そういうときこそ、使って欲しいんです。毎日何度お話してもらってもいいですから。そうするとね、その焦り、落ち着かせることができるんです。嘘だと思ったら試してみてくださいね」と。

表面的なことに捉われていると、彼が・・・とか、原因が・・・と考えすぎたり、誤解して暴走したりします。
でも、それを作っているのは私たちの「感情」。
不安があるから、安心したくて原因探しをするし、焦りがあるから間違っていても突っ走ってしまったりするんです。
その心に注目してあげれば、大切なのは「不安」であり、「焦り」。
これを鎮めてあげれば、考えすぎや暴走、誤解、思い込みはだいぶ防げるのです。

表面的なところから、もう一歩深く潜ってみると意外だけれど、確実な方法が見つかるものなのです。

さて、来週は「自己否定」。
それだけで10週間くらいは連載可能なテーマですが・・・、どうぞ、お楽しみに。


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