今回はちょっと普段と雰囲気を変えまして、「コラム」というよりは「講座」をお届けしたいと思います。
先日2/19に大阪の江坂にて「あなたの恋を一歩進める考え方」というタイトルで恋愛心理学講座を担当しました。
そのレジュメを元に今回は記事を構成してみました。
私たちの講座はワークショップスタイルで、レクチャーをするだけでなく、実習を取り入れることで、より実感を高めていただく手法を取っています。
・・・分かり易くいえば、“陶芸教室”で難しい理論をあれこれと学ぶよりも、ろくろを回したり、土を捏ねたほうが習熟が早い、という感じです。
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因みに、こうした恋愛心理学講座などのレクチャー部分を収録した音声配信サービスをスタートしました!その名も「ダウンロードサービス きくまる」 です!
オープン特価にてご提供中です!無料ファイルもありますので、ぜひ聴いてみてくださいね!
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親子関係や友達、先生との関係から恋愛まで、私たちは様々な人間関係の中で、傷つき、癒され、を繰り返してきます。しかし、その中でも強く傷ついた経験は、ずっと痛みとして残り、その後の人生に大きな影響を与えてしまうものです。
私たちは痛い思いはしたくありません。避けて通ろうとします。牡蠣に一度でも当たったら二度と食べたくなくなるように。
だから、誰かに裏切られた経験があれば、もう二度とそんな辛い思いをしないように、誰のことも信じられなくなってしまうのです。
そうした心の痛みがあると、恋愛にも大きな影響を与えます。
特に1対1の感情でつながるのが恋愛ですから、過去の人間関係の痛みがダイレクトに影響してしまいます。
過去の恋の痛手から立ち直りきっていないと、今の彼がどれくらい愛してくれたとしても、つい、及び腰になって引いてしまうかもしれません。
また、自分に自信がなかったとしたら、まさか自分が愛されるとは思っていませんから、せっかくのチャンスを逃してしまうことも少なく無いでしょう。
一方、今、パートナーがいる方にとっても、そうした過去が影響して、踏み込めなかったり、遠慮したり、我慢したり、犠牲したり、ということを繰り返してしまいがちです。
そうした過去の痛みは全て「怖れ」という壁になってあなたの前に立ちふさがります。
その過去の痛みと向き合い、手放していくこと・・・つまりは癒していくことで、その怖れを解消していくことができます。それがカウンセリングやセラピーでやっていることなんです。
今日はそうした癒しのプロセスをひも解き、その壁を乗り越えていくアプローチを紹介したいと思うのです。
1.過去に注目してみる
過去の人間関係、過去の恋愛で遣り残したことは無いだろうか?と心の中を見てあげてください。
いわば、取り損ねた単位のようなものですね。
こんな簡単なセラピーをご紹介しましょう。
(1)過去の人間関係、または恋愛で、引っ掛かりがある人を一人直感で思い浮かべます。
(2)その人に言い残したこと、言いたいけれど言えなかった言葉を探します。
(3)思いついた言葉をイメージの中でその人に伝えていきます。できれば声に出して。
(4)心がすっきりしてくるまで、これを繰り返します。
2.過去の恋から学ぶ。
あなたは過去の恋愛からどんなことを学んできたでしょうか?
それを今に生かせていますか?
レッスンとしては、過去にお付き合いした人を一人ひとり思い浮かべるところから始めましょう。
そして、その人との関係であなたが学んだこと、成長したことを想像してみましょう。
例え数週間しか続かなかった関係にも必ず何らかの学びがあるはずです。
それを一つ一つ書き出していきましょう。
できれば、その表現は前向きで、ポジティブなものが望ましいのです。
(例)×「感情的に振舞ってはいけないことを学んだ」
○「自分が情熱的な人間であることを教えてもらった」
3.ヴィジョンを描く。
どんな恋をしたいか?どんな関係を築きたいか?を自由にイメージしてみましょう。
(例)何でも話し合える関係を築きたい。
トキメキがいっぱいの恋をしたい。
困ったときに助け合える関係。
お互いの気持ちをちゃんと考えられる関係。
記念日を大事にしたい。
安心感を与えたいし、感じたい。
・・・等々
これを20~30個探してみましょう。それができたら、その感覚、イメージをイキイキと思い描いて見ましょう。まるで、そこにあるかのように、実際に手に入れたかのように。その感覚を作ることが効果的です。
これは簡単に言えば、“素晴らしい恋をしている感覚を心身に植えつけることで、実際にそういう恋をすることが当たり前に思えてくる”ことが目的です。
4.私の恋のセールスポイントを探す。
恋愛をする上で、あなたのセールスポイントは何でしょうか?
特に恋愛は当たり前ですが「異性」が対象になることがほとんどですよね。
ということは、「同性目線の魅力」ではなく「異性目線の魅力」も重要なポイントです。
異性から見てどんな魅力があるのか?どんなセールスポイントがあるのか?を考えます。
ここでのポイントは「ない」のではなく、「ある」という点に注目することです。
というのも自分では気付かない魅力を私たちはたくさん持っているからです。
そこで次のレッスンを紹介します。
・今までのパートナーがあなたに見てくれた魅力は何でしょう?思い出してみてください。
・異性の友人、知人に聞いてみます。「女(男)としての私の魅力は何?」と。
・異性の友人、知人がいない人は、異性のカウンセラーの予約を取り、その中で魅力を教えてもらうのもアリです。
5.与えることは最大の武器。
与えることは、自分自身を一歩進めるための最大の武器になります。
「与える」とは「相手が喜ぶことをしてあげて、それが自分も嬉しいこと」です。
さて、あなたのパートナーに何をしてあげたいでしょう?
今いらっしゃる方はその人に、今フリーな方は次の彼にしてあげたいこと、探してみましょう。
やはり30~50個ほどは探してくださいね。
そして、実際に今、パートナーがいらっしゃる方は、それをぜひ実践してみてください。
ポイントは「与えること」に意味があるのであり、彼が「受け取ってくれるかどうか」は別問題ということ。与えることに意味があるのです。
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こうした5つのプロセスは、過去を手放し、将来に向けて一歩一歩成長していく姿を描くものです。
こうしたプロセスを経ることで「自信」が得られ、自分がパートナーを愛するに十分であり、また、パートナーに愛されるに相応しいことを受け取ることができます。
やはり「愛」は偉大なもの。
今の恋を一歩進めるには、どうしてもあなたの中の「愛」の力が必要です。
それは自分の痛みを越えることができる最大の力でもあります。
「自分の痛みより、パートナーへの愛を大切にして下さい」
「自分のプライドや意地よりも、パートナーへの愛を選んでください」
そうした提案を私たちはよくします。
パートナーを愛するために一歩。
私の幸せのために一歩。
自分とパートナーとの幸せのために一歩。
愛の力で進んでいくと、その先にはキラキラ輝く自分とパートナーの姿が見えるでしょう。